優れた美人になるために -2ページ目

優れた美人になるために

32歳になってからはじめた(2008年4月スタート)歯列矯正の日記です

アメリカ人は歯が命。というのは日本人にとってかなり有名なことである。


一枚歯のようにきれいに並んだ白い歯。それが目の大きさや肌の美しさよりも重視される。そのため子供時代に矯正をしているのがあたりまえ。歯並びが悪いと、家柄をうたがわれる、出世に響くなどなど。


どこまで本当なのかはわからないが、私はアメリカは二度行った事があるだけなので、結局のところそういった伝聞を信じるしかない。「アメリカ人の歯並びの悪い人に対する偏見は相当なもの。そんな国(アメリカ)に生まれなくて良かった」と矯正前の私は思っていた。


同僚のジョー(仮名)は身長が195センチもあるドイツ系のアメリカ人だ。当然のようにずらりとキレイに並んでいる歯並び。ニカっとしたあの独特のアメリカ人的笑顔にはきれいな歯が光る。さすがだ。やはりアメリカ人だ。


矯正一年過ぎたもののまだまだ汚い私の歯並びを彼はどう思っているのだろう。「ねえねえ、アメリカでは矯正が普通なんでしょ?大人の矯正ってどう思う?」と何気なく聞いてみたい気もするが、今のところまだそこまでは親しくない。


先日、ジョーが私のデスクにやってきて、隣に座り、ある仕事の内容を説明しはじめた。かなりの至近距離で彼の口元を見ていて初めて気がついたのだが、ジョーの下の歯並びがガタガタなのだ。


アメリカ人なのに??アメリカ人なのに!!人目につく上が完璧なほどきれいだから、下の歯並びはどうでもいいのか。過去矯正をやったのに、下の歯だけ乱れてしまったとか?いろいろ考えて見るがわからない。しかもジョーはインテリ階級出身である。アメリカ人でも貧乏だと歯列矯正しないというのもあてはまらない。もしやもう長らく日本に住んでいるから歯に対する意識がさがったのか?


さて、ジョーの妻は日本人である。関連会社(同じビル内)にいるそうだが、まだ奥さまにはお会いしたことがない。彼女のもし歯並びが乱れていたら、私が思っているほどアメリカ人は歯並びに神経質ではないのかもしれん。というか、これってジョーに限って、なんだろうか。


もろもろの事情があって、二ヶ月半ほどブログの更新をお休みしておりました。ごぶさたしておりました。

*********************

さて、復帰第一弾は当然矯正ブログにおける鉄板である歯の画像である。ブログは止まっていたものの、二か月半の時は流れているわけで、私の歯も着々と動いていた、はずである。


そんな最新の私の歯並びはと言うとこれ・・・。



優れた美人になるために-20090803

歯の写真を撮るときはいつもは唇を思いっきりイーっとして歯をむき出した状態で撮影するのだが(歯並びがよく見えるように)、今回なかなかカメラのピントがあわず疲れてしまったので、唇が下がり上の歯があまりむき出していない。おまけに写真向かって右下の口びるがゆがんでしまっている。


このブログを以前から読んでいる方にはほとほと聞きあきていると思うが、またも言わせてもらう。右上二番が放置なので目に見える大きな変化がない。結局、更新していない二か月の間、大きな変化はなかったのである。


偶然にも1年前の同じ日に写真を撮っていたのでそれものっけておく。



優れた美人になるために-0803front

ぱっとみた感じはほとんど同じ。ワイヤーの色が上がゴールドで下がシルバーというところまで・・・。ただよくよくみるとガタつきの具合はほとんど変わっていない感じだが、上の歯が下の歯にちゃんとかぶさっていたり、かみ合わせが深くなっていたり、正中がほんの少しだけ正しい位置に移動している。


とはいえ、まだまだ、まだまだ。

帰宅中の電車で吊革持って立っていたら、目の前に座っていた女性が矯正中ということに気がついた。年齢は20代後半から30代前半と言うところ、会社帰りのOLといった風貌である。


矯正をやっていると、あかの他人の矯正の進行具合もなんとなく気になる。もっとよく彼女の歯並びが見たい、と思ったのだが、上からだし、あまりよく口元が見えない。それに目の前に立っている人がじろじろと見つめるのも無礼な話で、何気にちら見する作戦で私は歯並びをチェックしようとしていた。


装置のせいなのだろうか。口元がすこしもっこりとしている。私が最初に装置を付けたばかりのころ、口を閉じた時もごもごとした違和感をものすごく強く感じたことと、鏡で見たときの横顔にがっかりしたことを思い出す。装置のせいで唇が盛り上がり、ほんのすこーし(本人しかわからない程度)なのだが、ぶさいくになったのである。矯正前の検査で、私の横顔はE-ラインの中に唇はおさまっていた。しかし、ぎりぎり大丈夫なラインだったので装置のせいでいまやE-ラインからはみだしているのではないかと思われる。はじめたばっかりのころなので、装置を見られたくないという思いもあり、それなら口を閉じていたらいいのだが、口を閉じていてももっこりするからどうしようもないなと思ったことを思い出す。今は装置を見られてもそんなに気にしないのだけれど。


私が降りる駅まであと1駅となり、もう目の前の彼女の歯並びは確認できないかなーと思っていた時である。彼女があくびをしようと大口を開けた。その瞬間「ブチッッッッッ」と彼女の口から大きな音が発せられたのである。彼女にもともと注目していた私はともかく、ほかの人(彼女の両脇に座っていた人たち)も「何?いまの音は」と一瞬驚いたような表情になっている。それぐらい大きな音だったのだ。そして、彼女はというと、おろおろとした様子で口元を手で押さえている。


どうしたの?顎がはずれたの?なに?なに?と思っていたら、彼女はしばらくすると、ハンドバッグの中身をあさり、手鏡を取り出した。そして、鏡を見ながら口の中に指を入れ、とりだしたのは、白く細長いラーメンの麺・・・・・・。ではなく矯正用のゴムだった。一本一本指でつまんで取り外している。あのブチッッッッッていうものすごい音はゴムがきれた音だったのだ。


ゴムがけ未経験の私だが、矯正人なので「ああ、ゴムが切れたのね」とすぐに理解でき、「これはこれは・・・」と心配しつつも、大事に至らなかったことにちょっと安心したのだが、一般の矯正を全く知らない人だったらかなり怪しい行動に見えるだろうな、と思った。私は次の到着駅でおり、彼女のその後は知らない。