不思議な生き物「テドゥウ」の話・・・≪【童話】≫・・・

ときどき童話をUPするので、読みに来てね。
よろしくぅー


テーマ:

「てどぅう物語」の本ができました。

10話入っています。ここに載せなかった話もあります。


少し在庫を抱えていましたが、完売しました。

ありがとうございました。


もし、これから買ってやろうという方は、日蓮宗新聞社に申し込んでください。


1冊500円++送料

日蓮宗新聞社http://news-nichiren.jp/webshop/

です。 よろしくお願いします。


てどぅう

AD
いいね!した人  |  コメント(7)  |  リブログ(0)
最近の画像つき記事  もっと見る >>

テーマ:

3.ピカピカにこにこ


しんちゃんは,恐る恐る,
「ランドセル君,ランドセル君,ランちゃん」
と呼んでみましたが,ピクリとも動かなければ,うんともすんとも言いません。


しんちゃんは,ランドセルの中を見てみました。すると,教科書やノートやハンカチやお知らせのプリントなどがごちゃごちゃ入っています。おやおや底のほうから泥だらけの靴下が出てきました。さかさまにして振るとパンの粉や砂が出てきました。パンのかけらや石ころまで入っていました。


「ランドセル君,ごめんね」


そう言ってしんちゃんは,中をきれいに拭いてきちんと整頓して入れ直しました。

開けると,ランドセルが『気持ちいいな。ありがとう』と言っているようです。
しんちゃんは,ランドセルをそっと机の上に置くと,にこにこしながら服を着替えてお母さんの所に行きました。


「お母さん。ランドセル君の中きれいにしたよ。見て」



不思議な生き物「テドゥウ」の話・・・≪【童話】≫・・・-ランドセル3


姿を消して見ていたテドゥウは,ランドセルをそっとなでました。
そして,嬉しそうにお山へと帰っていきました。


おしまい


カットはポックルさんです。

AD
いいね!した人  |  コメント(4)  |  リブログ(0)

テーマ:

2.ピョンピョンぺちゃくちゃ




次の日のことです。
朝,しんちゃんが目を覚まして机を見た時です。
机の上のランドセルがピョコンと立ち上がりました。

「あれー」としんちゃんが驚いていると,
「しんちゃん。ぼく,おなかが痛いよ。中をちゃんとしておくれよ。教科書やノートや筆入れやハンカチはな紙までめちゃくちゃに押し込んであるじゃないか」
と,しゃべりました。
しんちゃんは,目を白黒させ,しりもちをついて驚きました。



するとまた,
「それに,ぼくを乱暴に投げたり蹴ったりしないでおくれよ。いつも痛くて痛くてたまらないよ。そっと置いておくれよ」
としゃべりました。



不思議な生き物「テドゥウ」の話・・・≪【童話】≫・・・-ランドセル2


しんちゃんは夢を見ているのかな。と思いました。
ランドセルはさらに
「しんちゃん。物を大事にしないと僕が許さないよ」
と言いました。



よくペラペラしゃべるランドセルですね。おまけにしゃべりながら,あっちへピョン,こっちへピョン,机の上にピョン,床にピョン。ピョンピョン,ピョンピョンとしんちゃんの周りを飛び回ります。

しんちゃんは,怖くなって
「おとうさん。おかあさん」
と大声で叫びました。あまりの大きな声に,お母さんは,あわててしんちゃんのところにやって来ました。

「どうしたのしんちゃん。何かあったの」
「ランドセルが,ランドセルがピョンピョンと・・・」
と言いかけてランドセルを見ると,机の上でじっとしています。
「ランドセルがどうかしたの?」
「今まで,ピョンピョン跳ね回っていて,しゃべったの」
お母さんは一瞬ぽかんとした顔になって,しんちゃんとランドセルを見ると,くすくす笑い出しました。


「しんちゃん。夢を見たんでしょう。さ,早く着替えて顔を洗って学校に行く準備をしましょうね。今朝は,しんちゃんの好きな大根のお味噌汁よ」
そう言うとお母さんは台所に行きました。



つづく


カットはポックルさんです。

AD
いいね!した人  |  コメント(2)  |  リブログ(0)

テーマ:

1.パンパンぎゅうぎゅう


「起立。礼」
「さようなら」
五月晴れの気持ちの良いある日。小学校4年生の授業がすべて終わり,みんなは一斉に帰り支度を始めま
した。
しんちゃんも,机の中のものをランドセルに入れています。


あれれ。


しんちゃんは,何でもかんでも手に取ったものから次々とランドセルに入れていきます。
ランドセルの中はぎゅうぎゅうです。
無理やりふたを閉めると,廊下に飛び出しました。


あ,廊下を走っています。


あぶないな。と思ったら急に立ち止まりました。


急いで教室に戻ってきました。
おやおや,給食袋を忘れたようです。


給食袋をランドセルのフックに引っ掛けると,また,廊下を走って出ていきました。
しんちゃんの机はゆがみ,椅子はあらぬ方向に向いて机の脚に引っかかり少し傾いています。



不思議な生き物「テドゥウ」の話・・・≪【童話】≫・・・-ランドセル1


しんちゃんはそんなことお構いなしで運動場に出ていきました。


そして,ランドセルと給食袋を運動場のすみのクスノキめがけて投げ捨てるようにほっぽり出すと,

友達とドッヂボールをして遊び始めました。




はちきれそうに膨らんだランドセルはほこりまみれになっています。


それをクスノキの枝からずっと見ていたものがいました。

テドゥウです。
帰りの放送が流れて,後片付けをしたしんちゃんは,ランドセルに向かって飛びつきました。


ランドセルの上に飛び乗った勢いで,30cmほど土の上を滑りました。
あらあら,ランドセルには小さな傷がいっぱいです。きっと,いつもこんな調子なのでしょう。


つづく


カットはポックルさんです。

いいね!した人  |  コメント(0)  |  リブログ(0)

テーマ:

38.ヒッチハイク(体験談)


星の好きな私は,時折,夕日が沈んでから自動車に天体望遠鏡を積んで山や田舎へと星見に行っていました。


あるとき,とある田舎へと向かっていました。


そろそろヘッドライトをと,点けたときでした。





道路に高校生らしき女の子が3人立っていて,その中の一人が「合掌」していました。



おやおや,夕暮れ時こんな田舎じゃバスもなかなか来ないだろうと,停めて3人を後ろ座席に乗せました。



すると,一人が,



「せまいから前に行っていい」



と言って,走り出した車の中で,助手席に移ってきました。



しばらくおしゃべりをしていたら,友達の誕生会の帰りで,友達のお父さんがピストン運転しながら4人ずつ送っているので,ぶらぶら歩いていたけど,おじさんが止まってくれたので助かった。



と言うのです。



「おや,それじゃ,おじさんの車が来たら,君たち乗り換えなきゃ。わかるのおじさんの車」



「大丈夫。私たち最後のグループだから,歩く。って言ったから」



「そうか。でどこまで」



「次の坂を上ったところの部落だから。すぐわかるわよ」



「さーちゃん(仮名)だけもう少し向こうだけど」



「私も同じところで降りる」とさーちゃんと言われた子が言った。



峠を越えて,とある場所で3人を降ろした。



と,後ろの座席から4人目が降りた。







「ね,君たち始め3人乗ったね」



「そうよ。3人。ありがとう」



「えっ,4人いるじゃない」



と,その瞬間。4人目が闇の中へと走り去りました。



「待って」

3人を引き留め,

4人目の走り去った子の特徴を言った。



始め合掌をしていた子だ。





真っ赤なブレザーだったので印象がきつかった。



いろいろ特徴を言うと,





「みいちゃんじゃない。きゃああ。みいちゃん」





きゃあ。きゃああ。と3人とも真っ青で,また自動車に乗り込んできました。



「おじさん。あの家がみいちゃんの家」



と指差すほうを見ると,すぐ目の前30mほどの所に一軒の家があり,明かりがついていました。さっきの赤いブレザーの女の子が走り去った方角です。



 去年,自分たちの仲良し仲間のみいちゃんという子が病気で亡くなったとのこと。そして今日の誕生会の本人ととても仲が良かったとのこと。



「みいちゃんも誕生会に来てた…」



「さっき乗った時,後ろが狭かったから前に来たけど。今は狭くないー」



わあわあきゃあきゃあ興奮する女の子たちを何とかしずめて,



車を降り,いちばん近い子の家まで一緒について行きました。100数メートルのあぜ道のような小径の行き帰り。帰りは赤いブレザーの女の子が現れないことを祈りながら自動車まで走って戻りました。





もう,星見は止めてすぐに引き返したのでした。



真っ暗になった帰りの山道。

高校生たちを乗せたあたりでは,寒気がし全身に鳥肌が立ちました。



仲が良いと,いつまでも一緒にいたい。と思う3人の気持ちが「霊」を作り出したのでしょうか。

そして,そのインスピレーションが私の脳波作用し脳に「見える霊」を作り出させたのでしょうか。

赤いブレザーの女の子は,走り去る前に,会釈をしてにこやかな顔をしていたように思います。



それが救いでもありました。














































いいね!した人  |  コメント(2)  |  リブログ(0)

テーマ:

35.ほくろ


職場の知り合いに不幸がありました。

1歳になる兄の子が亡くなったそうです。


そこで私にもお経をあげてほしい。というのです


同じ宗派なのでその家を訪ねました。



枕経の前でした。


おばあさんにあたる女性が,

「お坊さん。この子。生まれ変わるときもう一度この家に生まれ変わらせてください。お願いします」


と。


そんなこと絶対にできません。

とも言えず。


「お心お察しします。ほんとうにご愁傷様です」


と言いましたが,おばあさんは,


「よったん(仮名)。よったん。もう一度この家に生まれてきてね」


と,耳にマジックで点をつけたのです。

まるでおばあさんの涙のような水滴の形に。



内孫で,かわいくてかわいくて仕方なかったんでしょうね。


両親より取り乱しておられました。





それから,3カ月ほどたった時。


知り合いが,とんでもない電話をよこしたのです。


「先日亡くなった『よったん』覚えてるか。よったんが生まれ変わってきたで。俺の家に。   涼太(仮名)の耳に『雨だれの形をしたほくろ』が現れたんや」


知り合いには2歳になる涼太という男の子がいました。


おばあさんの執念でしょうか。

それとも,本当に生まれ変わってきたのでしょうか。



そのほくろ。おばあさんのつけた場所と形が全く一緒でした。


しかも,日に日にはっきりしてくるということです。




この話を聞いたとき鳥肌が立ちました。


友人(ポックルさん)のお坊さんから同じような話を聞いたことがあったからです。


生きている人の一念(執念)というのは すざましいものです。

いいね!した人  |  コメント(2)  |  リブログ(0)

テーマ:

37.除霊3



続くときは続くものです。

除霊2から1週間ほどして,全くの別人から,除霊を頼まれました。


もうこりごりだったので断りました。


なのに,来られたのです。お檀家さんに連れられて。


お檀家さんの知り合いならと承諾したのですが,始めに,何もお礼は入りません。お菓子なども一切受け取りません。ただ,お参りをして,帰るだけにしてください。


と,念を押してからお経を唱えました。




さて,その晩また夢を見たのです。


賽銭箱の中から,猫?虎?が出てきたのです。


そして,私の体中を噛むのです。夢とはいえ,痛くて痛くて目が覚めました。


すると,足や手,体のあちこちに噛まれたように皮膚が少しへこんでいるのです。


すぐ,本堂のお線香の灰と塗香(塗るお香)を体中に塗って寝ました。


すると,夢の中で猫とも虎とも見分けのつかない動物が私の周りをうろうろしてました。


これも,4日ほど続きました。




夢と言っても,痛いのです。起きてからもかすかな痛みを覚えます。

気が弱いのか,感受性が強いのか,自己催眠にかかりやすいのか・・・

お檀家さんお知り合いは,漁師さんで,不思議な夢を見るので。ということでした。

私のお寺にお参りしてからも時々見るそうです。

「漁師さんの不思議な夢」はいづれ紹介します。(ブログに載せることの了解は得ています)

だから,もう,除霊はこりごりです。それ以来どんなに頼まれても一切受け付けていません。



次回は,除霊1と除霊2の間にあった 35.ほくろ です。
いいね!した人  |  コメント(2)  |  リブログ(0)

テーマ:

36.除霊2


除霊1から1年半ほどたった時。

かの「目の鋭い女性」(実は霊能者)がやって来ました。
「先生の除霊が素晴らしいので,ぜひ我が家に来てお経をお願いしたいのです」
と。


なんだか気が乗らなかったのですが,除霊じゃないしと引き受け,後日,目の鋭い霊能者の自宅に伺いました。

仏間に入ると4人の男性が座っていました。息子達です。と紹介されました。


その中の一人は,明らかに心が病んでいる様子でした。


気乗りしないまま,お経を唱え始めると後ろが騒がしくなりました。前回のことがあるので一切気に留めず最後までお経を読み祈願をしました。



終わって振り向いても,4人の男性は初めと全く変わりがありませんでした。
でも,間違いさがしじゃないけど,並ぶ順番が変わっているようでした。
そのことには触れず(なんとなく触れたくなかった)世間話をして帰ることにしました。



御布施が2通ありました。下の包みの表には

「除霊御礼」

とわざわざ書いてありました。

前回のことがあったので,丁寧に断りました。

するとそれを予測していたのか,「心が病んでいた様子の男性」が,「お菓子の包み箱」を私に差し出しました。

なんとなく不安を感じたのですが,断ることもできず頂きました。



その家を出た途端。
私の背中に何かがくっついたように感じました。
帰るなりすぐ水をかぶりお経をあげました。


しかし,案の定 夢を見たのです。


その「お菓子の包み箱」の中から美しい女性の幽霊が現れ,私の首を絞めたり鉄のように冷たい手で私の体を突き破り心臓をつかんだりするのです。


こうして,4日ほどうなされました。




これは霊でしょうか?何かわけのわからない得体の知れないもの(物の怪?妖怪?)でしょうか?それとも気(精神)の迷いでしょうか?「心が病んでいた様子の男性」の心の病がうつったのでしょうか?
念のため,医者に行って心電図を取ってもらいましたが異常なしでした。

いいね!した人  |  コメント(0)  |  リブログ(0)

テーマ:

34.除霊1

  今回から,約1年ぶりに怖い話を載せます。

  申しわけないですが,コメントは36.除霊3を読み終わるまで書かないでください。

  今回から40代の話です。34.は39歳のとき。



あるとき職場の後輩が,


「先輩はお坊さんですね。霊っているのですか?」


と,突然聞いてきました。
何事かと詳しく聞いてみると,


「叔母が不思議なことが身に起こるので,霊能者に見てもらったら『ご先祖の霊がついているから除霊しなさい』と言われて,除霊してもらったのですが効果があまりないというので,先輩にお願いできませんか?」


ということでした。



「ご先祖様がかわいい子孫に憑りつくなんてありえない」と話をしたのですが。



それで心が安らぐなら。と,軽い気持ちで引き受け,後日除霊することになりました。




そして,当日。


ずいぶんやつれた女性と何やら目の鋭い女性が後輩とともにやって来ました。

やつれた女性が「霊に憑りつかれた」女性ということはわかりましたが,目の鋭い女性は何者なのかわかりませんでした。


さて,本堂でお経を読みはじめると,後ろでその女性がうめき声を上げ始めました。



つい後ろを振り向いたのです。
これが悪かったのでしょう。



真っ黒な墨絵のような筋ばかりのモヤが私に向かって飛んできて周りにくっついた(憑りつかれた?)のです。




とたんにその女性が気を失い目の鋭い女性に介抱されたようです。


お経も祈願も終わり,振り向くとその女性は晴れ晴れとした顔で


「助かりました。ありがとうございます」
と言われました。


目の鋭い女性も「すごいですね。除霊されてますよ」と感心した目で私を見ました。


いらないというのにお礼を置いて帰っていきました。




その日の晩。


夢の中に黒い大きな牛(?のように感じた)が現れて私を踏んづけたり頭の上に乗ったりしました。

うなされる毎日が続いたのです

次の日,水をかぶりお経を読み,仕事から帰ってからも水をかぶりお経を読みました。


2日ほどで,夢の中の牛(?)は小さくなり,5日ほど続けると消えました。





霊っているのでしょうか?


生きている人には「魂」というか「霊魂」は必ずあると信じていますが,亡くなった方の霊魂がこの世の中に影響など及ぼすのでしょうか。精神的な影響は残っても物理的な影響ってどうなんでしょうね。


目の鋭い女性の正体は次回に。(このことに関するコメントはOKです)



次回。除霊2は明日。



いいね!した人  |  コメント(0)  |  リブログ(0)

テーマ:

2.本堂


しんちゃんたちのお家の近くに大きなお寺があります。その境内には,小さな広場があって,子供たちがよく遊んでいます。しんちゃん達もよく遊んでいます。


ある日,友達に誘われて大きなお寺に遊びに行きました。
お坊さんが本堂の掃除をしています。


若いお坊さんがしんちゃんたちを見つけ,
「ぼくたち本堂に上がってみないか」
と誘ってくれました。


いつも戸が閉まってる本堂なので,しんちゃんたちは中が見たくなり入らせてもらうことにしました。

高い階段を上って本堂に一歩入りました。少しひんやりする本堂は薄暗くてとても広いので,しんちゃんたちは


「うわぁ。大きいなあ」


と思わず声をあげました。

2,3歩中に入った時,若いお坊さんが

「ぼくたち。本堂の中に入る時は帽子を取って,こうして手を合わせてお辞儀するのが礼儀だよ


と教えてくれました。


しんちゃんも帽子を脱ぐと,けんちゃんが,

「入る時,このしんちゃんが『帽子を脱がなくていい』と言ったからかぶったままだったんだよ。その証拠にしんちゃんが帽子をかぶったまま一番に入ったでしょ」


と。言いました。



『えっ』と思ったのですが,『ぼく,そんなこと言ってないよ』の一言が出ませんでした。


もじもじしていると,若いお坊さんが,

「しんちゃん。本当の事を言ってごらん」

と,優しくゆっくり言ってくれました。そして,しばらくして,また若いお坊さんが,


「しんちゃん。入る時そう言ったのかな。ぼくには聞こえなかったよ」

実は,この若いお坊さんはテドゥウが化けていたのです。



不思議な生き物「テドゥウ」の話・・・≪【童話】≫・・・-ちがうよ2


「さ,しんちゃん。言ってごらん。けんちゃんもたっちゃんもしんちゃんの話を聞こうね」
と,まわりの子供にも言ってくれました。


けんちゃんもたっちゃんもよっちゃんも,ちょっと困った顔をして黙ってしまいました。


しばらくして,しんちゃんが,



「ぼくじゃないよ,帽子の事何も言わなかったよ」


と,ポツリと,しかし,はっきりと言いました。言ってみると実に簡単でした。こんなにすっと

言えるものかと自分でも驚いたのです。


すると,若いお坊さんは,

「そうか。やっぱり言ってないんだね。みんなも聞き間違えたんだね」


と,ニコニコしながら一人一人の顔を見て優しく言ってくれました。

けんちゃんも,

「聞こえたような気がしただけで,あれはやっぱりしんちゃんの声じゃなかったよ」
と,ちょっと反省しながら言いました。


「そう言えば,しんちゃんが自分の意見を言ったの初めてだな」
と,たっちゃんも言いました。


「しんちゃん。友達なんだから何でも言えよ」
とよっちゃんも言ってくれました。


「みんな。仲がいいんだね。じゃ,外で元気に遊んでおいで。ぼくはこれからまた掃除をするから」


そう言うと,若いお坊さんに化けたテドゥウは戸を閉めて,御本尊に手を合わせるとすっと消えてどこかへと帰って行きました。きっとこのお寺のどこかに住んでいるのでしょう。


おしまい


カットはポックルさんです。


いいね!した人  |  コメント(4)  |  リブログ(0)

AD

ブログをはじめる

たくさんの芸能人・有名人が
書いているAmebaブログを
無料で簡単にはじめることができます。

公式トップブロガーへ応募

多くの方にご紹介したいブログを
執筆する方を「公式トップブロガー」
として認定しております。

芸能人・有名人ブログを開設

Amebaブログでは、芸能人・有名人ブログを
ご希望される著名人の方/事務所様を
随時募集しております。