聖林館
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中目黒駅南改札を通り東口を出て、目の前の中目黒ゲートタウン(GT)を右に回り込み、GTを通り過ぎた次の細い道を左折

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不思議な外観のお店が噂の聖林館
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23歳でジャズの本場ニューヨークに渡り音楽の道で生きていくはずだった柿沼佑武氏が、イタリア旅行で本場のナポリピッツァに衝撃を受けたことをきっかけに、この道に…

1995年、中目黒にオープンしたSAVOYで、ピッツァと言ってもナポリとローマの違いも、さらにイタリアもアメリカも区別がついていない時代に、“懐かしい音楽”に合う“懐かしい味の食べ物”としてナポリピッツァを提供した柿沼

時代を先取りしたお店は、あっという間に評判になり、柿沼氏も、今では、日本におけるナポリピッツァの第一人者と言われる存在に

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そして、柿沼氏が追い求めたオリジナルピッツァが完成したのを機に、2007年に場所もかえ、聖林館と名前を改め、新たにスタート

ただし、懐かしい音楽を聴きながらおいしいピッツァを味わうという店主のコンセプトは今も変わらず、訪れる度に何だかほっとします

この日は“食”仲間6人での訪問

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この螺旋階段をトコトコ上がっていきます

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金属造形作家が手掛けたという無機質な建物館内に深紅のベロアカーテンが掛かるガラス窓

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シンプルなテーブルセット


まずは、ピッツァ以外のメニューからご紹介


ブロッコリ  ¥1,400
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ブロッコリーではなく、ブロッコリ
にんにくと唐辛子でブロッコリーを炒めたSAVOY時代からの裏看板メニュー

ブロッコリーそのものの味わい深さに気付かされます


ブッラータ  ¥1,100
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生クリームと和えた刻んだ水牛のモッツァレラチーズをモッツァレラチーズで包んだ希少チーズ


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チーズ専門ではないピッツァ屋さんが、レギュラーメニュー化していることから、冷凍ものと思われますが、その分、ブッラータ特有のとろ〜り感は希薄で、ちょっと残念ビックリマーク


パスタ ポモドーロ ¥1,350
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おそらく1.9mmタイプの太いスパゲティがもっちもちで、トマトとバジルを和えただけのシンプルなソースにぴったり

パスタ自身を愉しんだあと、おそらく、ピッツァにも使うであろう美味しいトマトを味わいます



と、ここでお待ちかねのピッツァです
巷で大評判のピッツァは、“マルゲリータ”と“マリナーラ”の二種のみ

ピッツァのメニューを増やさないのは「今でも、少しずつ味は進化しているので、それを極めて行きたい」という、柿沼氏のこだわり

柿沼氏が「ナポリピッツァではなく日本のピッツァ」という逸品です

ピッツァを焼き上げる石窯では、窯の温度を高温に保て、短時間で焼くのに最適だからと薪を使用
「ピッツァが誕生した200年以上前は、ガスはなく薪で作っていた。だから薪を使うんです」


そうそう、ピッツァ食べるんだから飲み物はもちろんダウン
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マルゲリータ ¥1,500
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今から130年ほど前、トリノのサヴォイア家のマルゲリータ女王がナポリを訪問した際、1786年から続く老舗ピッツァリアたブランディのオーナー、ラファエレ・エスポジト氏が献上した3種のピッツァの中で女王が最も気に入ったことからその名が付いたと言われる、ピッツァの王様、いや女王様


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餅を食べた時と同じ、外はパリッ、中はもっちりという食感を表現するために、生地は新鮮な国産小麦を使用

塩がまさにいい塩梅のもっちり生地に、たっぷりのモッツァレラチーズと程よい酸味のチェリートマトソースにバジル


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このコルニチョーネ(縁)の立ち上がりが聖林館がOnly1の所以
生地の力強さが見て取れますね


マリナーラ ¥1,500
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18世紀ナポリ発祥、最古のナポリピッツァマリナーラ

もっちりかつ香ばしいコルニチョーネと対照的に極薄の中心部は底面をパリッと仕上げる絶妙の火入れ

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たっぷりのオリーブオイルとチェリートマトのソースの上にニンニク、オレガノ、バジル


最高の生地を使った最古vsシンプルなピッツァの食べ比べが愉しめる至福の時間時計



何年かぶりで伺いましたが、”どの時代でも、どこの国でもなく、ここにひとつしかない” 柿沼ピッツァは健在ウインク

あれから20年余り、何人ものピッツァイオーロが本場で修行を重ね、世界チャンピオンの肩書きを引っさげて凱旋帰国を果たし、新しいお店をオープンしていますが、“東京におけるピッツァ”という文化を創り上げた柿沼氏の地位は揺るぎません

今や"伝説"として語り継がれる、東京最高峰のピッツァを堪能しました