本格的に整体師として開業する方の数字です。
整体の業界を２０年近く見てきて、最近の先生方の営業などを参考にシミュレーションします。
■施術料金 ６０分６，０００円
・月の営業日数２５日（週休１日）
・一日当り患者さん４人（月１００人）
・施術料金 ６，０００円
・月間売上６００，０００円（手取り４００，０００円）
・家賃水道光熱費 ２００，０００円
一般的な整体院と言う感じです。
一日当たり４人の患者さんなので、整体師になる前の人が見ると簡単なように見えるかもしれません。
でもこれ実は難しい。
そんなに簡単ではありません。
あら木もこの数字に乗せるのに２年位かかりました。
６，０００円で４人集めるには、最近の状況だと立地が大切になると思います。
マンションやアパートの一室で静かに開業、と言うのではここまでの人数は集まりません。
出来れば路面（一階）で外を通る人に、整体院やサロンの中が半分位見えているか、二階の物件が良いと思われます。
立地の他に場所・地域の問題もあります。
人口の流動やマンション建設や老朽化したアパート・公団などの建て替えなど、人の動きがどうなっているのかを検討するのも必要と思います。
東京であれば５年後のオリンピックに向かって、マンション建設ラッシュの地域で整体などの少ない地域もあると聞きます。
■施術料金 ６０分８，０００円
・月の営業日数２５日（週休１日）
・一日当り患者さん３人（月 ７５人）
・施術料金 ８，０００円
・月間売上６００，０００円（手取り４００，０００円）
・家賃水道光熱費 ２００，０００円
これから開業するのであれば、最初からこの方向が考えられます。
一日当たり３人であれば６０分から８０分位まで施術時間は余裕を持てます。
また、整体やセラピーなど調整をするだけでなく、他の療法なども加えることが出来ます。
自分がやりたいこと、自分だけにしか出来ないこと、他では組み合わせていないことなどを組み合わせることも出来ます。
この場合、路面ではなくマンションでも可能です。
ただしホームページやインターネットでの宣伝には初期投資をする必要があります。
独特の療法や方法を告知出来れば集客につながりますが、告知に失敗すると人は集まりません。
■施術料金 ３０分４，０００円（参考）
・月の営業日数２５日（週休１日）
・一日当り患者さん６人（月１５０人）
・施術料金 ４，０００円
・月間売上６００，０００円（手取り４００，０００円）
・家賃水道光熱費 ２００，０００円
平均で３０分４０００円位の料金設定で出来る手技であれば可能性のあるシミュレーションです。
ただしこれはあくまで参考で、開業当初の整体師やサロンではなかなか難しいパターンだと思います。
６０分で４０００円にするのはダメです。
これを６０分４０００円にしてしまうと、一日当たり患者さん４人になり売上は４００，０００円、手取り２００，０００円になります。
６０分２９８０円に対抗して４０００円まで料金を下げてやっても、一日に出来る人数は決まっています。
また、２９８０円と４０００円なら普通は２９８０円の綺麗なチェーン店に行ってしまうものです。
開業して何年かして短時間で調整出来る技術が身に付いたら、この方向に進むと言う方法もあります。
※一日当たり患者さん
開業当初は時間稼働率を５０％位までに設定します。
時間稼働率とは営業時間のうち、どれくらい整体をしている時間があるかという割合です。
例えば営業時間８時間で整体６０分（１時間）であれば、８時間×５０％で４時間分は整体が出来ると言うことです。
なので４人と言うことになります。
時間稼働率は整体師やセラピストが一人で営業している場合、最初は５０％位までしか上がりません。
それ以上は患者さんやクライアントさんの予約してくる時間がバッティングしてしまい、空いている時間があるのに予約を断ることになったりします。
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