人生竪堀

TEAMナワバリングの不活発日誌


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↑増尾城。

 

 (承前)僕の本音を言ってしまうと、城の好きな人たちが、ツアーなんか利用しなくても行きたい城へ自由に行って、自分なりの楽しみ方をするのが理想。本も、その理想を目ざして書いているし、これからも企画してゆくつもりだ(旅行会社さん、ごめんなさい)。
 でも現実には、「城に興味はあるのだけれど、どうやって行けばよいのかわからない」「車を持っていないし、城好きの友人もいない」「城がたくさんありすぎて、どこから行けばよいのかわからない」という人が、たくさんいる。
 それ以上に、山城へ行ってみたけれど、何がどう面白いのかよくわからなかった、疲れただけだった、という人がいる。そう。土の城は、「城を歩く力」や「城を見る目」みたいなものが、ある程度そなわっていないと、見方も楽しみ方もわからないのだ。
 そして、「歩く力」や「見る目」を養うもっともよい方法は、城に(本当に)詳しい人といっしょに行くことに尽きる。有料ツアーの価値も、そこにあるもの と僕は思う。とくに、旅行会社の企画するツアーなら、講師の他にもお客さんをフォローしてくれるガイドさんが付いたり、講師から少し離れた場所にいても解 説が聞けるよう、ガイドレシーバーを貸してくれたり、何かと安心だ。

 

 そこで、旅行会社のツアーや低料金のイベント、個人や友達と誘いあっての城歩きなどを、上手に使い分けてほしい。ただし、ここで気をつけたいのは、名城 ハントに陥らないこと。城とは敵を防ぐための施設だから、すぐれた城ほど来訪者をこばむ力が強い。土の城の場合、ビギナーさんは自力のみでは名城に太刀打 ちできないのである。
 なので、これから戦国の城歩きをはじめる方は、ツアーやイベントに何度か参加して専門家の解説を聞き、基本的な「歩く力」や「見る目」が身に付いてきた ら、わかりやすく歩きやすい城へ自分で(仲間と誘いあって)行ってみることをオススメする。ツアー・イベント代金は、そのための授業料みたいなものだと 思ってほしい。

 

 もう一ついうなら、僕のツアーのリピーターさんたちが、いつかは僕のツアーを卒業してくれるのも理想の一つ。何度もツアーに通って、ひととおり「歩く 力」や「見る目」が身に付いたから、たいがいの城なら自力で行ってもポイントを見落とさない。ツアーを通して、車の運転ができる友達や、計画を立てるのが 得意な友達もできたから。あ、彼氏・彼女ができました、というのもイイですね(笑)。
 いつかそんな日が来ることを思いながら、出版やイベントやツアーなど、いろいろと企画しているつもりです。(了)

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クラブツーリズムのツアー
5月13日(土)興国寺城&狩野城
日帰りバスツアー・旅行代金12,500円
→【コース番号=03343−038】 
ぽちっと東国の城』で紹介した狩野城を実地に歩きます

 

クラブツーリズムのツアー
5月17日(水)茅ヶ崎城&小机城
現地集合・現地解散・旅行代金5,500円
→【コース番号=03341−038
戦国の城歩きは初めて、という方におすすめの楽々コースです
※両ツアーとも早期に満席になる事が予想されます。お申し込みはお早めに!

 

クラブツーリズムのトークイベント
6月10日(土)新宿アイランドウィング
「西股総生×いなもとかおり 天守の話をしよう!」
参加費1,000円
→【コース番号=C2021−038
天守のどこに魅力を感じるか? どの天守がカッコイイ? この天守のココを見ろ! などなど、ナワバリストと城ガールが白熱クロストーク! 笑いあり、ディープなトリビアありのトークから、天守とは何かが見えてきますよ!

 

クラブツーリズムのトークイベント
7月22日(土)(土)新宿アイランドウィング
「西股総生×いなもとかおり トークで学ぶ城の見方・楽しみ方」
参加費1,000円
→【コース番号=C2022−038
お城って、どこをどう見れば面白いの? という方大集合! 研究者は城のどこを見ているか? 城ガールは何を楽しんでいるか? おなじみコンビが石垣から竪堀まで、ビギナーにもわかりやすく、楽しく語ります。

 

↑彦根城天守。

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↑小倉城の枡形虎口。
 
 前回書いた小倉城の日帰りツアーは、代金が5,500円。東武東上線の武蔵嵐山駅が集合・解散場所だから、自宅から武蔵嵐山までの電車賃は別途かかる。この代金を、高いと考えるか、安いと考えるか。
 高いと考える人は、旅行会社が儲けているイメージを抱くかもしれない。でも、嵐山駅と城跡の間は旅行会社の方で手配したタクシー分乗になるから、この分のコストがけっこうかかる。僕とガイドさんとの人件費からモロモロの経費を考えるなら、旅行会社はそれほどボロ儲けをしているワケではなさそうだ。
 おまけに、僕のツアーは人数を原則30人以内に押さえているから、利幅はあまり大きくないと思う。なぜ人数を押さえるかというと、土の城は近世の城とちがって、城そのもののキャパが小さいから。500人の敵を200人で防ぐ、みたいな前提で築かれている城だと、ポイントごとは5人対10人みたいなスケールの戦いを念頭において造ってある。そんなところに何十人も群がったって、説明が行き届かなくなるだけだ。

 さて、今回の小倉城ツアーに参加したお客さんは、リピーターさん方が多かった。この方たちは「高い」とは思っていないのだろう。自分1人では行けないような山城に案内してもらい、他では聞けないような説明をみっちり聞いて充実するのだとしたら、5,500円は決して高くない。そう思って下さるからこそ、僕のツアーに毎度毎度来てくれるのだろう。ありがとうございます。
 一方、都内あたりの自宅から車を出して関越道経由で小倉城に行くなら、往復の高速代とガソリン代は、ぐっと安上がりだ。友達と誘いあって数人でシェアするなら、費用は日常のお小遣いの範囲で済むし、ついでに他の城にも寄れる。そういう城歩きをしている人からすれば、ツアー代金5,500円也は高いのだろう。
 ただし、友達と誘いあって城に行った場合は、専門家の説明はつかない。本人や同行する誰かが専門家並みに城に詳しければ別だが、ほとんどの人はツアーほどの知的興奮は味わえないと思う。実際、たくさんの城をめぐっているマニアの人の話を聞いていても、その城を理解する上で大事なポイントを見落としていたり、見てはいるのだけれど意味がわかっていなかったりする。
 もちろん、城の楽しみ方は人それぞれだから、行った城の数が増えることをもって楽しみとするのなら、それはそれでよいと思う。でも、小倉城へ行って、「あの石積み良かったよねえ!」で終わってしまうのは、やっぱりもったいない気もする。(つづく)

西股総生
 
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