人生竪堀

TEAMナワバリングの不活発日誌


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 以前に本に書いたのだけれど、すぐ身近に歩きやすくて面白い城があるのに、その事には気付かず、名城集のような本を眺めて、行ってみたいけど時間がないとか、お金がないとかいって溜息をついているのは、空しいと思う。そんなことをしていると、溜息の数だけ幸せが逃げますよ(笑)。

 

 全国各地には、それぞれに特徴的な城があって面白いのだけれど、戦国時代の土の城ということになると、やはり関東は〝本場〟だと思う。しかも、首都圏は公共交通機関が発達していて便がよいし、公園などとして整備されている城も多い。だったら、首都圏在住の城好きさんや戦国好きの皆さんが、首都圏の城を歩かないのは、もったいない。

 いや、それどころか首都圏には、地方からわざわざ見に来るだけの価値のある城が、ゴロゴロしている。こっちが〝本場〟なのだとしたら、「京都の寺社を歩く」とか「奈良の仏像めぐり」みたいな本があるように、首都圏の土の城めぐりの本があっても、いいじゃないか!

 という、強引なロジックで出版社を煙に巻いて(笑)、企画を通しました。いよいよ4月21日に発売になります『首都圏発 戦国の城の歩きかた』(KKベストセラーズ・予価1400円)。ふー、何とか連休に間に合った!

 

 

 この本は、大好評重版続々の『図解 戦国の城がいちばんよくわかる本』の続編、というか実践編。今回、僕らが目ざしたのは、「城を歩く人に寄り添う本」。どこをどう見れば、土の城がわかるようになるのかを、縄張り図に即して丁寧に解説しています。

 なので、この本は、次のような方におすすめです。

① 仕事や家庭の都合などで、連休なのに遠征ができそうもない方。

② まだ、連休の予定が立っていない方。

③ 連休で遠征にゆくのだけど、残りの休みを近場で過ごしたい方。

④ 近々、上京する予定のある方。

 

 そして、舞台が首都圏=南関東なので、『北条太平記』・『ぽちっと東国の城』でおなじみの武将たちにも登場してもらいました。巻頭のカラーページでは、あの意外な武将のドヤ顔も見られますよ。

 

 

 というわけで、皆さんお楽しみに~☆

 

西股総生

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①土の城を歩いてみよう!
  ご好評の「リアルぽちっと深大寺城」第3弾を5月14日(日)に、開催します。今回は「土の城を歩くのは初めて」という方のために、ちょっと工夫もしてみたいと思っています。詳細は、ちょめさんのサイトを見てね!

 

クラブツーリズムのトークイベント
6月10日(土)新宿アイランドウィング
「西股総生×いなもとかおり 天守の話をしよう!」
参加費1,000円→【コース番号=C2021−038
現存天守の高欄と模擬天守の高欄の違いは? 丸亀城天守の2重目になぜ唐破風がついているのか? などなど、徹底的に軍事の視点から城を分析してきたナワバリストだからこそ、語りたい天守の真実。

 

クラブツーリズムのトークイベント
7月22日(土)新宿アイランドウィング
「西股総生×いなもとかおり トークで学ぶ城の見方・楽しみ方」
参加費1,000円→【コース番号=C2022−038
お城って、どこをどう見れば面白いの? という方大集合! 研究者は城のどこを見ているか? 城ガールは何を楽しんでいるか? おなじみコンビが石垣から竪堀まで、ビギナーにもわかりやすく、楽しく語ります。

 

ちゃらぽこ散歩会
5月20日(土) 岡城&稲付城
 埼玉県朝霞市の岡城と、東京都北区の稲付城をセットで歩きます。なぜ、この2城をセレクトしたのかは、参加してみてのお楽しみ。たぶん皆さんが経験したことのないような、新鮮な城歩きが体験できますよ。妄想大好きな人、土塁の基底部にハマッタ人は、ぜひご参加を!

 

ちゃらぽこ講座「ナワバリストの気まぐれ城トーク」 
6月23日(金) 19:00~ 「縄張りを読み解く」
8月8日(火)  19:00~ 「2時間まるまる馬出の話」
 気まぐれトークなので、具体的な内容は直前に気分で決めますが、いずれもディープな内容を予定。城の縄張りと縄張り図に興味のある方、来てみてくださいね!

 

↑丸岡城。

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  お城ファンの人たちと話をしていて面食らうのが、障子堀=北条氏特有の技術、と思いこんでいる人が多いこと。いえ、たしかに、そう言われていた事もあります。でもそれは、今から30年くらい昔、障子堀というものの存在が世の中に知られるようになった頃の話。
 

 障子堀といえばビックリしたのが、先日、とある公共放送で、芸能人が山中城を紹介して歩くという番組をやっていたので観ていたら、畔(あぜ)が1列のものを畝堀、2列以上のものを障子堀と呼ぶとか、畔が障子の桟のように見えるから障子堀という、といった話を大々的に説明していたこと。
 あのう…、それは「あかり障子」の事ではないでしょうか? 「障子」とは、もともと部屋の仕切りに使う「ついたて」の事。明かりとりのために、その一部に紙を貼ったものが「あかり障子」。ベルギーワッフルみたいな 桟が入っているヤツですね。でも、それがイコール障子ではない。まあ、落語の世界では「障子=あかり障子」かもしれませんが…。

 

 城に話を戻すと、堀の中に入っている畔というか、仕切り、それが障子です。なので、城の場合は畔・仕切りを「堀障子」とも言う。こうした障子堀をめぐる いろいろな問題については、1998年の第15回全国城郭研究者セミナーで行われたシンポジウム「障子堀」で整理・検討され、それが多くの城郭研究者たち の共通認識となってきた。
 …と、僕は思っていたので、シンポから20年たってもいまだに、障子堀=北条氏特有の技術とか、1列なら畝堀で2列以上は障子堀だとか、障子の桟みたいだから障子堀、といった話に接すると、ビックリを通りこして悲しくなってしまう。

 

 そもそも、1998年にどうして「障子堀」シンポが行われたかというと、1980年代以来、城跡の発掘調査事例が増えて、房総や北関東など北条氏と関係 のない地域からも、障子堀がたくさん見つかるようになったからだ。98年シンポでは、池田光男氏(中世城郭研究会)・小笠原清氏(小田原城郭研究会)・井 上哲朗氏(千葉県埋蔵文化財センター)らによって、次のようなことが確認された。
①障子堀は関東地方を中心に広く分布していて、北条氏特有のものではないこと。
②「障子」とは「ついたて」の事であり、堀の中に設けられた障壁を指していること。
③堀底に段差や陥し穴を設けた事例もあり、侵入者に堀底を歩かせないための工夫は様々にされていた。障子堀もそうした工夫の一つである。
④上記と関係するが、堀の中に設けられた障壁の形態は多様であり、1列か2列以上かで「畝堀」「障子堀」と呼び分けるのは意味がないこと。
 付けくわえるなら、同じ時期に畝状竪堀群の研究が進んでいたこともあって、これとまぎらわしい「畝堀」の言葉は、研究者たちから斥けられたのだと思う。

 

 一昨年行われた第32回全国城郭研究者セミナーでも「障子堀の新展開」と題するシンポが行われ、米沢城、水戸城、小田城、大坂城、松江城などの事例が報 告された。ところが、こうした研究の流れを理解しないというか、ついて来ていない人たちが、いまだに30年前の常識でモノを書いたり話したりするので、い つまでたっても研究の成果が皆さんの所に届いてゆかないわけですね。
 個人的には、③で指摘された様々な工夫は、「堀底阻障」のような語でひとくくりにした方がよいと思うのだけれど…。

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