2018 SUPER GT第2戦「FUJI GT 500km RACE」 | 玉中哲二「DRIVER'S BLOG」withマッハ車検

2018 SUPER GT第2戦「FUJI GT 500km RACE」

マッハ車検 MC86 Y’s distraction

入賞まであと一歩の12位フィニッシュ

 

 2018 SUPER GTシリーズ第2戦は、ゴールデンウィークの5月3〜4日に富士スピードウェイ(静岡県)において通常の300kmより長い500kmレースとして開催。GT300クラス予選14位からスタートした#5 マッハ車検 MC86 Y’s distraction(坂口夏月/平木湧也)は、コース上の混乱を避けて序盤に最初のピットインを行う作戦を採り、入賞圏内となるトップ10以内で周回したが、わずかに及ばず12位でゴール。今回は長いレースを経験したことで、次のレースに期待を持たせる内容となった。

 

 今季も開幕戦同様29台のGT300車両が参戦。富士スピードウェイは高速コースで、パワー的にマザーシャシーには不利であるが、通常より長い距離を走行しピット作業も1回多くなるため、安定した走行とミスのないピット作業を行うことで、上位進出&入賞の期待もかかった。

 

◆公式予選

 3日早朝は激しい雷雨に見舞われたが、それも朝のうちに上がった。しかしやがてサーキットは濃霧に覆われてしまい午前中は走行ができない状況となった。このため午前中に予定されていた公式練習は30分に短縮されて午後に実施。公式予選もクラスごとに20分間の一発勝負へと変更された。

 

 14時45分、曇り/ドライ、気温21℃、路面温度34℃というコンディションで20分間の公式予選がスタートした。このセッションではタイヤ2セットが使え、ドライバーの限定もない。ここでは当初Q1を担当する予定だった平木が予選アタックに出て14位につけた。

 

◆決勝レース

 4日は朝から西風は強いものの、青空が広がり初夏の爽やかな天候となった。5万5,000人ものファンが富士に詰めかけ、グランドスタンドはもちろん、各コースサイドには多くのファンが思い思いに陣取った。気温18℃、路面温度36℃というコンディションの14時47分、500kmレースがスタートした。ステアリングを握った坂口は序盤の混乱を巧みにかわしながら走行を続けていたが、予定どおり17周でピットインして平木に交代した。これはGT500車両に追い越される際の混乱を避ける当初からの作戦だった。

 

 ピット作業では燃料を少し足してタイヤは無交換。短時間で交代した平木がピットアウトすると、順位は一旦は大きく下げた。しかしそこからGT300クラスの混乱しいる隊列から離れることで安定したラップタイムを刻み、55周目にはクラス7位まで順位を上げて59周でピットイン。ここでタイヤ交換、燃料補給を済ませ、再び坂口に交代した。

 

 その後、他のGT300勢が2回目のピットインをするたびに坂口は順位を回復していき、トップ10の入賞圏まで近づいたが、ここの壁は厳しく12位でチェッカー。今年初のポイントゲットは次戦以降に持ち越しとなった。500kmという長丁場を大きなトラブルなく走りきり、多くのデータを収集し収穫の多かった初夏の富士ラウンド。ここで得たデータを検討し、次の鈴鹿では上位ゴールを目指す。

 

坂口夏月

「早めにピットインしたのは当初の作戦どおりです。スタートの時はフルタンクで、タイヤも最初のピットインでは無交換ということで硬めを履いていましたので厳しい運転になりました。最後のスティントも思っていた以上にタイムを伸ばすことができず、狙っていた入賞もできませんでした。競り合いにも負けたしかなり悔しいレースでした。この悔しさを次のレースでぶつけたいと思います」

 

平木湧也

「交代してアベレージスピードは悪くなく走ることができ、ライバルがピットインするタイミングで7位まで順位を上げることもできました。まだ2戦目のGTですから、さまざまな部分を探りながらの走りでした。最後の方もコンスタントにタイムを出していけたので自分としては満足です。鈴鹿はチームもマシンも得意としているだけに、結構いい位置に行けると思います」

 

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