【朝日町】ぶおぅわぁ~ざぱーしゅわかろかろかろ
【波のおと】
…ぶおぅわぁ~
(波が迫ってくる音)
【波のおと】
ざぱーー…
(波が打ちつけた音)
【波のおと】
…しゅわ、かろかろかろ…
(波がしみ込んで、石が転がる音)
●宮崎海岸で石を拾ってみる
「…ぶおぅわ~…ざぱーー…しゅわかろかろかろ……」
私には、こう聞こえた、朝日町のヒスイ海岸(宮崎海岸)の波の音。
【宮崎海岸へ】
案内してくださった川端さん曰く「ヒスイは普通より重い石なので、荒い波に乗ってやってくるんですよ」とのこと。
「…でも、こんな悪天候の日に拾う人はあんまりいませんね。…むしろ、天候が荒れた翌日がベストみたいですよ」とも。
…ええ、でもせっかく来たんで、拾いたいと思います。
【遠くからも荒波がわかる】
荒波が、テトラポットに打ちつけてますな~。
【歌碑】
〝枯山を 揺する海鳴り 親不知〟
(そうそう、「ぶおぅわ~」の部分は海鳴りです)
【拾う前に石のお勉強】
さて、海岸に出る前に、石のお勉強を。
川端さんがサンプルの石を私の手に乗せて、いっこいっこ解説してくれます。
…きれいな石はヒスイだけじゃない。
蛇紋岩、石英、赤石、ネフライト、薬石…メノウもあるらしい…。
…砂利浜は面白い石の宝庫なんですね。
ヒスイ海岸、ヒスイ海岸と言われているけど、宝石海岸でいいんじゃないか?と思ってしまった。
…〝たからいし海岸〟ね(笑)。
【ささ、海へ】
そんなわけで、石のお勉強もしたので、海へ。
準備のいい川端さん、ウィンドブレーカーも長靴も、軍手も、採取した石を入れる袋も、用意してくださっていた。…ありがたや♪
【石がごろごろ】
…ぶおぅわ~…ざぱーー…
おお!おおきい石だ!
【砂利浜】
…ぶおぅわ~…ざぱーー…
砂利浜なので、歩きやすい。足も汚れない。
…向こうの方で、ヒスイ探ししてる人ひとり、発見。(写真撮らなかったけど)
…海岸に近付いていきます。
【波】
…ぶおぅわぁ~
【波】
ざぱーー…
【波】
…しゅわ、かろかろかろ…
【きれいな石をさがす】
…ぶおぅわ~…ざぱーー…しゅわかろかろかろ……
…波の音とも相まって、なんだかすごく、穏やかな気分になってくる。
【いくつか拾う】
…ぶおぅわ~…ざぱーー…しゅわかろかろかろ……
「こうやって、好きな模様の石を拾うのって楽しいでしょう?…ほら、これ、素敵な模様!」と、私の手に置いてくれる川端さん。
夏はほとんどヒスイは拾えないけど、こんなに楽しい石がいっぱいあるから、夏もいいな…と思う、と話したら、
「そうそう、夏もいいですよ♪…拾いに来た人どうしが、石の名前を教えあったり、一緒に探したりする光景も見られて楽しいですよ」
確かに、石の専門家ってそうはいないから、「これなんて石だろ?」とか言いながら拾うんだろうね、みんな。…そしたら、なんとなく会話も生まれるんだろうな…。…勝手に想像して、にんまりしてくる。
…ぶおぅわ~…ざぱーー…しゅわかろかろかろ……
【波】
…ぶおぅわぁ~
…地響きのような、低く震える音。…そう、海鳴り。
【波】
ざぱーー…
【波】
…しゅわ、かろかろかろ…
ソーダのような音がしたかと思うと、たくさんの石が軽快に転がる音。
…ずーっと眺めていたい。吸い込まれそうな波。
【石を探すんだった】
おっと、石を探さなきゃ。
…ぶおぅわ~…ざぱーー…しゅわかろかろかろ…
【けっこう大漁!】
波に気を取られすぎて、あまり自分で見つけていない。
…川端さんがほとんど見つけてくれた石たち。
…ぶおぅわ~…ざぱーー…しゅわかろかろかろ…
【波】
…ぶおぅわ~…ざぱーー
【波】
…しゅわかろかろかろ…
チン!
方程式、できました。
┌─────────┐
│宮崎海岸=癒される│
└─────────┘
石を拾わなくても、この波を見て、転がる石の音を聞くだけで癒される。
…ずーっとここにいたい…と思った。
【雨が降ってきた】
あ。雨が降ってきた。丸い石に丸い雨のしずく、ドットオンドットだわ。
あ。サイレンが鳴った。…時計を見ると11時30分。
…さすが北陸!…栃木県の那須では11時45分になってたなぁ。
…朝日のかあさんたちは、このサイレンを聞いてからお昼の支度をするのかも(笑)。
地域によってサイレンの鳴る時間も違う。…面白いな~♪
…すっかり体も冷えたので、そろそろ帰ろう。
あと、びっくりしたんですけど、ここは〝富山湾〟ではないらしいです。…だから波も荒いし、風も強い。
これだけ波が激しいから、どんどん侵食もしているそうで、これを食いとめるのも一苦労みたい。…海岸に向かう車窓から、工事している重機が見えたし。
そうそう「泊」というまちも、なんと3回も移転しているらしい。…やはり侵食の関係で。
ほんの30分でしたが、厳しい自然と美しい産物…朝日町らしさを満喫できた気分♪
川端さん、ありがとうございました!
ヒスイ海岸(宮崎・境海岸 →MAP)
<おまけ>
【拾った石】
拾った石は、お家に持って帰って、ガラスの器に水を入れて飾っています。