キャンプ技術弐拾七 キャンプファイアー② | キャンプ協会なにしてる

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東京都キャンプ協会の理事の一人が勝手に書いているブログです。キャンプのためになる可能性があります。

さて意外に早く次のハナシです。
NPO記念ですね。

さきほどはエールマスターについて書きました。
私も、手っ取り早くやりたいときは自分でエールマスタやります。

キャンプファイアーでは
ファイアーキーパー という役割もあります。

今日は、ファイアーキーパーについてお勉強しましょう。
タダで勉強できるんだから、お得だね!

【ファイアーキーパーの役割】
☆司会進行(兼務の場合はエールマスタも)がやれないことをやる
☆ゲームリーダーがやれないことをやる

だいたいこんなところです。

つまり、何かをやり中の人ができないことを
輪の、主に外から手配する役です。
ココ大事ね。

【ファイアーキーパーはチームでやる】
ファイアーキーパーというのは、数人でチームを組むといいです。
先の主な仕事を見ると
どうやら火に薪くべるおっさんやおばはんではないと
お気づきいただけると思うし。

一人だと手が回らない。

たとえばゲーム中に
・トイレに行きたくなる子
・体調が良くなくなる子
・ゲームに入りたいのには入れない子
・ゲームに入りたくないから入らない子
(この二つは絶妙ね。リーダーはえてして、ゲームに入りたくない子を
 無理に引っ張って、ねえねえやろうよう とかいって
 余計にやな気分にさせる。)
・火が弱い
・火が強い
・風が出てきた
・いすが近い
・輪が乱れすぎ
ほうら、いっくらでも何かトラブリーなことが起こる。
これに対応するのが、ファイアーキーパなんですね。

ゲームリーダーやエールマスター(司会だとして)は、
その状況に気づいても十分な策を講じられないですね。
だらしなく猛獣を狩りながら、トイレに子供をつれてゆけない。
こどもにはグループリーダーがついていても
グループリーダーが抜けたら、自分のグループの子は
放置することになるだろ。
だから、ファイアーキーパが察して、トイレにつれて行くのね。

一人じゃ足らんでしょ。

【火の操作】
火を扱うのももちろん仕事だ。
照明としての火の明るさを得なきゃならないし
後半にはきれいにダウンライトしなきゃならないし
低く明るい炎にする必要があるとき(風が強い)や
高く大きな明るさを要するとき(大人数)や
状況や内容に応じた火加減をする。

腕がわるけりゃ
いわゆるバクダンを用意して、にわかに明るさをえることもある。
だっさい。(バクダンというのは、灯油を湿らせた新聞や布をぶっこむこと。)

内容や流れを理解して
必要な薪を組むのも仕事だね。

ほとんどの施設では、終了時間が決められている。
そしたら、終了時間には無駄なく燃えきっているべきですね。
俺はいやなんだ。施設の灰捨て場の、あの大量の燃えさしが。

薪を買う必要のある施設でも
灰捨て場から拾い上げれば買わないで済ませられるから
ありがたいことかも。なんてね。

あと
嫌煙家に言っておくが
ファイアーの煙は、タバコの煙のほとんどと同じ成分
一酸化炭素でできている。タールももちろん含まれる。
たぶん、嫌煙家はキャンプファイアーやらねえだろうな。
せめて嫌煙家なら、煙を出さないファイアーキーパーやってくれるはずだ。
自分で大量にゲホゲホ煙出しといて、タバコはいけないとは言わないはずだ。
キミの出すファイアーの伏流煙は良い、というならタダの自分勝手だしね。
ろくにタバコの煙を調べもしないでイメージで愛煙家を迫害してるんだから
こんなこと言っても意味ないか。
オレは、タバコもファイアーも煙は味わいのうちと思うので、別に細かく調べやしない。
でも、ファイアーでなるべく煙りださないようにする。

あとね
煙と水蒸気(大量の湯気)の区別もできなきゃね。


【事前に調べること】
施設では、その地域で間伐される材木でファイアーの薪を
作っていることが多い。
これは、炊事用の薪もそうですね。

炊事のときに、燃えっぷりを良くみてくださいね。

広葉樹と針葉樹は燃えかたちがうし、
乾燥の具合によっても違う。
樹種によっても違う。

樹種や太さや乾燥具合で燃え方はぜんぜん違ってくるので
事前に炊事のときなどによく観察することです。


【様々なスタイル】
薪をくべるのも仕事ですが
おおっぴらにこそこそしながら中央に出入りしても
おおぴらだから目だってしょうがない。
どうせ目立つなら、しっかり目立ちながら堂々と薪をくべれば良い。

こっそり知らぬ間に薪を足すことができる人もいる。
そういう人は、それでいいけども。

白いまんと羽織って、堂々と二人か三人で薪をくべるとかも
悪くない演出ですね。
キャンフェスみたいに
歌いながら井桁組んだりもいいね。

俺がよくやるのは
自分が何かで中に入るときに薪持ってはいる。
で、ゲームしながら薪くべ、井桁組みなおしする。
ゲーム終わったら、ファイアーキパにその後の火どうするか指示する。
とかね。

こっそこっそやるのはこっそこそやれる人で言いね。

あせあせの人は
やたらに火の粉を巻き上げながら薪くべる。
結局み^んな火の粉に夢中!
ゲーム中断!

それもおもしろいか。


じゃ時間なんでこれで!

これ以上のことは
ま、講師に呼んでください。



あと
薪を組むとき
地面からくみ上げるんじゃなくて
一段目の上に、バタ薪でしっかりすのこ作ってみてね。
それだけで燃えが違うから。

じゃ、キーピン!