足利事件で菅家利和さん(63)の再審無罪が確定したことを受け、捜査当局による取り調べ全過程の録音・録画(可視化)の導入を求める集会(日弁連など主催)が6日夜、東京都内で開かれた。菅家さんや弁護団、元リクルート会長の江副浩正氏(73)が参加し、実現を訴えた。
 菅家さんは「皆さんのおかげで、真っ白な無罪判決を得ることができた」と涙ぐみながらあいさつ。主任弁護人だった佐藤博史弁護士は、検察官の取り調べ録音テープが再審法廷で再生された点を挙げ、菅家さんの虚偽自白について「テープが残っていたから検証できた」と強調した。
 江副氏はリクルート事件で2003年に贈賄罪で一審有罪判決が確定した。逮捕後の捜査に触れ、「初日から猛烈で、暴力に近い取り調べを受けた。検察官から『調書に署名しなければいつまでもここにいるぞ』と言われて、マインドコントロールに置かれ署名した」と話した。
 同氏の公判は自白調書の信用性が主要な争点となった。13年余、300回を超えた審理を振り返り、「可視化は一部でなく、全面的でなければならない」と訴えた。
 可視化をめぐっては、法務省が今国会での法案提出を見送る意向を表明している。 

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