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貧乏な家族がいました。母親は、二人目の子供を産んですぐに亡くなったので、
お父さんと、男の子と女の子の三人家族でした。
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子供たちにクリスマスのプレゼントを買ってあげることなんてとてもできません。

だから、貧乏なお父さんは、おのれの不甲斐なさに押しつぶされそうになりながら、
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子供たちに精一杯のうそをつきました。

「お父さんは、神様にお願いして、世界中で、おまえたちにだけ"二つ目の
誕生日”を付けて貰ったんだよ。だからクリスマスがにぎやかなのは、
おまえたちの誕生日をみんなが祝ってくれるからさ」

すると、男の子はこう答えました。

「うん。お父さん、おれずっとまえからそうじゃないかって思ってたんだ。
だから、俺はクリスマスになると、町中のみんなに感謝したくなるよ」
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そして女の子は、こう言いました。

「お父さん、私、二つ目の誕生日いらないから、お母さんに分けてあげていい?
そしたら、お母さん、どこかで赤ちゃんになって生まれてきてくれるでしょ?」
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お父さんは、自分にすばらしい子供たちを授けてくれたことと
すばらしい「うそ」を許してくれた神様へ深く感謝し、

涙を流しながら答えました。
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「よし、そうしなさい。そしたら、お前たちがお父さんとお母さんになったときに、
お母さんが必ず生まれ変わって、お前たちに会いにきてくれるよ」
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男の子は、涙をこらえている妹の頭をなでながら、こう言いました。


「俺たちのお父さんは、神様とも友達なんだ、それに、俺よくわからないけど、
おまえみたいな頭のいい妹をもって幸せだなって思った」

お父さんは、大切な子供たちの手を握って、クリスマスのネオンに飾られた商店街を歩いていると、
この道は、天国へとつながっているのだと感じました。
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今日、人生を終えようと思っていた気持ちはどこかえ消えて、
もう一度死ぬ気になって働いて、
なくなった妻に立派に育った子供たちを見せてあげる日が来るまで、
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生きることにしました。

何も変わらないまま、かたちとして現れない、目に見えない静かな奇跡が、
この家族に与えられました。それは世界中のすべての家族が欲するものです。

主はきたれり、なんぴとの悲しみと喜びの上にも。
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おしまい

絵:tomoco おはなし:きゅうこ

http://www.youtube.com/watch?v=Wa_fI2BOnEc&feature=related

Crystal kay Shooting Star Dust