早ければ早いほど・・・。 ~そんなわけないよ~ | 立山寺子屋塾 詰所

立山寺子屋塾 詰所

富山県の片隅で小さな小さな学習塾をしています。

うちの下の子が小学校入学前に

自慢にしていたことがありました。


それは、なわとびで100回飛べたこと。


わが子ながら、上手なものだと思っていました。

がんばって飛んでいる姿は

とてもピュアで、かわいいものでした。


ほかのお子さんが

5回できた、10回できたなどといった

レベルであるのをきくと、

少し誇らしい気にもなりました。


誇らしい気にはなりましたが、

では、2年生、3年生になったときに

どうなっているか?


練習していれば

ほとんどの子が100回くらいは

簡単に飛べるようになっていますよね。


では、100回飛べていたうちの子は

1,000回、10,000回となるかというと・・・

そんなことはないでしょう。

まあ、1,000回くらいはできるかもしれませんが。



親は、自分の子どもが

ほかの子より何かが早くできるようになると

気分がいいものです。


でも、数年立てば

みんなができるようになることを

やみくもにさせたりして

悦に入っていることはないでしょうか。

特に、学習については

その傾向があるような気がします。


「うちの子、4歳なのに漢字が読めるんですよ」

「英語教室に通ってるから、

 3歳でもアルファベットが全部書けるんですよ」

とか・・・。


時期が来れば

その10分の1以下の時間で

誰もができるようになることを

急いでする必要はどこにもありません。



もちろん、好きなことを

がんばっている姿はほめてあげなくては

ならないでしょう。


でも、こと学習に関しては、

そのがんばりが大人から

「強制」されていることも・・・。



早ければ早いほど良いなんて話が

本やニュースでまことしやかにささやかれますが、

本当にそうでしょうか?


学習には適切な「時期」が

あるはずです。


それを見極めてあげる。

大人の役目はそこにある。

そう思いますが、いかがでしょうか。