篠笛奏者:朱鷺たたら 笛吹き道中記

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本番への心構え、アドバイスです。

わが門下では、年に一度わたしの主催する発表会があります。
これはもう恐ろしい現場でして・・・
っていうのは、出る側の方々で、聴く方は年々アップする演奏内容に、
長時間にも関わらず、楽しんでいただいているのではないでしょうか。

で、会が終わるとですね、
出演した何人かの方が

「もうアカン、死ぬ~!」
「何年やってるんだか、もうなんであんなとこで間違えるねんわたしのアホ~」
「どないしたら緊張せんですむかいな」
と、天を仰いでらっしゃいます。

で、言いたい!

あのですねー
本番に向けて、間違わないようにちゃんと練習したの?!むっ

そうかそうか、そのためにいっぱい練習したか・・
・・・それが間違いなのだ!!叫び

ていうのは、「本番は、間違うもの」なのです。
前回、失敗したから、今回はもっと頑張って絶対失敗しないようにしようと、
普通はこう考えるかもしれないんですが、
いいんですか、これで?
このやり方で毎回、失敗してるんじゃありませんか?

よく聞かれるのは、
本番は、普段の力の50パーセントだせたらいい、と。
それで、そのパーセンテージをちょっとでも挙げるべく稽古するのだ、と。
確かにそうなんです。

でも、それって「できる方」に意識向けてまへんか?
そうじゃなくて、
残念ながら、「できない方」が50パーセント近い確率であるってこと。
本来の力を十分発揮できないのが、本番っちゅうもんや、ということです。

まず、事実をぐぐっと飲み込んで・・・

さあ、本番だ、やばい。メラメラ
まず、前提としてトチルよな、緊張するで。
下手したら暗譜が全部すっ飛んで真っ白に燃え尽きるで。

と、思ってください。
すると、稽古方法がちょっと変わりませんか?

間違うんですからね、
間違えたとき、どうするか?ですよ、大事なのは。

あっ・・とかいって、
いま、わたし間違えました、と声も顔も大にアピールするのは、一番やっちゃいかんですね。
もうめっちゃ聴いてる方の心臓に悪いです。
ほんまにやめてー
そして、演奏止めるっていうのも、選択肢として選びたくないですね。

そうしたらもう、ごまかす!しかないじゃないですか。
そのために即興の練習が生きてくるんですよ。
稽古の時に、さあ、即興しようというと、
大ブーイング起きますけども、
なにもいじめてやろうなんて思って言ってるんじゃないんですえ。
その逆ですわ。
不測の事態に備えている、といっても過言ではないのです。
本番で間違えそうな人には、即興の練習は不可欠ですよ~~
それから、ブレスするの忘れちゃった(えへっ)って人には、
循環呼吸の練習も必要ですよ~~

そして、ぜひとも身に着けたいのが、「何事にも動じない不遜な態度」。
即興もできなかった、ごまかしようがない、という事態に陥れば、
もうここは、わたしお休みなの、休符なのよ、はじめっから。
と、開き直って、聴こえない音に耳を、自分だけでも澄ませてみる。

しかしそれでは合奏の時、相手に迷惑かけるのでは?と
おっしゃいますけど、
いえいえ、そんなことありません。
二重奏の相手が間違えたとき、確かに身を切られるような痛みを覚えますが、
実際、重傷を負っている相手が、倒れてしまって、
手をさしのべなきゃならん、とこちらまで共倒れになるよりは、

「え、わたしどっか斬られてる?」べーっだ!

と素知らぬ顔で、動じない相手の方が、ずっと安心ですよ。
そのうち、復活しはるやろ、と思えます。

それでも復活しない、しかも最悪なことに、いなくなった相手がメロディラインだ!!
というケースでは、仕方ないからメロディを自分が急きょ、代役するしかありません。
ここから、第二パートの人が主旋律になることになっててん、みたく。

リハーサルでは、間違えるというケースも踏まえて、相手の人間性を見定める、という
大事な時間でもあります。
相手に信用が置けたら、安心感が生まれ、本番が楽しめますよ。
相手にとっても、安心してもらえるような、そんな余裕を持てるよう、
普段から、追いつめられたらどう切り抜けるか、という視点も入れて、
稽古しましょう。

あらー、考えてみたら居合と通じるなあ。
居合は、絶体絶命の状態から、いかに相手を倒す、とこまでいかなくとも、
自分の命は守るか、という身体術なのです。

本番というのは、追いつめられる現場です。
だから、緊張します。
本番で緊張しない人がいるとしたら、
追いつめられてないってことじゃないでしょうか。
真剣勝負に身を投じてない演奏なんて、推して知るべし、です。
わたしは緊張して、ガクガクブルブルしている生徒さんたちが、
大好きです。

普段、緊張しようと思ってもできない、でもそれができてしまうのが本番なのです。
緊張してきたら、
よし、追いつめられてきたぞ、いい感じアップと構えてみましょう。
本番は大変に深い経験をする機会です。
プロはしょっちゅう追いつめられまくってますから、
だからうまくなるんですよー。

主催者としては、これでもか、というくらいに緊張できる場を作ってやろうと
目論んでいます。
ははは目(鬼)

だから、発表会、ぜひ参加しましょう~!
あ、だれかうまくなってから出るって言うた?

それ、禁句。
日頃の成果を単純に発表する場じゃない、と。
それなら、日頃から録音しといて、最高の出来のを持ってくればいいんやから。

真剣勝負の映画を鑑賞するんやなしに、
自分がその勝負の現場に放りなげられる、そんな場です。
(笛だから、死なないから大丈夫。)
場を踏まないと、経験になりまへんで。








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