岩手県知事・たっそ(達増)拓也ブログ

岩手県知事、たっそ(達増)拓也です。
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テーマ:

幸福保障

 

 岩手県庁で毎年行われている部課長研修では、知事講話が行われます。今年は7月31日でした。その年なりの心構えを話すこともあれば、県政に関する新しいアイデアを披露したりすることもあるのですが、今年は、「幸福保障」という題で、新しい地方自治のあり方を提案しました。

 

 岩手県では、ブータン流の幸福指標を次期総合計画に取り入れようと、研究会を立ち上げています。国民・住民の幸福量あるいは幸福度を行政の指標にすることについては、OECDや日本の内閣府による研究があり、既に導入している日本の自治体もいくつかあります。

 

 岩手県の研究会では、内外の様々な研究や実践を参考に、県民の幸福度を測るための12の領域を整理しました。仕事、収入、居住環境、安全、余暇、健康、子育て、教育、家族、コミュニティ、歴史・文化、自然環境…の12です。これら12の領域について、それぞれ満足度を数値化し、合わせれば幸福度を測ることができるというわけです。

 

 幸福には、酒を飲んで幸福とか、温泉につかって幸福とか、瞬間的な幸福(言い換えると「快楽」)があり、また、「信仰」による超越的な幸福もありますが、12の領域は基本的に生活に関するもので、「生活満足度」と言い換えられるような幸福度を、行政の対象にしようということです。「快楽」や「信仰」は個人的、私的に追及するのになじみます。

 

 そこまで話が進みますと、12の領域それぞれの満足度を測るだけではなく、満足度の向上を行政の任務とすべき、更には、12の領域それぞれをある程度満たすこと、保障することを行政の任務とすべきではないか、と思い至ります。仕事保障、収入保障、居住環境保障、安全保障、余暇保障、健康保障、子育て保障、教育保障、家族保障、コミュニティ保障、歴史・文化保障、自然環境保障の、12の保障による、幸福保障です。

 

 日本国憲法第13条は、国民の生命、自由、幸福追求の権利は最大限に尊重されるとしています。これはアメリカ独立宣言にもある民主主義の基本原則です。幸福保障は、生命、自由、幸福を三位一体として保障しようとする、民主主義の発展形でもあります。自助、共助、公助で、幸福保障を地方から。  (終)

*次回、「幸福保障」論の続きをお送りしたいと思います

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