縄文語で歌う神々の詩と太古の人間像 |         きんぱこ(^^)v  

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      砂坂を這う蟻  たそがれきんのすけ

(2011年より内容を修正加筆して再投稿)


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(YOUTUBE へリンク)


 もともと、日本列島というのは7000万年前まではユーラシア大陸(中国)にくっついていた。

 そして1億3000万年前ごろに南海の孤島だった紀伊半島や徳島・高知の部分はプレートに乗ってユーラシア大陸にくっついた。その接合部が中央構造線だと言われます。その後日本列島はユーラシア大陸から離れて現在の位置に落ち着いて、その時にぽつんとあった南海の孤島が伊豆にくっついて伊豆半島になったそうで、その経緯を見てみれば、ひょっとすると日本人の起源は大陸からの移民ではなくて、カヌーで冒険好きの南の島国にいた人々が移住してきた可能性もあるかもしれませんね。


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 弥生時代に、大陸の文化が流れ込んできましたが、その前から人は住んでいたわけで、それが縄文時代。

 この時代に住んでいた人がどんな言葉を話していたのかは定説がないそうです。

 そりゃそうですよね。声なんて残せないですもの。


 しかし、様々な民族学者・言語学者がそのころの言葉を研究していて、その一説を基にして謳われているのがこの「神々の詩」なのだそうです。


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(コンゴ民主共和国ゴマ地区から眺める活火山のニーラゴンゴ山、ここにマウンテンゴリラが生息する。この辺りは今地獄の世界、反政府勢力の横行で街も人間の心も壊滅状態。太古の昔は道徳や規律があったのだろうか。ひょっとすると今のゴマ地区の惨状のようなものだったのだろうか。日本の縄文時代もそうでしょうか。「互いに認め合う心」があったのかなかったのか、私は縄文時代がロマンと幸せを感じる時代だったとは思えません)

 国立民族学博物館および滋賀県立大学名誉教授の人類学者・言語学者である崎山 理(さきやま おさむ)教授などが考えた縄文ことばを基にして作られた曲なのだそうですが、この曲の縄文語を聞いていると「なるほどな」と思いました。

 


私の名前はマポ
アバ ナガ マポ
私は赤い着物が好きです
アバ アカキ コロモボ コノミブム
私は弟が泣くので彼を抱きます
アバ オト ガ ナグリブドゥ エイボ ムンダクリブム


ア パ  ナア ガ  マポ
私は名前がマポです。

ア ニ  ノノ  ト アヤ ト イネ ト イエ ト
私に、祖父(祖母)、父、母

オト シ ブ  イ ブ  ム
兄(姉)と弟(妹)がいます。


 この曲は「縄文海流」というアルバムの「神々の詩

 1997年までやっていたニッセイワールドドキュメント『神々の詩』(かみがみのうた)のテーマソングで有名になりました。

 「姫神」というシンセサイザーのバンドが主体で演奏されているもので、作曲の星吉昭さんはもう亡くなられていますがメンバーでもあった長男の星吉紀さんがその意思をついで演奏されているそうです。


 とっても独特の雰囲気が漂う曲で、私は最初はアフリカの曲かと思いましたが、それでは何か違和感が取れなくて、アルバムを見れば日本の縄文時代を連想した曲かと興味を持ちました。

 本当の縄文時代は誰にもわかりませんが、この曲を聴きながら、文字を持たない人間が互いにコミュニケーションを取るのに、こんな曲の雰囲気の中で行われていたのかなぁとは、感じています。