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私が以蔵の事を考えたときに、最初に思い浮かぶのは何故か映画の「IZO」です。
このIZOという映画は、私にとっては二つの大きな印象を受けた映画なのです。
ひとつは、
最後まで観れなかった映画
なのです。(笑)
金原ひとみさんの「蛇にピアス 」でさえ、あのスプリットタン(先端が二股に分かれた舌)をみて、(うっこれはエグイ・・・最後まで耐えられるかな・・・)と思ったのですが最後まで観れました。
しかし、この映画は豪華キャストを揃えたのに最後まで観れなかったのです。
この映画ははっきり言って秀作なのか駄作なのかわかりません、やたらと殺戮に拘りすぎていて観るのに疲れ果ててしまいました。
もう一つは、
友川かずきさん
の曲が、凄く印象的でした。
特に
「生きているって言ってみろ 」
(YOU YUBEへリンク)
で友川さんが体一杯に魂を込めて東北弁で唄う姿が忘れられません。
(聴いたことの無い人は一度聞いてみてほしいです(^^))
映画の印象を吹き飛ばして映画の為の友川さんの歌ではなく友川さんのプロモーションビデオみたいな感じでした。
しかしこの唄迫力もありますがユーモラスでもあります
♪
びっしょり濡れた手拭を
腰に結わえてトボトボと
死人でもあるまいにや!
自分の家の前で立ち止まり
覚悟を決めてドアを押す
地獄でもあるまいにや!
生きているって言ってみろっ
生きているって言ってみろっ
生きているって言ってみろっ
夢と現実ぶら下げてやっ
涙と孤独 相棒に
コケシでもあるまいにやっ!
長髪マンネリいさぎよさ
根っこの太さは何処へやら
墓石でもあるまいにやっ
生きているって言ってみろっ
生きているって言ってみろっ
生きているって言ってみろっ
・・・・
♪
この曲を聴くと以蔵を思い出してしまうのです。
「君が為 尽くす心は 水の泡 消えにし後ぞ 澄み渡るべき」
これは以蔵が死ぬ前の時世だといわれています。
自分は世の中の事はわからんけど、半平太のために、半平太が喜ぶ顔を見たいがために人を殺し続けてきた。
最後に囚われて、何もかもを自白して水の泡になったけど、なんだか凄く心が澄み渡る気持ちになった
という意味でしょうか。
彼は心のどこかで「間違っている」と思っていたのではないでしょうか。
生きているって言ってみろ!
以蔵は人を斬りながらそうつぶやいた
・・・・・生きている
そうおもえたのは、処刑される直前だったのかもしれません。