ギャンブル小説外伝「思い出の映画」--ハート・ブルー-- |         きんぱこ(^^)v  

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      砂坂を這う蟻  たそがれきんのすけ

1991年の映画。


知らぬ間に、こんなに時が経っていたかと感じます。




もちろん、サーフィンの映画。


私が、学生時代から好きだった、海。


ヨット・サーフィン・ウインドサーフィン。


体重が55キロ(身長180)で真っ黒で


髪の毛は日で焼けて茶色くて、目は


ギラギラと光って、ひたすら、


波と風を追いかけて、和歌山、三重(国府)


日本海(浜詰、高浜)、愛知(伊良子)


静岡(御前崎)、琵琶湖(新海)


を走り回っていた。


自ら死ぬ時は、ハワイのノースに飛び込んで


波に飲まれて死ぬんだ・・・と思っていた。


この映画の主役パトリック・スウェイジ(ボーディ)


は、それをやってのけた。


話は、FBI捜査官キアヌ・リーブス(ジョニー・ユタ )


が、毎年起こる銀行強盗を特定するために


囮捜査官として、サーフィン仲間の中に潜入する。


そして、銀行強盗の正体を突き止めてゆく。


しかし、同時に「ミイラ取りがミイラ」にもなってゆく。


サーフィンの魅力、自由の魅力(勝手気儘とも言う)


に取り付かれてゆく。


サーファーやサーフインにものめり込み。


囮で近づいた彼女(タイラー)にも本気になり、


スカイダイビングにものめり込む。


しかし、そのうち、FBIであることがばれてしまう。


パトリック・スウェイジ(ボーディ)のほうも


へたを打って、仲間が死に、人を殺してしまう。


何年かの逃亡の末、とうとうユタに捕まることになる。


そこは、何年かに一度、ものすごい波が来るところ


だった。


ユタは格闘の末、ボーディーを捕まえ、手錠をかけた。


しかし、ボーディーは「一度だけあの波に乗らせてくれ」


と懇願する。


目の前には、10mは軽く超える、綺麗だが恐ろしい波


がブレイクしていた。


ボーディーの気持ちがユタにはわかった。


黙って手錠を外した。


ボーディーは、パドルをして波に向かっていった。


「何故逃がした、戻ってきたら捕まえろ!」


べつの捜査官が言った。


ユタは、一言 「戻ってこないよ・・」 と、浜を後にした。



画面は、ボーディーの最後を映し出す。


大きな波までたどり着けたボーディーは


テイクオフ(波の天辺から滑り降りながらボードに乗ること)


を始めた。


私はこんな大きな波は見たことがない。


しかし、3mほどの波なら見たことがある。


3mの波で、波の天辺から白くブレイクして落ちてくる


水の重さは約3トン。


へたに頭に当たると首の骨が折れる。


そして、浜にいても、震度1か2程度の地震のように浜が揺れる。


10mなど、想像を絶する世界だ。


こんな波が、毎年来るのがハワイのノースショア。


日本で冬に、西高東低の気圧配置になる。


雪がふる気象だ。


その時にオフォーツク海で低気圧が居座る。


そこで発生するうねりが遠くハワイまでやってくる。


そして、ノースショアの海底の地形によって


津波のように大きな波となって押し寄せる。


ボーディーは、テイクオフして、10mほどは滑ったか・・


波のパワーにボードが完全に負けていた。


そして、バランスを崩して・・何十トンはあろうかという


波に飲まれた。


(どうやらプロサーファーを使って本当に乗っている。


彼はどうなったのだろう・・・・・)


サーファーとしては本望だったろう。



[編集] スタッフ
監督:キャスリン・ビグロー
製作総指揮:ジェームズ・キャメロン
脚本:W・ピーター・イリフ

[編集] キャスト
パトリック・スウェイジ:ボーディ

(サーフィンとは関係ない俳優、ダンス系の映画に出る「ゴースト」)
キアヌ・リーヴス:ジョニー・ユタ

(日本の帝国ホテルとラーメンを愛する。「スピード」、「マトリックス」)
ロリ・ぺティ:タイラー (ユタの恋人)
ゲイリー・ビジー:アンジェロ・パパス (「沈黙の戦艦」など悪役が多い)

--ちなみにゲイリーは、映画で必ず

「おまえが、一人でセンズリもこけなかったような時に、俺は○○で仕事を

してたんだぞ!ばかやろー」

という台詞を言うのでも有名です。--
ジョン・C・マッギンレー:ベン・ハープ
トム・サイズモア:ディーツ