拝啓 ボブ・グリーン様
Theme: コラム高校の時の自分は、それを授業で読んで
「なんだ、女々しい奴めΣ( ̄□ ̄;)」
と思っただけでとくに興味も示さず、教科書を閉じてすっかり忘れていた。
ところが、ある日友人Hが「これ、面白いぜ」といってもってきたのが、下にもリストアップされているボブ グリーン(著), 井上一馬(翻訳)の「チーズバーガーズ―The Best of Bob Greene」(文芸春秋)だった。その中の「アラモの砦」「飛行機のなかの他人」などは、彼の人間描写の上手さやコラムを書くときの切り口だとか、文中に滲み出る優しさ・暖かさのようなものを高校生ながらに感じ、さっそくその日のうちに本屋にいって彼の他の数冊を買ってしまったことを覚えている。
日本語訳の井上一馬氏の表現もよかったのだと思う。
英語の授業で適当に誤訳された内容ではやはりボブの文章の面白さは伝わらない。
いくつか読んでいくうちに訳者が何人かいて、やはり訳者が変わると表現が変わりなんとなく伝わってくるニュアンスも変わるものだと思った。そこで、原書を買って読んでみたが、英語での韻の踏み方とか、表現方法の上手さとかは自分の知識ではやはりついていけず、今現在でも英語での面白さは体感できずにいる(笑)。
しかし、シカゴ・トリビューン紙に勤めた彼が全米で愛され、一般的に「暖かい眼差し」を持っている等と評されることからすると、原文もよほど魅力的なのだろう。いつか原文から直接その感動を味わいたいと思っている。
そんな人気コラムニストである彼が、トリビューン紙を辞めていた(2002年9月16日)。
原因は彼が10年前に10代後半の少女と不適切な性的関係を持ったためだそうで、彼自身が「私が誇りにできない無分別なことがあった」と読者に謝罪したそうだ。
それ以来、彼の新しい記事は目にしていない。
何が彼をそうさせたのか自分にはまったくわからないが、もう彼のコラムを読むことができないということだけははっきりしていた。彼のような文章が書きたくて記者を目指した人も多くいただろうし、彼のコラムを読んで日記をつけ始めた人も多いだろう。
人の目標となるべき人がこのような形で社会から去っていく姿はあまり見たくないものだ。
今日久しぶりに、彼のコラムをパラパラめくってみた。
高校の時に買ったその本を、次に開くのがいつになるだろうと考えた。
そして、そっとそれを本棚にしまった。
参考:関連記事;毎日新聞2002年9月16日
新聞紙 :シカゴ・トリビューン紙
本の出版:Amazon.co.jp
| チーズバーガーズ―The Best of Bob Greene ボブ グリーン (著), 井上 一馬 (翻訳) 単行本: 268 p ; サイズ(cm): 182 x 128 出版社: 文芸春秋(1986/07) 文庫: 292 p ; サイズ(cm): 148 x 105 出版社: 文芸春秋 ; 1 巻 (1993/07) チーズバーガーズ―The Best of Bob Greene〈2〉 十七歳―1964春 文春文庫 十七歳―1964秋 文春文庫 アメリカン・ビート〈1〉 河出文庫 アメリカン・ビート〈2〉ベスト・コラム30 アメリカン・スナップショット―22歳の視線 ボブ・グリーンの父親日記 マイケル・ジョーダン物語 シボレーサマー アメリカン・タイム |
アメリカン・ヒーロー ボブ グリーン (著), 菊谷 匡祐 (翻訳) 単行本: 243 p ; サイズ(cm): 182 x 128 出版社: 集英社(1990/02) アメリカン・ドリーム アメリカン・スタイル オール・サマー・ロング〈上〉夏を追いかけて オール・サマー・ロング〈下〉夏がいっぱい ボブ・グリーン 街角の詩(うた) 晩秋のシカゴ ~ミシガン大通りから~ マイケル・ジョーダン リバウンド ホームカミング DUTY(デューティ)―わが父、そして原爆を落とした男の物語 書きつづける理由 チーズバーガーズ ボブ・グリーン、七十歳になる チーズバーガーズ ボブ・グリーン/マイク・ロイコベストコラム集―新・世代の断絶 |





