本日同時アップの③の続き桜


(こうしてNさんとの鑑定を終えたのですが、その日のうちに、Nさんからメールを頂き、そこには、ちょっとしたサプライズがありました。)

彼女の許可を得て、頂いたメールをご紹介させて頂きます。


桜
『本日は私の為にお時間いただきありがとうございました。

過去世のお話を聞いている時、木彫りの馬を貰ったと聞いたあたりから、とっても嬉しい気持ちと切なくて悲しい気持ちがセットで押し寄せて涙が溢れ出したので、死んだと聞く前から死んでしまったと感じました。私の奥の方が思い出したのだと思います。

揚子江で船を引っ張る歴史について検索すると、いろいろ写真が出てきて、男性が裸で布を肩にかけ船を引っ張る様子の写真が何種類か出てきました。

私は人のお尻にはまったく興味も無いし見ようとも思わないのですが、夫のお尻は何時間でも見ていたい程好きで、なんでだろうと思っていましたが、船を引っ張る裸の後ろ姿の写真を見て、『あ、このお尻見てたからなのか…』と少し笑えました(^^)
添付した写真見れますでしょうか?

仕事についても検索するとチャイルドカウンセラーというものがあるみたいでした。

夫は、現在も朝から晩まで重い荷物を運んでいます(^^)

馬には彼なりに考えてくれた意味が込めてあったのですね。
富や幸せを運ぶ馬だったんですね。

ことり様のお話からは、当時の彼の健気さや、一生懸命で一途な気持ちに可愛らしさも感じました、とても嬉しいです!
なのに死んじゃうなんて、まったく…ドジ!って感じです
今世では毎日無事に帰ってきてほしいです

誰にも相談できず、考えても考えても答えは出ず、苦しい日々だったので、本当に鑑定を申し込んで良かったと思いました!
ことり様の鑑定が無ければ辿り着けなかった答えだったと思います。
ありがとうございました。感謝致します。』
桜


このように、ありがたいお言葉やご感想と共に、一枚の写真画像が添えられていました。

それがこちらです。


image1.jpg



これは現代に撮られた写真でしょうから、今もそのままこんな仕事が続いているのか、はたまた、昔を再現した写真なのか、詳しいことはわかりませんが、場所は確かにそこで写されているのではないかと思います。

時は流れても、自然の造形は変わらない…
河原のゴロゴロした岩の感じは、霊視で見た昔の風景そのままで、思わず「おーっ!」と感動してしまいました。

当時を伺い知るこんな写真があるなんて、本当にちょっとした嬉しいサプライズでした。

そんな写真があるなら、もうちょっと見てみたいと、自分でも他の写真を検索してみましたが、私が探すとやり方が悪いのか全く出てこないのです。
あれえ?彼女どうやって見つけたんだろうと思ったほどです。

小さなことだけど、もしかしたらそれも、彼女にとって必要だったから、彼女の思いが引き寄せたのかもしれませんね。

そんなことを思いながら、頂いた写真を眺めていました。

確かに、この場所に、時を越えて、彼らや彼女がいた…

時に命の危険とも隣り合わせにもなりうる過酷な仕事ながら、船の航行を支えている誇りを持って生きていた男達が…

そして、そんな男達のために美味しい食事を用意して、笑顔で届けに来る彼女が…

確かにここにいた。

彼らの人生が確かに、ここにあった…

そんな感慨深い思いが胸に広がりました。


こうして日々、鑑定を通してご相談者の皆様の様々な過去世を見てきて思うこと…
それは過ぎてしまったどこかの遠い話ではなく、そこにも懸命に生きる人々の生のドラマがあるということです。

時に、もしかしたら時空を越えて、彼らは正に今この瞬間にも生きているような感覚にもなります。

少なくとも私には、今、自分がそこに立って見ているかのように、現実に彼らは生きているのです。

時間の概念が無いという天の視点もきっと、こんな感じなのだろうと思います。


時を越えて、どこか違う空の下で、今も生きているかもしれない貴女の分身達に、貴女の愛を届けるつもりで、今宵は彼女らを魂で抱きしめてあげて下さい。

きっと貴女の愛は、過去世に生きる貴女自身の哀しみをも救うはずです。


そしてまた、Nさんの魂の哀しみの象徴だった形見の木彫りの馬も、ご夫婦お2人の時空を越えた愛の絆の証の「幸せの木彫り馬」として、彼女の魂の記憶に書き換えられることを、心から願っております。



『形見の木彫り馬』完

執筆の励みになるので、ご感想など頂けると嬉しいです。



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②の続き桜


魂や心の傷を癒やすには、まずその傷を生んだ原因をご本人自身が知ることです。

原因を自覚することで気付きはもう始まります。

その上で、その傷を癒やす働きかけをします。

原因がわからぬまま、闇雲に手を施しても、それは、例えると手に出来た傷に、足へ包帯を巻くようなもので、真の治癒には繋がりません。

でも原因をちゃんと知ることで、傷の出来た場所に的確に包帯を巻くことが叶い、初めて治癒のための準備が整うのです。

彼女の場合も、原因はもうこうして鑑定を通してわかりました。

次はその傷を完全に治癒させる段です。

原因を知り、自身を慈しみ、愛し、許し、その傷を愛で包むことで、それは叶います。

魂や心の傷は自身で癒やすことが出来るのです。

そして本来の自身の輝きを解き放たせることが出来るのです。

むしろ自身を真に癒せるのも、自身の望む未来を作るのも、自分にしか出来ないのです。

自分の未来を作っていくのは、自身の思いのエネルギーと、そのための現実的な行動だからです。


鑑定では、ご相談者の内に魂の傷や心の傷があり、それが今に色濃く影響を与えている場合、それをご自身で癒やし、ご自身が望む自分になって頂けるよう、またご自身が望む未来を、自らの手で作り出して頂くためのお手伝いもしています。

具体的には、天からヒントをもらい形にした、名付けて「ことり式エネルギーワーク」を用いて、その方にとって必要と思われ、かつ、その方のご希望があれば、その方その方の状況に応じて、オーダーメイド的にその方に必要なものを、ご相談者といっしょに考え、その方だけの為のものをお作りしています。

これは、より確実に、より良き効果が出るよう、これまで進化させてきた、私オリジナルのものです。

またこれは、あくまでご相談者ご自身が鑑定後ご自分で行うためのもので、自分の未来は自分で作るという前向きな思いの力と、ご自身を慈しみ、許し、愛するという愛のエネルギーが、このエネルギーワークの本質かつ動力源であるため、とても効果の高いものです。

自分自身で行って頂くものなので、当然お金も手間も掛かりません。道具や物も必要ありません。ただ希望と愛と思いの力があればいいのです。

詳しい内容は、話が出たついでに次回にでも改めて取り上げたいと思うので、ここでは省きますが、彼女とも、魂の傷を癒やす内容を柱に、彼女の「なりたい自分」「叶えたい未来」の希望を交え、2人で相談して内容を決め、彼女自身でこれから日々の生活の中で行ってもらうことにしました。

この中で、彼女に、「イメージの中で過去世の貴女に会いに行って、彼女を抱きしめながら、その時の彼女が欲しかった言葉をかけてあげるとしたら、どんな言葉にする?」と尋ねたら、彼女は「つらかったね、よくこらえて頑張ってきたね、でも大丈夫だよ、また彼と会えるから」と言ってあげたいと、泣きながら答えました。

過去世の彼女がもし、この言葉を聞いたら、天使からの言葉かと泣きつぶれることでしょう。

今世の彼女の思いはきっとこれから、過去世の彼女自身に、そして彼女の魂に残った傷にも、優しい愛のエネルギーを与えていくはずです。

それを確信する、ある理由があります。

実は、彼女にこの質問をしたのは、魂や心の傷を癒やすために用いる、私オリジナルのあるイメージングの内容を相談して決めていた時で、これはその方その方の原因や状況によって、1人1人、内容は違うものになるのですが、最終的にはその方にとってそれが本当に必要なものになっているか、魂が求めるものになっているか、望む未来を引き寄せる力があるか、等、その方のエネルギー反応を視て、オーダーメイド的に作り上げるので、非常に効果も高く、本当に不思議な大きな力を秘めています。


それを象徴する、あるエピソードがあります。

インナーチャイルドを抱えておられる、ある女性がおられました。

子供の頃に親との関係において心に刻まれた傷が、愛を乞う渇きとなって、この女性の内に残っていました。

このインナーチャイルドを癒すためのイメージング内容をこの方と共に決めていた時です。

先に触れたNさんの場合と同じように、「イメージの中で、インナーチャイルドを生む原因となった正にその真っ只中にあった子供の時の自分に会いに行って、彼女を抱きしめながら、その時の彼女が欲しかった言葉をかけてあげるとしたら、どんな言葉にしたい?」と尋ねたのです。

彼女は「うーん…」と一生懸命考えながら、ぽつりぽつりと、言葉を上げていました。

と思ったら、突然急に押し黙ってしまい、「あー!」と悲鳴にも似たような声を上げて、泣きつぶれてしまったのです。

びっくりして、「なに、なに!?」と尋ねる私に、彼女は泣きながら、「私、思い出したんです、今…」と言ったと思うと、息を詰まらせて再び泣き崩れるのです。

私もまた、「え!? なにを?なにを?」と尋ねます。

泣きじゃくりながら彼女が語ってくれたのは…

「私思い出したんです…もう自分ではすっかり忘れてしまっていたけれど、こうして言葉を上げていたら、急に自分の内から、時の中に埋もれてしまっていた記憶が蘇ってきて、はっきりと今、思い出したんです…

実は私、正にそのインナーチャイルドの原因になった子供の頃、ある時、夢を見たんです。

白い女の人が現れて、泣きながら私を抱きしめ髪を撫で、今私が考えて出した言葉と正に同じ言葉を、私にかけてくれたんです。

愛してるよ、ひとりぼっちじゃないよ、あなたが悪かったんじゃないよって…

その日を境に、同じ夢を度々見るようになって、あの頃の私は、その夢にどれだけ救われたかわかりません…」

それを告げると彼女は再び泣き伏し、私も彼女と一緒に号泣してしまいました。

でも実は彼女の夢、それは決して不思議ではないのです。未来の自分が過去の自分に影響を与えることも少なからず実際にあるのです。

だから「それは、これから貴女が行っていくインナーチャイルドを癒やすイメージングが、自分の内にある傷だけじゃなく、過去の子供の時の自分をも救っていたということなんじゃないかな」と彼女に話し、再び、また2人で泣き崩れました。

彼女の話を聞きながら、彼女が話してくれた夢のビジョンを彼女の意識を通し視ていた時、それは間違いなく今の彼女だとわかったからでもありました。


夢の中に出てきた女性が白かったと彼女の記憶にあるのも、イメージングに光のエネルギーを用いているからでしょう。

全体の具体的な内容は書くと長くなるので割愛しますが、その中で、自分の内から、魂が本来持つ愛のエネルギーが溢れ光を放っているビジョンを彼女に指示していたからです。

つまり、夢に現れた女の人は光を放っていたから、白く見えたということです。

このご相談者の女性が、今の自分の悩みの背景に、子供の頃の心の傷があったんだと原因を知ったことで、彼女の内から自然に湧き上がった、自身を心から慈しみ、癒やし、救おうという、愛の思いが、こうして大きな力となったのではないかと思います。

このエネルギーワークが、自身の思いの力と愛のエネルギーを本質とし、動力源ともしているがゆえです。

こんな実例があるからこそ、Nさんもまた、これからご自身のことも、過去世の自分をも、きっと癒やし救っていかれるはずだと、期待を持たずにはいられなかったのです。

愛の力は時も空間も越えるのですから…


Nさんはきっともう大丈夫。
今まで自身を苦しめていた悩みの全ての原因がわかったことで、これからは失う怖さを手放して自身の魂の傷も癒やし、幸せになるはずだった過去世での夫との2人の人生を再びやり直し、今度こそ、幸せになれるはずです。


最後にNさんから、自分にはどんな仕事が向いているかわからないからアドバイス頂きたいと言われました。

彼女の魂は、まわりの人を癒やし笑顔に出来る自分になれることを望んでいました。
現に彼女自身も、なりたい自分を、そう表現していました。

また彼女は子供達にも縁があるようで、援助、手助け、そんなキーワードも出てきました。

ですから私から彼女に提案させて頂いたのは、親を亡くした子供達を支える仕事です。

愛する存在を亡くす哀しみと痛みを知っている彼女だからこそ、心に寄り添えるのではないかと思いました。

すると彼女も実は以前から関心を持っていたと言います。具体的な話をさせて頂き、そのために必要な資格や学びもお伝えしておきました。

きっと彼女の魂が真に望む生き方でもあるように思います。

彼女が今までの日々の中で趣味や行動として行ってきたことも、そこに繋がり発展させていけそうでしたので、もしかしたら、全てこの先に待つ未来への必然であったのかもしれません。

彼女が自身の魂を癒やし、ご主人との幸せを取り戻したその先には、彼女の救いを求める存在達がきっと待っていることでしょう。

彼女の声も明るく弾み、鑑定が始まる時に比べると、エネルギーもめざましく高まっているのを感じました。
彼女は正にこれから、本来の輝きを放っていくはずです。


こうしてNさんとの鑑定を終えたのですが、その日のうちに、Nさんからメールを頂き、そこには、ちょっとしたサプライズがありました。



本日同時アップの④に続く

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①の続き桜

相手が人であれ動物であれ、愛する存在を亡くすというのは、筆舌尽くしがたい哀しみであり、その愛が深ければ深いほど、また、自分の人生においてその存在が大きければ大きいほど、我が身が削られるような痛みを残します。

どんなに泣いても叫んでも、どうしようとも、もう亡き存在は戻っては来ない。
この世に生きている限り、自らの命尽きるまで二度と、その愛しい姿には会えないのですから。

でも、今は亡き愛する存在の居ない世界で、それでも私達は生きていかねばならない…

今生での別れの直後のパニックのような慟哭から、やがて哀しみは時と共に次第に、どんどん深く心と身体に静かに染み入っていくようになります。

だから残された者達は、その哀しみを、奥に奥にと押し込めて無理やり蓋をしてしまわないと生きていけないのです。

でもその蓋は、何かのきっかけで、すぐ開いてしまい、その度に、しまい込んで忘れたふりをしていた哀しみが我が身を飲み込むのです。

それでも、いつかまた天で、次の世で、再び会えることを只唯一の支えにして、人は懸命に生きていく…


日々鑑定を通して沢山の過去世を見てきて思うのは、先立つ者より残される者の痛みのほうが格段に大きいということです。

先立つ者にはこの世に生きる私達が見えているし、自らが霊的存在に戻ることで、死が終わりではなく、真の別れではないことがわかるからでしょう。

しかし残される者は深い哀しみを長きに渡り、背負いながら生きねばなりません。


過去世での彼女もまた、そんな哀しみの中で生きていました。

愛する存在を亡くした哀しみがどれほど深かったか…それは、鑑定中に娘が若い衆の男を好きになったことをNさんに話した時点で、既にNさんには彼が亡くなってしまうことがわかり、涙が止まらなくなったことからも伺い知れます。

また、形見となった木彫りの馬の話をした時に、彼女が話してくれたことがあります。

彼女は以前フエルトで手作りの人形を作ったことがあって、一般的に好まれて作られることが多い犬や猫ではなく、なぜか迷わず馬を作ったと言うのです。

自分でも、どうして馬なのか不思議に思っていたと言います。理由はわからないけど、無性に馬を作りたくなったそうです。

そしてその大きさも、キーホルダーサイズだったようです。

このように、こんな一見何気ないように思える事でも、私達は普段無意識に、魂の記憶に突き動かされているのだなと感じます。

彼女もまた、過去世の哀しみが魂にまでも深く刻まれ、時空を越えても、いまだ消えぬまま色濃く残っているのです。

冒頭に記したように、ときに哀しみは、心のみならず、魂にまでも深く刻まれてしまうことも少なくありません。そして魂に残った傷は、時を越え、次の世までも痛み続けることもあるのです。

では、そんな彼女の魂の傷が、今の悩みと苦しみをどのように生んでいるのでしょうか。

そこには大きく2つの要因があります。
「再び失う怖さへの怯え」とそれゆえの「迷い」です。


まず一つ目の「再び失う怖さへの怯え」ですが、愛する人を亡くした哀しみは、過去世で彼女に、失う怖さへの怯えを植え付けました。

それは彼女の魂に刻まれ、今世でも、「また誰かを愛して、また失うことになったら…」そんな恐れが、一種のトラウマのように、彼女の中に残りました。


その「失うことへの怖さ」というトラウマは、あんなに会いたいと思い続けてきた彼と、時空を越え晴れて再び一緒になった今も、どこかで彼女を迷わせ、怖がらせているのです。


彼女は夫と一緒になってから「色々あり他の人に目を向けるようになった」という旨をご相談メールの中に綴っておられましたが、その色々が何かと聞くと、どこの夫婦や恋人達にも普通にあるであろう、たわいない喧嘩や、一時のちょっとした気持ちのすれ違いでした。

また更に聞くと、彼女はこれまでの恋愛において、とても幸せな良い関係になると、この楽しく良い関係の内にお別れにしなければと思ってしまい、いつも自分から一方的に別れを切り出してきたと言います。

うまくいかなくなってお別れしたり、失って悲しい思いをしないよう、最高な時に終わりにしなければという強迫観念に捕らわれてきたのです。

先方からしたら恐らく青天の霹靂だったでしょう。とてもうまくいっている時に理由もわからず、突然別れを告げられるのですから。

自分でも、そんな自分が不思議でわからないと彼女は言いました。
だから、もしかしたら自分は潜在的に恋愛に打算的な傾向があるのかもしれないと思ってしまっていたのです。


夫からまるで逃げるように他の人に目が向いてしまうようになったのも、結局、同じ流れです。
ちょっとした喧嘩でも、彼女に再び失う怖さへの怯えを無意識に呼び起こさせてしまうのです。
かつて交際した人達以上に、夫に対してはこの傾向は顕著でした。

また、彼女は毎日夫が無事に帰ってくるかが心配で仕方ないのだと言います。

夫との暮らしが幸せであればあるほど、それがいつかまるで指の隙間からこぼれゆくかのように失われるのではないかと無意識に怯えてしまうのです。

それも当然です。誰でもない、夫その人こそが、彼女が二度と失いたくない当人なのですから。

だから、いつか失ってしまうのではないかという不安が少しでもよぎってしまうと、「本当に失う前に、失って苦しい思いをする前に、そこから逃げなければ」と自分を守るための防衛反応が深層意識から出てしまうのです。

この彼女の「怯え」が、彼を愛することへの「怖さ」と「迷い」を生み、その迷いが今、他の人達を引き寄せてもいるのです。
この「迷い」が2つ目の要因です。


過去世での彼女は元々船引きの男達の人気者だった…当然多くの男達から特別な好意を抱かれてもいたでしょう。でも彼女は彼を選んだ。

けれど彼亡き後、哀しみの日々を生きていく中で、「私の人生はこれで良かったのか? 別の人生もあったのではないのか? もし彼を選んでいなければ、彼じゃなく他の人を好きになっていたら、こんな悲しい思いはせずに済んだのかもしれない」という思いが、ふと、よぎることもあったでしょう。

勿論本音ではありません。例え彼と死別することがあらかじめわかっていても、それでも彼を選んだと彼女は思っていたはずですから。

詳しい情報は出てはきませんでしたが、彼女はその後の人生でも、ただ亡き彼を想い続け、誰かを好きになったり、結婚することは無かったようですし…


でも、彼女を心配し気遣うまわりの男達の優しさに触れてしまうと、あまりの哀しみの辛さから心が弱くなってしまうこともあったのです。

それはもうこんな悲しく苦しい思いは二度としたくないという叫びのような思いと、この哀しみから救われたい、という思いの裏返しでもありました。


実はNさんが目を向けた他の男性達、Aさん、Bさん、Cさん、いずれもその過去世で彼女に特別な好意を抱いていた男衆の内の3人です。

これも私が彼女に伝える前に、彼女は言い当てました。言い当てたというより、むしろ、「わかった」「思い出した」という感じに近い印象でした。

彼らは過去世で哀しみに暮れる彼女を見ながら密かに思っていたでしょう。「もし俺を選んでいたら、そんな悲しい思いはさせなかったのに」と歯がゆいような気持ちで。

彼女を心配しながらずっと見守ってきた彼らのそんな思いが、今世でも彼女に引きつけられてしまうのです。

だから彼女が結婚する段になって、彼らが次々に連絡してきたりしたのです。

テレビのお見合い番組の告白タイムの時の、「ちょっと待ったー!」のあれと同じようなものかもしれません。

でも少し違うのは、今世、彼らの中には恋愛感情がある人物も居たかもしれないけれど、魂の意思とすれば、彼女を心配してのことです。

だから潜在的には恋愛感情というよりも、守りたい、助けになりたいという思いの方が強いのです。

結婚が決まってから彼らが集中して現れたのも、彼らなりの「本当にそれでいいのか後悔しないように選択してほしい、今度こそ幸せになってほしいから」という魂の思いゆえでしょう。


そのもっともたる人物はAさんです。
彼は過去世の男衆の中にいた年配の、彼女にお菓子をよくくれていた人で、それはまるで自分の娘のような感覚でのことでした。

Aさんが今世彼女の前に現れたのは、魂的には恋愛感情や下心ではなく、純粋に彼女を心配する「魂の意思」に突き動かされてのことです。

そしてそんな彼らを引き寄せたのは、それこそ彼女の魂にいまだ消えずに残る傷や、それゆえの「怯え」「迷い」だったのです。

つまり、彼女がかつて過去世で「もし彼を選んでいなかったら、愛していなかったら、こんな悲しい思いはしないで済んだのだろうか」とよぎった思いが、今世の彼女の「この選択で本当にいいのだろうか」「彼を愛していいのだろうか」という迷いとリンクして、魂で彼女を心配する男達と磁石のように引き合わせているのです。

彼女が自分のまわりに現れた彼らに惹かれたのは、過去世から自分をいたわり見守ってくれてきた人達だったからです。

でも彼女の彼らへのそれは愛ではなく、迷いゆえのものであったから、実際繋がるには至らなかったのです。

彼女が魂で選んでいるのはご主人である彼であるのですから。

男達も魂でそれを理解していたのです。

彼女がこの先、魂の傷を癒やし、ご主人との日々を本当に幸せに生きれるようになったら、彼らも魂から真に安心し、2人の幸せを願い、陰ながら見守ってくれることでしょう。それぞれの人生に戻って…

彼女が愛する人を亡くした哀しみに在ったように、彼らもまた、大切な仲間を失い、彼女と同じ哀しみを共有した「魂の仲間」だったのですから。

これが、彼女を今まで苦しめてきた悩みの裏にあった原因の全ての背景です。


彼女は「…私の選択は間違っていなかったのですね」と涙声で呟きました。

でもその涙はもう悲しみの涙ではなく、感極まるような喜びの涙でした。


そうです。彼女は決して打算的なんかじゃない。恋愛にだらしなかった訳でもない。

全ては愛する存在を亡くす哀しみが魂に残した哀しき傷ゆえだったのです。

そして、過去世の彼女の願い通り、彼女は再びこの世界で彼に会い、ちゃんと彼を選んでいたのです。


彼女の苦しみや不安は、過去世がわからなければ、こうして全てを紐解くことはできなかったでしょう。
よく私の元に来て下さった…と私も感極まって涙がこぼれそうになりました。


どんな悩みも、どんな状況も、そこには理由があるものです。それを今世だけに求めても、真の解決に繋がらない場合も少なくはありません。正に今回もそうであったと思います。


そして彼女は聞きました。
もう今世では彼を失わないで済むでしょうか?

もう私を置いて先に亡くなってしまわないでしょうか?と。

これこそ、彼女の怯えと迷いの正体を端的に表した言葉に他なりません。

けれど、それはわかりません…寿命は彼の魂が決めることです。
でも、彼は「今度こそ、いつか、自分の手で彼女を幸せにする。生涯をかけて守り抜く」と魂に刻んで、今世彼女と再び共に生きるため生まれ来ているのです。その魂の意思はこれからも変わることはないでしょう。

彼女には、過去世から続く強き2人の愛の絆と、彼の魂の決意を信じて、これからの人生を彼と共に幸せに生きてほしい、そう願わずにはいられません。

だから、そのためにも、次に彼女の魂の傷を癒やす必要がありました。
傷が残っている限り、また色んな形でその影響が出てしまうからです。



続く


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