「私にとって所謂(いわゆる)受験英語というものは存在しない。本物の英語力を身につけることが全てだ」


と言い切ることは今でも不可能ではない(笑)


私はこの2年余りの間、そうしている!


奥井潔先生

「キミの授業は痩せ細っている。痩せ細った講義をカテに、若者の精神の成長がありうると考えられるかね」

「キミは、若者の心の不安を感じ取っていないのだ」


「英語の一教師としての私の仕事は、皆さんが、日本人として、ものを正確に深く考える力、ものを鋭敏に深く感ずる力を強化する手助けとして、英語を精密に読解して、これを日本語で表現し、また日本語を、これに相応する英語に表現する訓練を行うこと、つまり外国語を媒体にして、日本の青少年の論理的な思考力と鋭敏な感性を高めること、以上に尽きているのです。」


今井宏先生のブログ

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「英作文は自分で文章を作るんじゃない、英語の考え方、英語を母国語として使う人の発想を模倣するんだけど、要領のよい人はまず正しい英文だけに接することで、頭の中に正しい英語ができあがる。ところが、要領の悪い学生は、必要な英語を頭の中に入れないままで、苦労して英語でないものを「作る」んだ。」
『伊藤和夫の英語習得法』
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これはTOEICの世界にも当てはまりますね。


「試験問題を当てた当てない」というのは「次元が低い」。この意味がわかる人に教えたいです。


「受験勉強というのは奇妙な世界で、小学校から高校まで学生諸君の生活の大きな部分を支配しているにもかかわらず、せいぜい必要悪としかみなされず、まともな人間のかかわりあうべき分野ではないとされているためか、その方法に関しても、適切なアドバイスはなかなか見られません。「学校の勉強をまじめにやっていれば、どの大学でも必ず合格する」のようなタテマエ一辺倒で、実際には誰も信じないような空論がはばをきかすかと思うと、試験問題を当てた当てないというような、この次はもっとうまいことまで教えてくれるのではないかと思うような、次元の低い、せっぱつまった学生の弱味につけ込むだけの宣伝を、マスコミがまじめに取り上げたりする世界なのです。」

伊藤和夫『伊藤和夫の英語学習法』駿台文庫1995

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去年、英語を教えていて面白かったハイライトの一つが、小学6年生の子に、仮定法を理解してもらったこと。


原理を体系的に説明すると、


その後ちゃんと正しい答えを返してくれました。


仮定法を理解している小学生って凄くないですか?(笑)


現在は、中学生ですけど(^_^*)


英語の指導要領では、仮定法は高校2年くらいだと思います。



今日行った会合でそのことを思い出しました。

 英語をプログラムを解析するように読むという時、それは英語を「形式」の面から考えるということになります。

 

 その言い方にすると、実はそれは、「受験英語の巨星」(江利川春雄)とされ、特に1970年代から1990年代にかけて日本の受験英語界に大きな影響を与えた、故・伊藤和夫先生(1997年没)が、1977年刊行の『英文解釈教室』(研究社)などで広く明らかにして、展開して来られたことにとても近くなります。「筆者が本書で試みたのは、英語を形から考える練習、つまり、英語を読んでいるかぎり決してそこから離れることができない基本的な約束を明らかにすることから出発し、その原則に基づいて英語の構造を分析し、読者とともに考えることを通して、英語を読む際に具体的に頭はどのように働くのか、また働くべきなのかを解明することである。」

(伊藤和夫『英文解釈教室』研究社1977年、はしがき)。

 

また、プログラミングから見た英語という問題意識も、次のようなくだりを読むと、伊藤先生もやはり十分に意識されていたことがわかります。

 

「現在の私の教授法の基礎をなしているのは、テキストの英文を生徒の目で見て、かりにそこで自分が迷うか間違えるかした場合に自分が一瞬にするはずのことを、思い切って速度を落としてゆっくりゆっくりやってみせることであり、そしてそういう修正を可能にしている英語の基本的な約束を、その授業を通じて明らかにしようとする姿勢であると言えるかと思います。」

 

「あるセンテンスを読む前に我々の頭は白紙のはずなのに、それが読むに従ってわかり、ピリオドにいたって(※注:返り読みすることなく)すべてが明らかになるというプロセスは、当然、一本の線をいくつかの単位に分割し、単位相互の間に種々の関係を認めるという作業を含みます。センテンスを構成する単語の中で、何がそういう区切りに参加するのか、ピリオド以外の何が我々にセンテンスが終了したと感じさせるのかという問題もあります。・・・コンピューターによる翻訳のためには以上の分析が不可欠である以上、それはすでに行われはじめていると思います。そして、そのような現象分析の上に立った教え方こそ、我々の英語教育に新しい道を開くものと、私は信じたいのです。」

(伊藤和夫「私の英語教授法」『駿台フォーラム』第6号(1988年)、伊藤和夫『予備校の英語』研究社1997年所収)(※注は筆者)

 思えば、私は中学1年の時に初めて英語をちゃんと学び始めた頃から、「英語だって言葉なんだから、単語を一語一語話している間に意味は成立しているはずで、一文全部聴き終わってから、初めてそれに対応する意味がわかる、なんてことはありえない」と思っていたのでした。

 

 しかし、学校の授業はそのように英語を理解したいと思う私に納得のいく説明を与えてくれず、また、例えば、文法の説明でも、

1.

a) no more than ~=only ~ (たったの~)

b) not more than ~=at most ~ (多くてもせいぜい~)

c) no less than ~=as many as ~;as much as ~(~も)

d) not less than ~=at least ~(少なくとも~)

 

2.

have + O(人) + 原形

have + O(物) + p.p.

 

とか、なぜそうなるのかの理由を説明せず丸暗記させようとしたりしていたのでした。

しかも、この場合の2.の方は説明が間違っていたりします。

 

 高校生の私にとっては、学校の英語の授業の中で教えられる、日本人が考えた説明の中には、本来ネイティブはそのような理屈で英語を使っていないというような間違っているものさえかなりあるので、あまり信用できないと思って、自分で書店や図書館で文献を漁ったり、ネイティブの人に聞いたり、自分で英語の勉強を模索したりしていたのでした。

 

 そうこうするうちに、坂本龍一さんが『Seldom Illegal 時には違法』という本に収められることになった、見城徹さんが編集長時代の『月刊カドカワ』の連載で、マーク・ピーターセン先生の『日本人の英語』という岩波新書が面白いと言及していたので、買って読んでみて、英語の納得のいく説明に渇望していた私の気持ちは少し満たされたのでした。

 

 が、それでもまだ、英語全体についてなかなか理解した気にならず、また解釈の仕方もこの文章の冒頭に書いたように、納得のいくものではなかったため、引き続き、いろんな参考書や英語の勉強の仕方の本を渉猟しているうちに、山口俊治先生の『英文法講義の実況中継』と、東京SIM外語研究所の教材、そして、伊藤和夫先生の『英文解釈教室』に出会い、かなり自分なりの英語の習得法を確立できた気がしたのでした。

 

 そして、社会人になって、プログラマ・SEを5年やった後、再度、英語をブラッシュアップして、TOEIC990(満点)を取り、英語を処理している時に、自分の脳内で起こっていることを考えていたところ、頭の中で、意味を、「いる時にいる分だけ取る」、ということで、トヨタ生産方式と同じことをしている!というイメージが浮かび、その習得法を「ジャストインタイムリーディング®」と名付けたのでした。

 

※以前、中1レベルから、TOEIC990を取るまでの参考教材について書いたものがあるので、そちらも、よろしければ、ご笑覧頂ければと思います。

 

http://tapestry7.seesaa.net/article/401172433.html

 

 映画『ブレードランナー』(1982年)(原作はフィリップ・K・ディックの小説『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』(1968年))は、SF映画の金字塔として、サイバーパンクの未来のイメージに決定的な影響を与えることになった作品です。ストーリーは、近未来の世界で、遺伝子工学により作り出された、ほとんど人間と見た目が変わらないアンドロイドに、火星などで危険で過酷な重労働をさせていたところ、6体のアンドロイド(レプリカント)が反乱を起こし、地球に侵入したため、特捜(ブレードランナー)の主人公が、アンドロイドを探し出して、「退役させる(処分する)」というものです。その時、人間とほとんど見た目も、機能も変わらないアンドロイドを見分けるために、フォークト・カンプフ法というテストを行うのですが、C言語でのコンピュータのプログラマ経験が5年ある私から見ると、それは「人工知能は、英語の意味内容を理解できるか?」ということを問うテストのように思えます。つまり、人工知能は、そのテストの英語が意味する深い意味内容を理解し、適切な感情を湧き上がらせることができるかを問われるのですが、感情の反応を表現することが人間よりわずかに遅れることにより、アンドロイドだと検知されてしまうのです。アンドロイドは、英語のシンタックス(統語法)の機械的な理解は人間と同様に瞬時にできるのですが、与えられた状況描写の意味内容とそれに対する適切な感情を導き出すためには、その文章の単語・概念の膨大なビッグデータを走査しなければならず、その処理に少し時間がかかってしまうためです。

 

 私はプログラマを5年経験したのち、TOEIC L&Rテストで805点の状態から1か月で955点と150点アップさせ、その6か月後に990点と7か月で満点を取り、現在、英語を教えています。自分の経験から導いたノウハウを元に、他の方に対しての英語指導を始めてみると、社内公用語が英語だという企業に勤める私の受講者の方たちも、TOEIC L&Rで、1人目は3か月で115点アップ、2人目は2か月で125点アップ、3人目は40日(実に1か月と10日)で185点アップとどんどん短期間で800点超えを達成するというように成果を上げ始めました。教えている過程で、私の英語の習得法の有効な点とその理由を見つめ直してみると、私がかつて約5年間のC言語のプログラミング経験があったことで、英語をプログラミングから見るという新鮮な観点で見つめ直すことができたからではないかと思うようになりました。これからしばらく、そのようなプログラミングの観点からの英語習得アプローチということについて書いてみたいと思います。短期間で英語力をアップさせたいとお考えの方たちのご参考にでもなればと思います。

 

>トヨタ式英文解釈=ジャストインタイムリーディングとは?

 

https://www.youtube.com/watch?v=qgz6jFxMpyk

 

 

 

エドワード・サイードが分析哲学の石黒ひで先生の招待により、慶應義塾大学三田校舎で、”The clash of definitions”(定義の衝突)という講演をした時、私の1つ前の席に座っていたのがバレンボイムでした。たぶん1995年頃。


サイードの講演はもちろん、サミュエル・ハンチントンの『文明の衝突』(The clash of civilizations)に対する批判的言及でした。


ついでなので、あの時、サインを書いてもらいながらサイードとした会話を書いておきます。

(言うまでもなく英語で :) 。東京SIM外語研究所の教材と伊藤和夫『英文解釈教室』、森田勝之『タイムボキャブラリー』part1〜3などで勉強していた私は大学に入る前にTOEICは720あり、そこそこ会話もできました。)


『オリエンタリズム』という、


「近代西洋文学(近代西洋の価値観)は、「東洋」に対して、「西洋」から見たら劣った未開の、でも下手に文明化されていない分美しい「東洋」という前提でその(想像的な)差異を搾取して書かれている!(要は、西洋は東洋を対等に見ていない、見下してみている)」


ということを明らかにして、西洋側の認識に修正をせまるような本を書いたサイードに向かって、


私「ベルトルッチの『リトルブッダ』(音楽は坂本龍一)を観ましたか?」

サイード「観てない」

私「残念です。『リトルブッダ』は映像監督のヴィットーリオ・ストラーロとともに意図的に「オリエンタリズム」の姿勢で美しいブッダの歴史絵巻の映像を撮った映画だと思ったから。そしてそれが意図的、わざとであることを示す、弁解するように、ベルトルッチは『リトルブッダ』の主人公の名前をジェシー・コンラッドにしているのです(サイードの『オリエンタリズム』の中で、「オリエンタリズム」そのもののような小説として取り上げられるのは、ジョセフ・コンラッドの『闇の奥』だから)。」と言うと、


サイード「それだから私は観てないんだ(笑)」


みたいな、立ち話にしては面白い会話をあの時、今は亡きサイードとしたのでした。


(ちなみに『闇の奥』は、フランシス・フォード・コッポラ(と同じく映像監督ヴィットーリオ・ストラーロ)の映画『地獄の黙示録』の翻案元)

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また、このヴィデオでバレンボイムが語っている後期ヴェートーベンのスタイルは、エドワード・サイードや大江健三郎が往復書簡やそれぞれの著作で言及していた内容と通底していますね。


https://youtu.be/bCwthMqPGYo


伊藤和夫先生の言葉に

「ゆっくり読んでも分からない文章を、速く読もうとしても学習は空回りするだけです。正確な読みに支えられて、初めて多読が生きる。」

というものがあります。

私の英語指導は、英語のシンタックス(統語法)を教えた上で、英語を前から一語一語受け取った時に「頭はどのように働くのか、また働くべきなのか」を具体的な英文に即して教えていくもので、その指導を受けた人はまず文法の項目が90%前後まで上がります。


その状態は、ゆっくり「正確な読み」ができるようになってきたということで、コンピュータの処理に喩えると、それはプログラムの命令文を1回実行ボタンを押したら1行というように、1行ずつ処理を進めているような状況です。(英語の1行(1文)ではなく、一語一語に大体対応します。そのことを実際のコンピュータのプログラミングの場面では、デバッガというものを使った「ステップ実行」と言います)


ここまで来たら、次はその処理速度を速めることですが(プログラムの喩えで言うと、1度実行ボタンを押したら、一連の処理全てを滑らかに一気に実行するイメージ)、そこからは脳神経の処理速度を上げることが必要になります。イメージとしては映画『Matrix』の次の場面のような感じです。


各種アプリの加速機能で加速した音声の助けなどを借りながら、だんだん速度を上げていって、最終的には脳内の音読はしない、言わば「グーテンベルク銀河系」からの離陸を行うような感じです。


「ゆっくり正確な読み」ができるようになったらポテンシャル的にはもう速く正確に読める下地が整ったということです。その時の、自分が持っている本来の可能性を、あれこれと考えるのではなく、「知る」こと、それが大事です!


Don't think you are.


Know you are.


Matrix


https://youtu.be/WvzgRhBYgho

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