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「あしたのジョー」
(前半)
少し前の話だが、2011年に「あしたのジョー」が
実写版で映画化され、話題となった。
流石にこの原作の漫画を知らない人は少ないだろう。
どうやら、原作40周年プロジェクトの一環だったらしい。
最近、昔のアニメを実写版にして映画として
公開することが増えたように思うが、
アニメのイメージを損なわないようにする制作側も
大変な苦労があるだろうと思う。
特に「あしたのジョー」の場合は熱狂的なファンが
沢山いることから、この映画化のニュースが出たとき、
インターネット上のニュースでも大々的に取り上げられ、
mixiの「あしたのジョー」コミュニティの中でも、
この実写映画化の話題でもちきりだった。
当時の話題のポイントは、主演の矢吹丈役の人選だ。
ジャニーズのアイドルグループ「NEWS」の山P
(山下智久さん)がジョー役をやることに、
「彼にあの男臭さが出せるのか?」
「イメージが合わない…」といった厳しい声が上がった。
しかし、私が思うにこれらの声は、ジョー役に抜擢された
山P自身のキャラクターのせいではなく、
批判というよりも「頼むぞ! 山P!! ジョーを汚すなよ!!」
という、ジョーに対する深い愛情から来る、
良質な「想い」だったように思う。
ファンにとっての矢吹丈は、あの漫画に生き生きと
描かれた「ジョー」こそが本物であって、
誰が彼の役を演じようが、そっくりの髪型にしようが、
ダメなのだ・・・
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