リコー杯女流王座戦本戦1回戦、残り5対局が一斉に行われ、
上田初美VS香川愛生戦は90手で後手の香川愛生が勝ち、
西山朋佳VS中村真梨花戦は101手で先手の西山朋佳が勝ち、
伊藤沙恵VS里見咲紀戦は101手で先手の伊藤沙恵が勝ち、
山口恵梨子VS貞升南戦は56手で後手の貞升南が勝ち、
里見香奈VS山根ことみ戦は113手で先手の里見香奈が勝ち
それぞれ2回戦に駒を進めました。

これで1回戦の対局はすべて終了し、2回戦準々決勝は、
香川愛生VS中澤沙耶、西山朋佳VS室田伊緒、
伊藤沙恵VS室谷由紀、貞升南VS里見香奈で行われます。


上田初美VS香川愛生戦。

先手上田初美四間飛車美濃、後手香川愛生向かい飛車美濃。
先手が左銀を中央に繰り出すと、後手は2筋玉頭の歩の交換。
そのまま先手は銀冠に。後手が金銀3枚を3段目に上げたので、
先手は向かい飛車に振り直して、こちらも玉の正面攻撃。

先手からの攻めが難しい中、攻撃は後手から。金を上げての
2筋攻撃から、チャンスと見ての角交換。先手は2筋にある
飛車を釣り上げて止めようとしますが、これを軽く4筋に回す
ことで攻めの継続。逆に守りの銀を釣り上げることで2筋に
貼った垂れ歩が取れなくて先手玉危うし。

後手香川愛生は打ち込んだ角が効果的に働き。先手上田初美は
防戦一方。落ち着いた差し回しで後手玉は無傷のまま、先手玉は
寄せきられてしまいました。


西山朋佳VS中村真梨花戦。

先手西山朋佳三間飛車美濃、後手中村真梨花三間飛車金無双。
互いに飛車を4段目に上げ、後手は飛車を8筋に転換、さらに
角を左右に移動させてゆさぶりをかけ、先手が後手の飛車を
捕らえると、後手は角捨てで飛車を生かして成り込みを狙いますが、
先手は7筋玉の正面に置いた飛車を使って攻め込みます。

先手西山朋佳の猛攻で7筋が敗れそう。後手中村真梨花は
端の攻防で得た香車で田楽刺しを待ちますが、先手は挟撃
態勢から飛車を切っての一気の寄せ。これが見事に決まって
後手玉は寄せきられました。


伊藤沙恵VS里見咲紀戦。

先手伊藤沙恵居飛車銀冠に後手里見咲紀三間飛車美濃。
先手が2筋の歩を突いて後手の飛車をおびき寄せると、銀を
上げて飛車を狙う構え。ここで飛車交換要求から、後手が
いち早く飛車を打ち込み、飛車角が先手陣に襲いかかります。

先手は銀で飛車角を追いますが、後手は竜角交換で先手玉の
こびんを開けますが、先手はとりあえず銀角交換で急な寄せは
阻止。すぐには攻撃再開はないと読んでの飛車の打ち込みで
後手玉陣を揺さぶります。
後手は攻防の角打ちに先手は2枚飛車。後手は金を引きつけ
守りを完璧にしますが、先手はさらに角打ちで大駒3枚で一気に
寄せようとします。

先手伊藤沙恵は角切りからの一気の攻めを目指します。覚悟
を決めた後手里見咲紀はまだ間に合うと一気の攻め。しかし
詰めろをかけてもそこは読み筋。先手は王手をかけながら
詰めろをはずしていきます。
しかしなお厳しく迫る後手。ぎりぎり逃げ切りを図りながら
先手玉を追い詰めようとします。

しかし最終的に寄せきれないと読んだ後手は受けに回りますが、
これが結果的には敗着となり、攻めを続けていればまだ
難しい状況でしたが、受けるには遅すぎて、包むような先手の
寄せに屈しました。


山口恵梨子VS貞升南戦。

先手山口恵梨子後手貞升南相居飛車の出だしから、後手は
一手損角替わりに。先手は銀2枚を上げ、銀交換から先手は
5三に銀の成り込み。後手は銀を取った歩が6七に成り込んで
早くも終盤模様。

派手な駒交換で先手は飛車・金を取ってと金が後手玉側
3二に迫れども、後手も飛車角銀を奪って、と金と馬が先手陣に
成り込んでいる状態。この段階で先手玉に詰めろがかかって
いる模様だが、先手は飛車の打ち込みで王手をかけてと金を
払いますが、竜取りに歩を打ち、逃げる竜に詰めろ竜取りの
角打ち。

いったん後手玉に王手をかけて竜角交換しますが、取っての
歩成りがまたまた詰めろ。自玉の詰みを読み切れなかった
先手山口恵梨子は後手玉に詰めろをかけますが、後手貞升南は
落ち着いて先手玉を寄せきりました。


里見香奈VS山根ことみ戦。

先手里見香奈ゴキゲン中飛車矢倉に後手山根ことみ中飛車美濃。
両者がっちりとした守りの態勢で歩の交換以外のぶつかりが
ありません。後手は5八に歩を打ち込んで2四に上げた角が
成り込むタイミングをはかりますが、先手も8六に上げた角が、
タイミングを計って3一に成り込みますが、後が続きません。

中央から攻撃を仕掛ける後手。先手はじっと防戦一方ながら
後手の攻めが切れるのを待って、おもむろに馬飛車交換から
飛車を打ち込んで反撃しますが、まだまだ後手は攻めを
あきらめてはいません。飛車角交換で打開しようとしますが、
先手の守り陣はますます固くなる一方。

後手山根ことみも先手の守り陣をはがしにかかりますが、
受けには定評のある先手里見香奈の前には歯が立たず、
駒をはがした物の。持ち駒を使い切ってしまい、急遽守りを
固めますが、
時既に遅し。十分な駒を持った先手は守りを
固めた玉の横を相手にはせず、端攻撃で一気に寄せきりました。


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リコー杯女流王座戦本戦1回戦
中澤沙耶VS甲斐智美戦は125手で先手の中澤沙耶が勝ち、
中井広恵VS室谷由紀戦は126手で後手の室谷由紀が勝ち
共に2回戦に駒を進めました。

中澤沙耶VS甲斐智美戦
先手中澤沙耶、居飛車の出だしに、後手甲斐智美、オーソドックスな
中飛車。先手は矢倉に、後手は美濃に構えます。後手から5筋の
歩の交換、先手は2枚の銀を6筋に並べ、2筋7筋の歩を突きだして
軽くした上で、銀が角を目指して前進。後手は向かい飛車に移動。

2筋の歩を伸ばして先手の飛車先を突こうとする後手に対し、先手は
あくまで銀を伸ばして行き、飛車を釣り上げて飛車角両当たりに
銀が出ますが、後手は歩成りで飛車当てに。両者意地の張り合いで、
飛車交換から、先手は角も奪い取りますが、後手も香車を奪って、
香車打ちからの一気の攻めを目指します。

さすがに香車打ちは危ないので、飛車張りで防ぎながら攻めの継続を
はかる先手に、後手は離れ駒の金2枚を寄せて攻めを防ごうと
いうところ。先手は攻めが続かず銀引きで守りを固めようとしますが、
後手は飛車の打ち込みと桂香の2枚攻撃で先手玉頭からの
攻めを見せます。
横からの攻めを金底の歩でしのいだところで、後手はこれで先手玉の
横逃げがなくなったと見て、飛車が玉頭に回ってきます。

先手は守りに上がった桂馬を支えにして、玉頭を脅かす香車を
排除しようとしますが、後手は回った竜で先手の守りの要になっている
飛車と交換。すかさず後手は8六に飛車打ち。次の8七桂成りが
王手角取りとなって受けようがない。やむを得ず先手は香車取りの
8四歩。後手はここで桂馬を成らずに6六歩打ち。玉の逃げ道を
なくそうという手で受けづらい先手は攻め合いに活路を求めます。

優位は変わらない物の、持ち駒に切り札がない後手は攻めあぐねた
様子。ここで手を戻して将来の脅威になりそうなと金を排除しますが、
手番の回った先手は玉頭を守る銀を歩の叩きでまず釣り上げます。
ここで攻防の角打ち。形勢は逆転模様か。

先手は持ち駒をフル活用で後手の守り駒をすべて上に上げた
ところで、飛車の打ち込み。これには後手も参ったか、変則的な
金引きの受けでしのごうとしますが、チャンスの回ってきた
先手はここで上手い手が見つかるかが勝敗の分け目となって
きたようです。

先手が飛車をくい止めている2枚の金めがけて桂馬を打つと、
後手は香車を奪って先手玉の玉頭を脅かします。いったんは
受ける先手中澤沙耶。後手甲斐智美は飛車の成り込みで一気の
攻略を目指します。

じっくりと寄せようとする先手に対し、一気の寄せはないと読んだ
後手はここで一気の攻め。持ち駒をフル活用しての攻めは
迫力十分。しかし惜しいかなあと一つの攻め駒が足りず、受けても
一手一手の状態では自玉を守り切ることもかなわず、甲斐智美は
ここで投了。中澤沙耶が九死に一生を得た状態で勝利をもぎ取り
ました。


中井広恵VS室谷由紀戦
先手中井広恵、角道を開けての居飛車の出だしに、後手室谷由紀、
四間飛車。先手舟囲いに後手は美濃と囲ってから、先手が2筋の
歩の交換。後手は2角を4四に上げて飛車を牽制します。

後手が守りを固めたところで、後手から角交換。そのまま銀を上げて
先手の飛車を狙います。
後手は飛車狙いの角の打ち込み。ここは角貼りで受けますが、
角交換から再度の角の打ち込み。これは防がれずに角成りを
許すことに。先手の飛車が追い詰められる状況になってきました。

追い詰められた先手は飛車を7筋に転換する道を作ります。
くさびの馬が無傷となった後手は銀を上げて攻めに参加させようと
はかります。
対する先手は端攻撃。9筋の歩を突いて9四歩打ち。9筋の歩が
なくなったところで後手は9二に受けますが、やや狭くなった印象。
先手は6~8筋の歩を突いて銀が前進。対する後手は馬で桂馬を
奪いますが、戦線から離れた印象で、攻めに手もこまねいている
感じです。

後手が馬を引いて守りに参加させたことで、馬の脅威が無くなった
先手は守り駒だった金も上げて戦線を拡大させていきます。
対する後手は守り駒がバラバラ。先手は守り駒だった金銀3枚を
前面に押し出して退路が狭まった後手玉に押し寄せます。

好事魔多し、後手は隙が出来た先手右サイドに飛車が成り込み、
玉側はがら空き状態。後手に持ち駒があれば一気の寄せも
できるところ。先手中井広恵としては、後手室谷由紀に駒を
渡さない状態で寄せきるしかない状況となりました。

先手にあせりが出たのか、攻めがちぐはぐ。一手攻めるごとに
後手玉の逃げ場所が広がっていきます。先手は持ち駒を使い
切って攻めながら先手玉逃走阻止の銀を奪い取りますが、
守りもここまで。大量に駒を渡した付けが出て、手番の回った
後手に一気に寄せきられてしまいました。



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リコー杯女流王座戦本戦開幕戦、室田伊緒VS長谷川優貴の対局は
87手で先手の室田伊緒が勝ち、2回戦に駒を進めました。

先手室田伊緒、後手長谷川優貴、相3間飛車で両者とも飛車先の
歩を交換し、4段目に飛車を落ち着かせます。共に玉は美濃囲い。
先手が角道を開けると後手は5五に歩を伸ばして角交換を拒否。
後手はそのまま8筋に飛車を振ります。さらに角も4段目に上げ、
先手玉を牽制します。

後手が銀を伸ばすと、先手は飛車の横筋を通して後手角の前に
飛車を移動。後手は金上げで角後ろの歩を支えると、先手は紐が
ついていなかった角を上げて自由度を上げます。

先手は角を9五に上げ、後手が9四飛とあわせます。いったん歩で
ささえてから先手は飛車を8筋に回し突入の構え。後手は飛車を
6筋に移動。先手は早々と後手玉の玉頭を攻め、桂馬交換から
攻め寄せる手順ですが、9四歩と角頭につかれたとき、一気に
攻める順が予想されましたが、何か誤算があったのか、いったん
角を下げます。

後手は手番が回ってきたと感じ、3六歩とついて攻撃を仕掛け
ますが、これにかまわず先手も攻撃再開。守るか攻めるか、
先後手とも判断が難しい状況となりました。

先手は飛車当たりに角を前進させて、さらに銀を上げさせてからの
飛車成り。ここは銀引きで飛車あたり。かまわず先手は歩で玉側の
金を釣り上げてから角で飛車取り。この結果先手の飛車角が
両方共に銀に当たることに。

どちらを取ればいいのか迷うところ、後手は竜取りを選択。
この判断がどうだったのか。先手は金上げの効果で飛車の
打ち込みの王手。そして角が成り込んで飛車馬2枚の攻めが
開始されます。

しかし一手すいたところで後手の攻撃。3七歩成りで桂馬が
あがったところで、桂打ち。もし持ち駒が金なら詰んでいるところ。
後手は飛車を打ち込んで持ち駒を増やそうとしますが、金銀3枚の
守りは堅く、攻めに時間がかかるところ。自玉の安全を確認した
先手室田伊緒は桂打ちで後手玉の逃げ道を封鎖。詰めろを
かけます。実はこれが受けようのない必至だったようで、後手
長谷川優貴は責める手もままならず、無念の投了となりました。

 
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リコー杯女流王座戦2次予選、本戦出場者を決める最後の対局が
里見咲紀VS迎琉歌で行われ、手123で先手の里見咲紀が勝ち、
本戦に駒を進めました。

本戦出場者は
シード4名(前期ベスト4)が
里見香奈、伊藤沙恵、甲斐智美、西山朋佳
2次予選勝ち上がりが
中村真梨花、山根ことみ、山口恵梨子、里見咲紀、
室谷由紀、室田伊緒、長谷川優貴、中井広恵、
中澤沙耶、貞升南、香川愛生、上田初美
となります。
なおすでに本戦の組み合わせが発表されていて、里見姉妹は
勝ち上がって決勝でしか顔を合わせることがなく、夢の
姉妹対決実現は少し厳しそうです。

先手里見咲紀、先手番ゴキゲン中飛車、後手迎琉歌居飛車で、
後手が8筋を伸ばしたので、先手は角上がりから、7筋の歩を
伸ばして、飛車が5六に浮きます。
先手美濃、後手穴熊に囲いながら、先手は角頭を守って飛車が
回り、先手から8筋の歩の交換。飛車をぶつけますが、後手は
交換を拒否。先手は再度桂馬を9七に上げてから歩の交換。
今度は8四に歩を打ってまたまた飛車交換拒否。代わって
後手も桂馬を上げて桂交換ひっしの状況に。

互いの飛車が8筋で動けない状況で、先手は銀を中央に出し、
後手も角が中央狙い。これに先手は角を守りに引き、飛車以外の
両者の駒が先手から見て中央から右に集まってきます。
8筋で桂馬交換の後、先手は飛車を1段目に引き、守りに徹する
ことに。戦端は4筋で開かれました。

交換した桂馬を打ち合い、先手は狙われた角を6六に上げ、
後手玉のこびんに位置します。先手は金取りに桂馬を打ちましたが、
後手は金を守らずに。飛車の成り込みを狙って先手飛車の正面の
歩を成り込みます。対する先手は飛車を放置、角のこびんを開き、
タダの金を奪って穴熊攻略開始。

お互い我が道を行く戦いで、相手の駒当たりは気にせずに相手の
駒を奪って攻め込む道ばかりを行きます。
後手は2枚の桂馬と銀で先手のダイアモンド美濃崩し。しかし要に
ある桂馬が先手角の筋を止める駒だけに使いづらい状況。
対する先手は2枚角が後手玉を直接狙い、いつでも角は切れる
つもり。

後手の防御はいったんは角をそらせても、角成りの馬が邪魔駒
処分を始めて2枚角が自由に使えるようになってきます。
対する後手も駒交換で先手の守り駒をすべてはがし、
いつでも攻めかかる体制は十分。どちらが相手の玉に速く
迫れるか、時間の勝負となりました。

先手は守りの銀をはがしに来ましたがここは受けのおかわりが
きくところ、対する後手は玉を睨んでいる角を攻めながら
攻めの要の駒を作ります。しかしここで駒を使っては攻め駒不足。
先手が下段に引いた飛車が守りによく利いており、一気に迫る
手はなく、やむなく後手は守りを固めます。

一気に優勢となった先手里見咲紀。かたや後手迎琉歌は持ち駒
すべてを使って受けますが、駒数は圧倒的に先手の方が多く、
穴熊の弱点が露呈した形で蒸し焼きが見事に完成しました。
これにはどうにも受けようがなく、投了もやむなしとなりました。

リコー杯女流王座戦二次予選第11局、清水市代VS香川愛生の対局は、
128手で後手の香川愛生が勝ち本戦に駒を進めました。

先手清水市代いつもの居飛車に対し、後手香川愛生ゴキゲン中飛車に
出ます。
先手が超速銀で迎えると後手も銀を繰り出します。先手は矢倉、後手は
穴熊に囲い、先手は9七に角を上げて中央からの攻撃を狙います。
対する後手は角を当てて交換。このタイミングで先手から2筋の歩の交換、
飛車が前進します。

後手は3筋を攻めて先手の桂馬を釣り上げ、飛車の後退を阻止し、
さらに先手銀も押し下げ、後手銀が前進することで先手の飛車を
捕獲します。
飛車が危うしとなった先手は端攻撃から、あえて飛車を香車の真ん前に
移動。穴熊玉頭からチャンスがあれば一気に攻める構えを見せます。

これにはうかつに飛車を取ることも出来ず、後手は銀を推し進め、
銀金交換から飛車が前進、先手玉頭を狙います。
無事に先手飛車は逃げきり、そのまま端攻撃。駒の交換から
後手玉を引っ張り出し、玉のこびんの飛車当たりの角打ち。
ここは飛車を犠牲にして9筋にと金を作り、先手玉に迫る後手です。

後手はと金と先手の守り駒の銀を交換、角成りも果たして先手玉に
迫り、さらに金打ちで先手の飛車に当てます。飛車が手に入れば
先手玉に詰めろがかかる形。
ここで先手は飛車の打ち込みで横から王手。これを金打ちで受け、
2枚の飛車がどちらも金当たりで1枚は確実に取られることに。
もっとも金を使ったので、飛車を手にしても詰めろにはならない模様。

両当たりの先手は飛車が銀取りで移動。もっとも両当たりはまだ
継続中。後手は竜の方を取って逃げ道を広げます。
歩成りで桂馬があがり、その頭に飛車が回り込んでとりあえず
飛車は無事に。しかし手番が後手に回り、桂馬張りの挟撃態勢
作りから飛車の打ち込みで攻撃開始。

後手香川愛生が詰めろをかけるのに対し、先手清水市代も
詰めろ逃れの詰めろをかけかえします。
即詰みを見いだせない後手は受けに回りますが、一手違いと
読んだ先手は詰めろの継続。相手の打ちたいところに打つ原則で
守ろうとする後手。もし駒が手に入って手番が回れば後手の勝ちは
間違いないところ。

先手は玉に迫れど打ち歩詰めに。やむなく飛車切りで打ち歩詰め
回避。しかし継続手があるのか。
すべての持ち駒を使い切っても後手玉を捕まえきれない先手は
ここでやむなしの投了。きわどい戦いを制した香川愛生が本戦進出を
はたしました。