第12回MICE・IR推進を考える会!
私も現職時代から熱心に推進してきた、MICE・IR。
今日はカジノ専門家の木曽崇先生の講演「IRが真に地域経済に寄与するために何ができるか?何をすべきか?」
また元ゴールドマンサックスの小池さんからも「全国のIRの動きについて」でした。
ご両名とも、非常に参考になる、具体的で刺激的な講演で、千葉への誘致をますますやる気が湧いてきました!
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・木曽氏
IRの弱点…
統合施設なので、施設の外に出る必要がない。そのため地域商業への相乗効果が出ない存在にもなりうる。この対策を考える必要がある。
韓国カンウォンランドの失敗例…
カジノ導入は早かった。1960年代。在韓米軍が米ドルを持っているので、その獲得のため。元々は炭鉱地域。
依存症対策が後手にまわった。カジノとホテルしかなかったため、依存症がひろがった。
失敗要因2…一次交通(長距離交通)の不備
高速バス3.5時間。…仕事でなければいかない(笑)
3時間かけるならもっといいところがある。それでも来る人は、カジノプレイヤーのみ。ゆえに外に出ない。
MICE客はアクセスにセンシティブ。都心からの時間の短縮に、
失敗要因3…二次交通(周辺交通)の不備
周辺地域が手を引いてしまった。
シンガポールでの成功例1…
先手先手の対策。依存症など
成功例二。近代的デザイン。イメージ。
IRから地域にお客さんをひっぱりこむ工夫が必要。
ゲートウェイ機能(集客)、ショウケース機
承認にあたって。
行政側も、いくつか候補を選び、相対比較で勝てるように。余っている土地や、空いてるテナントの対策ではなく。
米国NY州の事例…
2014年から。3つのエリアを指定し、4都市に。
ライセンス入札の要件で定めてしまう。地域事業者を使う、地域商業との連携、など。。
地域とのクロスマーケティング戦略も。コンププログラムなど。地域に開放し、地域でお金を使う仕組みにする。
IRから周辺地域に送客。ポイント使って。
地域の人が中心となって検討していくべき。
まとめ…
1、ただ導入しても、地域に経済波及効果は難しい
2、立地選定は重要。交通アクセスによっては、来客者はカジノしかしなくなる
3、顧客がIRから外に出るよう、ライセンスの要件で工夫
まもなくIR実施法が成立する。そのときに備えて、いま準備すべき。
また、IR推進法の付帯決議に、自治体の賛同決議が必要。その点、千葉は有利。
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・小池氏
首長・議会・地元経済界の3者の賛同が必要。
北海道、佐世保は3つとも揃っているが、個別にネックもある。
申請単位は、政令市か、一般市と県
地域経済界で資本形成をすることは、できる。1コンソーシアムで。既にそういう地域もある。
そろそろ、千葉市は、誘致を表明し、提案を募るべき。やるべきときは、今。