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百地章先生講演!

今日は、草莽地方議員の会の研修会。私も千葉市議の頃から所属し、いまは顧問を拝命しています。

いつも勉強させていただいている、日本大学の百地章先生による、安保法制についての講話がありました。


大変勉強になりました。この学びを活かして、正論を広げたく思います。


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集団的自衛権を成立させないと、憲法改正に進めない。改憲となると時間がかかるので、政府解釈を変更させる。


憲法学者でも、合憲派は10名ほど。憲法学者がいかにおかしいかを示すものとして、朝日新聞の調査がある。自衛隊そのものが憲法違反と、62%が答えている。そしてほとんどが、改憲は不要と思っている。つまり国家のことを考えていない集団。

小林節教授は「憲法まもって国滅ぶ」にて、9条は空想主義、無責任、と断言している。2013年には、集団的自衛権は必要、解釈変更も可能と書いている。しかし今は集団的自衛権反対、憲法は権力を縛るもの、と言っている。安倍独裁とまで言っており、学者の発言ではない。


長谷部教授「国家は約束事だから、存在を認めなくてもいい」「尖閣諸島のような、あんな小島のために、米軍は動くんですかね」こういう人を使った、自民党が問題。


反対派は、学問的議論をしていない。なので報道関係者に説明したら、かなり聞いてくれた。少しずつ論調が変わるかもしれない。


安保推進のフォーラムには、以下のような人まで賛同人。
永瀬さん…東進ハイスクール創業
葉山さん…大成建設相談役
松尾さん…九電社長

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集団的自衛権は、個別的自衛権と一体不可分。


国内における正当防衛権、刑法に規定されているもの、それが国際社会における自衛権。友達と歩いていたら友人が襲われた、そのとき一緒に防衛するのが集団的自衛権であり、それで相手への脅威を高める。


織田邦夫さんは、いい文章。北朝鮮がテポドンが発射されたとき、情報が手薄になる。そこでソ連が動いたりするのを、掴まねばならない。日本の役割がある。香田洋二さんもいい。


集団的自衛権は国際法上の固有の権利。国内では、条約よりは憲法が優先するが、国際社会においては、国際法が優先する。


世界中で、憲法にわざわざ、集団的自衛権を書いている国などない。9条は集団的自衛権を禁止していない。すなわち、憲法違反ではない。



政府見解の変更についても、反対派はおかしい。
吉田茂総理は、はじめは一切の自衛力も否定していた。しかしのちに、見解変更し、自衛隊が創設された。中身には批判はあっても、変更すること自体には反対はなかった。


「立憲主義に反する」?
権力の濫用禁止、のだけ。単純な原理。
ある法律が憲法違反かどうか、というとき、立憲主義に反するから違反、などと言えない。
それを言うなら…国民の政治参画も、大事。しかし憲法改正権を国民が行使したくても、3分の1議員が反対したら、できない。阻んでいる。


「法的安定性」について、磯崎さんの発言があった。
従来の政府見解を変えたが、必要最小限の変更であり、憲法違反ではない。法的安定性は関係ない。と言った。
言葉足らずではあったが、問題はない発言だった。
法的安定性を欠いても、憲法違反でなければ、許される、という意味。


中国や北朝鮮の脅威がある。
このことを踏まえて、法案の全体像を説明するべき。それが下手。
安倍総理は孤軍奮闘の様子。他の閣僚は何をやっているのか…利用してくれればいいのに。


オバマは内向き。「世界の警察官ではない」と言った。内政に関心が強い。
だからロシアはクリミアを取り、中国も各地に進出してきた。
このままではいけない。
「アメリカの戦争に巻き込まれる」ではなく、
日本の戦いにアメリカを巻き込むために、この法制がある。


「徴兵制になる」?
いまはハイテク化しており、あり得ない。役に立てない。
しかし毎日新聞は「百地章教授は徴兵制が合憲と言っている」と書いたので、抗議し撤回させた。