晴耕雨読 -田野 登-

大阪のマチを歩いてて、空を見上げる。モクモク沸き立つ雲。
そんなとき、空の片隅にみつけた高い空。透けた雲、そっと走る風。
ふとよぎる何かの予感。内なる小宇宙から外なる広い世界に向けて。


テーマ:

前回、「近畿民俗学会発表タイトル変更の弁」に
長々と弁解がましく
その経緯を述べました。


今回は、なぜタイトルを
「願掛け習俗を商品化したビリケン観光 」に
決定したのかを述べます。
とりもなおさず発表での主張を
固めるために記すためです。


内容につきましては
何遍も講座・講演で話してきました
通天閣のビリケンさんに関するものですが、
学会発表に相応しく
練り直すことにしました。


まず、当初の案を挙げることにします。
①ビリケン像をめぐる民俗周辺
②ビリケンさんと民俗学
③ビリケンさんのフォークロリズム
④ビリケンさんの疑似民俗
⑤ビリケンさんの観光民俗
⑥ビリケンさんと民俗宗教
⑦ビリケン像と通天閣観光


これら10案の他、次の2案を除外しました。
①ビリケンさんの都市民俗
②ビリケンさんの民俗宗教


これら10案+除外2案を
年会事務局の方にメールで
相談を持ちかけましたところ、
「ビリケンさんと民俗学ー都市民俗学の民俗宗教ー」では
いかがですかと提案がありました。
提案のあった案をも含めて
今回採用しましたタイトルに
至るまでの
ボクの思考をたどってみることにします。


ボクの主張を確認するために
これらの採用しなかったタイトルの
その理由を述べてみることにします。


①③④は、フォークロリズムといった
民俗を装った、文化事象です。
通天閣のビリケンさんの足を撫でるしぐさの
民俗としての真偽を論じるなど
今さら、学会で発表する気になりません。


学界では、
もはやフォークロリズムをめぐる論議は
尽くされています。
この議論をしますと、
民俗の定義自体が危うくなります。
そんな危険な議論をする用意はありません。
発表では、サラッと済ませるつもりです。


「②ビリケンさんと民俗学」「⑥ビリケンさんと民俗宗教」も
いかにも、ビリケンさんが
民俗の対象とならないことを取り上げるようでいて
②では「民俗」とは何か?
⑥では「民俗宗教」とは何か?
これらを定義づけねばなりません。
労を要するわりに不毛だと気づきました。


「⑤ビリケンさんの観光民俗」
「⑦ビリケン像と通天閣観光」では
観光がらみの民俗研究となります。
このあたりに、落ち着くかと
予想しておりましたところ、

事務局の方からは
「ビリケンさんと民俗学ー都市民俗学の民俗宗教ー」は
なんと、ボクが除外しました「都市民俗(学)」が
入っているではありませんか?


ボクは、「都市民俗(学)」で学位をいただいたのですが、
「中途退学」と申し上げました。
「都市民俗(学)」の「都市」の定義が定まらぬまま
「都市」を自明の概念とみて
「都市民俗(学)」を使用していた自分が
学会発表するのは、恥ずかしいのです。
ブログでは気楽に書いていますが・・・。


学会発表するには
今少し時間がほしいのです。
もう少し回り道をしてから
「都市民俗」を論じたいのです。
今回の発表も、その回り道の
一つになるのでしょう。


以下、次回に続きます。
「生業」をめぐるやりとりから
今回決めました
「願掛け習俗を商品化したビリケン観光 」に
至るまでの過程を記します。


究会代表 田野 登

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