晴耕雨読 -田野 登-

大阪のマチを歩いてて、空を見上げる。モクモク沸き立つ雲。
そんなとき、空の片隅にみつけた高い空。透けた雲、そっと走る風。
ふとよぎる何かの予感。内なる小宇宙から外なる広い世界に向けて。


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第14回福島区歴史研究会セミナーのご案内をします。
「区の花・のだふじの由来」のタイトルで
のだふじの会事務局長で
玉川春日神社総代である
藤 三郎氏の講演があります。


藤氏は2006年に『なにわのみやび 野田のふじ』(東方出版)を
上梓されたのをはじめ、
『なにわ福島ものがたり』2012年、福島区歴史研究会では
野田藤の当主でしか語れない
あるいは憚られて語ってはならない
歴史の「真相」を明らかにされました。


このことは、福島区歴史研究会のみならず、
地域史研究にとって
多くの教訓を残す出来事でありました。

今回、講演という
ある意味で気楽な場で
何を話されるやら
ボク自身は興味津々であります。


写真図 チラシ





日時:10月12日(日)pm2時~4時
場所:福島区民センター3F301号室
参加費:300円

お申し込みは
福島区歴史研究会セミナー担当の吉川氏に
電話 090 9055 8628


まだ先のことですけれど
10月12日(日)午後「野田藤」講演、福島区民センターと
日程表に書き込んでいただければ
ありがたく思います。


ボクは福島区歴史研究会の
メンバーの一人でもあります。

究会代表 田野 登

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前回、4半世紀前の拙稿によって
懸案の「地蔵が多く密集する地区」を
考察しようと述べました。


拙稿とは大阪市西区九条地区の調査に基づく
「井戸端のお地蔵さん-裏長屋の民俗誌」
(名著出版『月刊歴史手帖』1988年4月号)の
記事です。

下に載せます。

●井戸端祭祀組織の将来や如何。
 間違いなく、井戸端-隣組祭祀は崩れつつある。
 井戸のある裏長屋には、老朽化したところもある。
 裏長屋は、都市の再開発の波の中で
 中小のマンションや建売住宅に建て替えられ、
 路地も塞がれ、消えゆくところもある。
 隣組はとなると、
 宿替えによる構成員の異動、
 世話役の老齢化に伴い、
 全世帯加入が崩れつつある。
 一本一本、櫛の歯が抜けるようにして、
 隣組は崩れてゆく。
 早晩、町内近所の有志組織に切り替えないと、
 共同で祭祀を維持しきれなくなるだろう。
 隣組といった地縁に基づくだけの組織は、
 住人全体にその地縁性が薄らいだ時、
 保存会・地蔵講といった
 単目的の約縁集団によるアソシェーション型の組織に
 脱皮する他はないのである。
 さもなくば路上から消え去るばかりだろう。


先ず、断っておきますが、
ここに挙げました「隣組」とは
聞き書き調査時に書きとめた語でありまして
戦時期に組織された隣保組織の残存形態、
あるいは、「昔の隣組」に住民によって
比定される隣保組織を指します。
ちなみに「隣組」の意味につきましては
以下の記述が
「デジタル大辞泉の解説」【@コトバンク】に見えます。
●となり‐ぐみ 【隣組】
第二次大戦下、国民統制のためにつくられた地域組織。
 町内会・部落会の下に属し、
 近隣数軒が一単位となって、互助・自警・配給などにあたった。
 昭和22年(1947)廃止。


拙稿において26年前、述べましたことは
地蔵密集地域の衰退であり、将来の予言でありました。

このような記事を書いていた自分が
今、「消えゆく地蔵」や「静かな地蔵ブーム」やら
人前で話しているのです。
今日の自分は、
いかにもノスタルジックにも
崩れ去った「井戸端-隣組祭祀」を喧伝しているのであります。


ところで
今日の少子高齢化社会は人口構成から定義づけますと
「少子超高齢社会」と称するのが正しいようです。
単身高齢者が増える一方、子供人口が減り続けております。
そのような状況下、地域振興の一環として
「コミュニティ」の重要性が提唱されて久しい。
以前、本ブログでは「地蔵堂は記憶遺産」と述べました。


前号で挙げました高津レポートの云う
「どの街にもない暖かさを感じさせる野田の街」について
もとより、野田地区は
地区の7個所の地蔵尊をめぐる風習
「ななとこまいり」を顕彰した先進地区であります。

今回、地元の人たちによる地蔵信仰調査によって
知られざる地域史が明らかにされ、
さらに地域のアイデンティティ確立に
多少なりとも寄与されることを期待しております。


近世にあって
マチ周辺の農村であった地域が
近代に至り
急激な市街地化が進行したのが
今日の福島区です。
幸いなことに戦災被害は他区と比較して
小さかったとも聞きます。

福島区歴史研究会によって
福島区域全域にわたる
地蔵信仰調査が一斉に行われることを
願ってやみません。

将来の区民のためにも
高齢者から歴史を聞き書きするのに
時間の猶予はあまりないようです。


究会代表 田野 登

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6月8日の福島区歴史研究会セミナーで
「地域史調査のための地蔵信仰調査」の題目で話してきました。
堅苦しい題目で集まるか懸念されましたが、
参加者は30名でした。

主催者からの連絡によりますと
福島区歴史研究会15名、
一般15名とのこと。


この一般には阪俗研の1名が含まれています。
早速、阪俗研の論客・地蔵写真家の高津吉則氏に
コメントをお願いしましたところ、
ご多用のところ、寄稿いただけましたので紹介します。


●「はやっている地蔵とほったらかし状態の地蔵の差は
 何故生まれるのか?」との
 参加者のご発言があった。
 小生はこう考える。
 地蔵が多く残されている地域とは・・
 地蔵をお守りせんとする
 善意の集団が現存・維持されている<人の輪>に恵まれた地域。
 更に、はやっている(大切にされている)地蔵は、
 町内のコミュニケーション力が
 強固な地区に設置されている。
 こう考えると、
 地蔵が多く密集する地区は<人の輪>すなはち地縁社会が
 しっかり現存している地域だと言えるのではないか。
 現代では消える一方のゲマインシャフト
 /地縁血縁の良さを保つ街、そこには地蔵が在る。
 地蔵の集まり具合:分布・疎密度合いと、
 ゲマインシャフト残存度合には
 相関関係があるかもしれない。
 小生が写真を撮り歩いて肌で感じる
 「いい街だなぁ」の直感もあながち外れていない気もする。
 野田が最もよい例である。
 どの街にもない暖かさを感じさせる野田の街には、
 大切にお守りされている
 「はやっている地蔵」が多く存在する。


地蔵尊祭祀をめぐる問題には
いろいろな切り口があるでしょう。
流行っているかどうかという点からの発言です。
ボクは、当日、流行神の問題から述べましたが、
地域の共同体意識として
高津レポートは捉え直しています。


共同体意識を分析する手立てとして
地蔵信仰調査カードでいいますと
「祭祀組織」の項です。
「ここのお地蔵さんは、どなたが祀ってはるんですか?」です。
「どこそこのお婆ちゃん個人で祀ってはります」もあれば
「昔の隣組で祀ってます」や
「町会で祀っています」もあります。


確かに元気のあるのは町会の方で、
個人の方は廃れてゆく傾向にあります。

そこで高津レポートにある
「地蔵が多く密集する地区は<人の輪>すなはち地縁社会が
 しっかり現存している地域だと言えるのではないか」について
考えてみたいと思います。


福島区野田につきましては
データがありませんので
見かけでしか判断できません。
その「地縁社会」の内実はわかりません。
住民ならば違った見方があるかも知れません。
高津レポートにある「どの街にもない暖かさを感じさせる」は
快適で魅力のある生活環境の総体を指す*「アメニティ」とは
異なる価値基準でありましょう。
*「アメニティ」は「百科事典マイペディア」
  「Yahoo! JAPAN辞書」による。


本ブログでは「地蔵が多く密集する地区」について
次回、今から四半世紀前、
西区九条における地蔵信仰調査に基づいて
「井戸端祭祀組織の将来や如何」と書いた拙稿を
挙げて考察の材料を提供してみたいと思います。


究会代表 田野 登

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もうすぐ福島区歴史研究会セミナーでのお地蔵さんの話をします。

日時は6月8日(日)pm2:00~4:30
参加費 500円

場所は玉川コミュニティセンターです。

演題は
“地域史調査のための地蔵信仰調査”です。
われながら堅苦しいタイトルにしてしまって
後悔しています。


中身は、懐かしい地蔵盆の情景であったり
地蔵堂のある町内の写真を挙げながら
ご存じないようで
ご存じのお地蔵さんの世界を
2時間半、画像86コマを解説しながら話します。

目次を紹介します。

写真図1 目次




《3 地蔵信仰の基礎知識》では
お地蔵さんの見分け方や
お地蔵さんにあげる代表的なご詠歌である
「賽の河原の地蔵和讃」を
図像を用いて説明します。


ウチの町内でお地蔵さんを
お祀りしているのやけど
ほんまの意味を知ってみたいなど
思っておられる方は歓迎します。
もちろん、福島区以外の方、大歓迎です。


《6 地蔵調査実況に聞く地域史》では
川の側の三叉路に祀られている
延命地蔵さんの調査をした時の
実況をテキスト化しました。

五輪塔を延命地蔵として祀られるに
至るまでの経緯を話します。
お寺の住職、はたまた神社の神職など
いろんな方々が登場します。


インタビューしている中で
お世話なさっておられる方から
お地蔵さんを取り巻く地域社会の
歴史が語られます。
名付けて「煙の都のお地蔵さん」です。


写真図2 地域史調査8カ条





30年近くお地蔵さんの調査を通じて
得た地域史調査8カ条を
わかりやすくお話しします。
ご期待下さい。

定員30名まで
残り4,5名と主催者から聞いております。
資料配付のこともあります。
興味ある方は至急、お申し込み下さい。
   ↓ここをクリック
http://ameblo.jp/tanonoboru/entry-11840314488.html


お問い合わせは
福島区歴史研究会セミナー担当の
吉川禎昭氏まで
電話 090 9055 8628

田野への
お申込みはお電話もしくはメールにて!
tano@folklore-osaka.org  
携帯電話 080-1418-7913 まで


究会代表 田野 登

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ボクの所属します
福島区歴史研究会で地蔵さんを話します。


写真図 チラシ




場所は玉川コミュニティセンター2Fホール
日時は6月8日(日)pm2時~4時半
参加費は500円


ボクがお地蔵さんを調べ始めたましたのは
33歳になる娘が幼稚園の頃ですので
30年近く前です。


なぜ地蔵を始めたのか?
勤務先でもありました
市岡高校の前にあったからです。


どのように調べたのか?
港区における所在の悉皆調査です。
これを一次調査と称しました。
生徒たちと路地裏まで入り込み
まず分布を町内に配られる地図に
ドットしました。
50個所ありました。


その後、聞き書きに行きました。
これを二次調査と称しました。
尊容の形態の記録をすませ、
尊像の異名、祭祀組織、年中行事、
祈願内容、・・・・・由来など
対象とした尊像に対し
全項目にわたって記録しました。


共著の一つの『民間の地蔵信仰』は

悉皆調査を学会誌『近畿民俗』に
発表したものが
編集者から依頼があって

転載されたものです。

詳しい内容は本番でお話しします。


福島区におきましては
『てんこもり』をはじめ
いくつかのお地蔵さんの記事がみられます。
ただし、お地蔵さんは動くものです。

学習して臨むのはよいのですが、
予断は禁物です。
物知りになるより、
一人の調査者になることです。


福島区はおもしろそうなフィールドです。
異名を拝見するだけでワクワクします。

ぜひとも統一した基準で悉皆調査をなさり
報告書にしあげていただけたらと思い、
講師をお引き受けしました。


“地域史調査のための地蔵信仰調査”に
多数、出席されることを願っております。
もちろん、福島区以外で
お地蔵さんや地域史、民俗学に関心のある方
大歓迎します。


お問い合わせは
福島区歴史研究会セミナー担当の
吉川禎昭氏まで
電話 090 9055 8628



究会代表 田野 登

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