ヒミズ
園子温監督作品
園子温がヒミズ。
その時点で期待値(ハードル)はかなり高く設定されたのは間違いない。
原作の影響力も大きいし、人物設定・ラストシーンなどで話題になっているけど
個人的には肯定出来たし、感動した。
今回、東日本大震災を受けて脚本を変更したそうで、震災後の日本として描かれている。
劇中、随所に差し込まれメタファーとなる被災地の映像や原発についてのニュース。
母親と自宅にいるときの住田に対して母親はなんら関心を示さない、
というか全くの無関心、で、そのバックには原発のニュースが流れているなんて象徴的だし、
渡辺哲演じる夜野がでんでんに借金返しに行った時の
「俺たち老いぼれは・・・・あの子には未来がある」的な事を訴えるのなんかはそのものズバリだ。
父親からの「お前、しぶとく生きてんな」「俺、ほんとにお前いらねえんだよ」なんてセリフも、
住田自身の夢だった「普通の暮らし」が理不尽な不可抗力によって奪われてゆくのさえも。
打ちのめされた絶望の中の現実に生きる彼らと、
震災後の被災地・守ってくれるはずの国にさえ見捨てられた原発事故後の福島の現状とが否が応にもリンクする。
だからもがき苦しんで、あがいて、さまよって帰ってきたときに夜野の言う
「あとは自分で自分で・・・・自分で」が響く。
もうここまで。
ほんとは誰も助けてくれないし誰も助けられない。
「自分で、自分で、自分で」
家は奇麗になっても、あの頃が戻ることなんてことはない、戻れることなんてない。
さらにもがいて、あがいて想像を絶する苦労の上に新しい人生を切り拓いていくのか、銃をとるのか。
「自分で、自分で、自分で」
でも茶沢さんは寄り添い続けるんだよな助けられると信じて真正面から。
とことん直球勝負の純愛で自分対自分に割り込んでいく。
最後の最後まであきらめないで割り込んでいく。
茶沢さんを演じる二階堂ふみが凄まじい。
人一人救う圧倒的な愛を見せつけてくる。
そしてラスト、賛否両論あるけどこういった構成になった以上、最高のラストだと思う。
空砲3発も、水の中から上がってくるその姿も。
絶叫の二人に希望を見出して被災地の映像が重なるエンディング涙が出た。
たとえそれがとてつもなく困難で長い道のりの象徴だとしても。
頑張れ。
作り手の愛情と優しさが込められている素敵なエンディングだと思う。
登場人物・設定・配役様々な意見があるが、
原作とは一味違うオリジナリティを随所に感じさせながらも
ポイントとなるセリフはしっかり押さえていたりするところはさすが。
これこそがリメイクってやつだ。
とにかく、誰が何と言おうと俺の心に深く刻まれる忘れられない作品となったことは間違いない。
補足
今回、震災を受けての脚本変更とのことで、ヒミズの中に撮影時点での
園監督の震災・原発事故に対する想い込めた作品となったと思う。
だからその想いというのは少なからずヒミズに縛られる部分もあっただろうし、
その後に新たにわき上がってきたものもあるだろう。
だから次回作の震災を真正面から捉えた作品がより楽しみなのだ。
このヒミズを布石として。
園子温がヒミズ。
その時点で期待値(ハードル)はかなり高く設定されたのは間違いない。
原作の影響力も大きいし、人物設定・ラストシーンなどで話題になっているけど
個人的には肯定出来たし、感動した。
今回、東日本大震災を受けて脚本を変更したそうで、震災後の日本として描かれている。
劇中、随所に差し込まれメタファーとなる被災地の映像や原発についてのニュース。
母親と自宅にいるときの住田に対して母親はなんら関心を示さない、
というか全くの無関心、で、そのバックには原発のニュースが流れているなんて象徴的だし、
渡辺哲演じる夜野がでんでんに借金返しに行った時の
「俺たち老いぼれは・・・・あの子には未来がある」的な事を訴えるのなんかはそのものズバリだ。
父親からの「お前、しぶとく生きてんな」「俺、ほんとにお前いらねえんだよ」なんてセリフも、
住田自身の夢だった「普通の暮らし」が理不尽な不可抗力によって奪われてゆくのさえも。
打ちのめされた絶望の中の現実に生きる彼らと、
震災後の被災地・守ってくれるはずの国にさえ見捨てられた原発事故後の福島の現状とが否が応にもリンクする。
だからもがき苦しんで、あがいて、さまよって帰ってきたときに夜野の言う
「あとは自分で自分で・・・・自分で」が響く。
もうここまで。
ほんとは誰も助けてくれないし誰も助けられない。
「自分で、自分で、自分で」
家は奇麗になっても、あの頃が戻ることなんてことはない、戻れることなんてない。
さらにもがいて、あがいて想像を絶する苦労の上に新しい人生を切り拓いていくのか、銃をとるのか。
「自分で、自分で、自分で」
でも茶沢さんは寄り添い続けるんだよな助けられると信じて真正面から。
とことん直球勝負の純愛で自分対自分に割り込んでいく。
最後の最後まであきらめないで割り込んでいく。
茶沢さんを演じる二階堂ふみが凄まじい。
人一人救う圧倒的な愛を見せつけてくる。
そしてラスト、賛否両論あるけどこういった構成になった以上、最高のラストだと思う。
空砲3発も、水の中から上がってくるその姿も。
絶叫の二人に希望を見出して被災地の映像が重なるエンディング涙が出た。
たとえそれがとてつもなく困難で長い道のりの象徴だとしても。
頑張れ。
作り手の愛情と優しさが込められている素敵なエンディングだと思う。
登場人物・設定・配役様々な意見があるが、
原作とは一味違うオリジナリティを随所に感じさせながらも
ポイントとなるセリフはしっかり押さえていたりするところはさすが。
これこそがリメイクってやつだ。
とにかく、誰が何と言おうと俺の心に深く刻まれる忘れられない作品となったことは間違いない。
補足
今回、震災を受けての脚本変更とのことで、ヒミズの中に撮影時点での
園監督の震災・原発事故に対する想い込めた作品となったと思う。
だからその想いというのは少なからずヒミズに縛られる部分もあっただろうし、
その後に新たにわき上がってきたものもあるだろう。
だから次回作の震災を真正面から捉えた作品がより楽しみなのだ。
このヒミズを布石として。
2012-01-25 13:15:05
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