「地球探検隊」公式ブログ

エクスプローラ「地球探検隊」の旅に参加した隊員、スタッフの体験談・体験レポートblog。「どんな所が魅力?」「大変だったことは?」「感動したことは?」などなど。さぁ、一緒に地球を旅しよう!

地球探検隊
http://expl.co.jp/


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Nobuさんの多国籍ツアーブログNo.33

●Nobuさん(東京都/男性)
参加ツアー:2012年8月 Las Vegas to Grand Canyon 4日間 (トレックアメリカ社)

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ずいぶん長々と探検隊ホームページにお邪魔してしまいましたーーー!!
どうせ旅の記録をまとめるのなら、自分のアルバムを作る時に丸写しできるようにしてしまおう!
そう思って書き始めたところ・・・

2012.3.3  ツアー獲得
2012.6.25 掲載開始
2012.8.18 出発
2012.8.25 帰国
そして、今・・・。

気付けば掲載開始から1年以上、ツアー参加から丸1年経っていました!
まさか、自分でもビックリです。

「最後は、今回の旅で思ったことを綴ろう」
掲載開始当初からそう考えていました。
ところが骨折という予想外のハプニングに見舞われたせいもあってか、
全く異なる2つの結論へと行き着いてしまいました。

これらを一つにまとめようと努めてみましたが、何せ生まれてこの方文章など作成したことも
ない身。
そのうえ水と油のように相反する2つの結果を、うまくまとめることができませんでした。

てなわけで、2つの結末を別々に書き上げちゃいました。
どちらかお好きな方で、この旅の報告を締めくくって頂ければと思います。

それでは今までありがとうございました。
あー、やっと肩の荷が下りた!

                                              2013.8.18
                                                岩崎 信成



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LAS VEGAS TO GRAND CANYON  【エピローグ CASE 1】



 あ、『N』と『M』間違えた!だからこの二つを隣り同士に並べてほしくないのに!!
ぎこちない手つきで懸命にキーボードを叩く。しかし資料の山は一向に減る気配は無い。
 社長の理不尽で感情任せな怒号をかわしながら、内勤の人たちは自分たちの業務を必死に
アピールしている。
 入社当時から変わらぬ雰囲気の悪さ。一刻も早くこの居心地の悪い空間から抜け出そうと、
日々、必死にアポイントを取って外出を心掛ける毎日を送ってきたのに・・・。

 自分の思ったように身動きがとれないというのは想像以上にしんどい。
この劣悪な環境に一日中入り浸っていなければならないうえ、そのストレスを発散することも
出来やしない。
 酔っ払ってうっかり!なんて事をやりかねないし、そもそも店まで移動するだけの体力も無い。
そして飲みに行けないということは、人と話をする機会もなくなるという事だ。
 今回初めて気付いたのは、人との会話が意外とストレス発散になっていたということ。もちろん
美味い酒や食べ物もそうだが、どうやら誰かと話をすることも飲みに行く目的の一つだったようだ。

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    怪我のまま報告会に行くが・・・、              このありさま。

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     ようやくギプスが取れた。                松葉杖からステッキへ。
  

 もともと僕がやるべき外回りの仕事は他の営業か営業事務の人にお願いしている。
こんなことは普段なかなか口には出さないが、本当にありがたい。胸から湧きあふれんばかりの
感謝の気持ちでいっぱいになる。
 もちろん仕事だけでなくプライベートでもそうだ。自分がどれだけの人に支えられているのかを
知る良い機会となった。

 しかしその一方で、自分の無力さも感じている。
俺が動けなくても、会社は問題無く機能している。ということは、俺って居ても居なくても同じ
ということか・・・。
などと思ってしまうのは、いろいろな負の感情を発散できず、溜め込んでしまっているせいだろうか?
 そもそも他の会社に移ったところで、今のままでは何も変わらないだろう。
何か特別なスキルがあるわけでもないのだから。
 まぁ、そりゃそうか。だって俺、今まで旅しかしてないし。


 僕は旅が好きだ。
これまで旅以外のものを全て犠牲にしてきたと言っても過言ではない。
旅のために働き、旅にすべてを費やしてきた。
しかし、それはあくまで自分の欲求を満たすだけの、無駄な浪費でしかなかったのではなかろうか。

 だとすればその代償は大きい。
今のままではいずれ自分の居場所を失ってしまうだろう。
”生きる”ということや、自分の未来について、より真剣に考えなければならない時期なのかも
しれない。

 恐らくジャンケンの時に頭に響いたあの声は、僕をここまで導くための一種の警告のようなもの
だったのだろう。「旅に居場所を見出すのではなく、居場所ありきの旅に出ろ」ということを、
今回の旅で身をもって気付かせるための。
 だとすればあの時、「旅に愛されている」などと思っていた僕はどれだけ自惚れていたのだろう。

 一歩踏み出さなければなるまい。
今、再び自分の人生と向き合う時が来たようだ。
それと同時に旅ともしばしのお別れ。
今回の旅をもって僕の人生における、『旅 第一部』は完結である。


                                                    <完>










LAS VEGAS TO GRAND CANYON  【エピローグ CASE 2】



 人のあるところにドラマがある。
だとすれば多国籍ツアーほどドラマチックな旅は無い。

 初めて多国籍ツアーに参加した12年前、空港に向かうタクシーの中で、大粒の涙を流しながら
メンバーとの別れを惜しんでいた自分を思い出す。言葉も文化も考え方も全然違う、しかも初対面
同士の外国人と積み上げ、創り上げた旅が、まさかこれほど僕の胸に深々と突き刺さるものに
なろうとは、一体誰が予測できただろう。

 これまでの旅がいかに平面的だったかを思い知らされるほど、立体的で厚みのある旅だった。
しかし一番驚かされたのは、この旅の後に出たどんな旅も、それこそ社員旅行でさえ立体的に
感じるようになったということだ。
恐らく経験したことの無い多種多様な刺激が、旅の楽しみ方に関するノウハウを教えてくれたの
だろう。
 そしてその中には、一人旅だろうがツアーだろうが、どんなスタンスの旅でも、最も印象に
残るのは人との係わりだということを気付かせてくれたことも含まれる。

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 今回の旅は、人間関係という分野に関して言えば、多国籍ツアーの中でもかなり難易度の高い
旅と言えた。すでに確立されたグループに入っていくには、それなりのエネルギーが必要であるし、
ましてやそれが英語となると尚更である。

 「言いたいことは、とりあえず何でも言葉に発する」
最初に多国籍ツアーに参加した時から、いつも心がけていることだ。
 文法が正しかろうが正しくなかろうが、文章として成り立っていようが成り立っていまいが。
時にはジェスチャーや筆談、そして辞書などを用いてでも。
 面倒で労力はかかるが、それが楽しむための必要最低限の努力だと信じているからだ。
もちろん今回の旅も例外ではない。初日から全力でいこうと決めていた。

 ところが、いきなり分厚い壁にぶち当たってしまう。
 メンバーの中で最初に話しかけたGeorge。”言葉の通じない人間とは極力関わりを持ちたくない”
モード全開の彼の前に、私の持論などまったく通用しなかった。
 私もいい大人だ。全ての人が私を受け入れてくれるとは限らないということも当然知っている。
そしてその場合、彼らとは距離を置くという自己防衛の方法も・・・。


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 ラスベガスに戻りツアー終了。アレクシス・パーク・ホテルでバンを降りるメンバー。
ここからはみんなバラバラ。それぞれの道を進む。
 この4日間を惜しみつつ、別れの挨拶。一人一人と熱いハグを交わす。
 自然にフェードアウトという選択肢もあるが、まさかヤツにだけ言葉を掛けないというわけにも
いかないだろう。不機嫌な態度をとられるかもしれないが、ここはひとつ大人の対応をとろう。

 ところが彼の口から出た言葉は意外なものだった。




 「Nobu・・・すべてにおいて、君は最高だった」



 ・・・恥ずかしかった。
といっても彼の台詞にドギマギしちゃったわけではない。これまでの自分の態度を恥じたのだ。

 出会って早々、たかだか一言二言交わしただけで、なぜ敵意のある人間と勝手に決めつけて
しまったのだろう?
 自己防衛と称して距離を置いていた間、彼は一体どのような目で僕を見ていたのだろう?
 目の前に立ちはだかっていた分厚い壁は、ひょっとしたら彼ではなくて、僕が築き上げていた
のではないか?
 こうした僕の態度によって、彼のツアーがつまらないものとなってしまったのではないか?

 思い返すたびに顔が赤くなる。つくづく自分の未熟さを知る旅となった。
きっと、そんなちっぽけな自分を気付かせるために彼という存在があったのだろう。


 たった4日間とはいえ、この旅はメンバーの誰一人欠けても成り立たなかった。一人一人に
きっと何かしらの役割があり、互いに影響を与え合いながら、自らの手で創り上げた旅だからだ。
 もし誰か一人でも欠けていたら、この旅そのものが全く別のものとなっていただろう。それだけ
一人当りの影響力は計り知れない。

 視野を広めれば、それはこの社会全体にも当てはまる。ただ、あまりに社会の規模が大きすぎ
るため自分の影響力に気付いていないだけなのではないか。
 誰か一人でも存在しなければ成り立たってはいなかった現在世界。そんな脆く崩れやすい薄氷の
上に、僕らはいるのかもしれない。


 なーんて、大げさに書いてはみたが、「誰もが役割を持っいる」なんて誰もが一度は耳にする、
ごくごく当たり前の話。ただ、頭で分かっていても、その意味を本当に理解しているかどうかは
別である。それこそ数学の公式のようなもの。丸暗記したところで、それを活かせるかどうかは
別の話。
 結局、どんな小さなことも実体験を通して始めて自分のものとなるのだと思う。

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とかいう話を翌年の17周年パーティーの時にした。    スクリーンに映し出される痴態。


 新しい自分を探すのもいいだろう。人に自慢できるような大きなことをやり遂げるのもいいだろう。
しかし、普段は当たり前過ぎて見過ごしていたことや、既に忘れていたこと。そんな小さな”気付き”
を与えてくれるのも、旅の醍醐味のひとつなんだと僕は思う。

 そんな小さな宝石の一つ一つを探しに、僕はまた旅に出る。


                                                    <完>



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Nobuさんの多国籍ツアーブログNo.32

●Nobuさん(東京都/男性)
参加ツアー:2012年8月 Las Vegas to Grand Canyon 4日間 (トレックアメリカ社)




LAS VEGAS TO GRAND CANYON  【DAY +α】



 「岩崎さん!写真ができましたのでお入りください」
白衣の女性からお呼びがかかる。
「こちらにお座りになって、お待ちください」


 帰国翌日、僕はとある病院の整形外科にいた。
 結局、左足の痛みは増すばかり。朝一番で近くの病院に電話をかける。
しかし日曜日だからか、どの病院にかけても「今日は手術の予定がいっぱいで・・・」と
断られてしまう。
 全ての病院に同じ理由で診察を断られるが、このまま放置しておける状態でもない。
最初に断られた病院に再度電話をかける。
「手術しようにも予定がいっぱいなんですよ・・・」
「手術する必要があるかどうかもまだ分からないでしょ?まずはどんな状態なのかだけでも
診て下さいよ!」


 そして渋々承諾してもらい、先ほどレントゲンを撮ってもらったというわけだ。
それにしても、どの病院もスケジュールいっぱいって・・・。一体どれだけの人が同じ時期に
手術を受けているのだろう。
 おっと、先生からの説明が始まる。

 「えー、まずはこちらを見てください」
 まず!?・・・ってことは悪い箇所が複数あるということ?
そんなに深刻な状態なのだろうか。覚悟を決め、気を引き締める。

 「踵のこの部分、骨が完全に欠けちゃってますよね?」
 本当だ。小さいかけらがレントゲン上に確実に見てとれる。あの激痛、やはり捻挫では
なかった。
「うわ・・・。先生、これはかなりヤバイ状態ですよね?」
「いいえ、これは問題無いです。放っておいて下さい」
 えっ・・・。いいの!?放っておいていいの!?完全にイッちゃってますけど!!
「こちらは以前から欠けていたものと思われます。なのでこれからも大丈夫でしょう」
 今までも平気だったからという意味らしいが、果たしてこの前フリは必要だったのだろうか?

 完全に意表を突かれ動揺している僕をよそに、先生が畳み掛ける。
「問題なのはこちらですね。足首の関節から脛骨が縦に裂けてます。今の痛みの原因は
ここです」
 確かに関節の中央部分から外側に向かって縦に亀裂が入っている。しかしどうやら
ギリギリ裂け切ってはいないようだ。薪を割る途中で斧が止まった状態を上下逆さにした
状態とでも言おうか。

 「幸いにも裂け口が綺麗なので、見た目も現状と変わらず綺麗にくっつくでしょう。
ただ、くっつくまで6週間はかかりますね。その間、左足は絶対に使わないで下さい。
衝撃を与えて裂けてしまったら手術するしかありません」
「6週間!!そんなに長期間、右脚だけで生活するんですか!?」
「関節部分はいくら固定しても動いてしまうため、通常の骨折よりもくっつきにくいんです」
 いくらなんでもそれは長い。手術でどうにかできないのだろうか。

 「手術すればくっつくのは早いのですが、その後1週間ほど入院の必要があります。
それとボルトを抜くのにもう一度手術をしなければなりません」
 そうか、2回手術しなければならないのか。
「もちろん足には傷痕が残ります。また、ボルトを入れる衝撃で骨が裂けてしまう可能性も
あります。その場合、明らかに見た目も変わってしまうでしょう」
 それはなるべく避けたいな。
「あと、お電話でお伝えしていると思いますが、現在、手術の予定がいっぱいで、
手術自体がしばらく先の話になります」

 6週間の間に裂けてしまい、結局手術という可能性もある。しかし、1週間の入院が2回もあるうえ、
いつになるか分からない手術を待つのなら、6週間がんばった方がよさそうだ。


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         やっちまったぜ・・・。


 「あと、折れた骨からも出血しています。外傷が無く外部へ流出できないため、その血液が
溜まって腫れているんです」
 先生の顔つきが険しくなる。
「これ以上腫れると血管が圧迫され、足首から先に血が通わず壊死してしまうおそれがあります。
骨折部分は心臓より高い位置に上げ、(破損している血管を収縮させ出血を抑制するため)
冷やしてください」
 要するに腫れている部分は血液の循環を鈍らせた方が良いということか。酒や風呂もやめて
おいた方が良さそうだ。
「当然、数日間は絶対安静ですよ」
 会社も休むしかないのか・・・。去年に引き続き、また何か言われそう。

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          体勢がツライ。


 松葉杖、こんなに疲れるとは思わなんだ・・・。
徒歩5分のコンビニまで行くのに、腕はガクガク、右脚パンパン。おまけに8月のこの
蒸し暑さ・・・。
10mごとに息が切れて休憩。ちょっとした買い物をするのに、一体どれだけの時間を費やして
いるのだろう。
6週間耐え切れるのかな、俺。




※皆様からいただいた励ましのおことばが何よりの良薬となり、およそ4ヵ月を経て、
2013年1月初旬に完治致しました。 この場をもってお礼申し上げます。



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Nobuさんの多国籍ツアーブログNo.31

●Nobuさん(東京都/男性)
参加ツアー:2012年8月 Las Vegas to Grand Canyon 4日間 (トレックアメリカ社)

LAS VEGAS TO GRAND CANYON  【DAY7&8】 ~帰ろう!~




 夜中まで遊んでいたRyanを起こすのは忍びないが、黙って去るのも気が引けるので、別れを
告げてから部屋を出る。お詫びといっては何だけど、ベッド脇のナイトテーブルに残ったジャックを
そっと添える。
 チェックアウトし、タクシーで空港へ。この灼熱の町ともお別れだ。

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         さらばラスベガス。



 空港のチェックインカウンターはまたしても自分で入力。ようやく順番が回ってきたと思ったら
画面がフリーズして何もできないし、他の機械で入力したら荷物の預け口でどの機械で入力したのか
尋ねられ、裏で何やらバタバタやってるし・・・。だから、そっちで入力してくれればいいじゃない。

 トラムでコンコースへ移動し、朝食をとろうとタコス屋に並ぶ。先頭のヒスパニック系の男性に続き、
女性をはさみ3番目。たいして時間もとらずに買えるだろう。
 ところがこの先頭のヒスパニック野郎が注文している最中に、次から次へと連れがやって来て
その度に追加注文してやがる!
一体何人の連れがいるのだろう?1人しかいない店員も既にパンク状態。
これではしばらく順番が回ってきそうにない。2番目の女性も諦め列を抜け、僕もイライラが達したので
ゲート近くのスターバックスに向かう。

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          トラムで移動。              タコスが食べたかったのに・・・(怒)。


 行き先のサンフランシスコ上空の天候不良によりフライトが遅れるらしい。
乗り継ぎは大丈夫なのだろうか?航空会社のスタッフに尋ねてみよう。
「今のところ、予定では乗り継ぎ時間は30分ありますので問題ないですよ」
 それが30分じゃ短いと思って、わざわざ睡眠時間を削って1本早いフライトにしたのに!
これではまるで意味が無い。

 空港の地図を広げ、説明が続く。
「到着がここ○○番ゲートで、乗り継ぎの便がこちらの□□番ゲート。距離的にも近いので大丈夫です」
そういう問題じゃない!!

 サンフランシスコでの待ち時間に、会社や友人へのお土産を買おうと思っていたのだが、
どうやらそれも難しそうだ。めぼしいものはまるで無いが、今のうちに買いあさる。

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         早く飛んでくれ。



 しまった、忘れてた! ポストカード出してない!!
 探検隊に送ろうとして購入したポストカード(【DAY5-2】 ~お土産を買おう!~ 参照)。
空港で投函しようと、昨夜書いてデイバッグに入れておいたのに・・・。
空港の清掃員のおばちゃんに尋ねるが、ポストオフィスはここからずいぶん離れた場所にあるようだ。
時間が無い上、この足では辛い。
 こうなれば最悪、オフィスに持って行って、自分で直接郵便受けに入れてやろう。
すると清掃員のおばちゃんの口から意外な言葉が出てきた。
「もうすぐ仕事が終わるから、帰る時ついでに出してあげるよ」
 それはありがたい!遠慮なくご好意に甘えさせてもらう。
仮に届かなかったとしても、たいした損害にはならないし。

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       無事に届いてましたー!


 ようやく搭乗開始。寝ながらサンフランシスコへと運ばれる。



 着陸したら今度は準備ができていないからとゲートが変更。長いこと機内で待たされる。
ただでさえ乗り継ぎの時間が無いというのに!!

 脳漿がくつくつと煮えたぎるその直前でようやくゲートにつながる。とにかく急いで移動しなければと、
長い通路を痛む左足を引きずりながらも駆け足で進む。
なにが「(乗り継ぎ便のゲートまで)距離的にも近いので大丈夫です」だ。到着ゲートが変更された
おかげで恐ろしく遠いじゃないか!あのラスベガスの航空会社スタッフめ・・・。

 確認のため掲示板を見てみると、機内整備のためフライトは1時間遅れ。大概にしやがれこの野郎!!

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         コノヤロウ・・・。


 どうせ遅れるのであれば、こっちでお土産買いたかったな。種類も多いし、まとめ売りもしてるし・・・。
などと考えながらゲートへ移動。
 ところがゲートの道順を示す標識が注意書きの看板で隠され行き場を失ってしまう。
分岐なんだから、看板の置き場所をちゃんと考えなさい!

 『←ゲートNo.○○~No.△△』という標識に従い、矢印の先にある扉を開こうと取っ手をひねる。
すると突然ブザーが鳴り響き、いっせいに冷たい眼差しが降り注がれる。どうやらこの扉、
ボーディング・ブリッジの連結口だったらしい。ええい、紛らわしい!

 追い討ちをかけるようにアナウンスが。ただでさえ1時間遅れて12時半に延期されたフライトが
13時半に。しかもさらに遅れるかもしれないという・・・。
なんか、もう・・・散々だ。

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      結構遠いうえにややこしい。   問い詰める人々。しかし、いい加減な対応はお手のもの。  



 この巨漢でエコノミーは、あまりに狭かろう!
 関取のような黒人男性が隣りにやってきた。あふれ出るお尻を無理やり詰め込み、ひじ掛けはすでに
はじけ飛びそう。おかげでこちらの座席もぎゅうぎゅう。領空・領海・領土、すべてを侵されている
気分だ。これで長時間のフライトとは、最後の最後までこの航空会社とは相性が合わないらしい。
 しかしこの人、いかつい顔とは裏腹にかなりの親切さん。客室乗務員が飲み物を片付けに来た時に
声をかけてくれたり、機内食のトレイを運んでくれたりと、いろいろ手助けしてくれるのであった。


 さて、フライトまでの一連の出来事にツッコミ疲れたため、ただひたすら眠る。
 機内食の雰囲気に目を覚ますと、日本では公開されたばかりの映画『アベンジャーズ』が上映されて
いた。最後までアメリカ気分を味わおうと、質素な食事を頬張りながら鑑賞する。


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    アメリカよ、また来る日まで・・・。            とりあえず腹の足しに。


 この航空会社、よほど俺をアルコール漬けにしたいらしい。こんなにたんまりスナック菓子を
渡されたのでは、ビールを飲むしかあるまい。

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     甘いのはいらないんだけどな。


 到着前の機内食は・・・、この密閉された空間で餃子ですか!?
もしかしたらニンニクは抜いてあるかもしれないけど、強烈な餃子臭がなかなか消えずに、いつまでも
漂っていた。ある意味チャレンジャーですな、この航空会社。
 そしてまたビールを頼まなくてはならない。

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       そりゃ好きだけど・・・。


 アイタタタ・・・!!左足がズキズキ痛む。
この痛さは何だ?これまで経験の無い激痛に汗が滴る。
 手で触って一驚、実際に見てさらにもう一驚!
これが俺の足なのか?
パンパンに膨れ上がった足首周辺は、踝やアキレス腱といった凹凸が全て埋もれてなくなっている。
まるでゾウガメの足の様だ。
 機内ではくつろぐ為にいつも靴を脱いでいるのだが、靴を履こうとしても足が入らない。靴紐を
思い切り緩め、強引に詰め込む。
 これ、捻挫じゃないのでは・・・?最悪の結果を予感する。



 予定を大幅に遅れ成田空港に到着。入国のスタンプを押してもらい、荷物を待つ。
カートに荷物を乗せて税関を抜ける。特筆すべきことの無い、毎回お決まりのルートだ。強いて
言うとすれば、顔立ちもスタイルもやたらと良い、ハーフっぽい女の子がその間隣りにいたので
嬉しかったということだけだ。

 奇跡が起きた。
いつもは1時間近く待たされる成田空港からの電車だが、ちょうどタイミングよく京成本線がやって来た。
こんなこと初めてではなかろうか!
 そのまま日暮里へと向かう。

 山手線は相変わらずの混雑ぶり。この中で左足をかばい、右脚だけで揺られるのはかなりツライ。
しかもこの後バックパックとデイバッグを担いでの移動など想像もしたくない。
 タクシー、いっちゃいますか。

 どうせタクシーを使うのであれば、探検隊オフィスに立ち寄ってお土産を渡してきてしまおう。
あるいはその時、薄々気付いていたのかもしれない。しばらくこの場所には来れなくなるであろう事を。

 探検隊夜の部、通称”カフェバー”は相変わらずの賑わいだ。イベントの打ち上げで来た人たちや、
他の店からのハシゴ客で席が埋まる。
 氷で足を冷やしてもらい、夕食をいただく。さすがにアルコールは止めておこう。そして遅くならない
うちにタクシーで帰宅する。

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          帰ってきた!                 相変わらずの賑わい。
 


 『無事に帰国した』の”無事”とはどこまでのことを言うのだろう?
生死を問われるのであれば無事に帰国したのだろうし、五体満足かと問われれば無事とは言い難い。
 果たして今の自分をどちらで表現すればよいか分からないが、こうして僕の旅は幕を閉じた。


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Nobuさんの多国籍ツアーブログNo.30

●Nobuさん(東京都/男性)
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LAS VEGAS TO GRAND CANYON  【DAY6-4】 ~Nobu in NOBU 2~



 Ryanと共に部屋へと向かう。今回の部屋は1705号室。1つ目のプールを越えてすぐの建物だ。
ツアー前泊の時の部屋と比べ、かなりロビーの近くになった。今の足の状態で、あの奥の建物まで
こんなバックパックを担いで歩くことになっていたら・・・考えるのも恐ろしい。

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    相変わらず広くて清潔な部屋。      イス多すぎ。どこに座ればよいのか分からない。  



 部屋で少しばかりくつろぎ、明日の帰国に向けて荷物をまとめていると、
「ちょっと出かけてくる」と、Ryanが部屋を後にする。
誘ってくれてもいいのに・・・と思いもするが、おおかたJolieと待ち合わせでもしているのだろう。
 しかし、ひょんなことから私は知ってしまったのだ。Jolieの本当の気持ちを・・・。

 あれはツアー3日目のことだった。
グランドキャニオンに辿り着き、私たちはフリータイムを前に駐車場の脇で昼食をとっていた。
気づけば周りは女子だらけ。そして当然のごとくガールズトークが炸裂する。
「Jolie、Ryanとはまだ付き合わないの?」
「え~!?それはないなぁ・・・」
 英語ができない私の前だからこその本音トーク。しかし、ごくたまにニュアンスで意味が
分かってしまうことがあるのだ。


 というか、ワタクシ、その時まで2人は恋人同士だとばかり思っておりましたよ。初日はずっと
一緒に行動していましたし、楽しげにおしゃべりしておりましたし・・・。
 でも確かに思い返してみると、2日目以降は車の席も離れ離れ、一緒に行動する姿はおろか、
会話する姿も見かけなくなってしまいました。どちらかと言うと、Jolieの方から距離をとって
いたように思えます。
 あれはきっと異国での出会いに喜んでいたものの、実際生活を共にしてみたら、理想と異なる
部分が色々と浮き彫りになってしまったのでしょう。

                                              <ツアー参加者Nさん談>


 人生はまだまだこれから。気を落とさずがんばれ若者よ。

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          複雑な事情。



 というわけで、解散後は家族や恋人(または未満)と過ごすというある意味予想通りの展開と
なったわけだ。当然みんなで集まって打ち上げなど無い。
 さてさて夕食はどうしよう。街の中心地まで出たところで、この足で歩き回る気力は無い。
その時点でツアー前の1日を寝て過ごしてしまった僕が、この町のカジノを始めとする娯楽を楽しむ
機会は無くなってしまったことになる。カジノ用に多めに両替したUSドルだが、今もなお財布の中では
数人のベンジャミン・フランクリンが悲しげにこちらを見上げている。一体、ラスベガスで何を
してたんだ、俺は?
 ならば、最後の晩餐くらい楽しんでも罰は当たるまい。ヘリコプター代も浮いたことだし、あそこ、
行ってみますか。



 再びNOBUへやってきた。奥のテーブル席には人はいるが、カウンター席は前回ほど客はいない。
グループ客ではないので、当然カウンターへと案内される。
 どうやら今日は休みを取っているらしく、テツさんの姿は見当たらない。う~ん、残念。
しかし今回も日本人の板前さんが立ってくれた。
 最後ということで、前回100ドルに値切った”シェフのおまかせコース”を普通に注文してみよう。
聞けばコースは110ドル、125ドル、150ドル、200ドルとランクが分かれているらしい。高いコースは
主に接待などで使われ、普段は125ドルのコースをお勧めしているということで、それに従う。

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     野菜巻き(味噌胡麻ダレ)。          中トロのキャビア添えワサビ出汁ソース。


 やはり素晴らしい仕事をしてくれますよ、ここは!
と、舌鼓を打っていると、ド派手なピンクのTシャツを着た、金髪のファンキーな中年女性がご来店。
泥酔し足取りもおぼつかず、見るからにやばそうな雰囲気。そしてこともあろうか、僕の隣の席にやってきた!!

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  スズキの乾燥味噌ゆずジュースがけ。   シマアジの玉ねぎソース&ハラペーニョソース。


 「あたしゃスシが食べたいんだ!!」と、呂律も怪しく従業員にわめき散らす。
そのうえ、脳からの命令もうまく身体に行き届いてないようで、目の前の箸や小皿もばら撒く始末。
これは手のつけようが無い。ウエーターも苦笑い。

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       鱈の西京焼き。                   牛肉の石焼きステーキ。


 「うお~~~っ!!」
びっくりした~!食べてる最中にいきなり二の腕をつかまれたのだ。
「うん?ボクちゃん、ちゃんと飲んでる?」
こ、怖いよ!何だよ、このピンク!!思わず変な声あげてしまったではないか!
 もはや落ち着いて食事を楽しめる状態ではない。最後の夜が恐怖の夜と化す。

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    シメの握り。ミル貝(塩・レモン)。      サッカイサーモン(ハラペーニョ・パクチー)。


 「よかったら席をずらしてもらっても構いませんよ」という板前さんのお言葉にありがたく
甘えさせてもらう。しかし、それが余計に刺激を与えてしまったようだ。
 「コラァ!おめぇ、どこ行くんだよ!!」
”ピンク”の手が伸びてくる!金髪を前へ垂らし、上半身をカウンターテーブルに這わせる姿は、
さながらホラー映画のワンシーンのようだ。
・・・などと解説している場合ではない。避けど払えど迫り来る魔の手。
一体どうすれば良いというのだ!?


 救世主が現れた。
 店長と思しき黒人男性は髪を短く揃え、190cmはあろう長身に黒のスーツを纏っている。体格が良く、
スーツの上からでも筋肉の張りがよく分かる。
「あなたがここに来るべき日は、どうやら明日だったようだ」
 すでにもののけの類へと変貌を遂げた”ピンク”を見事になだめ、事を荒立てずに店の外へと
連れ出すのであった。
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合間に出てくる味噌汁が五臓六腑に沁みわたる。  マダイ(シソ・柚子胡椒・レモン汁)。


 すっかり興が醒めてしまった・・・。
食事の途中だが、どこか違う店で飲み直したい気分。しかしさすがは一流店。こんな時の対応も一流だ。
「先ほどは大変ご迷惑をお掛け致しました」
 長身の救世主が深々と頭を下げる。
「もしよろしければ(今お飲みでいらっしゃる)ビールをもう一本サービスさせていただけないで
しょうか?」
 しぐさの一つ、(英語は分からないが恐らく)言葉の一語一句に至るまで洗練された接客。
先ほどの”怪人ピンク”への対応も含め、そこに接客を極めたプロの姿を見た。

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           穴子。                         赤身マグロ。


 デザートの量がこれまた多くて食べきれない。酒飲みながらちびちびやる僕にはこのコースは
ボリュームがあり過ぎたようだ。100ドルのアレンジで十分だと悟る。

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ホットブラウニーピスタチオソース、抹茶アイス、雪見大福的なやつ(メロン味・ニンジン味)。
これ一皿だけでも腹が張る。


 なにはともあれ、今回のラスベガスではNOBUで食事をしただけに終わってしまった。
もちろんこの後も街に繰り出すつもりは無い。シャワーを浴び、荷造りをし、明日に備えて就寝する。
眠らぬ街で眠ってばかりだった。
 ちなみにRyanが戻ったのは深夜、日付が変わって数時間たってから。さぞかしラスベガスの夜を
堪能してきたに違いない。

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 ついに使われることのなかったマップ。 抱いて寝ちゃったけど、この青いの抱き枕でいいんだよね?






◇◆比べてみよう◆◇


全員一人参加だったからか、はたまた2週間という時間が我々のつながりを強く育んだからか、
最後は当然のごとくみんなで打ち上げ。


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記憶が飛び、気が付いたら目的地ダラスに到着してたという。
泥酔状態でよく搭乗できたな・・・。









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Nobuさんの多国籍ツアーブログNo.29

●Nobuさん(東京都/男性)
参加ツアー:2012年8月 Las Vegas to Grand Canyon 4日間 (トレックアメリカ社)


LAS VEGAS TO GRAND CANYON  【DAY6-3】 ~新たな旅立ちへ~




 「うわぁ~。ダメだ、Nobu。やめてくれー」
「それはできないな、Chris。これで言い逃れはできないぞ」

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「オー、ノー!」
「もう飲酒運転から免れることはできないな」


 などとふざけ合っているうちに、次第に周囲は岩山の景色へと移り変わる。
この橋の向こうがフーバーダムだと言うのだが、巨大な壁に遮られて全く見えない。
このまま通り過ぎるようだし、単純にここに存在するというだけの説明だったのだろう。

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       岩山に囲まれる。


 少し離れたホテルの駐車場でバンを停車させる。
「ここでリアカーを切り離し、身軽にしてからダムへ行こう!」
 あ、行くんだ・・・。
空きだらけの駐車場にリアカーをポツリと残し、先ほどの橋の脇から下っていく。

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         橋の脇に道が・・・。


 坂を下りると巨大な建造物が現れる。ここの駐車場にバンを止めようと、上の階へと走らせる。
「ここはもう止められません。下の階に止めていただけませんか」

 指示通りに下の階へ。いざ駐車場に入ろうとすると、係員のおばちゃんの叫び声が響く。
「ここは止められないよ!上の階に行っておくれ」
 Chrisが事情を説明する。
「上の階に行ったら、下の階へ行ってくれと言われたから来たんだけど」
「でも、ここには止められないのよ」
「上に行けだの下に行けだの、一体どこに行けば止められるんだ!?」

 その後のやり取りは残念ながら聞き取れなかったのだが、結局この建物にはバンを止めることが
出来ないようだ。仕方なく建物を後にする。

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       「止められないよ!」




 ダムの道路を川の対岸へと渡る。幸いなことに、少し上った場所に駐車場がある。
ようやく車から降りると、目の前に広がる眩いダム湖。人為的な風景ではあるが、大規模な自然が
残るためか、どことなく落ち着く雰囲気。

 Chrisが運転席から顔を出す。
「僕はここで待っているから、ダムを渡って向こう側まで行って来るといいよ」
 ダムの向こう側って・・・結構距離があるぞ!この足で歩けるのだろうか。
もはや嬉しいのだか、悲しいのだか、分かったものではない。


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       なぜか落ち着く風景。               これ以上減らせなかった・・・。


 みんなの後に続き、階段を下る。かなり急な階段だ。手すりにつかまり、右足を一段下ろしては、左足を同じ段へと下げる。普段ならわけない階段も、今はつらい作業のひとつでしかない。

 階段の下で我々を待っていたのは、巨大な水路。ポッカリと開いた大きな穴は、まるで地底深くまで続いているかのよう。しかし滑り台として滑った場合、行き着く先はあの世だろう。

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        地獄への一本道。          にもかかわらず湧き上がる、滑りたくなる衝動。


 ダムに沿って歩く。ほぼ垂直に落ちる急な勾配に目が眩む。その麓から続く発電所を思わせる
建物群や、今や目の高さとなったアーチ状の橋を眺めながら先へと進む。

 しかし、思うように歩けない!他のメンバーとの距離は開くばかり。
僕がようやくダムの中央を過ぎるころ、先頭はすでに対岸まで到達している。
つまりは普段の半分ほどのスピードでしか歩けていないということか。
ここまでひどい捻挫は生まれて初めてではなかろうか。

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     ようやくダムに差し掛かる。             先ほどバンで通ってきた橋。

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     あの建物は一体なんだろう?                ようやく半分。


 先頭のグループが折り返してきた。最終的にはバンまで引き返さなければならないのに、
この足で向こう岸へ渡るとなるとあまりに時間がかかってしまう。このタイミングで僕も
折り返そう。

 向こうまで行ってきたメンバーについに追いつかれる。なるべく急いで歩かなければみんなに
迷惑がかかってしまう。とはいえ、これ以上どうやって足を速めれば良いというのだ。
 ところがそんな心配を余所に、「足は大丈夫?」と、みんなが気を使い、ペースをあわせてくれる。
ペースが遅くなった分、記念写真を撮り合ったりして、誰もそれを不便に感じている様子はない
ようだ。本当にありがたい。心から感謝する。

 あの急な階段を今度は上るのか・・・。と思ったら若干遠回りになるが、大きく緩やかな
カーブがあるではないか。誰が口にするでもなく、みんなそちらに歩いて行くので後に続く。
助かった~。

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      どこにいるか分かる?                   戻りはゆっくり。

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          疲労困憊。                二人で撮り合ってるところに便乗。

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         渋々こちらも。


 先ほどのホテルの駐車場でリアカーを連結させ、いよいよラストラン。いざ、ラスベガスへ。
一つの旅がまた終わりを告げようとしている。


 霞の向こうに見えてくる高層ビルのシルエット。ラスベガスに近づくにつれて次第に交通量が
増えてくる。餌を求めて遠出していた蟻たちが、各地から巣穴へと戻ってくるかのように。

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         見えてきた~!                   わらわらと集結。


 車内ではJolieが携帯電話で悪戦苦闘。航空貨物輸送会社Fed○xとの荷物の受け渡しの話が
まとまらないようだ。荷物の中身はもちろんパスポート。せっかく近くまで届いているのに、
今日中に入手しないと本人は明日ワシントンD.C.へ移動してしまう。
 みんなも興奮し、あー言え、こー言えと大騒ぎ。仕舞いには「もうFed○xは使わないように
しよう」という声まで上がる始末。その熱狂ぶりが面白い。

 有名ホテルが建ち並ぶ大通りに差し掛かる。しかしFed○xとの熱い戦いは混戦を極めている。
 「オーケー。僕が電話を変わるから、みんなはここで記念写真でも撮ってきてくれ」
Chrisが連れて来てくれたところ、そこは・・・。

 おおっ!ポストカードとかで見かける、あの看板のところじゃん!!
ごった返しの観光客の隙を突き、写真を撮り合うメンバーたち。
その間に、どうやらあちらの熱戦も一段落ついたらしい。

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     左足に体重をかけられない。           観光客の合間を縫って・・・。



 期間が長かろうが短かろうが、旅が終わる時はいつも一緒。
胸を穿つ寂しさは、そこにポッカリと深く大きな穴を残す。
その穴を埋める作業 ―写真を眺めたり、日記を読み返したり、ブログに載せたりしながら
旅を懐かしむ― が、これから数日、あるいは数週間続くのだ。


 戻って来てしまった・・・。

 アレクシス・パーク・ホテルに、ついに到着してしまった。

 リアカーから下ろされた荷物を無言で拾い上げ、脇へと寄せる。
余った水やビールをみんなで分けて、それぞれの道へと旅立つ。
 ChrisはJolieを連れてFed○xへ。
 Osullivanの4人家族はちょっと豪華にマンダレイ・ベイ・ホテルへ。
 Dominiqueも他のホテルへ。
 残ったメンバーはここで宿泊。しかしこの後、再び会うことはなかった・・・。

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    最後まで息が合わない二人。

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        荷物を下ろす。                     欲張るとこうなる。


 ハグを交し合い、別れの挨拶。
 4日間・・・やはり短かった。ようやく打ち解け、これからだという時に終わってしまった感は
否めない。
しかし、この4日間がとりわけ濃縮された時間として自分の中に生き続けているのは、やはり
彼らの存在があるべくしてであろう。


 こうしてツアーを終えた僕は、部屋をシェアするRyanとチェックインに向かうのだった。

 


◇◆比べてみよう◆◇


旅の終わりはいつだって寂しいもの。それは今も昔も変わらない。

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ビールはほとんど残らなかったので、その場で消費。     このシーンも変わらない。




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Nobuさんの多国籍ツアーブログNo.28

●Nobuさん(東京都/男性)
参加ツアー:2012年8月 Las Vegas to Grand Canyon 4日間 (トレックアメリカ社)



LAS VEGAS TO GRAND CANYON  【DAY6-2】 ~胃もたれしよう!~



 車内でもなるべく移動が少ない方がよいだろうと、メンバーが気を使ってドアの脇の席を譲ってくれる。
初日と同じ席である。
 Joanneが僕の座席の前方に自分のデイバックを置く。
「脚を伸ばして、この上に乗せておきなさい」
 みんなの優しさが身に沁みる。

 今日の移動はこの旅最長の276マイル(約444.2km)。Chrisが軽快にバンをとばす。
そこへ対向車が来ているにも関わらず、我々を追い抜こうと反対車線に飛び出す車が!あわててブレーキ
を踏むChrisが怒鳴る。
「この、Stupid Car め!!」

 しばらく我々の前を走行していたその車も、分かれ道で別方向に去っていく。車内に渦巻く、怒りと緊張。
そんなギスギスした気分とは裏腹に、外に広がる穏やかな景色。その黄色く彩られた大地を、まるで
ハイキングでも楽しむかのように、長い列車がのんびりと車輪を動かしていた。

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         Stupid Car 現る。                 黄色い花が咲き乱れる。
 


 前回参加した多国籍ツアーでは、ザイオン国立公園からラスベガスまでの移動はノンストップだったはず。
ルートは多少異なるが、足の負担になるようなことはしないはず。まして、バンを降りて歩き回ったりする
ことはないだろう。
などという都合のよい予想はあっさりと覆される。
 「ここが有名なルート66だ。ここの通りの向こう側にバンを止めておくから、散歩してくるといい」

 怪しいマネキンの立つ店から始まり、飲食店、土産屋、モーテルなどが軒を並べる。
レトロな車が道端や軒先に置かれ、郷愁を感じさせる。
 この”ルート66”という場所がどんなところかは知らないが、この通りのたたずまいから、
”古き良きアメリカ”的な場所だということは想像がたやすい。

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         怪しげな店だ・・・。             駐車違反にはならないのだろうか?


 トイレがてら土産屋に入ってみる。
おっと!危うく寝そべっている犬を踏みそうになる。まさかこんなところに放し飼いになっているなんて・・・。
この巨大な犬の逆襲にあったらひとたまりもない。
 しかしそんな心配をよそに店内はゆったりとした雰囲気。トイレの後で店内を見て回る。今回購入した
ステッカーは、レジに忘れずバッグにしまう。

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   帰国後、”ルート66”をwikiで検索。           泊まってる人、いるのかな?


 足を引きずりながらだと、ちょっとした距離でもさすがにキツイ。店から出るとすでに他のメンバーの
姿は見当たらない。ずいぶん先まで行ってしまったようだ。
 遅れを取り戻そうと必死に追いかけていると、背後に気配が・・・。どうやら他の店に入っていただけ
のようだ。怪我は冷静な判断力さえ奪ってゆく。

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         後ろにいました。


 やけに長い行列ができた飲食店。有名な店なのだろうか?事前の情報が無いので全く分からない。
 カウンターまで続く内部の壁には一面に名刺やステッカーが貼られている。Osullivanの4人家族と
Chrisに続き、列に並ぶ。
 「ここで昼食をとるつもり?」
僕の問いにChrisが答える。
 「いいや、ランチはもう少し後。ハンバーガーショップに寄るんだ。その前のおやつだよ」

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 火事になったら、一気に燃え広がりそうだ。


 二人の姉妹はフラッペを試食。どの味を注文しようか真剣だ。やたらとタコスが美味しそうに感じ
るんだけど、もうすぐ昼食なら控えておこう。コロナビールを注文する。よくよく考えたら、そんなの
どこでだって買えるだろうに・・・。

 店のオヤジが、こっちに向かってマスタードを飛ばしてきた!
って、オモチャかよ!!
思わず大声出して身を翻してしまったではないか。その滑稽な様子に周りは大笑い。

あぁ、恥ずかし・・・。


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        名物オヤジなの?


 ほんの数十メートル歩いただけで、なんだこの疲労感は?
バンに戻り、カラカラになった喉をさっそくコロナで潤す。
Gina & Hatty姉妹も散々試食したフラッペを交代で口にする。
昨日の大雨からうって変わってこの晴天。暑さにだれる。


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         おやつの時間。                  とはいっても雲は多い。

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         仲良しカップルと、                    仲良し姉妹。



 昼食をとりに、IN-N-OUTバーガーにやって来た。
店に入り、Chrisがメニューについての説明を始める。何となくトッピングや、バーガーの種類について
話しているということは分かるのだが・・・。
「ゴメン、Chris。何をトッピングできるの?」

 特にハンバーガーに対してこだわりもないので、Chrisに委任する。
「オーケー、Nobu。お腹は空いてる?<→Yes.>
玉ねぎは生とフライ、どっちが好き?<→フライ>
飲み物のサイズは?<→普通で> よし、任せておけ!」

 ドリンクはファミレスのドリンクバーの様に自分たちで好きな飲み物を注ぐシステム。みんなコップだけ
先にもらい、飲み物を飲みながら他の食べ物が出来上がってくるのを待つ。
けどこれって、いくらでも継ぎ足して飲めてしまうから、サイズなんて関係ないのでは・・・。

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  インンアウト?読み方がわからない。       できたてが出てくるのを飲みながら待つ。


 出てきたのは、ダブルバーガーにフライドポテト。ポテトにはえらくヘビーなソースが・・・。
チーズとオニオンフライ、そしてオーロラソース。呼び名が無いので”アニマルソース”と彼ら
―彼らとは誰を指すのか分からないが―は呼んでいるという。
「このソースは好みかどうか分からなかったから、半分だけにしておいたよ」
 それでもかなりヘビーだ。

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    美味いんだけど、後半しんどい・・・。


 あまりのボリュームに一驚していると、店員が店の衛生用の帽子を持って来てくれた。
・・・なぜ僕にだけ???
「きっと、この量を注文する日本人が珍しかったんだよ」とChris。
 いえいえ、注文したのあなたですけど!
そして予想通り食べ切れない・・・。

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        味が濃すぎて・・・。


 これまで走行したルートをマーキングしてもらおうと、ツアー初日に購入した地図(【DAY3-2】
 ~長距離移動しよう!~
 参照)を持ってChrisのもとへ。
 何人かが旅の思い出を振り返りながら覗いていると、「見せて~」と入り込む天真爛漫な娘、Hatty。
ちょっ・・・!おっぱいが腕に当たっとりますがな!!
不自然な体勢で身動きが取れなくなってしまうのであった。




◇◆比べてみよう◆◇


比較するものがありません。

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Nobuさんの多国籍ツアーブログNo.27

●Nobuさん(東京都/男性)
参加ツアー:2012年8月 Las Vegas to Grand Canyon 4日間 (トレックアメリカ社)




LAS VEGAS TO GRAND CANYON  【DAY6-1】 ~悶絶しよう!~




 明け方、トイレに行きたくなって目を覚ます。起き上がり、テントから出ようとするのだが・・・、
何これ、歩けない!!左足が完全におかしなことになっている。歩くどころか立っていることも
ままならない。

 サンダルを履いて外に出る。少しでも重心をかけようものなら電撃のような痛みが走るため、
左足は右足より前に出すことができない。素早く右足を前に出し、左足を戻す。まるでカニ歩きのようだ。
 雨が止んでいるのは幸いだが、何だってトイレが坂の上にあるのだろう。たかだか用を足しに行く
のに、汗がダクダク。右脚もパンパン。

 周りが暗いのでトイレの建物の構造がよく分からない。もう無理、これ以上歩けない。
適当に使用してしまおう。
 昼間に再度訪れて気付いたのだが、この時に入ったのはどうやら女性用だったらしい。すみません、
お借りしちゃいました。


 次に目を覚ました時には、すでに空が明るくなっていた。テントから顔を出していると、隣のテントから
Chrisが出てくるのが見える。雨は止んだが曇っていたので、サンライズは中止にしたとのこと。
「昨日ひねった足がかなり痛くなってきた」
「大丈夫?なんなら病院に連れて行こうか?」
 症状を英語で上手く伝えられないだろうし、どうせ明日の朝イチで日本に飛ぶのだ。
「今日は移動だけでしょ?大丈夫だよ」
「じゃあ、アスピリンをあげるから、飲んでおきなよ」
 Chrisからアスピリンを受け取り、テントに戻る。

 でかっ!!
さすがはアメリカンサイズ。飲み込むのが大変そうだ。

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   対いびき用特設テントはこの位置。

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       喉につっかえそう。             こちらが日本でもらった痛み止め。
                                安心できるサイズ。


 うたた寝してしまった。外では何人かが朝食をとり始めているが、もはや外に出る気にもなれず、
昨日の移動中に買ったポテトチップスと7upを口にする。
 う、美味い!ハラペーニョの辛さがほどよいアクセントとなり、空腹中枢を刺激する。
手を止めることができず、一気に食べてしまった。
過去に海外でいろいろなスナックを食べてきたが、ぶっちぎりの美味しさだ。
 これからアメリカに行く人にはぜひともお勧めしたい。「これは、ウマイ!」。

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見つけたらぜひ買ってもらいたい!(僕の分も)



 希望者はバンに乗ってヘリコプター乗り場へと移動する。
早朝だというのにすでに行列ができている。長い待ち時間、立っているのがつらい。
 先ほどから暗い表情でカウンターから去っていく人が多い。予約していなかったから乗れなかったの
だろうか。

 自分たちの順番になり、ようやくその理由が明らかになる。どうやらグランドキャニオン上空が
雲で覆われ、何も見えない状態になっているらしい。当然、運行も危険なので、すべてのフライトが
中止になってしまったのだ。
 確かに壁際のソファーでは、パイロットたちが退屈そうに待機している。Chrisもこんなケースは
初めてだと漏らす。しかし自然が相手では仕方ない。

 よほどヘリコプターを楽しみにしていたのであろう。Joanneが食い下がる。
「時間をずらしてもダメなのかしら?」
 カウンターをはさんで案内係も困惑する。
「天候の回復にとれくらい時間がかかるか分からないのです」
「あらそう・・・。今日の移動がなければねぇ」

 そう、ツアー最終日なのでこれからラスベガスに移動しなければならないのだ。
もちろん、ツアーを抜けてここに残ることもできるのだが、彼女にその選択肢は無かった。  
「Chris、ラスベガスからはヘリコプターは飛んでないのかしら?」
「うーん・・・。あると思うけど、料金がどのくらいかかるのか分からない。だけど多分、ここよりは
さらに高くなると思うよ」
「料金に見合うかどうかは私次第ってことね。まずはツアーを探して、料金を教えてもらわないと・・・」

 え~、すみません。長くなりそうなので、少し座らせてもらいますね?
こっそりと列を抜けて、ソファーに向かうのであった。

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    仕事が無くなり退屈そう・・・。


 ガッカリと肩を落として帰路に着くメンバーたち。
「そうだ!!昨夜もらった割引券でアイマックスシアターに行こう!」
 そこではグランドキャニオンの映像が大画面に映し出されるらしい。
Georgeの提案で一度キャンプ場に戻り、他の希望者もバンで拾うことに。

 僕はテントに入って再びうたた寝。もう、あまり動き回りたくない。
ちなみに後日、昨夜の雨でグチャグチャになったアイマックスの割引券が、ズボンのポケットから
発見された。



 「Nobu、Nobu!テントをたたむから起きて!」

 寝ぼけ眼で頭を上げる。どうやらかなり深い眠りについていたようだ。
アイマックスに行ったメンバーもすでにみんな戻ってきている。

 どうやら寝ている間に足のことが知れ渡ってしまったらしい。
ゆっくり座っているようにと言われ、準備の終わったメンバーが僕のテントをたたみ、荷物も
積み込んでくれた。

 ヘリコプターで落胆したばかりのJoanneがタブレットを持ってきてくれる。
「Chrisからもらってアスピリン飲んだの何時くらい?Christinaが持ってたこっちの錠剤の方が
よく効くから飲んでみて」
 ここは看護師である彼女に従うのが賢明だ。



 出発の準備ができたところで、ツアーリーダーChrisがみんなを集める。
「これからアンケートを記入してもらいたい。このツアーや、僕に対する質問だ」
 冗談交じりで説明を続ける。
「みんながこのツアーでHappyになってくれたのなら、ぜひ、”大変良い”にチェックしてくれ。
そうすれば僕の会社での評価も上がって、僕もHappyになれる」

 アンケートの内容はかなり細かく、似たような質問も多い。時々出てくる”分からない単語”
とも格闘し、思ったより時間がかかる。

 回収した後でJoanneがつぶやく。
「大雨に降られたあげく、サンセットもダメ、サンライズもダメ、ヘリコプターもダメ・・・。
何にもできなかったのに、なんで『いちばん良かった場所は?』という質問に、『グランドキャニオン』
って答えちゃったのかしら?」
 一同大笑い。そして笑いを提供してくれた彼女にこう返す。
「だからこそ、いちばん印象に残ったんだよ」





◇◆比べてみよう◆◇




始めて見たグランドキャニオンは空の上からでした。


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NHKの番組に感化され、ついにここまで来てしまった・・・。  テレビで見た姿とはまるで違う!

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 あまりのスケールの大きさに笑うしかなかった。      カメラのファインダーが狭すぎる!!



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Nobuさんの多国籍ツアーブログNo.26

●Nobuさん(東京都/男性)
参加ツアー:2012年8月 Las Vegas to Grand Canyon 4日間 (トレックアメリカ社)



LAS VEGAS TO GRAND CANYON  【DAY5-4】 ~怪我をしよう!~



 これではサンセットは拝めないだろう。誰もが認める悪天候に、公園の入口へと行き先を変更。
バンが走り始めた途端、シカが現れる。
 さらに進んだところで、車が数台道の脇に止まっている。どうやら何かを発見したらしい。
 エルクだ!!
雌ばかりだが、しなやかな筋肉が美しい。バンの外に出て観察していると、やがてゆっくりと
立ち去って行った。

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     こちらのことなど気にしない。             シカより体つきがいい。



 グランドキャニオンの看板までやって来た。ここで記念撮影だ。
看板の前に腰かけたり、もたれ掛かったり、思い思いの格好で撮影する。
 順番が回ってきた。僕の場合あそこしかないだろう。カメラをJoanneにお願いし、
看板の上へ駆け上る。

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 黄色い声が飛び交う。
「Nobu、私も写真撮るからちょっと待って!しばらくそのままでいて!」

 みんなが撮り終わるのを待っていると、さらにリクエストが。
「そこから飛び降りてくれ!」
「跳ぶんだNobu!」
「ジャンプだ!ジャンプ!!」

 そこまで言うなら飛んでやるぜ!ちゃんと写真に写してくれよ!
おりゃぁ~!!

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 はうっ!!

 予想以上の衝撃!!思わず後ろに倒れこむ。左の足首が痛い。
しっかり両足を着けて着地したつもりだったが、どうやらひねってしまったようだ。
 みんなが心配そうに見守るが、余計な心配はさせまいと平然を装い、全員で記念撮影。
雨が再び降り始める。

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       上るのが無理なら・・・。



 キャンプ場に着くなり雨は本降りに。我々のフリータイムの間、Chrisが建てておいてくれたテントは
女子に献上し、男子用はこれから組み立てる。ところが残ったテントは新しいタイプのもので、
Chrisも建て方がわからない。いい大人の男衆が試行錯誤している間に、雨はますます強くなる。

 ついにGeorgeが閃いた!まさか骨組みをこれほど湾曲させなければならないとは。
しかし今度はシートとカバーの向きが合わない。
まるでシャワーでも浴びるような大雨に、すでに全身ずぶ濡れ。しかし未だに一張りも終わっていない。

 張り方さえ分かればこっちのもの。
シートを敷き、骨組みを作る。テントのベルトの色と一致するよう向きを合わせ、カバーをかぶせて
杭で固定。簡単だ。
ただこれがあと三張り残っているとなると、なかなか一筋縄ではいかない。

 下着までびしょびしょ。まるで服を着たままプールに飛び込んだみたい。
もはや、どれだけ濡れても構うものか。
 Dannyも開き直る。
「これだけ濡れれば、もうシャワーなんて浴びる必要ないんじゃない?」

 「いびきがうるさいから、Nobuのテントはこっちだ」と、Chrisが悪ふざけ。
少し離れた場所でテントを張る。そんなに気になるのなら耳栓使ってくださいよ!
 とにかくようやく全てのテントを張り終える。達成感に高揚し、みんなでハイタッチ。
だが、やはりここでもGeorgeはのってこない。



 いびきのおかげでテントは僕ひとり。散らかしたい放題だ。
荷物や濡れた衣類で、たちまち足の踏み場がなくなってしまう。
身体が冷え切って寒い。まずは温かいシャワーを浴びたい。
あまりの雨の激しさに、Chrisがバンで連れて行ってくれるという。着替えなどの準備をし、
ポンチョを羽織る。


 バンに乗る僕以外のメンバーは、このままレストランに行くという。
まさか本当に雨に打たれたから、シャワーを浴びる必要がないと思っているのだろうか。
まあ、女性陣は我々がテントを張っている間に時間があっただろうし、食後に浴びる人だって
いるだろう。これ以上の詮索は控えておく。
 レストランは自分払いだが、さすがにこの雨では外で料理をするわけにもいくまい。
いま車内にいないメンバーも、後から来るらしい。
「Nobuもシャワーの後にいらっしゃいよ!」
「うん、行く行くー」
 バンで行くといっても目と鼻の先。ただ、この雨が曲者なのだ。


 普通なら徒歩1分のシャワールーム。
Chrisも一度運転席から降り、使い方を教えてくれる。
「いいかい、ここに25セント硬貨を入れればお湯が出てくるんだ」
 僕、25セント硬貨持ってないんだけど・・・。
「僕の25セント硬貨が何枚かあるから、これを使ってくれ」
硬貨入れのところに25セントが10枚ほど重なっている。
 え!?いいの、使っちゃって?
「かまわないよ。1枚で1分使えるから、足りなくなったら1枚ずつ足してくれ」
 何だか申し訳ないので、とりあえず2枚だけ使わせてもらう。


 大通りには数軒のレストランが並んでおり、シャワールームからはちょうどレストランの裏側に
突き当たる。
 さて、ここからどうやって行けばよいのだろう。
大通りに出るには建物を大きく迂回しなければならないようだ。
しかしどの程度歩けば通りに出れるのか。この暗さに加え、滝のような雨粒が視界を遮る。
この土砂降りの中、あまり長距離を歩くのは得策ではない。そして何より、先ほどひねった足が痛い。

 一か八か、こちら側から抜けられないかと裏口を探す。キャンプ場から続く土と砂利の道は一面
水没し、どこが道なのかも分からない有り様。足がどっぷりと浸かってしまう深さは、すでに
水たまりの域を超えている。シャワーを浴びてものの数分で泥まみれに逆戻りだ。
歩けそうなところを進んで行くと、とあるレストランの駐車場に辿り着く。目的のメキシコ料理店は
2軒先。中でディナーを楽しむ人々の白い視線を浴びながら、駐車場を抜けて大通りへ。ここでも
また池のような大きな水たまりと格闘する。



 ポンチョを丸めながら席へと向かう。すると、皆さん律儀にドリンクも頼まず待っている。
アルコール無しでよく場がもったな・・・。

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       水だけで、よく・・・。


 メニューを見るが、なんだか聞きなれない料理ばかりでどれを頼めばいいのか分からない。
英語の説明文もPotato、Tomatoなどの材料は理解できるが、完成品の想像がまったくつかない。
こんな時はウエイターに聞いてみるのがいちばん。

「どれがいちばんオススメですか?」
「プレート#6だよ!これはオススメだね!」

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 かろうじてエンチラーダを耳にしたことがある程度なんだけど・・・。そんなあまり聞かない料理、
本当にオススメなのだろうか?
 そこへChrisも入ってくる。
「これはいい選択だよ。僕もオススメする」
 ならば試してみますか。


 タトゥーのDannyが僕らに打ち明ける。
「実は・・・、メキシコ料理、初めてなんだ」
「そうなの?僕も全然詳しくないんだけど、#6がオススメらしいよ」
「うーん、どうしようかな・・・。よし、決まった!ハンバーガーとコーラください!」
・・・それ、メキシコ料理じゃないだろ!!

 ドリンクがきた!それではみんなで乾杯!!
・・・ということも特になく、運ばれて来た人から順に飲み始める。
せっかく今までみんなが集まるまで待っていたのに、ここでは待たないんだ・・・。

 長いテーブルの逆サイドでは、仕切り屋Riccardaが苦い表情。Dominique、Christinaとシェアした
サングリアがよく混ざっていなと言うのだ。
「アルコールの味が強すぎるわ」
 3つのコップに注いではピッチャーに戻し、注いでは戻しと攪拌作業に大忙し。
ウエイターに頼んで、おたまなりスプーンなり持って来てもらえばいいのに!
 こ、このメンバー、ツッコミどころが多すぎて、面白すぎる!!

 そして、最も早く運ばれてくることが予想されていたDannyのコーラは、一向に運ばれてこなかった・・・。

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    それ、メキシカンじゃねーし!           かんぱ・・・ぃ。は、ナシで。と。

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自分で解決策を模索する、Riccardaならではのアイデアだ!
けど、テーブルはビダビダ。



 お待ちかねの食事が運ばれてきた。たくさん動いた後だから、いくらでも食べられる。
・・・と思っていたのだが、とんでもない量だ!
 チリ・レジェノと、エンチラーダと、タマタマ的な料理のほかにライスや豆やサラダが盛られている。
メニューを再度見てみると、『・・・with rice and beans』と確かに記載されている。さすがに
この量は食べきれない。

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 メキシコ料理とはいえ、さすがはアメリカ。           プレート#6。
       どれもすごい量!!


 隣りに座るGinaは洋服のデザインの学校に通う19才(と、歳を知ったのは帰国後だが)。
大切に育てられてきたのだろう、しぐさの一つ一つに品があり、その雰囲気は王室や貴族などという
言葉を連想させる。そんな彼女は一体何を注文したのだろう?
 皿に目を落とすと、包まれたトルティーヤからゴロゴロと鶏肉の塊が・・・。
「す、すごい鶏肉の量だね。何を頼んだの?」
「これ?チキンブリトー。ほとんどチキンしか入っていないのよ。丸々1羽入ってるんじゃないかしら?」
 そして、向こう隣りに座る妹、Hattyのプレートをうらやましそうに眺めながら、こうつぶやく。
「私もチキンじゃなくてベジタブル(ブリトー)にすればよかった・・・」

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    笑っちゃうほど鶏肉ばかり。


 ”Chile”って、確かトウガラシだったよな・・・。フォークで口に運びながら、思い出した時には
もう手遅れだった。Chile Rellenoの中には青トウガラシがたっぷり!
あまりの辛さにビールをお代わり。
 それにしても、みんなあまり飲まないのね。苦労して店まで出てきたので、もう少し飲みたかったの
だが、痛めた足でまたあの道を帰るのも御免こうむりたい。みんなと共にバンでテントまで送ってもらう。

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       もう飲まないの?



 雨が降っていては外で飲むこともできない!
てゆーか、ツアー最後の夜ですよ?こんな不完全燃焼でいいの?
自問自答するも、どうにもしようが無い。じめじめと湿気の立ち込めるテントの中で、この旅初めての
寝袋を広げる。夜は結構冷えるのだ。

 よくよく考えれば、ツアー初日だけだ、みんなで酒を飲んで過ごした夜は。
ビールもあと1ケース残っているというのに・・・。
 そういえば、出発の日の朝も大雨ではなかったか。
明日のサンライズも絶望的だというし、ここぞというところで、ことごとく天気を荒らされている
ような・・・。
 もはや何者かの陰謀説まで浮上してきた時点で、これ以上の一人問答は無意味だということを悟り、
ツアー最終日に備えて寝ることにする。


 ・・・。
どの方向に寝転んでも、足首が痛い。
どれだけひどくひねったんだろう!?





◇◆比べてみよう◆◇



以前のツアーでは、一度、移動中にパラパラと雨が降っただけで全くと言っていいほど
天気は崩れなかった。

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茹で上がったパスタをお湯に入れっぱなしで夕日を見に行ったため、
ベッチョべチョのパスタを食べることに・・・。 








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●Nobuさん(東京都/男性)
参加ツアー:2012年8月 Las Vegas to Grand Canyon 4日間 (トレックアメリカ社)



LAS VEGAS TO GRAND CANYON  【DAY5-3】 ~体感しよう!~




 一行はついに最後の宿泊地、グランドキャニオン国立公園へ入園する。
 料金所で料金を払う。期間や目的によって金額も異なるようだ。受付もその料金設定が
いまいち頭に入っていないのか、リーダーのChrisが気付くまで誤った料金を請求していた。

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         料金は様々。


 オプショナルのヘリコプターについてChrisが説明する。
「今日ヘリコプターに乗る場合、ハイキング組とは別行動になるので、どちらに行くか選択
してほしい」

 え!?そうなの?なんだかあんまり満喫できそうに無いな・・・。

 Chrisが話を続ける。
「ただ思ったんだが、ヘリコプター(のスケジュール)を明日の朝にまわせば、今日全員が
ハイキングに行けるな」

 もちろんお得なそっちでしょ!満場一致で決定。



 ビジターセンターの駐車場に到着。Chrisがランチの準備をしている間、我々はフリータイム
なのだが・・・英語が聞き取れず出遅れてしまう。Chrisに再度説明してもらっているところへ
Dominiqueがやって来た。トイレ経由でマーサーポイント(Mather Point)へ連れて行って
もらう。

 グランドキャニオン、その名の通りまさに大渓谷。 相変わらずの雄大すぎる風景に身震いが
止まらない。そのあまりに壮大な景観に、きっと他に呼びようがなかったに違いない。

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       見渡す限りの大渓谷。           実際に対峙しなければ分からぬ迫力。


 「そろそろランチの仕度、できたんじゃないかしら」
Dominiqueの声で現実に引き戻される。もう少し堪能したかったが、明日もここで日の出を
迎えるらしい。今は我慢しよう。



 そろそろ残りの食材も使い切りたいというところで、テーブルにはいつものトルティーヤを
はじめ、様々な食べ物が並ぶ。
 タトゥのDannyが悲鳴を上げる。
「シリアルに牛乳を注ぎたいんだけど、平らな皿しかないよ!」

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       定番のトルティーヤ。           皿の端を折り曲げ、牛乳を注ぐDanny。


 「Nobu、この後は18時までフリータイムだ。ここから1時間から1時間半かけてグランド
キャニオン沿いの道を歩き、余った時間で渓谷を少し下りてみたり、集合場所のブライト
エンジェル・ロッジ(Bright Angel Lodge)でくつろいだりしてくれ」

 英語の聞き取れない僕に、個別で説明してくれるChris。
「あるいは渓谷をもっと深く下ってみたいなら、片付けの後に一緒にバンでロッジまで行こう。
早く到着する分、ブライトエンジェル・トレイル(Bright Angel Trail)を長めに下りることが
できるよ。どうする?」

 実はブライトエンジェル・トレイルは前回歩いているので、今回は他のルートを歩いてみよう
と思ったのだが、ここからロッジまで歩いても単調な気がしてならない。さらにヤバパイポイント
(Yavapai Point)や先ほどのマーサーポイントはサンセットやサンライズで訪れると言うし・・・。
さて、どうしよう。

「ここから歩いていった場合、途中に何か見どころがあるの?」
「1時間半、ずっとグランドキャニオンが見れるよ」

 そりゃそうだ。
前回と同じになってしまうが、やはり広大なグランドキャニオンを体感するには水平移動より
垂直移動か・・・。みんなの出発を見送り、ランチの片づけを手伝う。

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   今後の予定について話すChris。



 Chrisにバンを運転してもらい、ロッジへ移動。乗車しているのは僕と韓国人のJolieだけ。
意外とアクティブな娘だなぁ。

「違うの。紛失したパスポートの件でChrisに問い合わせてもらうの。時間が余ったら少しだけ
下ってみるわ」

どうやら今回も1人で下るらしい。


 「じゃあNobu、18時にこのロッジに集合だ」
ロッジでトイレを済ませ。トレイルのスタート地点へ向かう。
前回訪れたのが8年前。記憶も全くよみがえらず、途中の売店で道を尋ねながら移動する。
 おっ!プラトーポイント(Plateau Point)が見える。丸一日かけて、よくあんなところまで
行ったものだ。
美しい景色やかわいらしいリスたちについつい足を止めてしまう。それにしたって、トレイルの
入口までこんなに距離があったっけ?

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 道の途切れる崖の先端がプラトーポイント。    もちろん今回はあそこまで行けない。

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   いたるところでリスを見かける。             いつまでも眺めていたい。



 下り始めて早々に岩のトンネルが現れる。その脇に目をやると・・・。

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え!?あの人、何やってるの?
どうやってあんなところに行ったんだろう?
答えはトンネルの向こう側にあった。

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ここから行ったのか・・・。って、立入禁止じゃないの!


 時間が限られているため早足で下る。しかし写真を撮ったり、靴に入った小石を取り除いたり
していたため、同じ人を何度も追い越し、追い越される。
おかげで「あなたとはよくお会いしますね」と笑われてしまう。

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     どこをとっても絵になる。             足を止めてばかりで先に進まない。


 そろそろ本腰入れて下ろう!黙々とつづら折りの道を下り続ける。
ところが、たかだか数10メートル下ったくらいでは全く麓に近付いている気がしない。
それどころかさっきまでの位置と変わっていないのでは・・・。

 1時間少し下ったのだが、結局桁違いな自然の大きさを思い知らされただけであった。
16時も回ったので折り返すことにする。

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     まだまだ先は長く・・・。



 いざ引き返すとなると、今度は巨大な岩の壁が僕の前に立ちふさがる。
こんなに下って来ちゃったの?と先程とは真逆の思考回路に組み替わる
 普段運動していないだけあって身体が重い。いや、あるいは昨日のホースシューベンドの
せいか。脚が全く上がらない。
 追い討ちをかけるように降り始めた雨が、集中力を低下させる。次第に強くなってきたので、
仕方なくトンネルで雨宿りしながらポンチョを羽織る。濡れたポンチョを乾かし、たたむのは
正直なところ面倒なんだよね。

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      この高さを上るの!?                  みんな雨宿り。


 せっかくポンチョを取り出したというのに、あっさりと雨が上がってしまう。
こんなことなら多少濡れてもこのまま歩けばよかった。
 心臓も肺も破裂しそう。進めば進むほど休憩の間隔が短くなっていく。
17時半か。こりゃ18時に間に合いそうに無い。スマン、みんな。

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    いつでもどこでもヘロヘロ。            絶対、間に合わないって!

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      もう、勘弁してくださいよ!


 あれ?よくよく時計を見たら、今17時。
一体いつから1時間見間違えていたんだろう?
急いで上っていた自分がバカみたい。もう少しペースを落とそう。

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チクショウ、楽しそうにダイブなんぞしやがって!         ハート型の岩。


 太陽も姿を見せ、ゴールまでももう少し。
最初のトンネルをくぐり、記念写真を撮っているとGeorge & Gemmaコンビが下りてきた。
 Gemmaが驚いて尋ねてきた。Georgeは相変わらず無愛想。
「どこまで下りて来たの?何か面白いものあった?」
「どこまでというより、1時間ちょっと下って引き返してきただけだよ。特に何も無かったけど、
大自然を体感してきたよ」
「私たち、これから下るんだけど、どこまで行けるかな?」
「今からだとそんなに先には行けないんじゃないかな。だけど、少し先にある岩のトンネルなら
行けると思うよ」

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       快晴まではほど遠い。               ゴールまであと一息。

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           記念撮影。                  行き交う人々に笑われる。



 ついたーーーーっ!!
 水平ルートを歩いていた他のメンバーもこの時間帯に辿り着いたらしく、ちらほらと出くわす
ようになる。彼らにトレイルのスタートの場所を教えながらロッジまで戻る。
さてと、運動の後のビールでも飲みますか!

 何気に入ったロッジの土産屋で、心惹かれるステッカーを発見。早速レジへと持って行く。
店員の女性は学生のアルバイトであろうか。不慣れなのか、計算が苦手なのか、なんだか
見ていて心許ない。案の定、釣り銭が足りていない。当然、足りない分は返してもらったが、
もう少ししっかりしてもらいたいものだ。

 さて、ビールだ!と、隣りのレストランに入って気付く。
しまった、ステッカー、レジに置いたままだ!
どうやらしっかりしなければならなかったのは、僕の方だったらしい。

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    そういえば、ステッカーは?






◇◆比べてみよう◆◇



よくもまあ、あんなところまで歩いて行ったものだ・・・。

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       プラトーポイントにて。       いろいろな人と出会い、いろいろな事に気付かされた
                            いいトレッキングだった。
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●Nobuさん(東京都/男性)
参加ツアー:2012年8月 Las Vegas to Grand Canyon 4日間 (トレックアメリカ社)



LAS VEGAS TO GRAND CANYON  【DAY5-2】 ~お土産を買おう!~




 本日の移動は最後尾の席。みんなの様子が一望できて面白い。
 左隣のDominiqueとたわい無い話で盛り上がる。どうやら妹が日本に留学しているらしい。
姉妹そろって国際的だ。
 右隣はJolie。パスポート紛失問題が解決しておらず、お疲れのご様子。大きな枕を抱きかかえ、
即座に寝てしまった。かくいう僕もここ数日の睡眠不足からウトウト。いつしか車内全体が
お休みモードに包まれる。

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      お休みモード全開。




 「僕はとても疲れた。うちに帰る」

 映画”フォレスト・ガンプ”で、3年と2ヶ月14日と16時間走り続けた彼がつぶやいた場所が
ここにある。

 「ここが有名なフォレスト・ガンプ・ロードだ」
そう言って車を止めるChris。しかし・・・
 「フォレスト・ガンプってなんだい???」
10代、20代の現代っ子は知らないようだ。そこには悲しい世代の隔たりがあった。

 前回来た時には道路の写真しか撮らなかったのだが、帰国後聞いた話によると、ここでは
みんな走りながら記念写真を撮るらしい。今回こそは走りながら撮ってもらわねば!
いの一番に名乗りを上げる。

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  GeorgeとRichardも続く。

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 Joanne、Danny親子もいったー!

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 Richard、今度は一家総出で走る!
しかし娘たちはなぜ走らされているか分からないんだろうな・・・。

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 う~ん・・・。
 デジカメで撮った写真を確認するも、いまいち物足りない。どこか画が寂しいんだよね。
そう、映画ではフォレスト・ガンプが一人で走っていたわけではないのだ。
 悔いだけは残したくない。そのためには行動あるのみ。何人かは土産物屋のアクセサリーを
見に行ってしまったが、とりあえず近くにいたメンバーに「みんなで写真を撮ろう!」と声をかける。

 そして一言こう添える。
「I am Forrest Gump. You are extra !!」

 その結果がこちら。

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 おおっ!!
なかなかいい感じに撮れてるじゃない!!
 これなら悔いは無い。今の僕らにできる、最高の一枚を撮ることができた。
もう、ここでやり残したことは無い・・・。
 そう思っていたところに、帰国後Ryanから一通のメールが届いた。
『僕らの知らなかった、”フォレスト・ガンプ”を調べてみました。画像を添付しますね。』

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 これかーーーーっ!!
そうだよな。ここで走り終わったんだから、立ち止まったところを撮るべきだったんだよな。
しかもこのアングルかぁ・・・。
 悔しいな。これを見てしまったからには次回またリベンジしなければ・・・。
って、一体いつのことになるんだろ?





 第二次世界大戦中のアメリカ軍で、暗号解読防止のためナバホの人々が部族語を駆使した
コードトーカーとして活躍していた。 それらの資料が、なぜかバーガーキングに展示されている
というので見に行くことに。

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        なぜここに?                 食い入る様にみつめる母、Christina。


 ・・・分からん。
当然、英語の説明文など読めるはずもなく、あえなく退散。
小腹がすいたので注文カウンターの列に並ぶと、すでに他のメンバーも行列の中に。
どうやらみんな考えることは一緒らしい。でもあなた方、朝飯モリモリと食べてましたよね?!
 
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  誘惑には勝てず、二度目の朝食。


 せっかくなので西部チックな”サウス・ウエスタン・ブリトー”を頼んでみる。
先端の包装紙をはがし大口でかぶりつく。まぁ、よくあるごくごく普通の味だ。
 しかし後日、何気に財布に入ってたレシートを目にすると・・・
”ソーセージ・ブリトー”って書いてある!
だよね!思えばメニューの写真と全然違ってるし!!
そりゃあ、口慣れたお味でしょうよ!
 それにしても”サウス・ウエスタン・ブリトー”と”ソーセージ・ブリトー”を間違えられるとは・・・。
そういえば飛行機の中でも「”コーラ”プリーズ」と頼んだら、”ウォーター”が出てきた・・・。
僕の英語、そんなに発音悪いのかな。

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実はソーセージ・ブリトー。気付かずに食べちゃった。



 駐車場ではJolieが顔をしかめながら携帯電話で通話中。発行したパスポートをどこに
配達すればよいのかで揉めているらしい。日替わりで転々と移動するこのツアー。
果たして彼女は無事にパスポートを手にすることができるのだろうか。
そして、そんな不安と戦いながら、彼女はこの旅を楽しむことができているのだろうか?

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        駐車場にて。                   うまくいってないご様子。




 巨大な土産物屋に到着。ツアーリーダーのChrisが買い物の時間をくれる。
焼物、織物、アクセサリー・・・、店内にはあらゆる種類の工芸品が並び、この地域にある全ての
工芸品が集められたかのような品数の多さ。奥では機織りの実演も行われている。

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         実演中。


 ジャンケンで勝ったからとはいえ、与えられて旅をしている身。さすがに手ぶらじゃマズかろう。
こうなりゃ巨大な木彫りの人形でも買っていってやろうかと思うも、どれも移動中に細部が折れて
しまいそう。そんなことに余計な神経を使いたくはない。
 店内を一周すると、最後に金属製の壁掛けを発見。これなら多少乱暴に扱っても問題ない。
中でもメタルブラウンの狼がとりわけ格好良いのだが、長年誰にも買ってもらえなかったらしく、
ところどころに傷が目立つ。お土産として、このくたびれ度合いはどうだろう。
迷ったあげく狼は諦め、カラフルなトカゲを手にレジへ向かう。

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     オフィスに飾られるトカゲ。


 ハガキも出そう!と、ポストカードも数枚、その他諸々の土産をレジのお姉さんに渡す。店に入る前に
Chrisからもらったクーポンを見せるのだが、100ドル以上の買い物からの適用らしい。あとほんの
2~3ドル足りないくらいなので、少し待ってもらい、もう一品追加して精算。


 ポストオフィスが隣にあるという。あらかじめ切手を買い、あとはハガキを書いてポストに投函するだけ。
 土産とハガキ。これで探検隊への恩返し対策万全!
・・・のはずだが、ハガキはうっかりと複雑な方向に。
しかし、それはもう少し先のお話。







◇◆比べてみよう◆◇



アスファルト敷きたてのフォレスト・ガンプ・ロード。

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     誰も走らず。やる気無し!






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