レイアウトセクション作りも第3回目です。


今回はまず川筋に岩を配置しそれを石膏で固めながら川底とダム湖の底を表現しました。

それに彩色したわけですが、この作業中の写真は撮り忘れました。

ですから、出来上がり写真は下に貼ってあるものが兼ねます。


さて次はカラーパウダーを撒いていきます。


木工用ボンドを3~4倍に溶いたものを地形に筆で塗り、土色のパウダー2色を地形の凹凸に合わせて少しずつ撒きます。

この時も、実際の地形や岩肌のなじみ方などを写真でよく観察して撒く、というより、これも塗る作業と同じですね。

彩色と思ったほうが表現力が増すようです。

適当に撒くと失敗するような気がします。

一度撒くとくっついてしまってやり直しが面倒ですから、時間をかけてゆっくり指先で撒いていくことをお勧めします。

だいたい撒き終わったら同じ溶きボンドをスポイトで浸透させながら定着させていきます。

これはまる一日くらいで乾きます。


ウーノで遊ぼう

ダム湖の底は深みを表現するように彩色しています。

この後で、色をつけた水を張るので、もう少し深みが増すことを期待しますが、今から見るともっと濃く塗った方がよかったと思います。

ダムの溢水部は流れに沿って水苔を茶色と黒で彩色しました。

ここも後で水のエフェクトをかけます。


ウーノで遊ぼう

ここで、トンネルの入り口がまだだったことに気付き、あと付けしました。

これはジオコレのトンネルポータルですが、付けてみてその大きさにびっくりしてしまいました。

Nゲージ車両のパンタグラフ付きが架線設置も可能なように大きめに作ってあるようです。

ネットで検索すると、その大きさに不満な人は自分で小さく作ったりしているようですが、また材料を買いに行くのも面倒なのでそのまま設置しました。

その代わり道床を数ミリ底上げして、少しでも小さく見せようとしましたが、あまり変わらないですね。


山がどんどん高くなります・・・。


ウーノで遊ぼう

さて、ここまで来たら、グリーンのパウダー数色とターフという細かく砕いたスポンジつぶ数色を撒いて、下草を表現します。

これも地面の撒きと同じで、いろんな実際の写真を参考にしながら地面と岩肌のアンサンブルで自然に見せるように「描き」ます。

ここまで作ってみて、レイアウトというのはこの「描き」に尽きるんじゃないかと思うようになりました。

初めて作ったくせに生意気ですが、それくらい神経使うし難しい作業ですねこれは。

これでもうまく行ったとは到底言えず、あとから何度も撒き重ねています。

ネットで見ていると、この「撒き塗り」の上手い人がたくさんいますね。

そのわりに色彩表現に言及が少ないのが不思議でしょうがありません。

特に外国の、アメリカのレイアウトなどは油絵のような色彩センスで深みを表現しています。

ちょっと日本の自然の表現としては濃すぎるので、自分のレイアウトは「水彩画」なのか、「水墨画」なのかとか学生の頃の写生の時間を思い出しながら意識して塗るのもいいのかもしれないです。


あとTOMIXのカラーパウダーは全体に彩度が高すぎてギラギラしすぎて現実的な色じゃないですが、あれは謎ですね。

緑系はまったく使えませんでした。


さて次は水の表現です。

水の表現にはKATOの「リアリスティック・ウォーター」と「ウォーター・エフェクト」を使います。

これがちょっと高いです。

ただ量があるので、一度買ってしまえばず~っと持ちそうですが。


まず平たい水面を作るリアリスティック・ウォーターですが、これは3mm以上の厚みをつけると硬化が遅れるということで、3~4回に分けて流し込みました。

(流しこむ前に紙コップにとってクリアーの青と緑のアクリル塗料を混ぜて反射色をつけてあります)

ゆっくり流し込みながら筆でなじませて行きました。

途中で気泡ができますが、これは楊枝にでも引っ掛けて隅の目立たないところに持っていけます。


このリアリスティック・ウォーター、一回の硬化にまる一日ですがら、けっこうかかりました。


ウーノで遊ぼう

画像を見ると分かると思いますが、表面張力の関係で水際がせり上がってしまいます。

これは仕方ないですね。

後で波紋用のウォーター・エフェクトで誤魔化せることを期待します。

で…でも、ダム湖の方は波紋が無い方がそれらしいんですよね。

こちらはたぶん難しいですね。


ウーノで遊ぼう


あとこの水を張り終わってから、致命的な間違いに気付きました。

ダムとダム下の導水路の喫水部分に茶と黒で水苔を描き加えるべきでした。

これ、後からでは塗れません。

このミスには本当にガッカリしました・・・(苦笑)

ま、こんな感じでいろいろミスもありますが、初めてだから仕方ないと諦めます。


というわけで気を取り直し、水が乾く間を利用して、ガーター橋に軽い加工を加えようと思いました。

橋の左右どちらかに保線用の犬走りをつけます。

まず、そのための手すりを作ろうと思いましたが、樹脂の既製品だと太いものばかりなので、仕方なしに真鍮線を買ってきて馴れない半田付けで作ることにしました。

こんな感じです。


ウーノで遊ぼう

汚いですねえ(苦笑)

どうしても半田を盛りすぎてしまいます。

なにかきれいにくっつけるテクニックがあるんでしょうけど・・・・。


ウーノで遊ぼう

結果だいたいこんな出来上がりです。

犬走りの足場は1mmのプラ棒を横並びに接着して作りました。

桁の下も支えを表現しましたが、橋脚に乗せると角度の関係から暗くてほとんど見えなくなってしまいました(笑)


ウーノで遊ぼう

この角度からだとかっこいいんですけど・・・・、

あー、手すりが不細工ですねえ。


さて今回はこんなところです。

次回はいよいよ木を植えます。


ではでは。