勝手にアイカツの曲を考察するシリーズ
第三回です。


今回紹介する楽曲は『Chica×Chica』です。


chicachica

【作詞作曲】
作詞:空谷泉身 作曲:成瀬裕介(onetrap)


作詞の空谷泉身(ソラタニイズミ)さんは
アニメの曲というよりもアイドルの曲の
作詞をよくされている方です。
例えば、愛乙女★DOLLや9nineであったりですね。


作曲の成瀬裕介(ナルセユウスケ)さんも
どちらかいうとアイドルの曲を多く作られていますね。
タッキー&翼であったり、乙女新党であったり。

でも僕のなかでは大好きな『オトナモード』の作曲家さん
という印象が一番強いです!

あと個人的には出身地が一緒で嬉しいです。


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第二回でもお話ししましたが、2015年シリーズは
童話をモチーフにロマンスドレスが作られ、
その衣装を披露するための楽曲も童話を
イメージしたものが多数あります。


この『Chica×Chica』のテーマは『千夜一夜物語』です。
『アラビアンナイト』という名前の方がなじみ深いかもしれません。


【あらすじ】
1.シャハリヤール王は妻の浮気などの理由で女性不信となり、毎晩、若い娘を夜這いさせては夜が明けると殺すといった生活を送っていました。


2.数年もすると王国から若い女性はいなくなり。その国の大臣も恐怖と罪悪感から精神的にすっかりやつれてしまいました。


3.見かねた大臣の娘シャハラザードはある夜、妹のドニアザードと共に王の寝室を訪ね、王と妹に物語を語り始めました。


4.物語が途中のまま朝となり、続きが気になる王は次の夜も話を聞かせるように命じました。


5.そうしてこの物語は毎晩語られ、長編の物語となりました。終わりの1001夜となる頃には王の人間不信は治り、シャハリヤール王はシャハラザードを正妻として迎え、王国を再建させるのでした。


分かりやすいように噛み砕いた書き方をしましたが、物語の大枠はこんな感じです。


アラビアンナイトと言えば、アラジンやアリババ、シンドバッドの名前の方がなじみのある方もいるかもしれませんが、これらの登場人物はこの千夜一夜物語の作中の物語の登場人物だったりします。


そう考えると凄いですねこのお話。


では、そんな千夜一夜物語をモチーフとした『Chica×Chica』はどのような楽曲なのでしょうか。


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まずタイトルでもある『Chica』はスペイン語で「女の子」という意味です。
親愛なるや可愛い、セクシーという意味を含めることが多いので
「お嬢さん」と訳すのが正解でしょうか。


なので「チカチカ Ha~」は「女の子にうっとりしている」みたいな意味合いが含まれています。
「女の子 はぁはぁ…(*´Д`)」ではないですよ。

いや、でも意味合いとしては間違ってないかも。



この『Chica』と『Chica』を合わせて『Chica×Chica』。


歌詞中にも「夢と夢を合わせ」「目と目、手と手を合わせ」
といった登場人物が二人いることを匂わせる歌詞が随所に見られます。


アイカツ!のアイドルは当然女の子です。
つまり『Chica』と『Chica』との『アイドル』と『アイドル』との"出逢い"によって

「目と目、手と手合わせ美しく今羽ばたく」
「キミとなら叶えられるよ ヒカリはここに」


"私の夢とキミの夢が出逢うとまた新しい夢が生まれ、
キミとならそれを叶えられる"
という解釈をしました。


そして『Chica+Chica』ではなく『Chica×Chica』となっていることから
『Chica』と『Chica』の組み合わせは一通りだけではなく、何通りもあることを指していると捉えました。


様々な出逢い、様々な組み合わせによってにどんどん夢が拡がっていく。
そんなイメージの楽曲です。


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また『Chica×Chica』ステージのサビでは剣を取り出し、舞踊を始めます。
こういった中東や東洋の曲刀を"シャムシール"と呼んだりしますね。
またダンスはラクスシャルキーと言いますね。
(ベリーダンス?その辺りの分類はよく分からないです。)

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この辺りも千夜一夜物語の舞台でもある中東の世界観が色濃く表れていますね。


社交ダンスと違ってこのラクスシャルキーは"男性と男性"、"女性と女性"で
踊るのが基本で男女混合で踊ることは滅多にありません。
ここも『Chica×Chica』という名前にぴったりですね。


サビのラクスシャルキーによる剣舞で僕が感じた印象は、
"出逢いは協力だけではなく挑戦や戦いもまた出逢いである"ということです。
剣を持って踊っているからといった安直な考え方ですが、


「好きと嫌いは誰もが持っている感情」


人の好みは誰にだってありますし、それは当然です。


「世界はいつだって十人十色まわる万華鏡」


世界は盛者必衰であり、万華鏡のように日常や思いは移り変わっていきます。


「一つの奇跡始まる」


そんな世の中で、例え嫌いな人であっても奇跡的に出会えたのだから、自分の夢とキミの夢を合わせてみましょう。
合わせる方法は"協力"でもいいし、"喧嘩"でも何だっていい。
とにかく思うままに思いをぶつけ合い踊れば"新しい夢や発見"が生まれるんだ。


これが僕の最終的な解釈です。


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まとめると
"いろんな人といろいろな組み合わせで出逢い、切磋琢磨することで
自分の夢もまた拡がっていき、叶えることもできるだろう"

といったところでしょうか。

うーん。上手くまとめられませんね。言いたいことが伝わっていればいいのですが。


『Chica×Chica』は響くウードの旋律、マカームと呼ばれるアラブ音楽の特徴的な旋律。
どれを取ってもかっこよさが残る楽曲です。


また「万華鏡」や「ヒカリ」「太陽」といった光に関連するワードが含まれていることから
「チカチカする」という意味も含まれているのかもしれませんね。


そんな『Chica×Chica』を含めアイカツ第3シーズンでは4曲しかなかったセクシーソングですが、どの曲もインパクトがある楽曲ばかりでした。


第4シーズンはどんなセクシーな曲たちが聞けるでしょうか。


補足ですが、僕は2番のAメロの
「一瞬の出逢いはモザイクみたいな紋様」
「繊細で大胆な『自分らしさ』皆で繋ごう」

の頭文字が「一」と「繊」で「イチ」と「セン」つまり
"千夜一夜物語"の韻を踏ませてるのがすごく好きだったりします。

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それでは、またの機会に。

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