流星群の剣

カイシン便利サービス 田村 将のブログです。


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※訳あって、最近新たに登場人物の1人を仮名に変更しましたことをこの場を借りてご報告させて頂きます。








よしなし☆









※         ※         ※         ※









―――1992年。東京・練馬。









PM:23:09。









「ショウー!」



辺り一帯に響き渡るような馬鹿でかい声。



「ショウー!」



聞く者の神経を威圧する陸上自衛隊上がりの声。



返事をする間もなく、もう一度聞こえてきました。



自宅の一階から。



ベッドの上で煙草をくわえ、今まさに『キョクトー』ばりに4つ目の根性焼きを自分の左手首に入れようとしていた私は(13)は舌打ちをしました。



「チッ」



中2にしてすでにヤニで染まりつつある4畳半のボロい部屋の壁にはマイク・タイソンのポスターと、







ビックリマンシールのスーパーデビルが睨みを利かし、







14インチの小型テレビに接続されているビデオデッキの側面には、”向山小・視聴覚室”と白いマーカーで書かれていました。



「・・・・」







ビデオデッキ―――最近、私の部屋にやって来た新たな家電製品。



つい先日、黒原たちと夜中にガラスを割って近くの小学校に侵入して遊んでいた際に頂戴してきたなかなかNICEな戦利品。



確か、その時黒原は黒原で念願のテレビをゲットしていました。









視聴覚室だったか、職員室だったかで。









「ショウー!」



私は煙草を持つ手をピタリと止め、眉間にシワを寄せました。



―――根性焼き。煙草の火を身体の一部に押し付けて火を消し、根性を示す、一生モンの焼き印。



入れる時は一気に入れるのがせめてものコツ。



すでに3つは中1の終わり頃、放課後にリクオたちと入れており、今日は新たにもう1つ増やすところでした。



―――根性焼き。



むしろ、面倒なのは入れる時の痛みよりも”その後の一生”であり、私は今でも便利屋での清算時、対応するマダムたちから焼け跡を見られないよう、常に気を配らなければならないのは言うまでもありません。



そんな緊張感漂う手に汗握る男の儀式の中、ただでさえ十分過ぎる程うるさくてうっとうしいおやじの大声は耳障り以外の何物でもありませんでした。



「ショウー!」



「チッ、うるっせえなあ!だから、なんだよっ!?」



ついにしびれを切らした私は下に向かって負けじと大声で叫び返しました。



精神を統一し、ようやくいざこれからという時におやじのクソやかましい大声によってタイミングを見失った私は、左手首に押し付けようとしていた煙草の先端を仕方なく『ジャックの館』からかっぱらってきた安物の灰皿に押し付けました。









―――『ジャックの館』。









地元・『としまえん』の目と鼻の先にあるレトロで怪しくて小汚いゲーセン。



練馬銀座方面にある『リド』や『サンアイ』といったゲーセンに続き、私たちの中学の溜まり場の1つ。



ゲーム機の脇から手を突っ込んで中の金具をチョチョイと人差し指で軽く愛撫してやれば、何回だって無料でテトリスが出来る夢のようなゲーセン。



もちろん、タダで出来ることを知らないマヌケな”パンピー”が金を落としてゲームをすれば、それすらも後から集金出来る奇跡のようなゲーセン。



『としまえん』の流れるプールと同様、床にはいつも500円玉や100円玉が沢山落ちていて、店主が通称”片目のジャック”と呼ばれる独眼竜の爺さんでした。



一説では戦争でやられたのだとか、また一説では飼い犬にやられたのだとか、そしてまた一説では奥さんにやられたのだとか、小学生の頃から知っている私たちの間ではささやかれていましたが、真相は結局闇の中でした。



ちなみに練馬銀座方面にある溜まり場、『リド』の店員は通称”紫”と呼ばれる頭が紫色の婆あで、『サンアイ』の店員は通称”パンチ”と呼ばれるガラの悪いパンチパーマの男でした。



「ショウー!電話だぞー!」



私の怒りの返事が聞こえたのか、おやじはようやく馬鹿でかい声で要件を叫びました。



「チッ、ホント、いちいちうるっせえなあ!!誰からっ!!?」



私はイライラした時に見せる癖、頭を激しく掻きむしりながら再び怒鳴り返しました。



するとおやじはちょっと待てといって、相手の名前を訊いている気配が伝わってきました。



「チッ」



電話の度にいちいちこのような面倒で不快な思いをするのはまっぴら御免です。



この間2階に子機があると私が長電話をして電話料金が高くなるからという、もっともな理由で取り上げられた子機をどうにかしてあのくそおやじから取り戻す必要がありました。



しかし、あのケチ臭い男のことだから、こうなってはもはや通信簿の数字を上げるなど、具体的な手柄を立てないとなかなかそう簡単に子機は取り戻せそうにもありませんでした。



それからしばらくすると、おやじは電話を掛けて来た相手の名前をこれまでと同じように馬鹿でかい声で叫びました。









それは私にとって、この世で一番恐ろしい男の名前でした。









「Iくんて子だ―――っ!」









「!」









―――えっ、Iっ!?









一瞬、時が止まりました。



次いで今度は金髪のリーゼントバージョンのIが脳裏に浮かびました。



「・・・・」



唾をゴクリッと飲み込みます。



金髪のリーゼントバージョンのIはグレーのボンタン穿いて長めの木刀を握っていました。



そして、その後ろには岡崎や山口、それに少し遅い成長期でその後メキメキと身長を伸ばして頭角を現していくことになる朝倉など、大勢の猛者を引き連れてニタニタと笑っていました。



「・・・・」



私は壁に掛けられているドナルドダックの時計を睨みました。



時刻は23時09分を回ろうとしています。



額から汗が滲みました。



「・・・・」



どう考えても、いくら時間をかけて考えても嫌な予感しかしません。



しかも、中学生のくせにこんな時間に人様のお宅にお構いなしに電話を掛けて来る図太くて非常識な奴なんて、どう考えても黒原とIくらいのもの。



ロクなモンではありませんでした。









「くっそ~、あの野郎・・・・。こんな時間に電話かけてきやがって、今更なんだってんだ!?」









私は腹の底から湧き上がってくる嫌な予感を押し殺し、ひとまず記憶を辿ることにしました。









         ※         ※         ※         ※








結局あの日、森公園で行われた『練馬・カイシン2中』VS『練馬・キョクトー中』戦の第二戦目、リクオVS山口によるタイマンは残念ながら『キョクトー』の山口側に軍配が上がってしまいました。



タイマンが開始されて間もなく、地面の土に足を取られてひっくり返ったリクオの上に速攻で山口が馬乗りになり、そのままマウントを取ったまま左右の大ぶりのフックをリクオの顔面に連打するという、”山口・無双”が炸裂してしまったのです。



防御一辺倒のまま苦戦するリクオの顔面に山口のフックが次々とヒットしていきました。



―――・・・・。



見かねた私は狂気じみた奇声を発しながらリクオの上に馬乗りになってなおも執拗に無双を喰らわす山口の右腕を掴みました。



ガッ!



やや髪が乱れ、息を切らしながら"無双”の真っ最中だった山口が鋭い目で私を睨みました。



―――・・・・。



戦闘において分泌するアドレナリンによって山口の目は赤く充血し、ひどく血走っていました。



―――おいおい、おまえ、なに勝手に止めてんだよ。



私の足元にどこからか煙草の吸殻が飛んできました。



―――・・・・。



他人の喧嘩という娯楽を途中で止められてしまったせいか、周りを取り囲んでいた外野の不良どもからブーイングが飛びました。



気が付くと、リクオの上から立ち上がった山口はもとより、私の周りはぐるっと『キョクトー』の連中に囲まれていました。



―――I、今度はおまえがこいつとやれよ。



―――あ、いいね!それ。それ、いいじゃん。それ、見たい。



周囲から嫌なリクエストが上がり、私は恐る恐る正面を見上げました。



―――・・・・。



Iはまんざらでもないような表情を浮かべ、私を見下ろしていました。



―――・・・・。



冗談じゃありません。



ただでさえこのIなんかとはやりたくない上に、先ほどタカイナリ公園で岡崎と第一ラウンドを戦った際に右手の拳を負傷し、もはや私の右手は使い物にならない状態でした。



最後まで握ることが出来ず、得意の右ストレートはおろか、下手をしたら骨に異常があるかもしれないほど鋭い痛みが走っていたのです。



そんな状態でこのピンピンした、”練馬のイケイケ王子”のIとやれるほど私は命知らずのナイス・ガイでもなければ、役に立たないスカウターの持ち主でもありませんでした。



―――・・・・。



しかし、このままでは流れ的にIとやらされるのは目に見えています。



何しろ、当のI本人が一番やりたがっているのですから。



Iはそんな私の胸中を見透かしているのか、少し笑っているようにも見えました。



実際、ある程度の戦闘力を持つようになれば誰しもそれなりのスカウターを持っているもの。



当然、そのスカウターは目の前で不敵に笑うIも、そして・・・・。



―――・・・・。



私は視線をずらしました。



あそこで1人、木に寄りかかって静かにこちらを見ている3中の頭である秋田も・・・・、



立場的には今の私と同じ、Iに狙われている秋田も・・・・、



そのスカウターを持っている筈でした。



―――秋田!



その時、私の頭の中で何かが閃いたような気がしました。



―――おい、ちょっと、待ってくれよ。こっちはまだ終わってねえんだよ!



私がどうにかしてその秋田をけし掛け、Iにぶつけてそのままドサクサに紛れて逃げ切ろうという素晴らしい絵図が頭の中で浮かびかかった時、この喧嘩の舞台となっている森公園のずっと後ろの方から怒鳴り声が聞こえてきました。



その場にいる皆がその声がした方を振り返りました。



そこにいたのは、顔中ボコボコの岡崎でした。



時間が経ち、さっきよりも明らかにグロテスクな顔立ちになっています。



まるでゾンビのようでした。



皆が無言で見守る中、今にもぶっ倒れそうなほど重傷を負った岡崎が血だらけのまま前に出てきました。



―――・・・・。



奴はやる気です。



これだけぶちのめしたのにも関わらず、奴はまだまだやる気満々です。



――――チッ。



私は舌打ちをしました。



この手の執念深い男は確実に仕留めておかねば後が面倒です。



私は頭の中で浮かびかかっていた絵図を消し去り、とにかくこのバイオハザードのゾンビのようにしつこい岡崎の息の根を確実に止めることが一番重要だと考え、金輪際2度と刃向かってくることがないよう徹底的に叩き潰すことを決めました。



――――・・・・。



――――・・・・。



こうしてその日は本人の強い希望があって、血だらけの岡崎と私による第2ラウンドが開始されることになったのです。



タカイナリ公園で行われた第一ラウンドの死闘で右手が使い物にならなくなった私はそれでも左手で岡崎の髪の毛を鷲掴みにし、そして頭突きの連打を岡崎の顔面に喰らわせるという、”半・田村無双”を展開しましたが、それでも岡崎は”参った”をいわず、結局最後の最後まで決着が着くことはありませんでした。



―――だからてめえ、汚えっていってんだろうがっ!



―――髪離せよ、クソ野郎がっ!



もちろん、それを観ていた周りの不良どもから敵意に満ちた野次や罵声、それに怒号が飛んだのはいうまでもありません。



やがて110番が入ったのか、警察だか3中の教師たちだかが騒ぎを聞きつけ集まりだしたので、私たち一行は皆バラバラになってその場から逃げ、その日はそれで流れ解散となりました。







私はこの時の岡崎との死闘により、右手のみならず頭を負傷し、それから2、3週間ほどメロンのネットのようなものを頭に被って通学することを余儀なくされました。



原因は頭頂部で何度も頭突きを喰らわせたことによる脳内出血というもので、頭を手で触ると血が溜まったところが水風船のようにぶよぶよとしており、数日に一度『光が丘病院』に通い、注射器を頭にぶっ刺して溜まった血をチューチュー抜かなければならないほどの重傷を負いました。



ただ不幸中の幸いで、その血の塊が内側に出来ていたら相当危なかったようですが、私の場合なんとか外側だったので大事には至りませんでした。



ところが一難去って安心したのもつかの間、それからというもの、”イケイケ王子”率いる『キョクトー』の連中は私たちのエリアに頻繁に攻めてくるようになりました。



狙いは当然私でした。



私たちの中学ではそれまで特に”頭”なる者は決まってはいませんでしたが、あの日を境に周辺の中学の不良どもから私はこう呼ばれるようになりました。








―――”カイ2のタムラ”。









それは本人の意思とは無関係に外部からその中学の”頭”だと認識された瞬間でした。



私たちの溜まり場であった”紫”がいる『リド』。



パンチパーマの”パンチ”が睨みを利かす『サンアイ』。



そして、独眼竜の”ジャック”が主を務める『ジャックの館』。



私たちがいつものようにそれらの溜まり場で溜まっているとあらゆるところで、『キョクトー』の影を見かけました。



私たちはそれを”キョクトー注意報”と呼び、どんな自然災害よりも恐れていました。



やがて、ついにIたちにとっ捕まったのは一丁目公園の前にある通称”婆あ”と呼ばれる婆あが主を務める『婆あ屋』と呼ばれる駄菓子屋の前でした。



―――よう。やっと見っけたわ。タムラ、てめえ、ちょっとこっち来いよ。



呑気にうまい棒のめんたい味を頬張っていた私が声がした方を振り返ると、そこには4人ほどのニューフェイスの不良を引き連れたIがいました。



岡崎や山口、それにその後急速に名前を売っていくことになる朝倉の姿はそこにはなく、かといって皆それなりの不良で、『キョクトー』の選手層の厚さに驚かされました。



対するその時にこちら側にいたのは、シバケンなど犬の役にも立たない非力な連中ばかりです。



―――えっ?な、なんで?



私は周囲に逃げ場がないかキョロキョロと目を動かしながらとぼけました。



―――おまえのせいで岡崎超怪我してんだよ。とりあえず仇取りに来たからよ、おまえおれとやれよ。なっ?



そういうと、Iは早くもこちらに襲い掛かってくるような素振りを見せました。



―――ちょ、ちょっと待ってよ。そんなこといわれたっておれIなんかとはやりたくないもん。勘弁してよ。



私は命乞いをし、断固としてIとやることを拒みました。



実際、この頃になるとIの名前は練馬中に轟いており、正直なところIは私よりも数段レベルが上でした。



どの世界でもそうだと思いますが、上には上がいるもの。



その上の者から喧嘩を売られて逃げたからといって、それが恥になるとは別に思いませんでしたし、特に私は長期間に渡るこうした『キョクトー』との抗争にうんざりしていたので素直に負けを認め、降伏することにしたのです。



こうしてその時の私の命乞いによって、ようやくIからお許しを頂けた私はてっきりそれで終わったとばかり思っていたのです。









しかし、それから数日後、どこでどう調べたのかこんな夜更けにIから電話が掛かって来るとは・・・・。








私はどう考えても、いくら時間をかけて考えても嫌な予感しかしませんでした。








        ※         ※         ※        ※








「Iくんっていったか?あんまり夜遅くに電話してくるなっていっておけよ」



私が極めて重い足取りで一階に降りて行くと、息子のピンチを知らずに呑気にテレビを見ていたおやじがいいました。



「あ、ああ・・・・」



瞬間、居留守でも使おうかと迷いましたが、デリカシーのないウチのおやじのこと。



保留ボタンを押すなどという気が利く筈もなく、これまでの会話は全てIに筒抜けのようでしたので、私はその考えをすぐに却下しました。



「も、もしもし?」



保留ボタンを押して自分の部屋に戻り、煙草を1本灰にして心を落ち着かせた私は恐る恐る受話器に向かって応答しました。



「タムラ?」



「ああ。そうだけど・・・・」



「おれだよ」



うっせーな、わかってるよ!という言葉を飲み込み、



「うん。どうしたの?」



と、私は弱々しく返事をしました。



「今、タカイナリ公園にいっからよ。てめえ、今から出て来いよ」



予想していたよりもずっと喧嘩腰のIの口調を聞いて、私はますます困惑しました。



「えっ?な、なんで?」



「いいから出て来いよ」



私はドナルドダックの時計を睨みました。



間もなく時刻は午後23時12分になろうとしています。



「む、無理だよ。こんな夜遅く。ウチのおやじ厳しいし・・・・」



私は優等生のフリをしていい子ぶりながらいいましたが、当然Iには全く通用しませんでした。



「いいからさっさと来いよ、てめえ。マジでやっちまうぞ、コラッ」



「・・・・」



その言葉を聞いて、瞬間コメカミの辺りの血管がピクンッと反応しました。



(チッ。このクソ野郎・・・・。いい加減、しつけーな。マジ、ぶっ殺してやろうか・・・・)



こちらに戦意がないのにも関わらず、執拗に喧嘩を売って来るIに苛立ち、次第に腹の底からメラメラと怒りの炎が燃え始めてきました。



「・・・・」



「・・・・おい、聞いてんのかよ?」



電話越しに私の異変を敏感に察知したのか、Iがいぶかし気にそう訊いてきました。



「・・・・わ、わかったよ。じゃあ、今から行くからさ。タカイナリ公園に行けばいいの?」



私はそこでなんとか冷静さを取り戻し、仕方なくIの強引な呼び出しに応じて嫌々タカイナリ公園に行くことにしました。



万が一に備え、逃走するときには足手まといになるであろうチャリンコや貴重品は持たず、靴紐を固く縛って動きやすい服装に着替えた私は徒歩で現地まで向かうことにしました。



現場近くに着くと深夜のタカイナリ公園は昼間に比べてより一層不気味でした。実際、この公園は幽霊の目撃情報が後を絶たず、一方でここで自殺した者もいるなど聞き捨てならない噂も数多くありました。







石神井川に沿って歩いていくと右手に通称”タカイナリコロシアム”という、フェンスに囲まれた一角があり、そこは人目にもつかず、まさに地元のワルが決闘をするのにこれ以上ないくらい適した場所でした。



やがて、さらに石神井川に沿って歩いていくと、公園の下記の写真の位置に10人ほどの不良どもの影が蠢いていました。







(チッ。マジかよ・・・・。またうじゃうじゃいんじゃねえかよ・・・・)



物陰に隠れ、私が中の様子をコソコソと伺っていると深夜にも関わらず、中から下品で馬鹿でかい笑い声が聞こえてきました。



深呼吸して呼吸を整え、私は意を決してその中に入っていきました。



「よう」



私がその場に現れると、すぐに集団の中でひと際大きな影が立ち上がりました。



腕のストレッチをしながらすでに戦闘準備万端のIでした。



「で、な、なに?」



私は努めて冷静さを装いながらIに問いただしました。



その間も周りに視線を配りながら他の不良どもの動きを警戒していました。



「やっぱりダメだわ、おまえ。よく考えたらおまえ岡崎の仇だからキッチリケジメ取らねえとなんねえからよ、今からおれとやれよ」



Iは煙草に火をつけながらいいました。



「だから、嫌だっていってんじゃん。ホントマジで勘弁してよ」



私はうんざりしたようにいいました。腹の底では執拗なIにいい加減キレそうになっていましたが、それでもIへの脅威は変わらず、出来ることならばこの場から逃げ出したい心境でした。



「じゃあ、しょうがねえからハンデやるよ。おれは足使わないでやっからよ。なっ?」








そういうと、Iはこちらが返事をする間もなく吸っていた煙草を地面に落とすと、突然物凄い勢いで私に襲い掛かってきました。









...to be continued☆



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