英文音読にお薦めしたいリーディング=英語の絵本


こんにちは。英語を教えながら
英語の先生の先生をしています、ミツイです。


英語学習において
音読は本当に重要なのですが
単に音読をすれば良いという訳ではありません。


例えば
参考書や専門書の音読はお薦めしません。

口の体操くらいにはなりますが

特に参考書なんかは
文法解説のために
ちょっと不自然な文章をもおりこんじゃったり。。
なんてことはよくあるコト。

(私が英語教材開発プログラムの
ディレクターを務めていた時も
そういうことは当たり前にありました。

 

もちろんネイティヴチェックはつきますから

そういう意味の不自然さではありませんが。)



知識を増やすことが目的でしたら
確実に音読はしない方が良いですしね。

(そういう時は黙読がお薦めです)



では、何を読んだら良いのか?


私が生徒さんにお薦めするのは、







洋書の絵本です!


絵本でなければ小説でも良いです。
ジャンルはフィクションがお薦め。


なぜ絵本が良いかというと
絵本には英語の感覚がたっぷりと使われているからです。

(フィクション小説にも! でも絵本の方が短いし簡単ですからね。)

私達、ノンネイティブが修得するのに
最も苦労することベスト3に入るのであろう
「英語ネイティブの感覚」
それが、絵本にはたっぷり織り込まれているのです。


子供は絵本を読んで
言語だけでなく、その言語が話されている社会での
常識(マナーや生活ルール、そして理想像)を学びます。




この「常識」が、私達学習者が理解すべきことなのです。

ただ、この「常識」を知識として蓄えるのではなく
感覚として自分のモノに出来た時に、英語上達に大きくつながります。

なので、読んで読んで
「英語圏の常識」を感じとる。。
自分の身体感覚に落とし込んでいく。。ということをお薦めしたいんです。


その時に
音読をすると、感覚として自分のモノにしやすくなります。
黙読だと、知識として溜め込んでしまう傾向があります。

(右脳と左脳の働きを考えてみてくださいね。)
 

 

英語の絵本では
英語圏の常識(マナーや生活ルール、そして理想像)が
表現されていると書きましたが、例えばこちら。。

 

 

アメリカで長年、愛されている絵本です。

飼育されている牛が納屋で生活しているのですが、
夜になると納屋が大分冷え込むことに不満を抱え始めました。

そこで、牛達は、納屋の奥にしまってあったタイプライターを見つけ
農家の主(人間)に手紙を書きます。

内容は「夜になると納屋が冷え込みます。毛布をください。
毛布をくれなければ、もう牛乳をあげません」といったもの。

交渉しちゃってます。。笑

そして、それによって見事に毛布を手に入れた牛達を見て
鶏やヤギなど他の家畜まで、農家の主に手紙を書き
次々と交渉を成立させ、自分の欲しい物を手に入れていく。。

そんな話です。


これは、まさに英語圏の

常識(マナーや生活ルール、そして理想像)を示しているのであり、

「やまとことばの人類学 日本語から日本人を考える」の
著者、荒木博之氏の言葉を借りるのであれば。。。

やまとことばの人類学―日本語から日本人を考える (朝日選書 (293))/荒木 博之

¥1,260
Amazon.co.jp


インド・ヨーロッパ文化(欧米文化)の解釈は
「契約の精神」に基づくもの
であり、
その精神の基底にあるものは
「他人が常に自分を抹殺する契機を持っているという
 他人のエゴイズムの認識、そして自分も常に他人を
 抹殺する契機を秘めているという自己のエゴイズムの確認、
 いうなれば人と人とは断絶の淵を前にして絶望的に
 向かいあっているという、ある意味での個と個との
 断絶の認識なのである」。


おもしろいくらいに
「契約の精神」がこの絵本に出ていますよね。

「○○をしてくれなかったら××をしないぞ」
と、脅しているわけですからね。苦笑


ちなみに、日本語はというと。。。

「日本語(やまとことば)にあっては、人間にとっての
 主たる認識行動がすべて、「自発」「自然展開」の意味合いを
 こめて表現されてきた(以下略)。」

と、あります。

うんうん、もし同じタイプの物語が日本にあったら
夜になると納屋はとても冷え込むのですが
牛達はみんなで暖め合って、乗り切りました。

とかになりそうですよね。(*^^*)

夜になると冷えるのは自然なこと。
そういう自然を受け止める姿勢を持つべきだ。
そして、やたらと不平を言うのではなく
じっと耐えることに美徳を見いだす文化。

うんうん、日本らしい。


そして、これは絵本ではなく童謡ですが
「しゃぼんだま」の歌にも
それぞれの「お国柄」が表面化しています。

日本語の歌詞はこんな感じです。

「しゃぼんだま とんだ
 やねまで とんだ
 やねまで とんで
 こわれて きえた

 しゃぼんだま きえた
 とばずに きえた
 うまれて すぐに
 こわれて きえた

 かぜ かぜ ふくな
 しゃぼんだま とばそ」

「しゃぼんだま」が主人公です。

そこに自然展開的に起こる風。
風が吹いたら消えてしまう。
だから、風よ、吹くな。。。と願う。


一方、英語圏で耳にする
「しゃぼんだま」の歌はこんな感じです。

Ten Little Indianの替え歌ですが。。。

「One little two little three little bubbles
 four little five little six little bubbles
 seven little eight little nine little bubbles
 ten little bubbles, and pop pop pop

 Can you pop those bubbles?
 Pop pop pop
 Can you pop those bubbles?
 Pop pop pop...」

Pop pop pop というのは

しゃぼんだまを壊す音。 

つまり、英語圏の「しゃぼんだま」の詩では
主人公である人間が「しゃぼんだま」を壊しまくります。笑

もう自然とかの話ではなく、人間が介入するんですね。


 

英語圏の

常識(マナーや生活ルール、そして理想像)、
こうして絵本や童謡には沢山詰まっています。


ですから、口の体操以上のモノを得たいのであれば
最初の第一歩として、まずは絵本がお薦めです。


ちなみに翻訳されている絵本にはご注意を。

絵本や童謡の場合
直訳でも意訳でもダメだと、私は思います。

長年愛されている絵本や童謡の言葉使いは
「芸術作品」ですから
選択肢があるのなら
芸術品として質の高いものを選んで欲しいと思います。

 


Happy Learning & Happy Teaching! 


◆右脳の上手な使い方までもが学べる
音読セッションはこちら

 

 

    

 

 

AD