2010-01-17 09:37:39

第74回_長谷川慶太郎_在野に生きる人を目指せ

テーマ:エコノミスト

手塚治虫の漫画の主人公ブラック・ジャックは医師免許がない、病院もない、医師チームもない、最新鋭の機器もない、武器は自分の腕だけでまさに徒手空拳の外科医である。それでも「3000万円出すから手術をしてください」とわざわざ患者さんが訪ねてくる。彼が「私は医師免許を持っていないですよ」と患者を突き放すようにいうと、患者さんは「そんなことはどうでもいい。私は、助かりたいからあなたに手術を頼んでいるのだ」と決意を語る。どんな難しい手術も成功させるブラック・ジャックには大病院の看板も肩書きも必要ない。ブラック・ジャックのように真に価値があれば組織に属さなくてもお客様も、お金も向こうから勝手にやってくる。このような人に成れればどんな不況でも喰うに困ることはないであろう。実際にブラック・ジャックのような人はどの分野にも存在する。


1977年、エコノミストの長谷川慶太郎のところに韓国のある情報機関の日本支局の責任者から電話がある。「北朝鮮が日本から5000トンもの鋼板を、現金で買い付けたらしい。本国がこれは戦車をつくるためではないのか、と言ってきています。けれど裏付けがとれないんです。」と彼は悲壮な声でいう。「もう僕らでは手に負えない。北朝鮮がなんのために5000トンもの鋼板を買ったのか必死に調べたがさっぱり分かりません。全く見当もつかない。しかし本国から早く結果を出すようにせかされている。長谷川先生どうしたらいいでしょう?」


長谷川は直ぐに自身の人脈を使い調べる、そして5000トンの鋼板が北朝鮮の順川(スンチョン)という地域に運ばれたことを突き止める。この地域には大きなセメント工場があるところであり、デンマークのスミスという会社がスーパーパイザーをし、実際の業務は、日本の三井物産とスミスが共同出資をしてつくった日本スミスという会社が行っていた。直ぐに銀座にある日本スミスの本社に訪れて聞いてみる。工場にトラブルが起こり急遽、5000トンの鋼板が必要になったことが分かった。北朝鮮が戦車を作っているのではないことも、また大量の鋼板を何のために買い付けたのかも確認がとれた。


また韓国の青瓦台(大統領官邸)に行った時、長谷川は経済担当の主席補佐官に質問をした。「お国には民主主義がありませんが、どうされるつもりですか」いきなりきついことを聞く。「どうしてあなたはそう思うのですか」と聞き返してきた。「あなたのお国は1962年の維新革命の時、地方自治体法を施工停止された。従って、お国には地方自治法がありません。すべての地方自治の首長は政府が任命しているので、民選ではない。だから民主主義がではありませんね。」と長谷川は言った。相手はかなり驚いて「いやあ、驚いた。地方自治法が施工停止になったことを、日本人から質問されたのは今日が初めてだ」と言った。「実は、これから民主主義に戻さなければならない。その戻すためのプロセスは、こうです」とびっくりするほど率直に話してくれたという。この男は経済企画院の長官、副総理を経て韓国銀行の総裁になった。長谷川は優秀な人間ほど情報を持っている人には敬意を持って接してくれる。将校のバッチをつけているのと同じだという。


長谷川慶太郎は情報王である。政府がどう発表しようが、長谷川が一人「こうなります」という予測が世界を動かし、人を動かしていく。「まさに一人シンクタンクである」。通勤電車、寝床、食事中でも何時でも本を読み普段から情報収集を怠らない。年間の書籍代だけで1000万円位使うというから驚きである。


アメリカのロサンゼルスに有名なウェイターがいると聞く。彼は笑顔が素晴らしく1回来たお客様の顔と名前は絶対忘れないという。そのウェイターを見にお店に来る人が毎日沢山いて、中には記念写真を撮る人もいるというから驚きである。チップだけで1500ドル以上になるというのだから凄い。この道を極めているというか、彼がいればお客様が来るのだから、どこのレストランも彼を欲しがるであろう。


どんな職業であれその道の第一人者になれば仕事もお金も向こうから勝手にやってくる。不況であろうが政府がどんな施策を出そうが関係ない。このように在野で生きられる人間を目指したいものである。 





文責 田宮 卓









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