2014-05-20 14:05:58

第242回_ユニクロ躍進の秘密

テーマ:アパレル
「情報が人を熱くする」江副浩正(リクルート創業者)

古今東西の伝記を読みあさっていると大成する人物の共通項というものが見えてくる。それは何かといえば、大抵、二つの出会いがある。一つが人生に大きく影響を与える人との出会い、もう一つが人生に決定的な方向性を決める書物との出会いである。

ジャーナリストで司会者の池上彰は小学生の時に読んだ『続 地方記者』という本がジャーナリストになることを決意させた本であったという。

このアメブロを提供しているサイバーエージェントの藤田社長は、20歳のときに読んだ『ビジョナリー・カンパニー』という本に衝撃を受け、自分たちの手で新しい時代に新しい会社をつくり上げようと決意。『おれは21世紀を代表する会社をつくる』というのが人生最大の目標となり起業した。

今、日本の小売業ではユニクロが先陣をきって世界進出を果たしつつある。先日、そんなユニクロを展開するファーストリテイリングの創業者、柳井正の著書『柳井正の希望を持とう』という本を読んでいたら、やはり柳井にもそういう本との出会いがあることが分かった。

この著書の中で柳井は語る。まだユニクロの1号店もオープンする以前で、実家の小郡商事という小さな紳士服の会社を経営していた頃。カジュアルを扱う郊外店をやれば面白いかもしれないと漠然とした構想だけは持っていた。

そんな時、58四半期連続増益という記録を打ち立てたハロルド・ジェニーン(IT&Tの元会長)の著書『プロフェショナルマネジャー』という本に出会った。この本の次の一節に触れた時に、頭を殴られたような衝撃を受けたという。 

「本は最初から読み始めるが、ビジネスは逆だ。最後からはじめて、そこに達するためにしなければならないことをするのだ」

それまで柳井は経営とは現実の延長線上にあることを一つの形にしていくことだと考えていた。しかしジェニーンは「現実の延長線上をゴールにしてはいけない」と強調する。

柳井は今まで自分が考えていたように、現実の延長線上に目標を置いている間は、なかなか現実から飛翔出来ないことを悟る。

自分の甘さを思い知らされた柳井はまず、『世界一のカジュアルチェーンになる』ことを宣言する。その実現のためには、まず『国内100店舗の達成と株式公開』という中間ゴールを設定する。その次が『日本一のカジュアルチェーンになる』こと。そして世界へ進出して、最終的に『世界一のカジュアルチェーンになる』ことを規定した。

ユニクロの世界一のカジュアルチェーンになるという最終目標は、この本との出会いで開眼し明確になったわけである。

恐ろしいことにユニクロは、その目標に向かって、ぶれることなくここまで来ているといえる。最近の柳井の発言を、メディアを通じて聞いていても、世界一になるという目標に揺るぎはないようだ。

ユニクロ躍進の秘密は、たった一冊の本の一節に触れたことが原動力になったといえよう。そう考えると、読書をすることで誰でも大きな飛躍が出来るチャンスを得られるかもしれない。


関連サイト
柳井正(ユニクロ創業者)語録 http://bit.ly/wUTgvP
人物別の名言格言 http://bit.ly/1j4tg4M
テーマ別名言格言 http://bit.ly/1jIa9Nh
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2010-03-07 22:14:56

第81回_塚本幸一_戦争体験者から学ぶ必死に生きる逞しさ

テーマ:アパレル

城山三郎の小説予科練「一歩の距離」に「特攻を志願する者は一歩前へ」と言われて前へ出るのをためらう主人公の姿がある。一歩出るか出ないかは、「わずかな一歩」に過ぎない。しかし生と死を距てる、目もくらむほどの底深い谷を意味するのだ。

 

このシーンが象徴するように、戦中は特攻隊員でなくともどの道を一歩踏み出すのにも生と死の別れが常に存在していた。そして戦後は皆な生きるために必死であった。今自殺者が年々増えていることが問題となっている。失業率が上がると自殺者も増えるという報道があるが、必死に生きる逞しさが失われてしまったことに起因するのではなかろうか。


戦中、戦後と死を選んだ人もいるが今の自殺者とは当然理由が違う。必死に生き抜くことをした人達と併せて幾つか実際の体験談を紹介したい。

 

ドイツ文学者亀尾英四郎教授は闇米を食べずに餓死をした。教育者たるもの裏表があってはならい。法を守るべきか犯すべきか葛藤の上、国の命令を守り闇に手を出さずに死んだのだ。なんとも衝撃的な事件であった。


聖路加国際病院理事長の日野原重明は戦後すぐの頃、米国大使のところに往診にいったところ大使の奥さんが出してくれたコーヒーに添えて角砂糖が3個あった。奥さんがキッチンに立った隙にボケットにそっと角砂糖を忍ばせ、何食わぬ顔でコーヒーをいただいたという。我が家には甘いものを欲しがる小さい子供が5人もいたが砂糖がなかなか手に入らない時代であった。苦しかったけれど、わずかな物を分け合いながら人は一日一日を突破していたという。


塚本幸一はインパール戦で、小隊55名中生き残った3名の中の1人であった。バンコック港を出港し、一日一日と日本が近づく船中で大きく悩んだという。今自分は複員船に乗っており、再び帰ることがないと決意した日本に帰る帰途にある。特に最もお世話になった伊藤中隊長はエリパンの戦いで戦死され、その後は自らも死んでやろうと無茶苦茶と言われるような、命知らずといわれる行動をとったにも拘わらず遂に死ねなかった。何故神は私を生かしたのであろうか。3日程悩んでのこと神のお告げのようなものを感じた。それは生きているように見えて実は生かされているということだ。しかもそれは私のために与えられた生命ではなく、祖国の再建復興の一翼を担うという使命をもたらされて生かされたのだ。私は生命ある限りこの使命達成のために働き続けようという決意が湧いてきた。急に周辺が明るくなり「よしやってやろう」と勇気が湧いてきたという。塚本は日本に帰ると寝食を忘れ汗まみれになりながらアクセサリーの卸商を営む。そして現代のワコールを創業する。

 

今、不景気であり生活が苦しい人がいっぱいいますが、60数年前の戦中、戦後に比べれば恵まれているはずです。生き残る道は幾らでもあるはず。悩んでいるだけ贅沢かもしれません。戦後を復興してくれた人達のお陰で今があることを感謝し、その人達の苦労を思えば小さな悩みでしかないはずです。




文責 田宮 卓  






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2009-04-04 01:23:50

第33回_畑崎_挫折をばねに

テーマ:アパレル

「必死の覚悟で仕事をしよう。成功するまで絶対島には帰らない」こう決意をして淡路島を後にし、神戸の当時従業員25名の小さな会社、メリヤス屋光商会に入社したのが淡路島出身の畑崎という男である。1955年当時は今と違って島から出て就職するのは大変なことであった。


勉強が苦手だった畑崎は淡路島の洲本実業高校を卒業して大学に進学をすることを断念し、銀行に就職しようと頑張るが結果は不合格。そしてなんとか就職が出来たのが光商会で「メリカス屋」と嘲笑される、けしてイメージのいい会社ではなかった。


しかし畑崎はこの挫折体験を奮いたたせるばねにします。「学生時代は負けた。しかしこれからは実社会だ。人が10年かかるところを自分は3年でやるように頑張ろう」、光商会に入社した畑崎は猛烈に働きます。売れそうな商品が入ってくると、同僚はもちろん、先輩たちよりも誰よりも多く品物を押えるので、皆は「また畑やんに先を越された」と悔しがることしきりであった。あっというまにトップセールマンとなり、商品企画、生産管理、販売促進と会社の重要な仕事にどんどん携わっていきます。


そして光商会に入社して4年目に同社の専務の木口という男とスピンアウトをして独立します。本社は三宮の小さなビルの1室(約13平方メートル)で、自転車が1台あっただけで他にはなにもないゼロからのスタートだった。

この会社が20年後にはアパレル業界の雄となるワールドです。守りの木口、攻めの畑崎の絶妙なパートナーシップでワールドを一流企業にまで発展させます。


日々、転職を希望する若者と接するが、思い描いていた仕事と違う、上司と合わない、やりたい仕事が出来ないからといって直ぐに転職をして環境を変えようとするが環境を変えても結果は同じであろう。現実からの逃避で転職をしてはいけない。


環境を変えることを考える前に、まずは畑崎のように与えられた場所で一心不乱に働いてみるべきではないか。環境を変えなくとも自づと道は開けるはずだ。


                         文責 田宮 卓 

  







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