2010-11-08 08:50:39

第131回_政界で随一筆まめな政治家中曽根康弘

テーマ:中曽根康弘

松下幸之助が晩年私財を投げ打って設立した松下政経塾から多くの政治家を輩出している。野田佳彦財務大臣、前原誠司外務大臣、玄葉光一郎国家戦力担当大臣などみなそうであるが、松下幸之助が存命中、松下政経塾の塾生に一番始めに教えることが礼状を書くことであったといわれる。著名な先生が講師としてくるのだから当然かもしれないが、このことを社会に出てからもずっと続けるのとそうでないのとでは大きな違いがあるだろう。

政界で随一の筆まめといえば以外にも中曽根康弘元首相ではなかっただろうか。同期で当選した田中角栄元首相に比べると気配りや、人の心を掴むといった人間力の部分ではまるで劣ると思われがちだが、筆まめであることにかけては中曽根の方が上であったかもしれない。やはり総理になるだけのことはある。

経済小説作家のパイオニア、故・城山三郎(しろやまさぶろう)が中曽根総理(当時)とゴルフをしていたときのこと。ハーフが終わって昼食をとっている時に「城山さん、最近どういう本が面白かった?」と訊かれ「騎兵として軍隊にいった作家伊藤桂一さんの戦争小説【静かなノモハン】あれは面白い。それから、大江健三郎の【新しい人よ眼ざめよ】という、障害を持つ長男との生活を描いたものもよかった」と答えた。すると横のテーブルから紙ナプキンを持ってきて「へえ」といいながらメモしていたという。


それから1週間ぐらいするとハガキが届く「【静かなノモハン】を読んだけど、とても良かった。いい本を教えてもらった」とお礼の返事であった。城山は総理が本当に読むのかと思っていたので驚いたという。

 

雑誌、【経済界】の創業者の佐藤正忠(さとうせいちゅう)は中曽根が総理に就任してから何通も手紙を頂いたという。しかも代筆でなく全て直筆であるというから驚く。何もマスコミ対策のためにやっているのではない。その証拠に佐藤は中曽根が若いころよく遊説でご一緒することがあったが、飛行機の中、列車に中でも中曽根はハガキを出して太い文字で書いている「見せてあげようか」といわれ「はい。お願いします」といって見せてもらったら、その日にあったある著名人への礼状であったという。


中曽根から手紙やハガキを頂いたという話は沢山ある。この筆まめさが相手の心を捉え、宰相への地位におし上げていったのであろう。


文責 田宮 卓


参考文献

城山三郎 「逆境を生きる」新潮社

佐藤正忠 「佐藤正忠の経営辻説法」 経済界












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2009-11-03 09:12:35

第64回_中曽根総理_トップの陰の努力

テーマ:中曽根康弘

トップに立つ人は人が見ていないところで人の何倍も努力しているものである。第一線で活躍している医師をあった驚かせたエピソードを紹介しよう。

 

帝国ホテルでクリニックを開業している岩本淳医師のところに、旭化成中興の祖と言われる宮崎輝会長の秘書から往診して血圧を測ってほしいという電話があった。岩本医師は直ぐに急行すると、中老の秘書が書類を整理するかたわら、宮崎会長は外国論文のコピーを一心に読んでいる。こちらを向いて「急いでいるのでわざわざ来ていただき申し訳ない。昨日、大阪大学病院で血圧が高く投薬されたが、担当医が東京で必ず血圧を調べよという。実は、すぐ会合があり話をせねばならないので勉強中です。すまないが立ったままで血圧を測ってください」という。


チラッと見ると何やら構造式があり、化学論文のようだ。岩本医師は立位で血圧測定は前代未聞であったが安全圏と判明したので、部屋を辞すと「御苦労かけてすみません。この年になると何回も読み直して覚えるほかないので、ご無理を申しました。」と謝せられたという。宮崎会長が80歳近くの時というから驚きである。この年齢でなお新知識に挑戦される姿に岩本医師は感激したという。

 


総理随行医の水町重範(ミズマチシゲノリ)医師がサミット開会の前夜、就寝前の血圧チェックで中曽根総理の部屋を訪問した。内扉をノックしても応答がないが、ドアが開いていたので中へ入っていった。風呂場の方から太い英語の発音のような声が聞こえた。総理の声だ。しかし、総理は間違いなく入浴中である。しばらくして、風呂から出てくるとガウン姿の総理の手にビニール袋に包まれたテープレコーダーが入っている。水に濡れないように、ビニール袋に包んであったのだ。総理は風呂場で英語の講演のため発音練習を繰り返していたのだ。パフォーマンスといえどもここまで努力している姿に水町医師はただただ敬服したという。さらに驚くべきことに、その後も息子であり秘書の弘文(現参議院議員)と英語の言い回しや発音の仕方について熱心に議論していたという。




文責 田宮 卓 





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