2014-02-02 20:49:27

第239回_小俣方晴子さんのニュースを聞いて

テーマ:ブログ
名言の王国というサイトでhttp://meigennooukoku.net/ 古今東西の名言、語録を人物別に集めていたが、最近は人物別ではなくテーマ別の名言、語録を集めることもしている。(テーマ別名言語録 http://bit.ly/1jIa9Nh

そしてちょうど『アイデア』『発明』『発見』『独創』『創造』といったキーワードの名言、語録を集めている時に、理研ユニットリーダーの小俣方晴子(おぼかた・はるこ)さんの「生物学の常識を覆す画期的な発見」というニュースが飛び込んできた。

まだ30歳の若さというのに驚いたが、テレビでの彼女のコメントを聞いていると、数々の先人達の言葉が蘇っては消えていった。こんなことは初めての体験である。

「やめてやると思った日も、泣き明かした夜も数知れない」
「夜寝る前『明日失敗したらこの実験を辞めようかな』『今日一日だけは頑張ろうかな』と思っていたら、5年たってしまった」

何度も挫折しかけたが、諦めずに頑張り通したことが今回の世界を驚かす結果に結びついたといえようが、このことは発明王のエジソンの言葉そのままである。

「一番いけないのは、諦めること。成功するためには、とにかくもう一度チャレンジしてみればいい」
エジソン(エジソン語録http://bit.ly/xyxSNq

また「決定的なピンチになった時に必ず助けてくれる人が現れてくれた」ということも言っていたが、電話の発明で知られるグラハム・ベルにこんな言葉がある。

「偉大な発見や改革には常に多くの人の知性による協力が不可欠である」

研究開発も一人では何も出来ない。多くの人の協力があって初めて成り立つものなのであろう。

そして『アイデア』『発明』『発見』『独創』『創造』といったキーワードの名言をまとめていて、気がついたことがある。前回の記事で http://amba.to/1ltxFtK 完全な独自な名言は存在しないと述べたが、発明、発見にしても同じではなかろうか。

そのことを象徴する言葉を幾つか抽出して紹介してみたい。

「偉大な発見は、いきなり完全な姿で科学者の頭脳から現れるわけではない。膨大な研究の積み重ねから生まれる果実なのだ」
キュリー夫人(化学者)

このアメブロのサービスを提供しているサイバーエージェント社の藤田社長もこのように言っている。
「ビジネスの世界は、先行者たちの努力や苦労の上に築き上げられている。独創的な発想だけで新しいものを作れると考えるのは、傲慢以外の何物でもない」

「私は生涯で一度も、独創的なメロディーを作ったことがない」
モーツァルト(作曲家)

「独創力とは、思慮深い模倣以外の何ものでもない」
ヴォルテール(仏の哲学者)

「知識を増やすほど、創造できる」
ジュリア・チャイルド(料理研究家)

発明や発見は模倣から始まるといえるのではなかろうか。

但し、多くの人は学術的な研究とは無縁の世界にいるだろう。この私も、もちろんそうだ。しかしながら、多くのビジネスマンは日々の仕事でアイデアや改善、知恵を出すことが求められるだろう。

ではアイデアを出すにはどうすればいいか、ホリエモンこと堀江貴文さんがこういうことを言っている
「情報をたくさん持っていれば、アイデアなんてそれこそ山のように浮かぶわけで、なにも思いつかないというのは、手持ちの情報量が少ないからなんです」
堀江貴文(ホリエモン)

勉強、情報収集を怠っていると、いくら考えても企画案が出てこないというのは多くのビジネスマンが感じていることだろう。発明や斬新なアイデアはごく一握りの才能のある人だけのものと思うとやる気が失せるが、とことん情報収集、知識の習得に励めば斬新なアイデアを出せる可能性があると思うとファイトが湧いてくる。

今一度、自分の専門分野を掘り下げていって、世の中があっと驚くようなアイデアを出してみたい。


関連サイト
アイデアについての名言 http://bit.ly/1aOkTRS
発明についての名言 http://bit.ly/1jNuIrF
発見についての名言 http://bit.ly/1jS4FiU
独創についての名言 http://bit.ly/1jWeOLA
創造についての名言 http://bit.ly/1krhiPV
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2013-12-30 22:29:46

第238回_独自の名言は存在するのか?

テーマ:ブログ
「至誠にして動かざる者は未だこれあらざるなり」
吉田松陰(幕末の教育者)
意味:至誠をもって対すれば動かすことができないものはない。

これは松陰の有名な言葉として知られるが、実は本人の考えたものではない。中国の孟子の言葉であり、松陰は孟子が好きであったことから、松下村塾でもよく孟子の講義をしていたのだ。

私は名言の王国というサイトで http://meigennooukoku.net/ 古今東西の名言、語録を集めているのだが、今日(2013年12月30日)までに2285人、13260の語録を収録している。

これだけの名言、語録を収録していて気付いたことがある。初めはなるべくその人の人生観、生き様が現れるような、その人独自の言葉を載せようと思っていたのだが、その人のオリジナルの言葉とされているものでも、たいてい、過去に何人かは同じようなことを言っているということである。

そうなると、その人独自の言葉か、他人の引用かという境目が分からなくなる。

例えば『経営の知恵 トップの戦略(PHP文庫)』という本に阪急グループの創業者、小林一三の言葉が紹介されている。

「世の中で、百歩先の見える人は変人扱いをされる。50歩先の見える人の多くは犠牲者になる。ただ、一歩先の見える人のみが成功者となるのだ。しかも、ただその一歩の違いに過ぎぬが、その手前の一歩さえ見えぬものは落伍者である」小林一三

しかし、これは小林の言葉ではない。何故なら、小林一三の自叙伝となる本に、(上の言葉は)岩下清周(北浜銀行頭取)翁が常々言っていたことで、達人の高話として絶対の敬意を払っているというふうに書かれているからだ。

このように他人の言葉を引用して言っていたものが、後世になっていつの間にかその人の言葉になって定着しているということが少なくない。

GHQ司令長官のダグラス・マッカサーが残した言葉に「老兵は死なず、ただ消え去るのみ」という有名なフレーズがあるが、これも、第一次世界大戦時に、兵士たちの間で流行っていた歌の一説から引用して言ったものである。

名言や語録を調べれば調べるほど、完全な本人のオリジナルというのは存在しないのではないかと思えてくる。

明治大学教授の齋藤孝先生は「書くことは、読むことよりも高度な作業である。自分が聞いたり読んだりしたことのない言葉は、書くことができない」という。

ということは、本人は引用ではなく、自分のオリナジナルの言葉と思っていても、覚えていないだけで、過去に、その言葉を読んだか聞いたかしてインプットされていたからアウトプットが出来るという理論も成り立つといえよう。

詩人、寺山修司の『ポケットに名言を』という本の冒頭に
「ほんとうは、名台詞(せりふ)などというものは生み出すものではなくて、探し出すものなのである」
と書いてあるが、この言葉はとても腑に落ちる。

名言、語録は作ものではなく、探すもの。探し出して気に入ったものを自分の座右の銘とすればそれで良いのではなかろうか。
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2013-11-20 21:46:03

第237回_食品偽装表示で思うこと

テーマ:食品

ここのところ、立て続けに大手ホテルや百貨店のレストランで『誤表示』があったと社長が釈明会見を行なっている。偽装ではなく『誤表示』と説明するが彼らは本当に責任を感じているのだろうか。ずっと会社がやってきたこと、たまたま自分が社長の時に発覚してしまって、運が悪かったぐらいにしか思っていないのではなかろうか。


今回の偽装の発覚で最も危惧することは世界から日本の商売道徳について疑いの眼で見られることである。


嘘をつかないというのは、信用を得るための万国共通の商売道徳であると思う。嘘をついて繁栄し続ける企業などあるはずがない。


日本のお菓子業界のパイオニアである森永製菓の創業者、森永太一郎の言葉に『商売は正直でなければ栄えません』というのがある。


太一郎がアメリカで12年間修業して洋菓子造りの技術を身につけ、帰国して東京の赤坂溜池で僅か2坪の作業場兼店舗を開き、「森永西洋菓子製造所」の看板を揚げたのは明治328月、太一郎35歳の時であった。ちなみに最初に製造したのがマシュマロである。


太一郎の正直さが分かるこんなエピソードがある。ようやく、商売が軌道に乗りかけた頃である。ボール箱入りの折詰をアメリカ式に「揚げ底」をなくした時に、問屋や小売店から「これでは見かけが小さくて売りにくいから揚け底にしてくれ」と要求されることがあった。しかし太一郎はこれらの要求をすべて拒否する。「揚げ底にすると、余分な材料が要るばかりか運賃もかさみます。それに受け取った人は容れ物の大きさに比べて中身が少ないため、馬鹿にされたような気分にさせます」「そんなこと言っても、揚げ底は昔からの習慣だよ」「こういう習慣は百害あって一利もないので私は断じてやりません」といい問屋や小売店に妥協をしなかった。


またアメリカでは経験しなかった日本の高温多湿の風土に製品が傷み、返品の山を築き泣く泣く捨てる日が続いたことがあった。大変な損失であったが、返品のあった得意先へは直ぐに新品を無償で届けて信用回復に努めていくことをした。


太一郎のこうした商道徳は、彼の信用を高め「森永は商人道を心得た男だ」と評判が立ち太一郎と取引を望む小売店が続出していったという。


こういう太一郎の誠実さは消費者にも伝わるのだろう。いつの間にか駐日アメリカ公使のバック公使夫人が太一郎の店のキャンデーやチョコレートを買いに来るようになり、バック夫人はよほど気に入ったのか、森永西洋菓子製造所の存在を友達や知人にも宣伝してくれた。そのお陰で青木周蔵外務大臣夫人始め、各国の公使夫人が顧客になり口コミにより「森永の洋菓子」は上流社会にも受け入れられるようになっていったという。


また、他にも正直をモットーに商いをし、外国人から信用を得た実業家がいる。世界の時計王、服部金太郎(セイコー創業者)である。最後にこの服部金太郎の言葉を紹介して終わりたい。


『正直は最善の商道である。外国商館が私の小さな店を信用し、何ぞざん新なものとか、何ぞ珍しい時計でも入荷すると、他の店よりまず私の店に売ってくれた。私の店に来れば、時計は豊富で、おのずから客足が多くなり、ここに店運発展の機運を形成するに至った』


関連サイト

森永太一郎語録 http://bit.ly/RwY7Dg

服部金太郎語録 http://bit.ly/ODurEb

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