2014-03-11 22:20:10

第240回_船井幸雄の成功哲学

テーマ:ブログ
今年のはじめ 、船井総研(東証1部)の創業者、船井幸雄が亡くなった(2014年1月19日死去)。船井は経営コンサルタントという職業柄、数千人の経営者と膝を突き合わせて本音で語りあってきている。日本で最も経営者を知っている一人だったといえるだろう。


そんな船井が上げる経営者の成功の条件は「プラス思考」「素直」「勉強熱心」の3つである。このうちの「プラス思考」について船井の専属ライターをしている人からこんな話を聞いたことがある。


お子様を亡くされた親御さんに対して船井は「これもプラス思考で考えなさい」と言い切ったという。船井だから言えることで、普通の人にはなかなか言えることではない。


起こった現実を変えることは出来ないが、それを後ろ向きに考えるか、前向きに考えるかはその人次第でいかようにもなるということなのだろう。


先日、牟田學(日本経営合理化協会理事長)の著書「社長業 実務と戦略」の中にそのことを痛切に感じさせられるエピソードがあったので、大まかな内容を記してみたい。


『日本は終戦後、旧ソ連により60万人にのぼる人がシベリアに抑留され、厳寒環境下で満足な食事や休養も与えられず、苛烈な労働を強要された。そのうち6万人以上が死亡したとされる。この地獄の強制労働を生き延びた人に志水陽洸(しみず・ようこう)さんという人がいる。


一日、わずか一杯のコウリャン粥をすすりながら、凍てつく土をツルハシ一本で掘る作業が続いた。一人死に、また一人死んで、一冬が過ぎると、部下が半分に減った。


そんな時に、同じく痩せているが、眼を輝かせ、とても死にそうにはみえない一人の若い兵隊が他の部隊にいた。早くから不思議に思っていた志水さんは「君は、どうしていつも元気なんだ」と尋ねた。すると若い兵隊は「私には、心に歌がある」と答えたという。


胸をつかれた志水さんは、すぐに自分の部下を集め、「毎日、歌を歌いながら作業するように」と厳命した。


歌い始めて数ヶ月すると、志水さんの隊は群を抜いて作業が進んだ。歌声は、口をついて耳に伝わり、心に響いて元気を養う。極限生活にも、小さな明りが灯った。半年もすると、全員があの若い兵隊のように目の輝きを取り戻した。それから数年後に、志水さんの率いる部隊は歌を歌いはじめてからは一人の落伍者もなく、日本へ無事に帰還することができた』という。


今、厳しい環境にいたとしても、シベリアで抑留されていた人達よりも過酷な状況にいる人はまずいないであろう。前向きに考えることで、シベリアの地獄の強制労働から抜け出し無事、帰国できた人もいるのだから、われわれもやって出来ないことはないであろう。


最後にスペインの詩人、ブルデンチウスの言葉を紹介して終わりたい。


「楽しい顔で食べれば、皿一つでも宴会だ」


関連サイト
船井幸雄(船井総研創業者)語録 http://bit.ly/OAUw6p
名言の王国 http://meigennooukoku.net/
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