心象 10代の詩(双子座の) 心象Ⅱ(中原中也) | 双子座のブログ *漫画cure*

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プロ漫画家を目指してます。稀代の陰陽師、安倍晴明を描いています。

☆☆☆こんにちは!お元気ですか☆☆☆


今回ちょっと「イタイ」ものを発掘しまして、10代の高校生の時に書いた文章をお届けしたいと思います。生意気にも題名が付いているところを見ると、「詩」のつもりだったようです。こういう、何かしたいという訳でなく、社会にも自分にも何となくいらだちや不満や鬱憤を抱えて、でもどうすることでもなくもがいて、反抗してあがいていた頃です。悩みを相談する友達はいましたが、自分独りだとこういう感じだったですね。蒼い青春で、ひょっとしたらご気分を害するかもしれないですので、今描いてる投稿漫画第7作目「清春 奉幣使」の下描きを挿入しておきます。漫画に出会ってなかったらこういう感じのネガティヴな俺はどうなっていたことやら~。(苦笑)


心象1

白紙の散乱

自分が自分でなくなっちまう
本当にキレたら楽なんだけど
キレるのを頭が押さえつけてる

そうすると胃の中でいろんなもんがうずまいてきて
のどもとまではき気がするんだ

胃が痛いくらいギュッとちぢまってカーーーッと熱くなる
気が狂いそうになるんだよ

自分の中でネジが一本はずれそうになるのを必死で押さえこむと
気が狂いそうになる

そんな気分もわかったような顔で
がまんしろという
たえろという

がまんって何だ?たえろって何だ?

器用に他人にあわせて無理してそれでもごまかす事か?
何もわかってない
何もわかってない

胃がケイレンするギリギリ限界がまんして
たえて気が狂いそうになる
一歩手前のがけっぷち

その下をひとめでものぞいたのか?
おれは何度ものぞいたよ
何があんのか知ってるか
どういう恐怖か知ってるか

何もない 何にもないんだよ



誰も知らない

雨が降ればいい
夜中にひとりでうずくまる
外は真っ暗だ この部屋も真っ暗だ
おれも何も見えない だけど生きてる

生きてることがつらくなると
むしょうに悲しくて

うずくまったまま心臓の音と
時計の音を聴き比べてみる



理由

生きていることの意味が見えない
存在感がわからない

何のために何のために何のために何のために

絶望するには まだ早すぎて
信用するにはうんざりした

つまらないなんて ちっぽけな理由



心象2


現実とこころの中

誰かが 誰か 誰か
目の前のことばもかたちも世界も
逃げだしたい
わからない
どうしたらいいのか俺はわからないから

消えてなくなりそうだよ
どうすればいいのか誰もおしえてくれない
誰か 誰か 誰かが

ーーー世界が消えてなくなる





こころは
傷ついてボロボロで
いつも誰か探してる
だけど見つからないのは

たぶん俺が弱いから



ごめんな

汚いことばかりしたかったわけじゃない

わからないまま 放っておいたら

一生そのままなんだって きがついたら 明日

自分以外のだれがわかってくれるんだろう



水が氷になるとき

泣きたくなる
涙がでない

泣けなかった
どうしても忘れられない?
泣いたら忘れられるのに?

笑おうとしたら 腹がひきつった
苦しい 苦しい 苦しい



心象3


「暗いんだよ」

でんきはついてるし 目は見えてるし
なにがわるいんだろうと思ったら
目の前がまっくらになった。
ぶっとんでるよ 実際な、わかっちまったよ

何やったってたいしておもしろく
なくなったんだ おもしろくねえおもしろくねえ

のーーー天気なオレはどこいったんだよ



始まり

人殺しにはなりたくないくせに
自分で自分を殺すのは平気
そんなら今日から始めよう
明日には最初にもどっても



おわり

どーーーでもいい
自分のしたいようにしたいだけ
他人なんか知ったこっちゃねぇ
どーーーでもよくなったんだ

人生狂っちまっても
今がよければそれでいいんだ
バカバカしい ふざけんなよ どうでもいいくせに
腹だけは立つんだよ なんでなのかな わかんねえな

「ちくしょう・・・」






ここまで読んでくださって有難うございます。現状打破が信条なんですが、誰にでもあっただろう十代、駆け抜けてきた青春、時代が時代を産み、人は人に出会い別れ愛を知り、平坦な心では過ごしてなかった俺も、今となってはネジが飛んでもいいんじゃない?とかのんきに笑えるようになりました。いっそ汚いままこいつはとんだ方が(笑)不満のはけ口だったようです(苦笑)
もしもあなたが辛い時、誰にも言えない苦痛があるとき、話せないとき、関わりたい誰かに逢えないでいるとき、

自分自身と向き合うと、言葉がこぼれおちるようにすっとあふれ出る、とか思うんですね。

それも含め、今生きていることを大切にしたいです、あなたの幸せを祈っています。有難う。いつもでしたらここで終わるんですが、大好きな詩を書いて終わります。中原中也の、心象Ⅱです。



亡びたる過去のすべてに

涙湧く。

城の塀乾きたり 風の吹く

草靡く 丘を越え、 野を渉り

憩ひなき 白き天使のみえ来ずや

アワレワレ死ナント欲ス、

アワレワレ生キムト欲ス

アワレワレ、

亡ビタル過去ノスベテニ

涙湧く。

み空の方より、風の吹くーーーーーー。



それではまたお会いしましょう!また!