出典http://www.kiminona.com/index.html

※注意 映画の内容のネタバレになります。

最初は自分が発見したつもりで浮かれていましたが実はすでにウィキペディアに書いてあり、ちょっとがっかりしました。

とはいえ気づいた瞬間にはやっぱりわくわくするというか、違った楽しみ方ができます。
実際のところ非常に狭い部分ではありますが…。






新海誠監督の前作である『言の葉の庭』と、今回の『君の名は。』のつながりです。

結果から言えば、『君の名は。』のヒロイン、宮水三葉が通う高校の古文の教師が、『言の葉の庭』のヒロイン雪野百香里です。

映画の序盤で初めて瀧と入れ替わった翌日、その日は元の自分に戻り学校に行きます。
授業は古文。『黄昏時』の語源を教えている女教師。
ここで教えられている内容は作中で起こる現象の核となる説明なので意外と重要。

で、その女教師が雪野ということなんですが、
まず僕がこのシーンを見た時に『女教師』と『古文』という組み合わせから自然と『言の葉の庭』の雪野を連想しました。髪型も同じ感じだったし、そんな設定だったらおもしろいなと。

そしてエンドクレジットをちょっと気をつけながら見ているとそこに
『ユキちゃん先生』という文字が。
映画の中で役が確立されている教師は古文の教師だけだったので間違いないと思いました。
さらにあとから照らし合わせるために、その声優の名前を記憶しました。
花澤香菜さんという人でした。
調べた結果、やっぱり『言の葉の庭』で雪野の声をやっていた声優さんでした。
こういうちょっとした発見はテンションが上がります。




※ここから『言の葉の庭』のネタバレにもなります。




出典http://www.kotonohanoniwa.jp/


『言の葉の庭』の舞台は東京。高校1年生の秋月孝雄が雪野に恋をする話ですが、雪野は孝雄が通う学校の教師ではあるものの、生徒からの嫌がらせで心を病んで学校に行けない状況。
家を出て学校に向かおうとしてもどうしてもそれができなくて公園で過ごす日々。

一方の孝雄は雨の日が好きな、将来は靴職人になりたい青年。雨が降ると必ず1限をさぼって公園に立ち寄ります。二人はそこで出会い、雨の日だけ顔を合わせる仲になりますが、雪野は自身のことを話さないので孝雄は雪野が自分の学校の教師であることはもちろん、名前すら知らないのです。孝雄がそれを知るのは物語の後半。
ラストで雪野は実家に帰ると言って東京を離れます。



単純に僕は『言の葉の庭』の話のあと、実家に帰った雪野が新たに教師として働き始めたのが『君の名は。』の三葉が通う学校だったのかな、と思いました。
しかし実際は違います。ウィキペディアでハッキリと書かれていますが、『言の葉の庭』と『君の名は。』は同じ時間軸です。二つの場所に同じ人がいるということはありえません。

詳細を言うと、『言の葉の庭』の物語は2013年6月から9月まで。
『君の名は。』での三葉の高校生活は2013年9月から10月まで。

『言の葉の庭』で孝雄が友達に「お前ら焼けたな」というシーンがあり、これは間違いなく夏休み明けの会話なので日付はおそらく9月1日でしょう。
その日に学校で雪野に会い、教師であることを知ります。そして(最短であれば)次の日がラストシーンの日になるのですが、そこで雪野は来週引っ越しで実家に帰ると孝雄に告げています。
おそらく東京を離れたのは9月の10日前後。しかも実家は四国と言っています。

『君の名は。』では正確な日付はわかりませんが、彗星が落ちるのが10月上旬だったと思います。
瀧との入れ替わりの期間は9月の間の出来事で、入れ替わりは1週間に2回ぐらい起こると言っていたので、少なくとも半月はそういう状況だったはずです。9月の半ばぐらいから起こったとしても、その時期に雪野が三葉の学校にいるためには1週間ぐらいの間に東京から四国に引っ越して、次に岐阜に引っ越さなければなりません。
これは明らかに不可能。

というわけでこの部分に関しては辻褄が合っていませんが、一種のファンサービスではないかと思われます。


しかしどうでしょう、もし時系列の辻褄が合っていたとしたら、
そしてそれが『言の葉の庭』⇒『君の名は。』の順だったら。

三葉と瀧の繋がりがなければ三葉は彗星の落下により死亡しています。
数百人の死者が出た大惨事となっていますから、雪野も死んでいる可能性が高いです。
となると遠く離れた東京で、雪野に想いを寄せている孝雄は離ればなれになってからひと月で好きな人を亡くしていることになります。
これは切なすぎます。しかし『言の葉の庭』の最後には雪野から孝雄に手紙が届いています。
その手紙の日付は2014年2月なので彗星が降った日以降に生きています。
つまりは『君の名は。』のストーリーがあったからこそ雪野は死ななかったということになります。もしかしたら手紙の中で彗星の話を書いていたかも知れません。


こんな風に話を広げたりして本編とは別の楽しみ方ができました。


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