パキスタンの洪水、オックスファムは緊急救援を始めました。
私が理事を務める国際NGO オックスファムジャパンが
パキスタンの洪水への緊急救援を始めました。
日本には、あまり情報が入ってきませんが
被害が拡大しているようです。
2010年7月末の記録的な大雨により、パキスタン北西部を大洪水が飲み込み、
さらに洪水が南下しています。
2000万人(8/21現在)が罹災した被災地で、
いま、人々は水や食料品の欠乏とコレラなど伝染病の恐れにさらされています。
オックスファムは災害直後から支援活動を行い、現在は20万人に対し
飲料水の供給、衛生用品や食料の配布、トイレの設置などを行っており、
100万人にまで緊急に支援を拡大しようとしています。
しかし、被災地は国土の2割にも達しており、支援は充分ではありません。
下記現地に入っているオックスファムのメンバーからのレポートが届いています。
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パキスタンのオックスファムの保健専門家カシム・ベレク氏の報告です。
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カシムが8月16日に訪れた被災地、上スワト渓谷(Upper Swat Valley)は、
洪水によってほとんどの道路や橋が破壊され、浸水が続いているため、他の地域
から孤立化しています。
何十万という住民にとって、唯一の支援は、ヘリコプターから落下する救援物資でした。
カシムは次のように語っています。
「陸の孤島となった上スワト渓谷で、人々は今、悪夢の中を生きています。
もっとも懸念されるのは、ほとんどの地域での安全な飲み水の不足です。洪水に
よって水道が破壊されたため、人々はやむなく川の水を飲んでいます。しかし、
川の水は汚染されており、伝染病の蔓延が心配です。現地では下痢に苦しむ人が
増えています。
洪水がはじまってから2週間あまり。やっと水が引き始め、私を含む
6人のオックスファムのスタッフは現地に急行することに決めました。道路が寸
断されているため、途中から徒歩で現地に入りました。
私たちは10万パックの水浄化パウダーを運び込みました。1パックで10リットルの水を
20分で浄化させることができ、人々を伝染病から守ることができます。
近くの町マンゴラを車で発ったときには、どしゃぶりの雨が続いていました。
私はパキスタン人ですが、これほどひどい雨は見たことがありませんでした。町
に住む老人は、1929年の大洪水のことを覚えているが、ここまでひどくなかった、
と話しています。これは私の国の歴史の中で未曾有の災害なのです。
車で行くこと1時間半。ファテフプール村に着きましたが、
ここからは徒歩で行かなければなりません。支援物資を運ぶために、
8人の村人にポーターをお願いしました。
歩き進めるにつれ、周囲の家やホテル、店から目を離すことができませんでした。
まるで紙でできたかのようにコンクリートの建物が破壊されているのです。水が
ここまで破壊しつくすことが信じられませんでした。
しばらくすると道路に再び出て、そこで車を借りてジャリ村まで行くことができますが、
そこから先は橋が破壊されているので、再び徒歩で行かなければなりません。
途中から泥に足をとられて歩くことがますます難しくなってきました。
また一部道路が現れたので車を見つけて借りることができましたが、数分すると
橋が破壊されており、進むことができません。
歩き始めると、私たちのほかにも道を行く人たちがいました。
尋ねてみると、私たちが向かっている被災地、上スワト渓谷から、一日かけてやっ
てきて、これからファテフプール村に行くというのです。そこで、小麦や油、米、
豆、砂糖、塩、ビスケットなどの救援物資を援助団体から受け取って、背負って
歩いて帰るのです。これで1週間あまり家族が食べていけます。
女性たちもいました。彼女たちは川の水を汲んでいました。
これを飲むと子どもたちが病気になることはわかっていましたが、
ほかに選択肢はない、と言います。
この地域の人たちは、ほかの場所に避難することができません。非常に貧しいため、
他の場所に移って家を借りることができないのです。また、人々は、財産である
家や家畜を置いて村を去りたくありません。一部のひとたちは親戚を頼って、村
を出ることができますが、いまや洪水の被害を受けていない人を探すのが困難で
あり、このような選択肢もあまり残されていません。
雨が激しくなり、歩みを遅めなければならなくなりました。
このような泥道を歩くことは大変困難でしたが、誰ひとり文句を言いませんでし
た。
心臓が縮むような思いもしました。橋が破壊されており、
今や橋の残骸にロープが渡しているだけになっており、左右に揺れる残骸に力いっ
ぱい捕まっていかなければなりません。ほかの5人のスタッフと、ポーターのひ
とたちの安全がもっとも気がかりでした。
4時間の強行軍の末、ついに目的地のBahrainに着きました。
私たちはずぶぬれでしたが、その価値はありました。水浄化パウダーのパックを
3000家族に配布しました。ひと家族あたり30パック。これで15日間は安全な水が
手に入ります。
私たちは22日に再び現地に行きます。現地の人たちが必要とする限り、これから何度も赴きます。
もっとも必要とされているところに支援を届けるために、力をあわせなければな
りません。」
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現地のレポートを読むと、神戸の震災の様子を思い出します。
現地でしかわからない、壊滅的な状況・・・・
募金よろしくお願いします。
詳しくはこちら
↓↓
http://oxfam.jp/2010/08/post_327.html
高津玉枝




