Us3 Cantaloop | ある日の波待ち

ある日の波待ち

日々の生活を、波間に揺れるサーフボードのような自然さで......


学校を卒業する時になって


しかも


間際になって 考える。


オレは何がしたいんだ? 何が出来るんだ?


高校卒業の頃は 答えが見つからなかった


大学を出るときも はっきりとしたビジョンがあったわけじゃなかった


あれこれ考える中で


銀行に行く事に決めた。


就職氷河期ってヤツの真ん中で


他にもいろいろな業種の会社に適当な事を言って


回ってるうちに 


結果的には


区分で言えば 金融なんだろうけど


仕事内容的には もっと 幅広くいろんなことをしてる会社に決めた。


今となっては 懐かしい思い出だ。





いろいろ回った企業の中に


パルコがあった。


たまたま 先輩が 前の年に入社してたんで


集団面接とかいうヤツにもぐりこんだ。


前の晩に その先輩と飲んでて


その先輩が オレに言った。


オレは人の金をこつこつ数えるような しょぼい商売したくネーよ。


バカ言ってんじゃねーよ。あんたの会社も銀行いなかったら


とっくに オシャカ なんじゃないんすか。


ケンカになって飲みすぎた。


次の日の 面接は 遅刻の上に 二日酔い。


やる気があるのか?との質問に


まあ、考え中です。と答えて 回りの学生達の注目を集めた。


お門違いの バカ学生だ。


でも 半分 お宅の新入社員のせいでもあります。


と 言う所まで 馬鹿じゃなかった。


もう時効だよね。N先輩。


お宅の会社の CMで使ってた この曲は好きだったんだけどね。