『謎のおじさん』
テーマ:ヨーロッパ遊学の旅『謎のおじさん』
謎のおじさんがやってきた
謎のおじさんは、ホストファミリーの旦那さんがオーストリアのラジオにゲスト出演したとき、
そのプロジェクトを聞いて興味を持ち、わざわざ国境を越えてやってきた
謎のおじさんは、ドイツ人だがオーストリアに住んでいる
謎のおじさんは、いかにも山の男風の格好で、アルプスを越えてやってきた
謎のおじさんは、立派な髭をたくわえている
謎のおじさんは、やたらと美味しいグレープフルーツジュースと、サラミをお土産に持ってきた
謎のおじさんは、僕より30年以上も長く生きている
謎のおじさんは、仕事をしていない
謎のおじさんは、「普段は何をしているんですか?」と聞くと、苦笑いして、
「説明するのは難しい」という前置きの後、説明してくれたのだが、
その説明は全く期待を裏切らず、甚だ分かりづらかった
謎のおじさんは、クラシックギターを弾く
謎のおじさんは、空洞になっていない不思議な形の木の板を笛のように演奏する
謎のおじさんは、英語を話すとき、大きくかつ早く、両肩を上下させる
謎のおじさんは、やたらと器用にナイフを使う
謎のおじさんは、ドイツ語でホストファミリーの旦那さんと話しているとき、
ふと、会話の中に「Small is beautiful」という言葉が出てきたことから察するに、
日夜深い話をしている
謎のおじさんは、突然3点倒立をする
謎のおじさんは、アフリカのゲームがやたら得意だ
謎のおじさんは、有名じゃないドイツ映画のDVDを持ってきて今度は少し分かりやすく、
非常に細部まで映画のストーリーを説明してくれる
謎のおじさんは、確実に、あっくんの2.5倍は謎だ
謎のおじさんは、確実に、カヤモリの1.8倍は変だ
謎のおじさんは、雪だるまを作ったとき、赤ん坊のため、
凍える天気の中、水の中からなぜか人参を見つけてきて、鼻にしてくれた
謎のおじさんは、小学校の時にはまったある本を髣髴させる
謎のおじさんは、今、ピアノのCDを聴きながら瞑想している
一応、何をしているのかと尋ねてみると
「体の中心を意識して、足元を感じ、体中のエナジーの流れを・・・(以下省略)」
謎のおじさんがやってきた
そして、この地区の人口が、僕を含めて、8人から10人に増えた
謎のおじさんがやってきた
でも、よく分かることがある
この、謎のおじさんは、とっても良い人だ
つづく












