2008-11-30 05:48:27

『謎のおじさん』

テーマ:ヨーロッパ遊学の旅

『謎のおじさん』



謎のおじさんがやってきた


謎のおじさんは、ホストファミリーの旦那さんがオーストリアのラジオにゲスト出演したとき、

そのプロジェクトを聞いて興味を持ち、わざわざ国境を越えてやってきた


謎のおじさんは、ドイツ人だがオーストリアに住んでいる

謎のおじさんは、いかにも山の男風の格好で、アルプスを越えてやってきた

謎のおじさんは、立派な髭をたくわえている

謎のおじさんは、やたらと美味しいグレープフルーツジュースと、サラミをお土産に持ってきた


謎のおじさんは、僕より30年以上も長く生きている

謎のおじさんは、仕事をしていない

謎のおじさんは、「普段は何をしているんですか?」と聞くと、苦笑いして、

「説明するのは難しい」という前置きの後、説明してくれたのだが、

その説明は全く期待を裏切らず、甚だ分かりづらかった


謎のおじさんは、クラシックギターを弾く

謎のおじさんは、空洞になっていない不思議な形の木の板を笛のように演奏する

謎のおじさんは、英語を話すとき、大きくかつ早く、両肩を上下させる

謎のおじさんは、やたらと器用にナイフを使う

謎のおじさんは、ドイツ語でホストファミリーの旦那さんと話しているとき、

ふと、会話の中に「Small is beautiful」という言葉が出てきたことから察するに、

日夜深い話をしている


謎のおじさんは、突然3点倒立をする

謎のおじさんは、アフリカのゲームがやたら得意だ

謎のおじさんは、有名じゃないドイツ映画のDVDを持ってきて今度は少し分かりやすく、

非常に細部まで映画のストーリーを説明してくれる


謎のおじさんは、確実に、あっくんの2.5倍は謎だ

謎のおじさんは、確実に、カヤモリの1.8倍は変だ

謎のおじさんは、雪だるまを作ったとき、赤ん坊のため、

凍える天気の中、水の中からなぜか人参を見つけてきて、鼻にしてくれた


謎のおじさんは、小学校の時にはまったある本を髣髴させる

謎のおじさんは、今、ピアノのCDを聴きながら瞑想している

一応、何をしているのかと尋ねてみると

「体の中心を意識して、足元を感じ、体中のエナジーの流れを・・・(以下省略)」


謎のおじさんがやってきた

そして、この地区の人口が、僕を含めて、8人から10人に増えた


謎のおじさんがやってきた


でも、よく分かることがある

この、謎のおじさんは、とっても良い人だ


つづく

2008-11-29 07:15:54

3度目の正直~醤油はやはり強かった~

テーマ:ヨーロッパ遊学の旅

今回、日本料理をお礼に味わってもらうため、

味噌、醤油、めんつゆ、本だし、両親が作ったあきたこまち

を持ち込んでいます。(これだけで4kgくらいあります・笑)

1回目は、最初にお世話になったオーストリアの農家の家で

味噌汁を作りました。

材料は、秋田産の味噌、本だし、とりあえずあったので、白菜とじゃがいもです。


misosiru

会心のできでした。皆も喜んでくれました。

浅い皿に盛って音を立てずに食べるというのはなんとも滑稽でした(笑)

しかし、子供たちがパンをつけて食べているのを見た時はさすがに心が痛みました。。。

さらに、悲劇はそこから起こります。

我々にとっては○○と味噌汁ですが、彼らの感覚では、スープと言えば

メインディッシュ。なんと、味噌汁とパンで食事が終わってしまったのです。

辛うじてデザートが出てきましたが、申し訳ない気持ちで一杯でした。


2回目は、ジーノさん一家にお世話になっているときでした。

何が必要かと聞かれて、試しに言ってみたら手に入ったので、

味噌汁の王道で攻めました。

今回はわかめと豆腐!ちなみに、どちらも、wakame tofu。

材料は、秋田産味噌、本だし、わかめ、豆腐。

今回は、前回の反省をきちんと活かして、これはただのスープだから、

他に料理が必要だと伝えました。

すると、慌てて料理を作り始めます。

間一髪でした・・・。

しかし、このときも悲劇が襲います。

用意してもらったわかめが非常に多く、でも、残してもきっとこんなもの

使わないからと無理やり全部使ったら、ものすごいことになって、

まるでわかめ汁。


wakame

しかも、若い2人意外は、「おいしい!!」と言いながらも、

明らかに表情がきつそう・・・。

ご年配の方々は少し食べてすぐにいつもの食事を始めました。

今思えば、「これ、新しいね!」という発言も、

美味しくないものをうまくごまかすときの言い回しだったようにも感じます(笑)

味噌汁を伝えようとしても、やはり具はヨーロッパでも受け入れられそうな

クセの無いものの方が良いということを学びました。


そして、今日、3回目のチャンスが回ってきました。

味噌は使い切っていたので、醤油が使えるものをいろいろと考えて、

豚のしょうが焼きを作ってみることにしました。

部位について英語でもイタリア語でもうまく説明できなかったので、

肉屋に連れて行ってもらって、量り売りのお店で厚さを指定して、買って来ました。

今回は、ROMAにいたときに思った、

「醤油とオリーヴオイルは相性が良い」理論を証明するため、

オリーヴオイルを使いました。

付け合せのキャベツは、日本ではドレッシング等で味を足すのが普通かもしれませんが、

ヨーロッパ仕様で、フライパンに油を多めにしいて、焼いた後の砂糖と生姜の入った汁

をベースにオリーヴオイルと醤油を足して始めから絡めてみました。

材料は、(もちろん)秋田産醤油、豚肉、砂糖、生姜パウダー、オリーヴオイル。

生姜は、この地域では生のものは手に入りませんでしたが、

家に粉のものがあってなんとかなりました。

共に食べるものは肉だし、まぁパンでもいいかなと思っていましたが、

奥様が気を利かせて米を料理してくれると言ってくれました。

と言っても、リゾットを一緒に食べるのならあまり変わらないと伝えると、

なんと、日本みたいな炊き方もするというのです。

試しにお願いしてみると、リゾットのような硬さもなく、ふっくあらとしたご飯が

炊けていました。

このような食べ方や米の種類がイタリアにあると思っていなかったので、

軽く感動したと同時に、これなら他にもいろいろ作れると手ごたえを感じました。

評価はどうだろうと緊張していましたが、うまいうまいと言って食べてくれます。

しかし、ここまではいつもと同じ。

自分で食べた感じは、キャベツも含めて会心のでき。

すると、余ったごはんやキャベツを次々とおかわりしていきます。

毎回責任を感じて残り物は自分で食べるんですが、

今回は、僕のおかわりももう少しで食べられるところでした(笑)

ご飯まで含めたので、今回は僕の用意したものだけで食事を終えることが

できて、レシピを教えてくれとまで言われ(しょうが焼きにレシピもくその無いですが・笑)

初めて満足のいく結果になりました。

やはり、醤油は最強です。醤油の力を改めて感じました。



全て1枚の皿に盛って、豚のしょうが焼きプレート??


syouga



進化する22歳、たく。


つづく

2008-11-27 06:35:16

北の国から 2008~氷点下~

テーマ:ヨーロッパ遊学の旅

新しい場所に着きました。

奇跡的にネットが繋がるので、ブログを更新できます。

携帯は日本のものもイタリアのものも電波が無いので、

連絡をくださった皆様、申し訳ございません・・・。


さて、ここは、Friuli-Venezia-Giulia州のmoggioという自治体で、

オーストリアとの国境までわずかに7km程度だそうです。

到着してみてまずその美しさに驚きました。

本当に目前に山々が聳え立っていて、まるで画のようです。

雪も積もっていて、今でも気温は-5℃くらいまでは下がっています。

さすがにここまで来ると文化の面でイタリアっぽくないところが多いですが、

僕の周りの方々はとてもきれいなイタリア語を話すので、かなり聞き取りやすいです。


今回のホストファミリーの旦那さんはオーストリア人で30歳、修士を終えた後、3年前に就農しました。

イタリア人の奥さんのおじいさんの土地を利用して、イタリアの山奥に住んでいます。

道の終わりに家が5軒あり、全部で8人が暮らしていて、そのうち、ここの家族が4人を占めています。

ここの家族では石油をまったく使わず、暖房も料理も少量のガスと薪で賄っています。

家にはテレビはありません。仕事のためにネットが繋がったり、薪で家を暖めるための

機械を導入しているため、「残された」生活というわけではなさそうですが、

スローライフというならこういう生活を言うのかなと思います。


僕のここでの主な仕事は、羊の世話、薪の準備、ベビーーシッター(笑)などです。

今日は仕事をしながらいろいろな話を聞かせていただきました。

これからじょじょにいろんなお話を聞かせていただこうと思っているのですが、

とりあえず、これが畑だよと見せられた土地が本当に小さくて、おそらく・・・

3畳~4畳くらいでした。

この地域はイタリアの中でも伝統的に1区画あたりの農地が小さいのだとか。

日本も土地の集約がうまくいかないと言っていますが、

どうやらこれは日本の非ではないですね(笑)

もちろん、麦や小麦などのための広い圃場もありますが、

山間地のため、傾斜はかなり激しいです。


今日は雪の山道を上り下りしたり、橋の無い冬の川を渡ったり、

なかなか新鮮な1日でした。

じょじょにいろいろなことが分かったらお伝えしたいと思います。


つづく

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