「米国はあまりに他国を侵略しすぎです」マイケル・ムーア監督 | 千葉市議会議員 かばさわ洋平  GET BACK TO DEMOCRACY 

「米国はあまりに他国を侵略しすぎです」マイケル・ムーア監督

 

米国はあまりに他国を侵略しすぎ!

 

マイケル・ムーア監督が赤旗日曜版に登場です。数々のドキュメンタリー映画を世に送り出し大きな影響を与えてきたわけですが、今度は『世界侵略のススメ』と題した映画が公開されます。日本の平和の歩みを高く評価し、アメリカのような軍事偏重ではなく、侵略すべきは他国の優れた政策と、他国の政策を紹介していきます。イタリアでは有給休暇が8週間、フィンランドでは学力世界一なのに授業時間はヨーロッパで一番短く、統一テストと宿題がないこと、ドイツからは週36時間労働、ホロコーストの歴史を学校教育で教えていくことなどです。日本ももっと世界を知り、世界の進んだ政策こそ侵略すべきだと思います。

 

 

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赤旗日曜版 5/29

 

 

<映画は、米国防総省・米軍に代わって、ムーア監督自らが「侵略者」なり、欧州へ向かうところから始まりますね。目的は、各国の優れた政策を略奪し、持ち帰ることだと。でも、学費無料や男女平等、労働時間短縮などの戦利品は、元は米国初の着想だったと結びます。米国が現在のような国になったのは、なぜでしょうか。>

 

資本主義が勝ち、貪欲が勝ったからです。人々は組合を通じて親や祖父や母が勝ち取った労働条件などの成果を忘れ、たたかわないようになりました。60年代は米国でも大学の学費は無料かほぼ無料でした。ところが私たちの子どもの世代は、大学に行くのに何万ドル(何百万ドル)も払わなければなりません。

 

<映画を見て、米国の変化には軍事化の進行も大きな要因になったと印象を受けましたが>

 

全くその通り。米国では多くの若者が軍隊に行きます。日本の軍事予算がそれくらいか知りませんが・・。

 

<GDPの1%です>

 

日本国民も他の国の人々も米国のような軍事偏重の政治は望まないでしょう。米国はあまりにも他国を侵略しすぎです。「侵略」したいのなら他国の良い政策を学ぶために「侵略」をすべきです。だから私は皮肉をこめて映画のタイトルを「次はどこを侵略するか」とつけたのです。

 

<あなたは沖縄の米軍基地建設に反対する2014年の世界の識者の声明の賛同者の一人でした>

 

私が訴えたかった点は、米国が沖縄を非軍事化し、沖縄諸島を沖縄の人々に返還すべきだということです。第2次世界大戦は遠い昔のことです。米国は今のように、軍事基地網を世界中に張り巡らせる必要はありません。米国防総省の予算は半分に減らすべきです。

 

<オバマ大統領が現職米大統領として初めて広島を訪問します>

 

とてもうれしく、誇りに思います。日本の人々は過去数十年間、平和であり続け、戦争に反対することで、多くのことをしてきました。しかし、第2次世界大戦のことをよく記憶してない日本の政治家は、日本がもっと軍事優先主義的になるよう進めています。私は、そうした政治家が失敗するよう望んでいます。日本は高く評価すべき存在だからです。映画制作のために、もし日本を訪問できるなら、今回の映画で紹介したドイツの(負の歴史を若者に伝える)取り組みについて、日本の人々と議論したいと思っています。