★座キューピーマジック 次回5月公演のお知らせ。

vol.57「ハムレットのための特別席」
5月23日(水)~ 27日(日)下北沢「劇」小劇場

story
繁華街の一角にある古いビル。
その地下のアパートメントに、
篠田圭介と娘のくるみが、
世間から身を隠すようにひっそり暮らしていた。
圭介はかつては将来を期待されていた舞台俳優だったが、
彼が引き起こしたある事件が原因で芸能界から締め出され、
それ以来日々を無駄に送っている。
娘のくるみはそんな父親に失望と怒りを感じ、
家を出て行くことを考えている。
そんなある朝、まるで示し合わせたかのように、
意外な客たちが訪れる。
家出してきた圭介の姉の純子。
失恋したゲイの瑠璃男。
ファンだと名乗る田舎娘の照美。
そして、12年前に別れた妻の小夜子までが現れて、
賑やかだが問題の多い同居が始まった。
果たして、生きる目的を見失った彼らが、
自信と信頼を取り戻すことは出来るのか……。
大人のための御伽話。
よろしかったら是非いらしてください。


★出演者募集中

興味のある方は是非「メッセージを送る」からご連絡ください。
詳細をご説明します。



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カーブドッチ7

2012-02-17 01:57:29 テーマ:ブログ
小池「何故みなさんはワイナリー経営にあこがれるでしょうか」
村上「資金は必要ですよね」
落「資金はあった方がいいが、
たくさんある人はだらけるのでワイナリーをしないと思う。
だから必要な分、大体5000万円から6000万円かかるので、
そのうちの半分以上は自己資金でないと、
銀行も貸すと言わないんです。
それで私のように年間6万本を作る必要はなくて、
一番効率がいいのは年間1万本くらい。
先ほどの本多さんは1万本ちょっと。
そのほうが資金効率がすごくいいし、
売るのにあまり無理がかからない」
小池「いいワインを作っていい関係の、
ライバルになれればいいなということですか」
落「全体の環境をきれいにするには、
ひとりでは無理なので自分の仲間や将来のいいライバルと、
今から少しずつ動き始めたほうがいい。
ヒントはアメリカのカリフォルニア州にある、
世界的に有名なワイナリー地帯のナパバレーで、
今400軒近いワイナリーがひとつの村の中にあるんですね。
あの形が出来るのにわずか50年から60年ですよ」
村上「でも僕、こうやってカーブドッチのことを考えると、
今いろんな日本経済が悪いとか言われてますけど、
本当に豊かなものっていうのを自分で知って、
それを誰から言われるものでもなく、
自分の目や耳や舌で確かめて、
自分はこれが好きだというような人たちが、
まあ大量ではないですが増えてますから、
そういう事実に今回接して、
本当にこれが豊かさなんだろうなと思うんです」
落「本当にこないだの震災は私も現地に行って心を痛めましたが、
みなさんが立ち直る場所は、みんな田舎だから、
ワインは直に関係ないとしても、
今までと違った考え方や生き方が、
全面に押し出されてきているのは喜ばしいことですね」
村上「まだでも多数派じゃないですよね」
落「でも、すぐでしょう。私は楽天家なんですよ」

編集後記/村上龍
落さんのワインは「おいしい」という、
曖昧な評価を超えるものだった。
誠実で陰影のある香りと味わいがあった。
要するに本物だったのだ。
ワインは基本的に「地元」のものであり、
移動させると味も香りも落ちる。
新潟の人々は本当に幸福だ。
周辺には複数のワイナリーが出来つつあり、
いずれ東洋のナパになるだろう。
日本は全体的には衰退しつつあるが、
やりようによっては、
真の意味で豊かになっていく可能性があるのだと、
そう思わせる人々と地域が、数は少ないが確実に存在する。

落「本物が少ないということは、
これから本物が出てくるという理屈にもなるんじゃないですか。
日本中いっぱいありますって、
こういう空気のところ。捨てたもんじゃない、この国は」

幸福で豊かな人々と地域。

※カンブリア宮殿、TV東京


$独白ノート

 高田馬場。
 Nikon D90


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カーブドッチ6

2012-02-16 00:03:55 テーマ:ブログ
ドイツ南部の美しい田舎町ワインズベルク。
11月そこに落の姿があった。
実は落、40年近く前そこにある、
ドイツ国立ワイン学校でワイン作りを学んだ。
ひさしぶりに母校を訪ねた落。待っていたのはかつての先輩。
「落は特別だったね。
ワインの勉強に熱心で何かやるやつだと感じていたよ」
留学時代落は周辺のワイナリーを訪ね歩く中で、
見たこともない経営を目の当たりにする。
そのひとつが地元で評判のライヒャー・ワイナリー。
中でも評価が高いのがコンクールで優勝したこともある、
甘い香りの白ワイン、リースニング。
二代目のライモントさんが畑を案内してくれた。
実はライモントさんの畑は驚くほど狭い。
「黄色の印がついた杭から5列だけが僕の畑なんだ」
大規模な大量生産とはほど遠いライモントさんのワイン作り。
しかし意外に収入は安定しているという。
実はライモントさんのワインけっこう遠方からも客が買いにくる。
「ここのワインは飲み過ぎても翌日頭が痛くならないんだ」
小さいにも関わらず集客出来るのにはわけがある。
このあたりには同じような、
小さくて個性的なワイナリーがひしめき合っている。
その魅力的なワインの集積が、
ドイツ中のワイン好きをこの地域に呼び込んでいるのだ。
小粒でも豊かな個性が集まれば強さとなる。
落はその教えに時代に負けない経営を見いだした。
落「ワインというのはちょっと違った産物だよと。
均一のものを大量に作ることが生産だと、
そういうものじゃないから気をつけるようにと。
目標を掲げてこういうものだという作り方ではない」
そんな落がドイツで学んだ哲学は、
今着実に新潟の地に根付き始めている。
5年前、カーブドッチの隣にオープンした、
小さなワイナリー「フェルミエ」オーナーは本多孝。
実はこれまでワインとは無縁の仕事をしていた。
本多「もともと僕は東京で証券会社にいたんです。
まあどういうわけかずいぶん遠回りしてこの世界に入ってきました」
落の経営哲学にあこがれ、
ワイナリー経営を志した本多は3000万円を貯めて脱サラ。
念願のワイナリーを開いた。
異業種から飛び込んできた本多に、
惜しげもなくワイナリー経営のノウハウを教える落。
だが葡萄作りは本多の個性を尊重する。
落「あんまり口出してうちと同じ味になったら困るから。
本多くんのキャラクターがあるから」
本多は落がまだ手がけていないスペインの品種、
アルバリーニョの栽培に挑戦。今年初めて出荷にこぎ着けた。
落はドイツで学んだ教えに従い、
これ以上自分の畑を広げ、
カーブドッチを拡大しようとは考えていない。
自分ひとりが規模を広げるより、
個性的なワイナリーが集まることこそが、
本当の強さになると確信しているからだ。
そしてそんな落の考えに共感した若者が、
次々に新潟の地に集まって来ている。
落の夢はここを一大ワイン産地にすることだ。
頑固親父の長年の挑戦に今時代が微笑みかけている。
落「うちがひとつの踏み台になれば、
落よりもいいワインを作るぞと宣言する人が3人来てごらんなさい。
世界で有数のワイン地帯が作れますよ」
※カンブリア宮殿、TV東京


$独白ノート

 日吉。
 Nikon D90


カーブドッチ5

2012-02-15 00:34:31 テーマ:ブログ
小池「やはり国産ワインのイメージというのは、
海外ものにくらべたらやっぱり劣るっていうのは、
みなさんも思ってらっしゃるようですけど、
日本にはワインを管理する法律っていうのがないんですね」
落「今まではみんなメーカー側の視点なんです。
メーカーにとって有利な法律」
村上「ワインに対するリスペクトがないですよね」
落「でも、新しい世代の方、
まあ、村上さんや私も新しい世代の入り口にとらえていますけど、
飲み方をどんどん変えているから、
あんまり悲観的に考えなくてもいいと思いますね」
村上「あの、そもそもの話なんですけど、
落さん外語大じゃないですか。
どうしてワインをやろうと思われたんですか」
落「外語大でしたから、やっぱり商社に勤めて、
日本人はそのころ海外になかなか行けなかったので、
外国に行って活躍したいなという気持ちはすごくあったんですが、
いろんなことで私つまずきがあり、
大学を辞めてしまって田舎に帰って、
さあどうしようかと思ってるときに母方の叔父が、
「どうだ俺少しお金出すから外国で勉強してみないか」と。
で、勉強はソーセージ作りでも、
ビール作りでも何でも良かったんですけど、じゃあ行きたいなと」
村上「じゃあ、海外に行きたいというのがメインで、
ワインではなかったんですね」
落「しかもドイツだと候補地を聞いたときに、
「これは行ったら大好きなサッカーがいっぱい出来る」と思った」
村上「ワインじゃなかったんだ」
小池「そしてあのヴィノクラブですか。あのアイデアはどこから」
落「私には右腕というかパートナーというか、
そういう人がいて、その人の提言で、
一番お金がかかるところは最初の葡萄を植えるところだ。
土地を借りたりそれを管理するだけで、
最初の2年は全然実は出来ないと。
だったらその資金は銀行はもちろん貸してくれないけど、
将来のお客様に前もって負担してもらうのが、
正しいんじゃないかという発想から入ったんです。
それでわかりやすいように1万円で毎年ワイン1本、10年間。
そして集め始めたら数年で1億円に到達したんですね。
値段に惑わされずに自分の舌と自分の感性で、
「これ好きだな」と思ってくれるお客が、
あっちにもこっちにも出るようになったら、
ワインの文化はまるっきり変わります。
ただ急激にどっと増えるのは心配で、
「テレビ放送をしたのが仇であの会社は潰れた」
ということにならなければいいと思ってますよ」
※カンブリア宮殿、TV東京


$独白ノート

 日吉。
 Nikon D90


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