受験生の知らない公務員試験の裏のウラ

間違った情報や無駄な対策に振り回されがちな公務員試験。公務員試験合格者としての視点から、大手予備校の中枢で受験指導をしてきた経験を活かし、本当の受験対策をブログに書き綴っています。


テーマ:
【LINE@必勝倶楽部】
友だち追加

5月7日に実施された平成29年度の特別区試験の教養論文では、「空き家問題」と「女性の活躍推進」の2問が出題されました(1問選択解答)。

前回のブログでは「空き家問題」、今回は「女性の活躍推進」です。

<問題文>
少子高齢化が急速に進み、人口減少社会を迎える中で、社会の活力を維持し、持続的成長を実現していくために、社会のあらゆる分野において女性の活躍が期待されています。一方で、女性を取り巻く社会環境は、働く場での男女間格差の問題や家庭生活における役割の偏重など、女性の意欲や能力が十分に発揮できる状況にあるとは言えません。
このような状況を踏まえ、社会における女性の活躍推進について、特別区の職員としてどのように取り組むべきか、あなたの考えを論じなさい。

問題文をさらっと見ると、「少子高齢化」「人口減少社会」「女性の活躍」あたりに目が行きます。

これらのキーワードは、公務員試験の教養論文では定番です。問題文を見てびっくりした、という方はほとんどいないでしょう。こちらは「空き家問題」に比べて特化した知識がさほど必要なさそうな印象を受けるので、書きやすいようにも感じられます。

ちなみに、問題文中に「女性の活躍推進」「少子高齢化」「人口減少社会」「男女間(の)格差」「社会の活力」などの用語が見られるので、この出題は、平成27年12月に政府が公表した「第4次男女共同参画基本計画」をベースにした出題とも考えられます。

さて、あらためて問題文を丁寧に見ていきましょう。

まず、「少子高齢化が急速に進み、人口減少社会を迎える」とあるので、ここでは論文の背景・前提を記述するのがベターです。少子高齢化については、合計特殊出生率や高齢化率、人口減少社会については、2015年の国勢調査で調査開始以来初めて人口が減少したことなど、具体的数値などを示して記述できれば加点事由となりうる箇所です。

次に、「社会の活力を維持し、持続的成長を実現していくために、社会のあらゆる分野において女性の活躍が期待されています」という箇所に注目してください。「社会の活力を維持」するため、「持続的成長を実現」していくために、なぜ女性の活躍が期待されるのか?問題文の「少子高齢化」「人口減少社会」とも密接に関係していますが、そもそも「女性の活躍」の土台には、女性の社会進出、すなわち女性の就業率の向上が不可欠であるという認識が必要です。その土台の上に立って、女性側の考え方や価値観を社会に反映させ、男性側の意識改革を図ることで、「女性の意欲や能力が十分に発揮できる」社会が可能になる、という総論を簡潔に書ければ十分です。

そして、「働く場での男女間格差の問題」と「家庭生活における役割の偏重」という枠組が示され、ここの捉え方がこの論文の最重要ポイントになります。

ここではやはり、それぞれについてまず具体例を挙げる必要があります。前者については、女性の方が非正規雇用の割合が高く、低賃金となっていることや、人事配置や各種研修、昇進基準、さらには業務内容や与えられる責任などにおいて女性が差別的に処遇されること、職場におけるセクシュアルハラスメント、マタニティハラスメント等です。 後者については、特に家事や子育て、介護が男性よりも女性により負担がかかっている、さらに女性に負担させることに違和感を感じない男性の意識などが挙げられるでしょう。

このように具体例を挙げること自体は、専門知識が無くても一般常識の範囲である程度可能なはずです。差がつくとすれば、それぞれの具体例がどのように関わり合っているか、という点に言及できるかどうかだと思います。

例えば、「育児」という論点をピックアップするならば、「家庭生活」において子育てを夫婦で分担し、「働く場」での仕事と両立させているロールモデルの発信や、そういった家庭・女性を応援するキャンペーン、表彰などの取り組みが考えられます。

また、産休中や育休中でも、できるだけキャリアが中断されないようにするため、企業によるテレワーク(在宅勤務)導入に補助金を支出することや、休職中にEラーニングを導入して専門知識を高めることを進める企業のサポート、復職するために必須となる保育所の整備、さらには育休終了後の再就職支援なども考えられます。

さらに大きな観点からは、意識改革の一環として「男女共同参画」という概念自体を、低年齢、たとえば小中学校のころから教育していくといったことを挙げるのもいいと思います。

なお、問題文には、「少子『高齢化』」とあるので、子育てだけでなく「介護」にも言及する答案になれば、より一層出題意図に応えているといっていいでしょう。その場合は、上述した「第4次男女共同参画基本計画」でも言及されている「ダブルケア」(育児と介護の同時負担)という用語を用いてもよかったのではないかと思います。

ここからは、今回の論文を踏まえての面接対策ということになりますが、特別区人事・厚生事務組合が公表している

「特別区における女性職員活躍推進のための取組指針」

が参考になります。特別区職員向けのものですが、特別区による民間企業向け・区民向けの施策としても応用できる内容が数多く含まれています。あわせて「第4次男女共同参画基本計画」も確認しておいてください。

また、「社会のあらゆる分野において女性の活躍」という課題は、国家一般職や地方上級でも出題可能性のある重要テーマです。今後、教養論文が課される試験を控えている方は、あらためて確認しておいてください。

今年度も「ズバリ的中」が続出!
『時事オリジナル完全予想問題集』


『面接合格パーフェクト講座』
Amazon公務員試験ベストセラー1位・学生の就職ES部門1位獲得!


【LINE@必勝倶楽部】
友だち追加
・知ってトクする試験情報
・得点アップに直結する新講座の発売予定
・キャンペーン&LINE限定サポート情報
などをいち早くご紹介していきます。
AD
いいね!した人  |  コメント(0)  |  リブログ(0)

黒田 隆行さんの読者になろう

ブログの更新情報が受け取れて、アクセスが簡単になります

AD

ブログをはじめる

たくさんの芸能人・有名人が
書いているAmebaブログを
無料で簡単にはじめることができます。

公式トップブロガーへ応募

多くの方にご紹介したいブログを
執筆する方を「公式トップブロガー」
として認定しております。

芸能人・有名人ブログを開設

Amebaブログでは、芸能人・有名人ブログを
ご希望される著名人の方/事務所様を
随時募集しております。