滝岡弘のブログ

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 千葉県成田市は成田空港のお膝元。というわけで、市の財政事情は大変良く、全国有数のいわゆる「富裕自治体」だ。一方、千葉県の医療事情はというと、千葉県内の医学部は千葉大学しかなく、医師が不足している。厚生労働省の「医療施設調査」の都道府県別に見た人口10万人当たりの病院病床数で見ても、病床数が全国平均と比べて相当に不足していることが分かる。そこで成田市は2年ほど前から、医学部を新設について検討を進めていて、2012年3月に調査報告書をまとめた。「高学歴の人は高収入の傾向」と、報告書で堂々と書いているところがある意味、面白いですね。

●約206億円の経済効果
 調査報告書は、成田市のどこに医科系大学を誘致すべきかや、大学誘致に伴う経済効果などについて記されている。前提として、「1学年120人(医学部医学科は修業年限6年)で大学の定員は720人」と設定。文部科学省が示す大学設置基準に沿った校地の面積は1万4220平方メートルとしている。また、大学付属病院の病床数は600床と想定している。
 調査報告書はまず、東京近郊の医学部のみのキャンパスや医科系単科大学の敷地面積を調査した結果や、将来の用地拡張などを考慮すると、必要な敷地面積は5万平方メートル程度としている。
 また、他大学医学部のケースから試算した結果、医学部の教職員数は950人、付属病院の職員数は933人になるとしている。医学部の教職員や病院職員は、病院に近い場所に居住する傾向にあることを踏まえ、90%が成田市内に居住すると想定すると、家族も含めて成田市では最大で3949人の人口増を想定。また、学生についても90%が成田市内に居住すると仮定すると、最大で648人の人口増を想定している。これらの結果から、大学医学部と付属病院が設地されて大学・病院関係者による人口増に伴い、成田市内での消費活動も活発化し雇用が増えることも考慮すると、最大で7754人の人口増加が期待できるとしている。
 医学部校舎と付属病院の建設費については、医学部校舎分106億4000万円、付属病院250億8000万円を見込んでいる。建設場所が決まっていないため、土地造成費や道路などのインフラ整備費用は計上していない。
 これらの試算結果から、調査報告書は経済効果について合計で205億7000万円と見込む。
 調査報告書はこのほかの効果として、「医師をはじめとした人材供給の効果」「高学歴の人は所得が高い傾向にあることから、成田市内での消費が上昇する効果」「地元の小中高校の教育レベルが上昇する効果」などを挙げている。
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