ワンダフルライフ | 滝川クリステル オフィシャルブログ「L’essentiel est invisible pour les yeux “目に見えない大切なこと”」Powered by Ameba

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こんばんは、滝川クリステルです。


たった今、ヨーロッパに到着しました。
こちらでの様子、時間があればお伝えしますね(^ー^)


さて、今日放送の「ワンダフルライフ」、
見ていただけましたでしょうか?


プライベートから仕事、今後の取り組みなども取り上げていただき、
今までの私の軌跡を少しでも知ってもらえたなら幸いです。


そんな中、特に私が伝えたかったのは、
今年の5月29日に立ち上げたばかりの財団での活動でした。
来月小学校で行う予定の講演会に参加していただける
聴導犬普及協会の方々たちと看板犬とのミーティングや、
絶滅危惧種の猛禽類の保護に尽力されている齊藤先生のいらっしゃる
北海道を訪れた様子が出ていたと思います(^ー^)


聴導犬5



こちらの聴導犬普及協会で活動している犬たちは、
全て殺処分される予定の子たちでした。
でも、保健所からこの子達をレスキューし、
このような形で耳の聞こえない人たちの支えに今はなっているのです。
一度は失いそうになった彼らの命が、今は人を支えているのです。
このような活動をほとんどまだ知られていない世の中です。
少しでも、このような可能性があることを

知っていただければと思っています。



齊藤先生1



齊藤先生4



齊藤先生5



齊藤先生9



そして、北海道にある猛禽類医学研究所には、
人災で怪我をした多くの猛禽類が運びこまれています。
絶滅危惧種に指定されているオジロワシ、オオタカ、シマフクロウなど。


怪我の原因は、

列車や車の衝突、送電線での感電、風車にからまる事故など。
そして、もう一つ、齊藤先生が徹底的に調査し、
世界で認知されることになった、彼らを苦しめる人災。


それは、鉛中毒です。


今や、オオカミが絶滅したことにより、
多くの鹿が日本には出没しています。
野生の世界での鹿の敵がいなくなったからです。

北海道の人々は、
"個体数調整という義務"のため、

多くの鹿を狩猟しなければいけなくなっています。
その銃に使われる弾には銅と鉛があります。



銃弾1



銃弾2



レントゲン


今でこそ北海道では、
齊藤先生の訴えにより鉛弾は廃止になったのですが、
北海道県外から来るハンターによって、
この鉛弾が廃止されている事実を知ってか知らずか、
今でも鉛弾で鹿猟がされているのです。
そうすると、
このハンターによって命を落とした鹿の肉を食べようと、
ワシたちが肉を食べに来ます。
そして、その鹿の肉にあった鉛弾によって鉛中毒に侵されてしまい、
ワシは命を落としてしまうのです。


人間の乱獲によって絶滅させてしまったオオカミがいなくなったことで

鹿が増え、その鹿をとらえることで自然界のバランスを

人間がコントロールしようとするのですが、
一方で無知なまま鉛弾で猟をすることで、
絶滅危惧種の野生動物たちをどんどん減らしていっているのです。


この事実を知らないまま、

このままどんどん増える鹿をハンティングすればするほど、
猛禽類たちの絶滅のスピードが人災によって加速されてしまうのです。
この事実を齊藤先生はずっと訴え続けています。
ただ、やはりまだ日本全体では知られていませんし、
廃止もされていません。


一方で、この事実を知ったアメリカでは
鉛弾規制が進められているのです。


先生は「環境治療」を提唱していらっしゃいます。
それは、傷ついた動物を治療することのみならず、
病んでしまっている現在の自然環境・地球環境を治療すること。
野生動物の事故や中毒が起こる仕組みに、
人間が変えてしまっているのであれば、
その元凶である人間が責任を持って野生動物と人間を育む環境を治療し、
健全なものに戻してゆくというものです。



先生が出版されている本があります。
興味のある方、読んでみてください。

http://shop.hokkaido-np.co.jp/book/products/detail.php?product_id=515


齊藤先生とは、今後、財団とともに歩みを進めていく予定です。

どうぞよろしくお願いいたします。


番組を観ていただいたみなさん、
ありがとうございました(^ー^)


              それでは。


P.S. 財団への新しい支援の形ができました。
   http://christelfoundation.org/support/
   よろしくお願いします。