2005年06月26日

政府税調会長石弘光教授の傲慢に思う

テーマ:国政

テレビを見て怒った人が多いと思います。

サラリーマン増税の会見で、石弘光教授は「刺激的でしたか」などと薄笑いの態度を終始取りながら、増税の必要性をまくし立てました。

何より不遜なのは、税調の答申とはいえ、国民に負担をお願いする内容なら、まずお詫びがあるべきです。

政府に付託された御用学者と言うのは、かならず妥協がある商売です。

真理の追究を業とする学者として、既に失格の存在であると思います。


そもそも、石教授は所得把握のしくみにある不公正の現状について分析し、何回も発表していた記憶がある(間違いならすみません)のですが、そういう根本的な社会悪の打破ではなく、取りやすいところから取ろうとする権力の手先になるとは、いやはや。


あの会見を見ながら、私の大好きなある大学教授を思い出しました。

D先生は旧帝大の教授でありながら、反骨の姿勢を貫き、合理性と政府や大企業の決断の間にある深い溝を、論理的に暴露し続けています。ちなみに、あまりにまともなことを言い立てるので、大企業のアドバイザー的な地位などからも追われてしまいました。「D先生らしいな」とその話しを聞いて笑ったものです。


あの教授と石弘光、同じ国立の教授なのですが、国民にとって価値のある存在がどちらなのか、明らかだと思います。


御用学者、サイアクです。

2005年06月24日

『ルーンの杖秘録』マイケル・ムアコック(←マイケル・ムーアではないです)

テーマ:書評

私は推理もの以外、ほとんどオールジャンルの本がすきなのですが、今日は私がいつも「正義」について悩んだときに読んでいる、ややもすれば幼稚な(?)ファンタジーをご紹介します。

この本は、悪の帝国グランブレタン(お察しの通りイギリスがモデル)を悪の象徴、それに対抗するケルン公爵(そして、美しいフランスの片田舎カマルグの伯爵の婿)を中心とする正義の勢力として、その果てしない戦いが描かれています。また、正義と悪の行司役として、あるいは正義が完敗しそうになったら正義に肩入れし、正義が勝っていれば干渉しないという、伝説の存在「ルーンの杖」がこの物語のタイトルに採用されています。

そして、この本で私がいつもどきどきしてしまうのが、以下の趣旨の内容です。

 

 

~正義と悪で、どちらかが完勝することはなく、それらは振り子のようなものだ。バランスが必要以上に崩れると、ルーンの杖が出てきてそれを是正する~

 

 

 

作者の描く世界像は、自由主義経済学の神の見えざる手のようです。また、悪の帝国の存在の源泉は人の心の闇である、そして、決して消えることがなく、世界の片隅で出番を待っている、という本書のテーマの一つは、人間の性(さが)について、深く考えさせてくれます。

 

 

 

そして、この本を象徴するのが悪の軍団を彩るさまざまな獣の仮面をつけたグランブレタン軍のありようです。人前では、常に獣の仮面と甲冑を身にまとい、ゆがんだ破壊欲を爆発させる悪の戦士たち。仮面があるからこそ、やりたい放題ができるというのは匿名性の惹起するネット上の言葉の暴力を想起させます。

 

 

 

騎士団名には、一般的に悪いイメージの強い生き物が採用されています。カマキリ(悪の帝王の親衛隊)、イノシシ(鈍重そうでしかし強い)、イタチ(すばしっこくて残忍。イタチの中でも最も獰猛なグズリがモデルのようです)、狼(後述)などなど。工兵隊がモグラなのも笑えます。クライマックスで正義に寝返ったグランブレタン貴族の女性がアオサギというのも深いですね。

 

(まあ、実は納得のいかない脚色が多いのがこの獣の評価です。最悪の存在は狼騎士団で、執拗で嫉妬深く、征服欲が激しいのです。私、狼がそういう動物だと断言されると気の毒になります。この思いは、狼好きな一連の作家の影響を受けています。)

 

 

とにかく、他愛もない物語なのですが、子供の頃から私は時々読み返して、いろいろと考えます。

 

最近、へこむ場面が多いので、再度読んでみました。

 

 

カバーはこんな感じです。

 

http://images-jp.amazon.com/images/P/4488652018.09.MZZZZZZZ.jpg

 

 

万一お読みになる場合は、過剰な期待はしないでください。あくまでファンタジーです。

 

ちなみに、続編があり、また、この物語はより大きなムアコックの世界観の一構成要素なのですが、私は他の作品は嫌いです。

2005年06月23日

意思決定プロセスの正当性をどう担保するか、そして、ボランティアにどこまでを求めるか

テーマ:マンション問題

現在、地元の団地で、設備投資に関して論争が起こっています。

それに関して感じたことが今日の内容です。


団地の管理組合というのはボランティアの理事が運営しており、業は素人作業になりがちです

一方で大規模団地というものは扱うお金も多く、一方で人的なつながりが希薄であることから、意思決定のプロセスも平場の自治会等とは比較にならない緻密さが要求されます


私は素人作業には限界もあるし、あまり緻密なものを求めるのは酷だと思っていたのですが、意外に私が考えるよりパーフェクトに近い仕事を求める人が多いことを知り驚きました。


ボランティアの作業だから荒っぽくていいとは思いませんが、役所並みの緻密な仕事(役所が緻密かは別にして・・・・ものの例えです)をボランティアに要求する意見が思ったより多いことに今回の論争であらためて気づきました。そもそも5000人という規模の団地では、意見をまとめることは大仕事です。個人の信頼関係によるプロセスの省略は、小規模なマンションなら多少は許容されています(議決権行使書ではなく委任状で済ましているマンションが意外に多い。委任状はいろいろなリスクを内包している)が、大規模団地ではそうは行かない、頭で分かっているつもりでしたが、ここ数日、この点を考え直しています。


私は役所に関して、意思決定プロセスの透明化を訴えています。公金だから当然であり、そこに役所の非効率の原点がある、よって小さな政府を、とも繰り返し申し上げてきました。

今回、ボランティアにどこまでを要求できるのか、ということを考えるにつき、「管理組合役員のなり手がいるのか」という問題も頭にちらつきます。ただ、逆それだけの仕事を相手に求める以上、要求する側の責任感もまた、あるという仮定をおかざるを得ません


公開企業や自治体の意思決定の仕組みというものは、長い年月をかけて練り上げられてきたものです。そして、それを遵守することで問題の発生を予防しています。大規模団地の管理組合も同程度の公共性を持つ必要があるのだな、とあらためて勉強になりました。


また、そういう土地柄、団地から選出されている議員と、白紙委任に近い票を基盤にしている地元の議員との軋轢が生じるのもやむをえない、そうあらためて感じました。同じ保守系でも、思想背景が似通っていても、埋めがたい溝が存在する理由も再確認できました。

「バカな例え」かもしれませんが、いわゆるアメリカと日本の社会の比較に似たようなものを感じました。


明日は議会最終日です。そろそろ寝ます。

2005年06月22日

マイケル・ジャクソン無罪で考えたこと~疑わしきは・・・・(トラバのお題)

テーマ:ニュース

今回の判決に対する私の周囲の人々の反応は予想通りでした。

「やはり陪審制は恐ろしい」


ただ、私はちょっと別の見方をしています。

そもそも「疑わしきは罰せず」とは、自分もまた、疑わしい事例で罰されないために、99パーセントクロでも1パーセントの判断がつかない「犯罪者らしき人」との社会での共同生活を許容する、という趣旨だと思います。

自分の身を冤罪から守るためには許容せざるをえないリスクです。

そして、市民は裁判官より判断慣れしていませんから、「有罪」の判断には慎重になると思います。


私はマイケルは「限りなく怪しい」と思いますが、それ以上は判断がつきません。それを公権力が裁量で判断し、「あんた死刑」ということをやると、事前に自分の行うことが犯罪かどうか、量刑はどうなのかが判断できないわけですから、正直怖いです。

ただ、その判断できない事案のとばっちりは、もし実は犯人がクロだったとして、直接の被害者に行くわけですが。


日本でも、限りなく怪しい人や組織がうごめいています。ただ、基本的には「あの人たちをたたき出せ」というわけには行きません。大岡裁きはものすごく恐ろしいです。そして、日本では「裁量による行政指導」が多々あります。現代版大岡裁きではないかという意見もあります。判断する役所の権力は大岡越前並みでしょうね。行政指導が衆人監視の中で行われるなら、まあ、譲れます。問題は、見えない行政指導ですね。


もう一つ、別にマイケルの芸術(?)はマイケルが有罪か無罪かとは関係ないと思います。

2005年06月16日

一般質問の攻め方はいろいろ

テーマ:行政・地方自治

地方議会には一般質問というものがあります。

市政一般について、市に対して自由な切り口で質問を行い、自らの意見を市に提示したり、あるいは市の問題点を追及したりします。基本的な質問内容を事前に通告し、趣旨については役所と打ちあわせをしておきますので、自由にといってもある程度は型にはまったやり取りが多いですね。

議員の個性が出るところであり、実にいろいろなパターンがあります。

パターンをいくつか挙げてみます。


①自分の用意した原稿をとにかく読むタイプ

これは、相手とかみ合おうがどうしようが、とにかく原稿を読みまくるタイプです。


②傍証を固めるための質問から入り、追い詰めるタイプ

まず、あまり関係なさそうな数字や制度のしくみを聞きながら、自分の思っている結論に向けて相手を追い詰めていくタイプ。


③自分の主張をまくし立てるタイプ

とにかく自分の土俵に相手を引きずりこむ議員がいます。たとえば、民間の常識はこうだ、ということを中心に相手の反論をほとんど無視して自分の意見をまくし立てるタイプです。


④議場で質問をする前に勝負をつけているタイプ

このタイプは議場では簡単なやり取りであっさり終わるのですが、その前に行政と打ちあわせを完全に済ませています。


⑤いきなり爆撃タイプ

通告は最小限にし、議場で爆弾発言してかく乱するタイプです。たとえば、「◎◎の談合の証拠を入手した」とか議場でいきなり発言するタイプです。このパターンの質問があると、議会は「暫時休憩」になり、しばらく会議が止まります。


⑥すぐ引き下がるタイプ

とにかく、質問をし、追及するでもなく引き下がるタイプです。要領のいい議員が「やってます」という市民向けのアピールをしつつ、行政にもいい顔をする際に使います。


明日は私の一般質問。今回はどうなることやら。

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