自著『自治体連続破綻の時代』を出版してからの一年を降りかえって | 前和光市長 松本たけひろ オフィシャルウェブサイト

自著『自治体連続破綻の時代』を出版してからの一年を降りかえって

昨年の10月末に『自治体連続破綻の時代 』(洋泉社)を出版してから一年が経過しました。

出版社から突然、商業出版のオファーをいただいたときには気楽に考えていたのですが、商業ベースでペイし、しかも1000円札を出していただく価値のある内容を書かなければならないということで、ものすごく緊張し、苦心したことを思い出します。

結局、昨年のうち5カ月も使って書いた本ですが、損益ベースをそそこ上回る1万部が近く売れて肩の荷が降りた気がします。いつも本というと私は編集者なので、著者の気持ちが初めてわかった年でもありました。


ところで、最近じっくり読み返す中で、本で私が指摘した問題点のうち、重大な二つの部分が総務省によって改善されてつつある、ということにあらためて驚きを感じます。

改良型のバランスシートは5年以内に強制適用となりますし、連結指標も整備されつつあります

また、バランスシート自体も工夫がされています。

(あるべき姿になったわけではないですが・・・。)

別に私が指摘しなくても時代の要請で変わったとは思いますが、世の中、全く変わらないものでもないなぁ、というのがそれを踏まえての感想です。

私の著書自体、そういう意味では役割をある程度終えつつあるのかもしれません。

現在、前作とは全く趣向の異なった本を「共著」という形で執筆しつつありますか、また、改革のための手榴弾として、世の中に波紋を投げかけられれば、と思っています。