2015年12月22日

マイナンバーと応能負担、そして課税の技術

テーマ:自由の価値

マイナンバー法にかかる条例が今議会で可決されました。
ただ、反対票を投じた議員がおられました。
理由としてプライバシーなどを挙げておられました。さて、その会派の議員さんはさまざまな場面で「応能負担」を主張されています。
実のところ、マイナンバーは応能負担の貫徹には不可欠のツールです。


1.税の歴史は所得や利益の計算技術の向上の歴史でもある


税の歴史をひも解くと、古代、税というのは「人」を基準に課税するのが一般的でした。労働を課したり、いわゆる「人頭税」をかけるなどの手法があります。人頭税の最大のメリットはわかりやすさ、課税しやすさです。人の人数を数えれば課税ができるのですから。
また、財産税も古代からある税です。しかし、ご存じの通り、財産隠しというのは税の歴史と同じだけの歴史があります。
さらに、現在は主要な税である、消費税や所得税、法人税が誕生するまでには長い年月がかかりました。なぜなら、市場経済や所得・利益の計算技術が未熟な時代にはこれらの税を課すことは困難だったからです。


2.なぜ田沼意次は商人の組織に特権を与え、上納金を出させたか


たとえば、江戸時代、田沼意次はそれまで課税が難しかった商人への課税を思い立ち、商人の組織に特権を与え、そのかわりに上納金を納めさせる、という手法で幕府財政を立て直しました。非常に回りくどい手法ですし、要は現代で言うと経団連などに産業界でまとめて金を出せ、と命令するようなものですから、今の感性で見ると、恣意的な負担構造になるだけでなく、課税当局(?)と団体との癒着も心配です。しかし、他に方法がなかった。それぞれの商人のもうけが把握できていれば、それに課税すればいいわけで、利益計算、課税には非常に高度な技術を要することが理解できると思います。


3.簿記と監査が確立しなければ利益は計算できなかった。そして、法人税は計算できなかった


何しろ、簿記が確立して統一のルールの下での利益計算が行われ、その正確性が監査によって担保される、という段階になって初めて適切な課税ができるわけですから、簿記と監査の技術の進展と法人税制度の進展には両輪のような関係性があります。


4.マイナンバーで困るのはいわゆる「庶民」ではない

では、マイナンバーによる所得や資産の把握は何につながるのかというと、財産課税の公平性を限りなく高めることができます。

「丸見えなんてイヤダ」という意見があるかもしれませんが、私も含めて「庶民」には隠している資産などほとんどありません。一方で、資産家は違います。典型的な話を申し上げますと、和光市の国民健康保険税の計算をする際にある方、Aさんとしますが、Aさんの和光市内の資産は把握できます。しかし、市外の資産はわかりません。もちろん、膨大な手間をかければ、把握して課税することもできますが、現在の状況では手間のほうがかかってしまいます。
一方で、マイナンバーによる資産の把握ができれば、非常に簡便に資産の全容が把握できます。

Aさんには和光市内の不動産はないものの、板橋区に大きな賃貸マンションを持っている、というケースを考えると分かりやすいのではないかと思います。
もちろん、IT技術がここまで進んだからこそ、このような提案がなされているわけです。
冒頭、反対された3人の会派の方々が主張する、応能負担の貫徹がしうる状況になるわけです。
データがなければ、計算技術がなければ応能負担というのは不可能なのです。

もちろん、情報漏えいのリスクなど、デメリットもあります。
ただ、論理として、理屈としては、応能負担の貫徹を主張するのであれば、マイナンバーは推進、というのが筋なのではないかと私は理解しています。


追記 そうそう、マスコミで国民にはメリットはなく、政府にメリットがあるだけ、という低レベルの議論があふれていますが、メリットを説明するとしたら、上記のような話になるわけで、いかにマスコミが税というものについて深く考えていないかがここからもわかるのではないかと思います。
もちろん、リスクもある中で、でもメリットも大きいから進めようよ、と国会では多数決で決めたわけです。

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2015年12月09日

市内の中学校の3クラスで和光市の近現代史についてお話ししました

テーマ:和光市ネタ

7日、8日は中学校訪問でした。
7日が第三中学、8日が大和中学、第二中学で、それぞれ昨日と同じく和光市の近現代史について、お話ししました。
まず、ほとんどの生徒がしっかりと授業を聞いてくれたことに感心しました。
それと、和光市で風船爆弾の部品が作られていたことについて、一番反応があったように思います。
風船爆弾はアメリカ本土を爆撃するための兵器でしたが、実は細菌兵器の搭載もできる構造であったそうです。そして、実際に梅津参謀総長は細菌兵器の搭載を含む作戦の裁可を天皇陛下に上奏したところ、細菌兵器の搭載は陛下が認めなかったために爆弾のみの作戦となった、というお話をしました。多くの生徒が食い入るように話を聞いてくれたように感じています。

また、明治期に白子村と新倉村では、白子村でのみ工業が発達したことについて、「なぜだと思いますか?」と問うたところ、「水です」という回答があっさり出ました。水車の動力が工業のベースとなったんですね。

なお、写真は第二中学のホームページのものです。
http://2chu.wako-city.ed.jp/modules/hp_jpage1/blog_detail.php?page_parent=1393
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