竹取物語の謎を「うら」読みで解く

かぐや姫は、なぜ竹から生まれて月に帰るのか?
かぐや姫、竹取翁…、名前は何を表すのか?
蓬莱の玉の枝、火鼠の皮衣…、宝物に隠された意味とは?

古典には、ときどき「うら」が隠されています。

本音が言えないとき、表はうまく書きながら、さりげなく秘密を潜めたりします。


隠し方は、けっこう常識的です。 わかる人には、わかってほしいのですから。


 例えば、竹と月が並べば、かぐや姫を連想できるでしょう。

そんなふうに、お互いに知っていることを使っています。


もしも、古代の人たちの常識を私たちが知らなかったら、通じません。

  千年前に、カボチャとガラスの靴と言っても ??? になるのと同じです。

古典の謎のいくつかは、案外それで解けるかもしれません。


ではご一緒に、「うら」読みの世界へ。

七月十五日の月に、かぐや姫はひどく物思いにふけっている様子です。

 

さて七月十五日ですが、旧暦なので満月です。

そして、この日は…、お盆ですね。

 

平安時代にもお盆はあったのか」というと、ありました。

盂蘭盆(うらぼん)として、宮中の行事になっていたのだそうです。

 

 

 

…画像:かわいいフリー素材いらすとや 様よりフリーのイラストをお借りしました…

 

『平安朝の年中行事』によると、盂蘭盆の儀式に関する文献の初見は推古天皇十四年。

7世紀の聖徳太子の時代から、行事として行われていたことになります。

 

 

平安時代にいたっては、延喜式に、盂蘭盆供物を準備することが決められていました。

米・黍・小麦などとともに、熟瓜・青瓜・茄子が寺に送られたそうです。

 

延喜式は律令の施行細則ですから、現代でいえば法律でウリやナスを用意することが定められているようなもので、お盆とウリ・ナスの関係はずいぶん古いものであったことがうかがえます。

穀物やウリ・ナスが供えられるのは、旧暦の七月は秋にあたり、収穫祭の意味もあったためらしいです。

 

 

そして、この盂蘭盆供物については…(続きます)。

 

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季節外れですが、話の流れ上、お盆の話題をもう少し…。


参考文献:
 片桐洋一、他(校注・訳)
 『竹取物語 伊勢物語 大和物語 平中物語 日本古典文学全集8』小学館、1972年。

 野口元大(校訂)『竹取物語 新潮日本古典集成 第26回』新潮社、1979年。

 大野晋、他(編)『岩波古語辞典』岩波書店、1974年。

 戸川芳郎(監修)佐藤進・濱口富士雄(編者)『全訳 漢辞海 第三版』三省堂、2011年。

 山中裕『平安朝の年中行事』塙書房、1972年。

 
イラスト:あおい

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