竹取物語の謎を「うら」読みで解く

かぐや姫は、なぜ竹から生まれて月に帰るのか?
かぐや姫、竹取翁…、名前は何を表すのか?
蓬莱の玉の枝、火鼠の皮衣…、宝物に隠された意味とは?

古典には、ときどき「うら」が隠されています。

本音が言えないとき、表はうまく書きながら、さりげなく秘密を潜めたりします。


隠し方は、けっこう常識的です。 わかる人には、わかってほしいのですから。


 例えば、竹と月が並べば、かぐや姫を連想できるでしょう。

そんなふうに、お互いに知っていることを使っています。


もしも、古代の人たちの常識を私たちが知らなかったら、通じません。

  千年前に、カボチャとガラスの靴と言っても ??? になるのと同じです。

古典の謎のいくつかは、案外それで解けるかもしれません。


ではご一緒に、「うら」読みの世界へ。


テーマ:

婚礼の夜、新郎ヤマトタケルに「ドレスに月の障りがついてるよ」と言われてしまった新婦ミヤズヒメ。

答えて歌を詠みます

 

高光る 日の御子 

やすみしし 吾が大君、

あら玉の 年が来経れば、 

あら玉の 月は来経往く。 

うべなうべな 君待ちがたに、 

吾が著せる 襲(おすひ:礼服)の裾に 

月立たなむよ。 

 

(空高く光る日のような御子 

 安らかに治めなさる わが大君。

 新しい年が来てふけていけば 

 新しい月も来て去っていきます。

 うんうん、あなたを待ちがたくて 

 私の来ている 襲の裾に 

 月も立ちましょうよ) 

 

そこで、ここに結婚なさいました。

 

この歌最後の「月立たなむよ」のフレーズについて、武田祐吉先生の訳注を引用します。

 

月がたつのは当然でございましょうの語意とみられる。

この語形は、普通願望を表示するに使用されるのに、ここは願望になっていないので、タタラムヨのラがナに変化したものという説に従っておく。

<武田祐吉訳注『新訂 古事記』>

 

 

この注を読んで井之亀は、意外とミヤズヒメの願望を表現しているのではないかと思うのです。

つまり、一種の呪いを込めた表現ではないかと。

それは…。

 

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ミヤズヒメの物語、まだ続きます。

参考文献:
 片桐洋一、他(校注・訳)
 『竹取物語 伊勢物語 大和物語 平中物語 日本古典文学全集8』小学館、1972年。

 野口元大(校訂)『竹取物語 新潮日本古典集成 第26回』新潮社、1979年。

 大野晋、他(編)『岩波古語辞典』岩波書店、1974年。
 武田祐吉(訳注)中村啓信(補訂解説)
 『新訂 古事記 付 現代語訳・語句索引・歌謡各句索引』角川ソフィア文庫、1977年。

 
イラスト:あおい

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