竹取物語の謎を「うら」読みで解く

かぐや姫は、なぜ竹から生まれて月に帰るのか?
かぐや姫、竹取翁…、名前は何を表すのか?
蓬莱の玉の枝、火鼠の皮衣…、宝物に隠された意味とは?

古典には、ときどき「うら」が隠されています。

本音が言えないとき、表はうまく書きながら、さりげなく秘密を潜めたりします。


隠し方は、けっこう常識的です。 わかる人には、わかってほしいのですから。


 例えば、竹と月が並べば、かぐや姫を連想できるでしょう。

そんなふうに、お互いに知っていることを使っています。


もしも、古代の人たちの常識を私たちが知らなかったら、通じません。

  千年前に、カボチャとガラスの靴と言っても ??? になるのと同じです。

古典の謎のいくつかは、案外それで解けるかもしれません。


ではご一緒に、「うら」読みの世界へ。


テーマ:
竹取物語の帝 → 武烈天皇 → 暴君 → 紂王 という連想で、史記にまで行ってしまいました。
共通点を確認しておきましょう。


武烈天皇は、日本書紀に暴君ぶりが記されている点で、紂王によく似ていました。
また、影媛が結婚を嫌がったことを発端に、平群大臣家が滅亡し、兵に襲われた宅が炎上しています。
大臣の死に当たって、塩が出てきました。

紂王の話にも、帝を嫌がる娘、塩、兵と炎上が語られていました。

竹取物語まで視野を広げると、かぐや姫が「入内すると死ぬ」といっていた理由が見えてきます。
紂王の宮室に入った娘は殺され、取り立てられていた父も塩漬けにされたのでした。


このように比べていくと、竹取物語の帝も、暗に紂王のようだと示されていることになりかねません。
なんと、暴君の代名詞とされ、王朝を滅ぼした王にです・・・!
竹取物語とは、いったい何なのでしょうか。


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竹取物語に戻って、先を読んでいきます。

ミカドを御門と書いていましたが、帝と表記することにしました。

参考文献:
 片桐洋一、他(校注・訳)
 『竹取物語 伊勢物語 大和物語 平中物語 日本古典文学全集8』小学館、1972年。
 小島憲之、他(校注・訳)『日本書紀② 新編日本古典文学全集3』小学館、1996年。
 司馬遷(著)、小竹文夫、他(訳)『史記Ⅰ本紀』ちくま学芸文庫、1995年。
 大野晋、他(編)『岩波古語辞典』岩波書店、1974年。

イラスト:あおい

*:リンクあり
                   
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