竹取物語の謎を「うら」読みで解く

かぐや姫は、なぜ竹から生まれて月に帰るのか?
かぐや姫、竹取翁…、名前は何を表すのか?
蓬莱の玉の枝、火鼠の皮衣…、宝物に隠された意味とは?

古典には、ときどき「うら」が隠されています。

本音が言えないとき、表はうまく書きながら、さりげなく秘密を潜めたりします。


隠し方は、けっこう常識的です。 わかる人には、わかってほしいのですから。


 例えば、竹と月が並べば、かぐや姫を連想できるでしょう。

そんなふうに、お互いに知っていることを使っています。


もしも、古代の人たちの常識を私たちが知らなかったら、通じません。

  千年前に、カボチャとガラスの靴と言っても ??? になるのと同じです。

古典の謎のいくつかは、案外それで解けるかもしれません。


ではご一緒に、「うら」読みの世界へ。

陽の章* は、時間のまとまりを重視すれば、御門の求婚、かぐや姫の昇天、富士山の3つにざっくり分けることができそうです。
でも、もう少し細かく分けてみましょう。簡単に要約すると、こんな具合です。

①御門が中臣内侍にかぐや姫を見て参れと命じますが、かぐや姫は会いませんでした。
②御門が自らかぐや姫を連れにきますが、かぐや姫は拒否しました。
③それから3年が経ち、かぐや姫は月に帰らなければならないと言い出して、竹取翁たちは嘆きます。
④8月15日、月から迎えが来て、かぐや姫は月に帰っていきました。
⑤かぐや姫が残した不死の薬は、富士山で燃やされました。



この中身の区切りは、主に活動する人物に注目して井之亀が分けたものです。(※)
陽の章を貫く登場人物は御門なのですが、前面に出てくる人物は変わっていきます。
①は中臣内侍、②は御門御自らのお出まし。③ではかぐや姫と竹取翁のやりとりが軸となっています。④で御門の軍や月からのお迎えが来て、⑤はかぐや姫の昇天後、富士山への使いの話となります。

こう分けてみると、5つ…。5人の貴公子たちの話を彷彿とさせます。
そういうわけで、この分け方で順番に見ていきたいと思います。


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中臣内侍の話です。

※:陽の章に当たる部分を、片桐洋一先生は8つに、野口元大先生は3つ(御狩のみゆき、天の羽衣、富士の煙)に分けておられます。

参考文献:
  片桐洋一、他(校注・訳)
 『竹取物語 伊勢物語 大和物語 平中物語 日本古典文学全集8』小学館、1972年。
 野口元大(校訂)『竹取物語 新潮日本古典集成 第26回』新潮社、1979年。
 阪倉篤義 校訂『竹取物語』岩波文庫1970年。

イラスト:あおい

紫字*:リンクあり
                   
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