竹取物語の謎を「うら」読みで解く

かぐや姫は、なぜ竹から生まれて月に帰るのか?
かぐや姫、竹取翁…、名前は何を表すのか?
蓬莱の玉の枝、火鼠の皮衣…、宝物に隠された意味とは?

古典には、ときどき「うら」が隠されています。

本音が言えないとき、表はうまく書きながら、さりげなく秘密を潜めたりします。


隠し方は、けっこう常識的です。 わかる人には、わかってほしいのですから。


 例えば、竹と月が並べば、かぐや姫を連想できるでしょう。

そんなふうに、お互いに知っていることを使っています。


もしも、古代の人たちの常識を私たちが知らなかったら、通じません。

  千年前に、カボチャとガラスの靴と言っても ??? になるのと同じです。

古典の謎のいくつかは、案外それで解けるかもしれません。


ではご一緒に、「うら」読みの世界へ。

帝はかぐや姫の袖を取り、いきなり連れて帰ろうとします。かぐや姫、大ピンチです。
ほぼ現代語訳程度の要約で、続きをどうぞ。


かぐや姫「私めの身がこの国に生まれているのなら、お使いになることもできましょうが、連れておいでになるのはとても難しいでしょう」
帝「なぜ、そんなことがあろう。それでも連れていこう」
輿をお寄せになると、このかぐや姫、ぱっと 影になってしまいました。…

輿(こし)が登場すると、かぐや姫は形をなくしてしまいます。
呼ぶと輿が寄ってきたのか、声をかけただけなのか、この文からはどうも状況が想像しにくいのですが。

わざわざ「輿」という言葉を出してきたのは、ある話を連想させるためではないかと思います。それは…。



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帝の求婚の後半は…。


ミカドを御門と書いていましたが、帝と表記することにしました。

参考文献:
 片桐洋一、他(校注・訳)
 『竹取物語 伊勢物語 大和物語 平中物語 日本古典文学全集8』小学館、1972年。
 野口元大(校訂)『竹取物語 新潮日本古典集成 第26回』新潮社、1979年。
 大野晋、他(編)『岩波古語辞典』岩波書店、1974年。

イラスト:あおい

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