竹取物語の謎を「うら」読みで解く

かぐや姫は、なぜ竹から生まれて月に帰るのか?
かぐや姫、竹取翁…、名前は何を表すのか?
蓬莱の玉の枝、火鼠の皮衣…、宝物に隠された意味とは?

古典には、ときどき「うら」が隠されています。

本音が言えないとき、表はうまく書きながら、さりげなく秘密を潜めたりします。


隠し方は、けっこう常識的です。 わかる人には、わかってほしいのですから。


 例えば、竹と月が並べば、かぐや姫を連想できるでしょう。

そんなふうに、お互いに知っていることを使っています。


もしも、古代の人たちの常識を私たちが知らなかったら、通じません。

  千年前に、カボチャとガラスの靴と言っても ??? になるのと同じです。

古典の謎のいくつかは、案外それで解けるかもしれません。


ではご一緒に、「うら」読みの世界へ。


テーマ:
かぐや姫に求婚した五人の貴公子の五人目、石上中納言の話 * はどうでしょうか。

対応すると思われる記紀神話を読み進めると、もう一つ、お話が残っていました。次の通りです。


…それでオホアナムチノカミ(紀:大己貴神)は、
「私が頼みにした子も、既に国をお譲りしました。そこで私もお譲りいたしましょう。もし私が防戦すれば、国内の諸神は必ず同じく防ぐでしょう。今、私がお譲りすれば、あえてまつろわない者など、誰かおりましょうか」と申し上げました。

そして国を平定した時に杖としていた広矛をもって、二神(フツヌシとタケミカヅチ)にお授けして言いました。
「私はこの矛をもって、統治の功績をあげてきました。天孫が、もしこの矛を用いて国を治められたなら、必ず平安になるでしょう。今から私は、百足らずの八十隅に隠れます」
言い終わって、とうとう隠れてしまいました。

ここに二神は、まつろわぬ鬼神たちを誅伐して、ついに復命しました。…



以上は日本書紀の正文ですが、オホアナムチとは大国主の別名とされています。
古事記では大国主として登場していました。
石上中納言の話との対応を考えるために、古事記のほうも見ておきたいと思います。

長くなりますので、次週に。



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金の章、続きます。



参考文献:
 小嶋憲之他(校注・訳)『日本書紀 新編日本古典文学全集』小学館、1994年。
 武田祐吉(訳注)中村啓信(補訂解説)
 『新訂 古事記 付 現代語訳・語句索引・歌謡各句索引』角川ソフィア文庫、1977年。
 片桐洋一、他(校注・訳)
 『竹取物語 伊勢物語 大和物語 平中物語 日本古典文学全集8』小学館、1972年。

イラスト:あおい

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