竹取物語の謎を「うら」読みで解く

かぐや姫は、なぜ竹から生まれて月に帰るのか?
かぐや姫、竹取翁…、名前は何を表すのか?
蓬莱の玉の枝、火鼠の皮衣…、宝物に隠された意味とは?

古典には、ときどき「うら」が隠されています。

本音が言えないとき、表はうまく書きながら、さりげなく秘密を潜めたりします。


隠し方は、けっこう常識的です。 わかる人には、わかってほしいのですから。


 例えば、竹と月が並べば、かぐや姫を連想できるでしょう。

そんなふうに、お互いに知っていることを使っています。


もしも、古代の人たちの常識を私たちが知らなかったら、通じません。

  千年前に、カボチャとガラスの靴と言っても ??? になるのと同じです。

古典の謎のいくつかは、案外それで解けるかもしれません。


ではご一緒に、「うら」読みの世界へ。


テーマ:
玄宗皇帝は、息子の嫁だった楊玉環を召しました。玄宗56歳、玉環22歳。

長恨歌は記します。


春寒うして浴を賜う 華清の池、
温泉 水滑らかにして 凝脂を洗う。
侍児 扶け起こせば嬌として力無し、
始めて是新たに恩沢を承くるの時。

雲鬢 花顔 金歩揺、
芙蓉の帳 暖かにして春宵を度る。
春宵苦だ短く 日高くして起く。
此れより君王 早朝せず。

歓を承け 宴に侍して 閑暇無く、
春は春遊に従い 夜は夜を専らにす。
後宮の佳麗 三千人、
三千の寵愛 一身に在り。
金屋 粧い成って嬌として夜に侍り、
玉楼 宴罷んで 酔うて春に和す。


(春寒く浴室が設けられて温泉の滑らかな水でもっちりとした肌を洗う。
侍女に助け起こされれば、なよなよと艶めかしく、始めて帝のお情けをいただいた時。

雲の髪、花の顔、金のかんざしが歩くと揺れる。
芙蓉の帳 暖かく、春の宵をすごす。
春の宵ははなはだ短く、日が高くなって起きる。
これより君主は早朝の政務をしなくなった。

歓をうけ、宴に侍って暇もなく、春は遊びに従い、夜は夜を独占する。
後宮の美女は三千人、三千の寵愛が一身にあった。
金の部屋で化粧をしてあでやかに夜に侍り、
玉の楼での宴がおわると、酔って春にとけこむのだった。<続きます>) 

<松枝茂夫(編)『中国名詩選』の読み下しの通り。訳は一部、井之亀が変更>


夢のような世界というか、まぶしいほどの寵愛ぶりです。

竹取物語では、「世界の男、あてなるも、賎しきも(この世の男は、高貴なものも、賎しいものも)」かぐや姫を得たいと惑い、色好みといわれる五人の貴公子(大臣や大納言・中納言)は、思いがやむ時がなくて夜昼かよって来ました。

楊貴妃といい、かぐや姫といい、この男性陣の入れ込みよう、傾国の美女(君主を骨抜きにして国を傾けるほどの美女)とはよく言ったものです。

さて、長恨歌のこの箇所、気になる対句があります。
それは…。

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気になる対句。


参考文献:
 片桐洋一、他(校注・訳)
 『竹取物語 伊勢物語 大和物語 平中物語 日本古典文学全集8』小学館、1972年。
 松枝茂夫(編)『中国名詩選』ワイド版岩波文庫、1991年。
 戸川芳郎(監修)佐藤進・濱口富士雄(編者)『全訳 漢辞海 第三版』三省堂、2011年。

イラスト:あおい

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